シモン雨でも山に

うわあ、雨だ。山が見える!最悪だ。
ウィスラーの場合、下が雨では上は大抵雪である。しかし、山が見えるということは、山まで雨である証拠だ。朝、チャーリーの散歩をしながら、本格的に最悪イヤーになっていることを痛感した。ウィスラーリゾートも商売にならなくて、可愛そうだ。
今日はシャーリーが仕事休みで子供を見てくれたので、快適に仕事が進んだ。
そして、午後は時間ができたのでジムに行った。
ジムの後はプール、そしてサウナ。サウナでは長時間いて、かなり汗をかき良い気分。家に帰ってビールを飲むのが待ち遠しかった。
家に帰ったら、まずお湯を沸かして枝豆を茹でた。その間にも我慢できなくてビールを一杯。「いやあ、うまい!」その内に枝豆もできて、おつまみに。そんな些細な極楽気分を味わった後、夕飯の支度をした。今日は水炊き鍋にしてしまったので、カンタン。なんでも鍋に入れて、後はポン酢で食べるという戦法だから。
夜にはハジメ&トオルの家に行った。仕事のことで行ったのであるが、彼らとスノーボードの話をするのは、とても楽しいこと。トオルは現在、カナダ公認イントラのレベル2を受けているところで、今日はちょっとティーチングに戸惑ったと言っていた。このレベル2を受けることは前から決めていたので行ったのだろうが、本当は4月のレール大会のために練習したかったのかな、と思った。
それと、やはり上は雨だったという報告も受けたのだが、山ではシモン&フレイザーに会ったとのこと。ああ、やっぱり連中は凄いなあ、と思った。すでにジブの世界では最高峰にありながら練習に余念がない。シモン・クラスのライダーになると、撮影が多くなって練習をしなくなるものだが、シモンはスノーボードが楽しくてしょうがないのだろう。ともかく、雨でも山に上がるのだ。明日からカリフォルニアで撮影ということらしいが、1日だって惜しまない。きちんと練習するのである。そこへ行くと、日本人の篭っている子たちは、「えー、雨、かったるいなあ」なんて上がらない人もいるようだから、結局、そういうところで差が出るのだろう。

クーガー出る!?

恐るべしアヤちゃん。dmkクラブ会長のアヤちゃんは、今日も多くのメールを送って来る。キャンパーに送るメールなども確認のために転送してくれてるので、昨日なんか10通ぐらい来ていた。オレと違って、様々なフォローアップのことも書いているので、頭が下がる思いである。1日にメール書く時間をかなり取られているに違いない。今日もそんなアヤちゃんのメールの返事なども書き、パソコン仕事は進むのだった。
だけど、午前中は完全に子供の世話で時間を取られてしまったので、子供たちと散歩やビレッジでの買い物。そして、午後昼寝させてから、メールとの格闘、更新作業などした。
それにしても今日は温かい陽気なのだ。外で何かしないといけない気持ちになる。大河とちょっとサッカーして、その後は子供たちをシャーリーに任せて、山へ軽くジョギングに行ったのだった。
だけど、ジョギングを始めて大事なことを思い出した。昨日、チャーリーの散歩中にこのエリアでおまわりさんが来ていて言ったのだ。「ここは、クーガーが出たので気をつけるように」と。小さい子供がいたので心配して教えてくれたのだろう。大河に「クーガー出るから早くここから離れよう」と言ったら、「クウガ! 仮面ライダークウガなの!」と大喜び。「違うよ、動物のクーガーだよ。食べられちゃうんだよ。とっても恐いんだ。こうやってガオーって来るんだ」と説明したら、なお嬉しそうにハシャイでしまった。子供というのは、こういったことが理解できないもなのか、困ったものである。前に大きな熊に出会った時も、全然恐がってくれなかったから。
ともかく、オレがジョギングしている山道は、まさにクーガーが出るところで、「やべえ、引き返そうかな」と思った。だけど、ポカポカ陽気でどうもクーガーが出る気配がない。せっかく走り出したし、行ってしまおう!と思った。ここで、さらに世界中に被害を及ぼした津波のことを思い出した。津波が来た時、人々は目の前の恐怖に気付かなかった、と。そう、人間というのは目の前に大きな恐怖ごとが迫っていても、気付かないものなのである。だけど、どう考えても出そうにないし、構わず走ったのだ。そうしたら途中、老夫婦が散歩しているし、またフリスビーゴルフをしている奴もいて、ずいぶんと人の気配を感じる。心配していたのがバカらしく感じた。だけど、途中、人一人しか歩けない狭いところを走っていた時だけは、耳を澄まして獣の気配がないかどうか注意をしていたけど。
それから、また大河とちょっと遊んで、早めに家に戻ってお風呂。ここ最近ずっと子供たちと入っていて、どうも入った感じでなかっただけに、一人で入るお風呂は気持ちいい。久々にコンディショナーまでやってしまった。だけど、カナダにはなぜリンスってないのかな? いや、あるけどオレが知らないだけ? 確か日本ではリンスとコンディショナーって分かれているよね? あれっ、それは昔の話? それか、日本が勝手に作った商売用品? 例えて言うなら、ベースワックス。あれはT社が日本用の商売用に作ったもので本国ではないとか。そういったことを某有名ワックス会社の方から聞いたことがある。だけど、マツモトワックスなんかは、アンチBBがあってあれなんかはベースだよね?
なんだか話反れまくっているが、その長風呂の後のビールは最高にウマかった。ジョギングして体を動かしているからなおさらうまいね。
それにしても、このポカポカ陽気はいつまでも続くのだろう。もう、冬は来ないのだろうか。そうだとしたらウィスラー創立以来の最悪イヤーになっているのだけど。ちなみに、オレはこんな状況でも全然楽しんでいるのだけど。きっとハジメやトオルにしても、逆にパウダーにならないから、良い練習環境になり、毎日楽しんでいるのに違いない。

