スノーボード初心者 板の選び方 5つのポイント

いよいよ待ちに待ったスノーボード・シーズン到来!
今季は、レンタルボードを卒業して、マイ・ボードで滑りませんか?

だけど、いざ新しいボードを買おうと思っても、たくさんのボードがあって選ぶのが大変ですね。
でも、ご安心ください!

こちらで紹介する5つのポイント、①長さ ②幅 ③重さ ④硬さ ⑤形状
を抑えておけば、きっとあなたにとって最適なボードが見つかることでしょう!

この画像には alt 属性が指定されておらず、ファイル名は how-to-choose-a-snowboard.jpg です

5つの板選びの要素

板選びの要素としては、大きく分けて5つあります。

①長さ(長いか短いか)
②幅(幅が広いか狭いか)
③重さ(重いか軽いか)
④硬さ(硬いか柔らかいか)
⑤形状(ディレクショナルかツインか。もしくはキャンバーかロッカー他か)

初心者の方のスノーボードで選びで、何より大切なことは、最初のターンをいかにやりやすくするか、ということです。
スノーボードを始めると、最初のターンが一番難しいもの。だけど、最初のターンさえクリアすれば、上達が早くとても楽しくなります。
以上の観点から、初心者が考えるべきボードの選び方を伝えていきます。

以下、5つの要素をわかりやすいように説明していきましょう。

適切なスノーボードの長さとは?

長い板は、取り回しが難しくなるので、あまり長い板は選ばない方がいいです。
だけど、あまり短か過ぎても安定感がなくなります。
長さの目安としては、ボードを真横に立ててみて、だいたい目からアゴぐらいにあればOKです。
口の高さほどの板を選ぶようにしましょう。

以下、『体重、身長によるボード(長さ)目安表』になりますので、ご参考にしてください。

https://dmksnowboard.com/wpdmk/wp-content/uploads/2017/11/boardlenghth.pdf

幅の広さに気を付けよう!

次に板の幅について。
初めてのスノーボード、様々考慮するポイントがある中で、板の幅に関してはあまり難しく考えなくてもいいでしょう。
ただ、大事なポイントがあるので、それを説明しておきます。

板の幅が広いと安定感が増します。
一方で幅が広いと、エッジの切り替えしが鈍くなり、コントロール性に欠けます。

幅が狭い板というのは、安定感は弱くなりますが、コントロール性が高まります。
具体的には、つま先からカカト側へのエッジング、またその逆のカカト側からつま先への切り替えしがより素早くなるということです。

ただ、これからみなさんが購入する板というのは、板の長さに応じた太さになっているものなので、それほど考慮しなくても大丈夫です。
例えば、長い板ならそれなりに板の幅は広くなるし、短い板なら狭くなっているものなのです。

気を付けなくてはいけないのは、自分の足の大きさが他の人よりも極端に小さかったり、大きかったりする方です。

例えば、足が大きい人が狭いボードに乗ると、ブーツがはみ出してしまいます。
だから、メーカーによっては、同じ長さの板で、太い板もリリースしているところもあります。
こうした配慮は、足の大きい方にはありがたいし、また足の大きい方で短い板を好む方には助かります。

以下、僕のボートとブーツの写真をご覧ください。

一見、ブーツの先とカカトが板よりも若干出ている感じがするけど、実を言うとこれぐらいがちょうどいいのです。
むしろ、もうちょっとだけボードは狭くてもいいくらいです。なぜなら、その方がしっかりとエッジングもできるし、コントロール性が高まるからです。

しかし、あまりにも狭い板に乗ると、ターン中に板を寝かした状態で、ブーツのつま先やカカトが雪面に当たるという症状が出てきます。こうなると、エッジが抜けてスコーンって怖い転び方をしてしいます。足が大きい方で幅が狭い板に乗ると、こうした症状に遭遇します。

以下のイラストは、わかりやすく板の適切な太さ(幅が広いか狭いか)を表現した例ですが、だいたいこんな感じの板の太さを選ぶといいでしょう。

次に足が小さい方の例をご紹介します。
女性で足の大きさが23センチ以下という方は、そのブーツ・サイズに合わせたボード幅が必要になります

以下の写真は、撮影用にブーツを後ろへズラしてわかりやすく表現したのですが、ブーツの先がエッジまで届いていません。
ボード幅に対してブーツ(足の大きさ)が小さい例です。
ブーツの先とカカトでボード幅が余った状況なので、なるべくブーツに合うように幅の狭いボードを選ぶようにしましょう。

スノボ初心者の方はなるべく軽い板を!

重い板は、スピードを出した時に安定しますが、初心者の方にとっては取り回しが難しい頑固さを感じます。
グングン走って飛ばしてくれて、なおかつ安定性が高い。まるで高級車で高速を走っているような感覚のよう。だけど重い板は、初心者が一番覚えたいターンする時にはちょっと厄介なのです。

逆に軽い板というのは、コントロールしやすいので初心者向きです。特に初心者の方はあまりスピードを出さないものなので、軽い板を選びましょう。

どのようにして軽いボードを見つけるのか?

