ゴーグル・レンズの選び方

最近ギアもどんどん良くなっている。ゴーグルもどんどん新しいテクノロジーが出て、傷が付き難いものや、ミラーなのに曇りでも使えるものも出て来ている。以前なら機能イコール、デザインがもう1つということもあったけど、デザインも機能もOK!というものが増えた。こんな最新のギア情報にくわしい方も少ないだろう。
だけど、どうもまだ世間のスノーボーダーの多くは、ゴーグルのレンズの種類や選び方というのを知らないようだ。スノーボーダーにとって視界はとっても大事な要素だから、ぜひ覚えてほしいものである。そこで、今回は自分が長年お世話になっているSmithのご協力を仰ぎながら、『ゴーグル・レンズの選び方』という特集をお届けしよう! もちろんどんなブランドでも対応できる内容なので、レンズの選び方わからない方、ご参考に。



TEXT: Fusaki IIDA

私のゴーグル歴

20年以上のスノーボード歴の中でもSmithはお気に入り!

大昔の話をしてもしょうがないかもしれないけど、ずっと昔、自分はbolleのミラー・レンズのゴーグルを使用していた。当時、このゴーグルを選んだ理由は、ミラーにより目が完全に見えなくてカッコいいと思ったから。
だけど、ミラーって、晴れの日はいいけど、曇りの時ってずいぶん視界が暗く感じるので、調子が悪かった。だから、その当時にBrikoのピンク(注:レッドとかローズという言い方だったのかも!?)のレンズに出会った時は、凄い!と思った。というのも、その時に使ったBrikoのピンク・レンズは、曇りの時など、雪上の凸凹などをしっかりと見せてくれたし、しかも晴れでも眩しくなく使えたのだから。それから、自分はSmithのスポンサードを受けるまで、ずっとBrikoを使用。ちなみに、bolleの前にはOakleyを使っていて、その当時のOakleyは、デザインはカッコ良かったけど、やたらに曇りやすくて困ったなあ。

Smithには、当時(注:10年以上も前のこと)V3というモデルがあって、それはどこのゴーグルよりも視界は広くて、調子良かった。しかも、日本人の鼻ペチャにも合うようなジャパン・モデルのオリジナルのフィット感もあった。
Smithというのは、歴史的に常にクオリティの最前線を行っているところがあって、自分の勝手な解釈では、技術のニッサン、デザインのトヨタみたいな部分で、クオリティのSmith、デザインのOakleyというイメージもある。
ただ、最近はどこのブランドでもクオリティやデザインもカッコ良くなっているようだ。
自分は途中、Zealという浮気もありながらも、今ではI love Smith!

以上の話は、レンズを選ぶ上での、ちょっとしたヒントになるかも、ということで、オヤジのレンズ・ヒストリーを紹介してみた。

オレンジとローズが定番だろう

最近は、ミラー系のレンズでも曇りOKというモデルが多く、はっきり言って、自分も混乱している。だから、この原稿を書ける身分なのか、という思いもあるけど、とりあえずスノーボード歴20年以上のおじさんの話は「ためになるかもよ?」ということで聞いてほしい。

まず、自分が思うに定番は、オレンジとローズだろう。
オレンジというのは、かなりオーソドックスなイメージのカラーで、全天候にOKだ。Smithの場合のオレンジは、ゴールド・ライトという表現のようである。
また、ローズというのは、厳密に分けると、レッドもあるようだけど、ともかくこれも全天候にOKレンズ。
オレンジとローズの違いは、オレンジの方がどちらかというと晴れに強く、曇りに弱い。しかし、これはどちらかと言うと、という話だから、ほとんど同じと考えてもらってもOKだろう。
ただ、独断的な意見として、自分は長年の経験上、ローズに親しんでいるので、オレンジよりもローズの方が好き。何か1つしか選べないとしたら、ローズを選びたい、と思う。ということで、自分の親しみや、過去のレンズ経験も考慮して、選ぶのも1つの方法だろう。

イエロー、クリアの使い道

いろいろなカラーがあって迷っちゃうよね。

レンズのカラーがダーク系のブラウンともなれば、それは眩しい日の晴れ用になる。そして、全天候型のオレンジやローズというレンズがある。さらには、曇りの日や雪の日に威力を発揮するイエローやクリアという領域がある。

イエローというのは、晴れではとても使えないほど眩しく感じるレンズだ。しかし、曇りの日や豪雪の日など、明るくしてくれて視界を確保してくれるもの。曇りでは最適なレンズだと言える。
しかし、自分の経験上では、曇っている日もローズ系でOKだから、ほとんどイエローというのは使ったことがない。でも、人によっては、イエローの調子良さというのは、凄く理解できるハズなので、曇りにはイエローという考え方も抑えておこう。