プライベート・ライディング

午前中時間ができたので、滑りに行った。昨日に引き続き2日連続だ。今日も3本しか滑れなかったけど、こうして一人で滑る時間はひじょうに貴重である。昨日は天候悪く誰にも会わなかったので、完全にプライベート練習状態。今日はハジメ&トオルに会ったので、自分一人で滑っているという気分は薄らいだが、それでも滑走中はほとんど我がままに(?)自分のペースで滑った。
こうして一人でも山に行けてしまうのは、あまりにも練習すべき課題が多いからである。いろいろやることがあるから、誰にも会わなくても十分に楽しめる状況だ。それにリフトに一人で乗っている時間も考え事が多いから全然苦にならない。来年出す雑誌の企画のまとめ方や仕事の進め方をあれこれと考えるのである。
お昼頃には家に帰り、そのままカミさんは仕事へ。
子供は昼寝するから、またまたプライベート・タイムが訪れたので、仕事である。今日も主にメールの対応やウエブの更新作業。ニュースを毎日更新するようになってから、何年経ったかな? ともかく、毎日更新しよう!と決めた日から、ずいぶん経ったような気がするが、今では自然とニュースが自分の方に舞い込むような感じだ。時には、探して探して、という日もあるけど、最近は勝手にやって来るので、その情報をまとめて更新するだけ。
子供が起きたら、いつものように散歩に行き、お風呂に入れ、夕食を作る、というルーティーン。子供が寝たら、また仕事ができるというのも、いつものルーティーン。
そうして、今日はまだ夜中になっていないので、こうして日記を書いているのである。
明日はシャーリー(カミさん)、朝早くからジムに行く宣言しているし、そのまま朝一から仕事だから、山には行けそうにない。残念ながら、スノーボードは行けないけど、まあ、その分、子供といっしょに遊ぼう。午後時間でもできたら、ジムにでも行こうかな。
ともかく、意外とフリーのスノーボード・デイは少ないから、今日という日は例え3本の滑走でも貴重だった。若い連中は、収入が少ないのが大変であるけど、毎日スノーボードに打ち込めて、そういった意味では幸せだなあ。

チャーリーBOYはスペシャル犬

ここ最近はなんだか落ち着いた日々を送っている。とりわけ忙しいと思わない。目の前には、やるべき仕事がたくさんあるのも事実だが、そのどれも今日やらなくちゃいけないものではない。来年に発売される雑誌の原稿の企画書作りやビデオの企画書作り、さらにはウエブサイトのバックナンバーのチェックやリンク切れのチェック、あとは請求書を作ったり、収支のチェックなど。特に昨日でずいぶん様々な仕事を片付けてしまったので、今、メールはもらったら必ず24時間以内に返せる正常な状態になった。