実際にボードを購入する時には、残念ながら多くのケースでは重さなど表示されていないものです。そういった意味では、どの板が軽いのかわかりません。
だけど、お店で気になるボードを実際に持ってみると、「ああ、この板はちょっと軽いなあ」というようなことはわかって来ると思います。

初心者には柔らかい板が最適!

スノーボードの板には、硬いものもあるし、柔らかいものもあります。
初心者に最適なのは、柔らかい板です。
硬い板は、反発も強い傾向があるのでうまくなった人が、高速でカービングターンしたりするのに適しています。
しかし、初心者の方はともかく初めは、板コントロールが不自由なために、より自由にコントロールしやすい柔らかい板がいいのです。

ボードの柔らかさをチェックする方法

ボードの柔らかさをチェックする方法を説明します。
ボードの先を片方の手でしっかりとつかみ、もう片方の手でボードの中央当たりを押してみます。
ボードを押した時に反動でビヨーンと跳ね飛ばないように、ボードのテールは、しっかりと地面に押し込むようにしましょう。
反動で板が吹っ飛ぶことを気になるようだったら、片方の足(以下の写真で言う左足)をテールに添えておくといいでしょう。

スノーボードの板は、どんなに力強く押したところで壊れるものではないので、安心して押してみてください。
最初は不慣れでうまくいかないかもしれませんが、様々な板をチェックしていく内にうまくなっていくでしょう。
そして、市販されている板によって、フレックス(=硬さ柔らかさ)が違うことにも驚くかもしれませんね。

「習うより慣れろ」という言葉がありますが、大切なことはどんどんチェックしていくことです。だから、ショップへ足を運んだらどんどん板を煽ってみてください。
きっと板選びがより一層おもしろくなっていくことでしょう。

【予備知識】フレックスとトーション

実を言うと、板の硬さの表現を方法は大きく分けて2つあります。
1つは、板そのものの硬さと柔らかさを表現する「フレックス」。
もう1つは板の捻じれの強さを表現する「トーション」です。

トーションが強いとエッジングが強くなる傾向があるので、カービングターンに適しています。
またハーフパイプで高速な中で安定したエッジングをしてジャンプすることも可能になります。
初心者の方は板選びでここまで考えることはないですが、将来のために予備知識として覚えておきましょう。

スノーボードの形状は多く分けて2種類

スノーボードの形状については、大きく2つに分かれます。
まず最初にその板が、前方方向に進みやすいディレクショナル・シェイプか、後ろ側(スイッチ・ライディングと言う)にも滑りやすいツインチップか。
次にボードを真横から見た時に、真ん中が上がっているようなキャンバーか、逆に下がって船底の形になっているようなロッカーか。もしくはフラットか。

さらにくわしく説明していきましょう!

ディレクショナル・シェイプとツインチップ

スノーボードは通常、トップを前にして滑り、テールは後ろ側にあります。
しかし、ボードを滑走中に180度回転させて、逆向きに滑る(スイッチ・ライディング)をすることもできます。
両サイドに滑れることで、スノーボードの魅力は広がるのです!

しかし、通常、どんなにうまいスノーボーダーでもそれほど長い時間スイッチで滑っているわけではありません。
たぶん、多くのスノーボーダーは、80パーセント以上ノーマルのスタンスで滑っていて、スイッチで滑ることはあまりないか、と思います。

そんな方には、ボードの形状がより先に進みやすいディレクショナル・シェイプをオススメします。

初心者の時は、ちょっと大変でもうまくなったら、どんどんスイッチで滑ったり、フリースタイルのトリックをやってみたい!という方はツインチップが良いでしょう。

ディレクショナル・シェイプとツインチップ・シェイプの大きな違いはスタンスの位置にあります。(以下、イラスト参考。)

スタンスの位置がよりテール側に寄ることで、ボードの先が長くなるのがディレクショナル・ボードです。
ボードの先が長くなることで、より前方方向への安定感が増します。

スタンスの位置がど真ん中にあるのが、ツインチップ・ボードです。
前後どちらにも行きやすいけど、ディレクショナルに比べて前方方向への安定性は下がります。

【予備知識】ディレクショナルに近いディレクショナル・ツインとは?

前後対称な形状のツインチップでも、よりディレクショナルな乗り心地を追求するために、あえてスタンスを後ろに下げるセットバックという方法もあります。
また、ボードの形はツインチップながら、推奨スタンスの位置にビンディングをセッティングすると、まるでディレクショナルのようにボードの前方がより長くなるような板をディレクショナル・ツインと呼びます。

初心者の方は、最初はともかく前に進んでターンを覚えることが大切になって来るので、このディレクショナル・ツインか、ディレクショナル・ボードを選ぶといいでしょう。
ただし、先に説明したようにツインチップでもあえて、スタンス設定を後ろにすることで、前方向に進みやすくすることもできます。