クリアというのは、曇りや雪の日でも使えるのだろうが、自分の経験ではナイターでとても見やすかった。最初にナイターでクリアを使った時、あまりにも快適でビックリしたほどだ。だから、クリアってナイター用で作っているのではないだろうか。たぶん、ね。

人の目はずいぶんと違うようだ

カナダに住んでみてわかったことだが、白人でブルーの目をしている方々はずいぶんと明るさに弱いようだ。彼らの目は、晴れイコール絶対にサングラスをしたい、という感じのようである。だから、ずいぶんと自分の目と違うようだ。自分なんか、晴れても雪山でなければ、サングラスなんかいらないから。

あと、同じ日本人でもずいぶんと違うことがわかって来た。例えば、ワタキチ・コーチの前のナショナルチームの阿部さんという方は、目の色がブラウン系で晴れに弱かった。だから、眩しいのには弱いという印象だった。それと、dmkクラブでもコーチをしてくれるカンジ先生の目、彼もずいぶんと眩しいのには弱い印象の明るいブラウン系である。

このように人の目というのは様々だから、人の意見というのはあくまでも意見として留めるべきである。現にこの原稿を書いて調べたのだが、ローズやオレンジは全天候型でもないようだ。さっき伝えたことと違うことを述べるので恐縮してしまうが、Smithのwebサイトでは、こう述べているのである。

ローズとゴールドライト(オレンジ)は、曇り用(注:英語ではGREYBIRDと表記されている)。

自分の目では、確かにローズは晴れにも使えるのだが、もしかしたら多くの人には眩しく感じるのかもしれない。

そこで調べていくと、さらに朗報が!
それは、Smithのローズコパーというレンズ。これは晴れも使えるし、曇りも使えるというもの。早い話、これを買えば問題ないようだ。凄い極論だけど、話はそれだけで終わってしまいそうである(笑)。これはSmith社オススメするオールラウンド・レンズなので、どなたにもオススメできそうである。

ミラーというレンズ

先にも述べたようにミラーというのは、かつては晴れ専用だった。しかし、最近ではゴールド・ミラーとか、ミラー系レンズで便利なものが出ている。この便利なミラーは、曇りでも使いやすいレンズたちなのだ。

左から2番目と一番右端がミラー。
ミラーでないものと比べると、かなり違う印象でだね?

このようなミラー・レンズは、通常のミラーではないレンズに、ミラーをコーティングしたという考えで行けばいいようである。例えば、ゴールドミラーは通常のゴールド(オレンジ)にミラーを重ねたようなものだと推測されるので、全天候型で晴れにも強いというものである。ゴールド・ライトよりも、ミラーが入っている分、晴れに強いようだ。

だけど、さすがに超ピーカンだと、このようなゴールドミラーでも眩しいようで、それでローズ・プラチウムという晴れで実力発揮できるレンズも存在するのである。このレンズは往来あったミラー、晴れはいいけど、曇りは適さない、というものだ。

ひじょうに乱暴なまとめ方であるが、往来、ミラーのレンズは晴れ専用だったけど、最近は曇りでもOKのものも多くなった。だけど、依然として晴れで実力を発揮できるミラー・レンズもある。ミラーの場合には、以上のことから選択の混乱も起こりうるので、そのメーカーのカタログを取り寄せたり、そして何より店員の方に確認したい。
ちなみにカタログでは、だいたいどこのブランドでも、晴れから曇りどのレンズが適しているか、という表があり、わかりやすく紹介してくれている。

結局、何を買えばいいのだろうか?

これは、この特集のまとめになるテーマだろう。
まず、何を買えばいいのか。それは、その人の目のコンディションに委ねられる。
自分のように多少の晴れでも眩しくないという感じの人は、ローズ系が1つあれば問題ない。
さらにオシャレにミラー系にしたければ、晴れで実力発揮の最強ミラーのローズ・プラチウムもあればいい。出費は痛いが、もう1つのレンズを持つのだ。
それか、ゴールドミラーのように全天候型のレンズを1つだけ持っているのも手。ちなみにミラー系の方が、値段は高くなる傾向。

ところで、いつも自分は何か購入したいその商品知識が貧しい時、「じゃあ、店員さん、あなたの親友に選ぶなら、どれにするの?オレはあなたの親友のようアドバイスがほしい」と聞いてみたくなる。
以上のような質問をそのまま、今、読者から受ければ、こう答えるだろう。