お昼頃、ノック音が聞こえて誰かな?と思ったら、近所のお姉さん。このお姉さんは、ウチのチャーリーBOY(犬)を2日連続で散歩している。自分も犬を2匹飼っているので散歩するがてらチャーリーも散歩してくれるのである。だけど、近所にたくさん犬がいる中で、なぜチャーリーだけを連れて行ってくれるのかは定かでない。ただチャーリーは昔から近所の人から好かれる犬で、どこに行っても尻尾を振る愛嬌もの。特に犬好きの人は、大好きで、全身で喜びを表現するのだった。だから、近所の人や散歩コースの公園にいる人は、みんなチャーリーを知っている。このへんではボス的存在なので、有名人でもある。

何でもそのお姉さん、これから山にハイキングに行くということだ。こちらとしては、ありがたいことなので、「よろしくお願いします」と言った。

午後、子供たちを寝かした後、本を読んでその後、眠くなったので軽く昼寝。起きてもチャーリーはいなかった。
その後、オレと大河はプールに行った。いつもならサッカーというところだけど、今日は天気が良くなかったのでプールに。2時間くらい、おもいっきり遊んだかな。家に帰ったら、チャーリーはいつものように入り口ドアの下で休んでいた。シャーリーに「いつ帰ったの?」と聞いたら、「4時間くらい行っていたのよ」とのこと。うわあ、ずいぶん頑張って山をハイキングしたなあ、と思った。だけどチャーリーは山に行くと、人(犬?)が変わったように元気になるから、また充実した時間を過ごしたに違いない。「だけど、あのお姉さん、なんでチャーリーを散歩に連れて行ってくれるのかな?」と聞いたら「チャーリーはスペシャルなんだって」との回答。ふーん、チャーリーは特別かあ。食事しながら、どこが特別なのかなあ、なんて一人考えていたら、それを見て大河が「お父さんどうしたの?」と尋ねた。「チャーリーのどこがスペシャルなのかなあ、って考えていたんだよ」と答えたら「チャーリーはねえ、色が白と黒だからだよ」「あっ、そうか!」なんて3歳の子供の意見に、一瞬納得しそうになった。

確かにチャーリーの見た目って変わっている。色は牛のように白と黒。目の色は、片方が黒(英語では茶色と言う)、片方が青。こうした目は、純血なハスキー犬とかでは出るらしいけど、雑種ではあまりないケースのようだ。チャーリーのお母さんは、純血なハスキー犬で、彼が人間に媚びないような面、つまり一人でどんどんリーディングする散歩するスタイルや、一人で山の中を遊ぶことができるのも、このハスキーのように狼なような性質があるからだろう。お父さんはブラック・ラブラドールが混じった雑種ということで、チャーリーの愛嬌ある姿は、こちらから来たのかもしれない。

ここまでチャーリーについて話たので、生い立ちもちょっと話そう。
チャーリーはバンクーバーアイランドの捨て犬の施設に預けられていた犬で、ウチのカミさんが突然、もらって来た犬。ある日、カミさんを迎えに行くためにフェリー乗り場まで行ったら、小さい犬小屋バスケットを持っていて、そこからいきなり出てきた。相談なしにいきなり子犬を連れて返って来てしまったのだけど、オレも犬好きだったから、とても嬉しかった。
チャーリーは臆病で、どこにも歩けないような子犬だった。実際シャーリーも6匹兄弟がいる中で、一番臆病で生命力がなさそうなのを選んだ、と言っていた。他の兄弟は子犬らしく飛び跳ねているのに、チャーリーだけは小屋の奥でブルブル震えていたって。実を言うと、チャーリーの生みの母は、家畜を襲ったので、射殺されてしまったということ。きっと母親がいなくて、ずっと寂しかったに違いない。
ともかく、シャーリーが連れて来てから、自分たちが親代わりになって育てた犬。あまりにも可愛くて、いつもリビングでチャーリーと寝ていたのを思い出す。それでトイレに行きたいと泣くと、いつでも起きて外に出してあげた。

ともかく、そんなチャーリーもずいぶんとたくましくなって、今ではこのエリアのボス的存在。そんなチャーリーのボス的な雰囲気、愛嬌がある雰囲気、特徴ある柄や特徴ある目が、彼女にとってスペシャルに感じたのかもしれない。