キャンバー、ロッカー、フラット

最後に考える項目として、ボードを真横から見た形状であるキャンバー、ロッカー、フラットをご紹介しましょう。

キャンバー形状の板というのは、しっかりとボードを踏み込むことで、ボードがたわみ板の反発を発揮することができます。カービングターンに最適な板です。
しかし、初心者にとっては、エッジが引っかかりやすいというマイナス面があります。やや頑固で乗り難いという特性があるけど、将来的に頑張って使っていけば良い形状とも言えます。

ロッカー形状は、ボードを雪上でグルグル回すようなトリック、グラトリをやり易くしたりします。パークにあるボックスやレールでエッジを引っかけないでうまく乗ることができます。
また、ロッカーのボードは、エッジが引っ掛かり難くパウダーライディングにも適しています。
初心者にも最適な形状と言えますが、高速での滑走中のグリップ力が弱いので、将来的にフリーランを重視したい人には、物足りないかもしれません。

そこで生まれたのが、その中間的な要素を持つボードの底がフラット形状のもの。
これは、滑走性の安定感が良いことと、操作性が良いことで、初心者にとって最適!というショップ店員さんの意見も多い板です。

キャンバー:スピード滑走に優れる。初心者やグラトリ愛好者にとってはエッジが引っかかりやすい懸念も。
ロッカー:操作性が高いが、高速でのライディングで弱さを感じる
フラット:キャンバー、ロッカーの中間的な要素があるので、初心者に最適!という意見が多い。

【予備知識】近年人気のダブルキャンバーとは?

センター部分はキャンバーのように反り上げっていて、ビンディングを設置するところがロッカー形状になり、結果、Wのような形状になっているのがダブルキャンバーです。


キャンバーとロッカー、それぞれの長所を融合させていると言われていて、カービングターン、パウダー、フリースタイルなど、どんな要素にも適した魔法のような板と言われています。
もちろん嘘ではないけど、良いとこ取りした分、キャンバーやロッカーの長所まで達しないというところもあると思います。
カービングを目指すなら、キャンバーがいいだろうし、板を回すならロッカーの方が最適でしょう。
でも、どんなスタイルにも対応し易いということで、このダブキャンバーは画期的なアイデアであり、近年人気が高まっています。

具体的なボードの選び方

最後のまとめとして、具体的なボードの選び方例を紹介します。

まずは自分の身長や体重に合わせたボードの長さを考えてみてください。
また、脚力がある人はちょっと長めにして、さらに将来的に高速安定性を求める方もちょっと長めを考えても良いでしょう。

次にシェイプ。ディレクショナルかセミ・ディレクショナルを選んでください。
横から見た形状は、将来的な用途に合わせてキャンバーにするのも良いですが、フラットの方がターンは覚えやすいでしょう。

ここまで大ざっぱに決めてみたら、今度はグラフィックのデザインの好みも考えてみてもいいでしょう。
これまで紹介していなかったけど、せっかくスノーボードをやるからにはテンション上がるデザインのボードが良い!
センスの良い服を着ていたらほめられるように、ボードだってカッコいいものがほしいでしょうから。

その選んだボードが、信頼おけるメーカーだったらさらに安心ですね。
バートン、ナイトロ、K2、サロモン、オガサカなど、誰からも知られているボード・メーカーは、多くの人に使用されて来た歴史があります。

いくつか候補のボードを決めたら、いざショップへGO!

重さチェックをしましょう。そして硬さチェックしましょう。
また、自分の足サイズに合ったボード幅か確認を。
さらにデザインが、自分好みかどうか、考えてみてくださいね。

最後の助けとなるのは、ショップの店員さんです!
不安なことをどんどん訪ねてみてください。きっとわかりやすく説明してくれることでしょう。
知識豊富な店員さんは、あなたがスノーボーダーでいる限り将来的なカウンセラーでもあります。ボードのことでわからなくて困っている方を助けるくれる大事なパートナーでもありますね。

ショップは、スノーボーダーにとっては楽しい空間でもあるので、まずは足を運んでみてください。
最初はちょっとドキドキするかもしれませんが、きっとすぐに楽しい気持ちなることでしょう!

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飯田フサキ プロフィール
東京都出身、現在カナダ・ウィスラー在住。
スノーボード歴35シーズン。そのほとんどの期間、雑誌、ビデオ等スノーボード・メディアでのハウツーのリリースに捧げている。
90年代を代表するスノーボード専門誌SNOWingでは、「ハウツー天使」というハウツー・コラム執筆。季刊誌という状況で100回以上連載という金字塔を立てる。またSnowBoarder誌初期の頃から様々なハウツー・コーナーを担当し、その中でも一般読者にアドバイスを贈る「ドクタービーバー」は大人気に!その他、自身でディレクションし出演もしたハウツービデオ&ハウツー本は大ヒット。90年代のスノーボード・ブームを支えた。
現在も日本最大規模のスノーボード・クラブ、DMK Snowboard Clubの責任者として活動し、レッスンも行っている。
普段は、カナダのウィスラーのインストラクターとして活動し、世界中の多くの人にスノーボードの楽しさを伝え続けている。2016-17シーズン、ウィスラーのインストラクターMVPを獲得!!
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