切れた!久々の活火山

この時期は毎年、日本に帰っていたけど今年はウィスラーに残っている。
この時期に日本に帰っていた意味の1つにスノーボード展示会SBJがあり、またそれをきっかけに様々なメーカーや雑誌社との話もあるのだが、今年はいろいろ考えて遠慮した。
ちなみにここ最近の自分は、いろいろ家庭のことや仕事のことなどで忙しくて、日記を書く時間がなかった。ウエブでは最低限やらなくてはいけない仕事だけはやって、後はその他の雑務に追われていた感じ。まっ、それだけではなく楽しい飲みの集まりもあり、なかなかそういった日は日記が書けなかったのだ。
さて、今日は久しぶりに大河を連れて山に上がった。大河のスキーはあまり上達していないのだけど、気長にやろうと思ったし、また2人でバスに乗ったり、帰りにホットチョコを飲んだりする気分も楽しいのである。ここのところ天気が良く、今日もポカポカ陽気で楽しいサタデー気分のハズだったのだが・・・。
災難はキッズのスノーボード・スクール軍団が来てから始まった。今日も大河にスキーを教えるため、チョッカリができるところまで、自分が横滑りしながらスキーをハの字に抑えて滑り。その後、最後の6、7メートルをチョッカルという要領でレッスンを行っていた。大河にはチョッカル前に「ここでお父さんがokというまで待っていてね」と伝えて、オレが大きな声で「ok」と言ったらチョッカリ、下で待ち受けているのである。こうすると、大河の目線は自然に遠くに行くし、下でお父さんがいるから、恐がらずにスピードを出せるのだ。しかし、その待っている時に、いきなりスクールの生徒が突っ込んだ。かなり危険な突っ込み方。大河のスキーは吹っ飛び、大声で泣いた。痛かったろうし、慣れない山でのことでショックも大きかっただろう。ここで、昔の自分なら間違いなく大声で怒っただろうが、怒鳴ったところで解決しないし、我慢することにした。
ちなみに、オレはその突っ込んだ子にはまったく怒りを感じていない。不注意は完全にインストラクターの姉ちゃんにあるので、ともかくそっちを睨んだのは事実。そうしたら、一応、誤ったけど、その後に「アクシデント」という言葉で、非がないような言い方なので、カチンとした。だから、口をムの字にしてまったく何も言葉を返さなかった。
ともかく、大河にとってはショックだっただろうし、落ち着かす意味で2人で座って休むことにした。それで、どこで滑ったら安全に楽しく滑れるかなあ、なんて場所のチェック。さらには姉ちゃんのイントラぶりを拝見していた。
隣のコースはスキーのスクールでビッシリとレーンが埋まっていたので、まあ、ともかくこのスクール軍団の合間、つまり滑り終わった後まで待って、滑るか、なんて思いまた滑り始めようとした。そしたら、そのスクール軍団の男の子が、今度はカーペット式のリフトで転んでしまい、助けを呼んでいる。だけどイントラ姉ちゃんは、気付かない。さらに、リフト係りも気付かないのである。お前ら、それで仕事やっているつもりなのかよ!と思いながら、オレは大河を安全なフラットな場所に置いて、駆け足でその子を救ってあげた。まったくしょうがねえ奴だ、と腹の底から怒りがフツフツを沸騰して来ているのがわかったが、まだまだ辛抱である。これで切れては、いつものように「ああ、やってしまった」という嫌な感覚が残るだけなので、我慢した。
だけど、事件はこれだけ終わらない、さらにドラマティック(?)な展開が待っていようとは! 気を取り直して、大河のスキーを横滑りをしながらいっしょに滑っている時に、なんとスノーボードが突っ込んで来たのである。大河にケガをさせないように見事に拾ってみせたけど、もう休火山は我慢できなかった。気付いたら、雪山全土に聞こえるくらいに大きな声で、その姉ちゃんを怒っていた。
3つの事件、衝突、リフトでの転倒、ボードの流した、以上のことを述べた上で、さらに「てめえは、ちゃんと生徒や周りの状況を見ていない!」とぶちまかした。そこにいるすべてのスキーヤーやスノーボーダーの視線が急にこちらに集中したのはわかったけど、もうオレの怒りのエンジンは全快だ。だけど、向こうの姉ちゃんも不思議なほど、強かったなあ。まず、オレが活火山なのに向こうはちゃんと普通の声で対応して来る。だけど、その理論たるやメチャクチャだけど。「ここはレッスンも行うから、こういうアクシンデントもある。安全にスノーボードをしたいなら、他に行け」と。確かにその場所はレッスン場所の中心地でもあるのだが、スクール以外の人が入れない場所ではない。多くの一般ビギナーが練習している場所だ。1万歩譲って、他でやるべきだったと考えても、自分の生徒が、他の子供にぶつかり、自分の生徒がカーペット式リフトでもがいて助けを呼んでいるのにも気付かず、自分の生徒のボードが流してしまう、とか、もうメチャクチャなんだよ!
ともかく、姉ちゃんの頭では、すでに「私悪くないもん」という石のように固まった考えしかなく、というかそう考えないと、自分を保てないのだろう、ともかく不思議なほど強靭な石頭回路なのである。自分の意見を素直に聞くことは、彼女の人生にとって大切なことだとも思ったけど、そう思うのはオレの勝手な思考なワケで、ともかく埒が明かないので退散することにした。ポカポカ陽気の楽しいスキー日だったけど・・・。またまた怒鳴った後の嫌な気分がモギモギやって来た。
大河には、とても嫌な思いをさせて悪いことしちゃったなあ、という気分だ。そして、ゴンドラの中で急に社会地域から身を引けてしまったためだろう、オレは一人ごとのように「あのクソババア、今度会ったらおもいっきりケツ蹴っ飛ばしやる」と言っていた。大河に対して悪いという気持ちの当たり場所を探すように、一人グチっているお子様状態に入ったのである。そしたら、大河、今日、昼寝して起きた時に「クソバアアいたから、なんとか」とか言っている。あーあ、3歳の子供に汚い言葉を教えてしまったあ~。
ともかく、その後、オレの活火山はなかなか収まらなくて、スキースクールのオフィスに行って「偉い人を出せ!」ってな感じで、掛け合ってしまったのである。チクっているようで悪い気もしたが、あの姉ちゃんが素直に謝罪できなかったことが、許せなかったのだ。そして、今日あったことを頑張って冷静に話して、ちょっとだけ活火山は休まった。さらに、その後、おいしい昼食をスシビレッジ(日本食レストラン)で食ったら、やっとのことで「過ぎたことは返らない。前向きに大河の気持ちをフォローする楽しいこと考えよう」と思えるようになった。
まあ、今、考えればスクールに行ってまで文句言ってもしょうがないかなあ、と思うのだけど、山やスクールを営業する立場にとってみたら、そういったことがあったと知るのも悪くないだろう。

月が僕たちを見ていた日

ウィスラーキャンプも終わり、いつものような日常が帰って来た。遅めになりなりがちだったメールの返答も、今日のところでやっと体制が整い、通常通り24時間以内には返せる状態になった。
結局、自分の日常とはスノーボードの他にパソコン上での仕事があり、やる気になれば永遠に仕事は目の前にあるような気がするのだが、同時に子供の面倒というバランスを考えて時間配分をしている。今、3歳になる大河にとっては大事な時期なような気がして、今日フッ、と「もっといっしょにいれる時には積極的にいろいろやろう」と思った。今までは、1歳のクレアちゃんが昼寝している時に大河が起きている場合には、ビデオとか見せて、その間に仕事をしていたけど、そういったビデオを見せる時間を作らずに、もっといっしょに遊んだりしよう、と思ったのだ。もちろん雑誌の仕事とか溜まっている時には、それをやらないわけにはいけないけど。だって、相手は10万人以上の読者だから。まあ、自分で言うのもなんだけど、だいたい期日を守る優等生な部類の書き手だ。
大河と時間を過ごすという、その一貫というわけでもないけど、今日もいっしょにサッカーをやった。今月はかれこれもう7日目とかかな。
サッカーをやっていると、不思議とスノーボードをしていなくても、いいような気持ちになる。というのも止まったり動いたりしているので、スノーボードと同じように筋持久力がつくし、また動きを止める動作では、太もも前部の筋力を必要として、それがスノーボードの筋力の使い方と似ているから。またボディバランスも格段に良くなるような気がする。そう言えば、ライオとかサッカー出身のライダーって多いなあ。
大河とのサッカーは、自分が師匠という立場だと思っていたけど、逆に大河が先生でもある、と感じた。というのも大河の体の使い方は、とても美しく芸術的だからだ。必要な動きを的確にやっているようである。常にヒザを曲げた姿勢でボールを追いかける姿は、大河とのパスで自然に教えてもらったことだ。自分の息子とサッカーする喜びももちろんあるけど、見ていて飽きない美しい動きなのだ。両ヒザをうまく使ったトラップとか、どっから覚えたのだろう?と思う。よく、チビッコのスキーヤーがとてもカッコ良く見えるけど、あんな感じで素直に的確に動いている様子なのだ。
今日は青空が広がる、とても気持ちいい天候だったけど、月が見えた。それでオレが「あっ、月が出ているよ!」と言ったら、大河が「眠っているね」と言い出し「オーイ起きろ!」とか叫んでいる。オレも「起きろよー!」って叫んだ。それから大河が「月が僕たちを見ているよ」と言うから「こっちに来て、いっしょにサッカーしよう!」とかわけわからないことを叫んだ。この後も2人で、変なコメントの叫び声を出して楽しんでいたけど、これ一種のストレス発散法かもしれないな、と思った。よくテレビ・ドラマで「バカヤロー!」とか叫んでいるけど、あの後、ちょっと気持ち良かったりして!? 今、これを読んでいるみんなも広いところでわけわからないこと叫んだら気持ちいいかもよ? だけど、日本のような都会では、変人扱いされてダメかな?

初のウィスラーキャンプ

ここ3日間はdmkクラブのウィスラーキャンプがあった。ちょうど今朝、見送ったところである。昨晩はルーブもホテルの部屋に来て、クラブ員たちと話していた。
最初の2日間はとても天気が良かったので、ウィスラーのピーク、ブラッコムのグレーシアに行った。カナダの雄大な景色を楽しんでもらえた、と思う。
今回のキャンプでは、新しいことにチャレンジしてもらった。
ブラッコムのウインドリップのところをハイクしてもらい、急斜面のパウダーを攻めた。これは撮影する時と同じようなシチュエーションなので、これからパウダーの写真を1枚見る目もこの経験で変わって来るのではないか、と思う。また、斜度45度くらいの急斜面を体験したことで、攻める気持ちが強くなったとも思うのだ。
パークでは主に擦り系アイテムに入った。今までボックスに入ったことがない人も今回のツアーでだいぶアイテムに対する違和感が取れたようだ。また、今回、初めてアイテム上でノーズプレスやバックサイドボードスライドができた人もいて嬉しかった。
何より、長いコースを滑ることは楽しかったと思う。同時に凄く辛かったと思うけど、あの滑走距離のおかげで自然にスピードに対する強さが生まれたと思うのだ。
雪質はもう1つというコンディションであったが、3日目最終日はちょっと雪が降ったので、トゥリーにも入ってもらった。大変かなあ、と思ったけど、強引に誘った感じ。ほんのちょっとだったけど、こうしたトゥリーランの楽しさも知ってほしかったのだ。
ジブのコンテントというのもやった。みんなが見ているシチュエーションで、どれほどのものを披露できるのか。うまい人もそうでない人も、全力を出すような滑りで、とても素晴らしかったと思う。
今回のキャンプには、特別コーチとしてルーブも呼んだ。実を言うと腰を痛めていて、歩くのも困難な状況だったのだけど、ルーブには絶対に来てほしかった。なんとか頑張って来てくれたのだ。
今回、ルーブを呼んだ目的は滑りを見せたいとか、ルーブから教わってほしい、などいろいろあるけど、最大の要因は異文化に接してほしい、ということ。
よく海外キャンプとかで日本人コーチが教えるものがあるけど、それだともう1つカナダに来た目的が薄れてしまうような気もする。旅の楽しさは、その場所の生活模様とか、そこの人と接することなどが大きいように思うのだが、今回ルーブを呼んだことで、そういったテーマが一気に出た、と思うのだ。英語とかほとんど話せないクラブ員たちが楽しそうにルーブとコミュニケーションを取っている姿を見て、嬉しかった。また英語がうまい人もルーブと会話することで、より英語を話すことに張り合いが出たと思う。
最終日のパーティはバスで行くところだったが、あんな感じで1ドル50セント払って、バスに乗ったのも良い経験だと思うのだが。またパーティに選んだレストランもおもいっきりローカル色が強いところだったから、外国気分を満喫できただろう。
ツアーご一行はそろそろ日本に到着した頃だと思うけど、帰りのバスや飛行機でどんなこと考えていたのかなあ。このキャンプで、スノーボードだけに限らず、人生の新たな発想の転換とかできたら、とても嬉しい。みんなウィスラーの長い距離を滑ってとっても疲れたと思うけど、それ以上にたくさんの喜びや思い出とか作ってもらえたら、主催者としては最大の喜び。また、来年もやりたい!と思った。