スノーボードを年間5回しか行かない方
「ローズコパーのような全天候型のものを買いましょう。」

スノーボードを年間5回しか行かないけど、人とは違ったものを多少高くてもいいから購入したいという方。
「ゴールド・ミラーのように全天候型のミラーを買いましょう。だってミラーってカッコいいから。」

スノーボード年間10回以上。かなりハマってしまって、3度の飯よりスノーボードというタイプの方。
「ゴーグルは2つあると便利だから、おもいきって2つ購入しよう。
だって、レンズが曇った時など、もう1つのゴーグルあると助かるし、何よりゴーグルのレンズだけの取替えって面倒だ。だからゴーグル1つでレンズ2つあってもどうかな、と思う。
全天候型のローズコパーに、晴れで威力発揮のローズ・プラチウムとか。おもいきって2つ買いましょう。」

以上、かなり乱暴だけど、なるべく誰にでもわかるようにお伝えした。

ここで、自分がカメラにレンズをゴーグルレンズをくっつけて、撮影した写真(注:どんよりした天候、曇りで撮影)を紹介しよう。
写真設定により、その明るさは微妙に違うし、何よりパソコンの画面により、違う見え方するので、あくまでも参考にしかならないけど、それぞれのレンズでこんなふうに見えるんだ、ということを参考になるか、と思う。

ローズ。全天候でOKだが、晴れよりも曇り向き。 イエロー。曇りで威力発揮。晴れでは使えないほど明るい。
クリアーは、ナイターで使おう。 ブルー・ミラーと呼ばれるレンズ。ミラーならではのカッコ良さがあり晴れの日はOK。だけど、曇りの日には暗くて使い難い。

さらに、Smithのwebサイトでは、そのイメージが確認できるページもあるので、そちらもぜひチェックしてみてね。

http://www.opticallydelicious.com/v2/
実際の見え方のシュミレーションができて、おもしろいし参考になる。

以上のページから、ゴーグルの写真のLAUNCH SNOWをクリック。
そこからSIMULATORをクリックすれば、北米のパークであたかも自分がいるかのごとく、レンズの見え方のイメージが描けるぞ。

SMITH深山氏からのアドバイス
ミラーレンズの本当の役割とは?

視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚で五感。
人間が外の世界から得る情報の8割は眼(視覚)から得ているそうです。というわけで、言うまでもないって感じだけど眼って言うのはすごく大切なもの。イコールその眼と視界を守るゴーグルも重要なものというわけです。だってお気に入りのニュー・ウェアーに3時間かけてワキシングした最高に走るハイエンド・ボード、さらには一日中滑っても足が痛くならないスーパーブーツで装備を固めたって視界「ゼロ」なら全くの宝の持ち腐れでしょ?
だからボード、バインディング、ブーツなんかのギア同様にアイ・ウェアーも厳しい眼で選んでほしいと思っています。

僕たちはSMITHってブランドのゴーグルを扱っていて、それはもちろん最高だと信じているし自信もあります。だけど、これが100人中100人にとってパーフェクトではないのも事実。十人十色とはよく言ったもので人の眼や顔の形はそれぞれです。A君には最高でもB君には全く合わない、フィットしないなんてことは良くある話。だからゴーグルを選ぶ時には必ず試着するのをお奨めします。できればビーニーもかぶってできるだけ山に行く時に近いスタイルで試すのがベスト!いくらかっこいいデザインでも機能とフィッティングが伴わなければそれはあなたにとって最悪のゴーグルってことになってしまいます。もちろん僕たちのSMITHゴーグルは最高のパフォーマンスと全ての人にフィットするっていうのを目指しているので先ず一番に試してみてください!

ミラーレンズの役割に、こんなに深い理由があったとは!

そして本題のチョット専門的なレンズの話。
ミラーレンズって高いですよね?けどそれには理由があるんです。ベースとなるRC(ローズコパー)レンズやYELLOWのレンズにミラーコーティングをしたものがミラーレンズなんだけど、これはただ見た目をカッコよく見せるためにやっているのではないのです。太陽の光を分解すると赤・青・黄色などなどの色の要素プラス眼に有害な紫外線など実に様々な要素が含まれています。もちろんSMITHのゴーグルはミラー・ノンミラー問わず有害な紫外線は100%カットします。しかしノンミラーのレンズっていうのは紫外線等の有害な光線は除き、その他の様々な色の光線は通過させ眼に届かせているのです!!視界が黄色く見えたりオレンジっぽく見えたりっていうのは見た目通りレンズに色が付いているからそう見えるだけなのです。

それでは、ミラーレンズはどうなのってことなんだけど、その名の通り余計な光を鏡のように反射させているのです。眼に届くのは必要な光の色の要素だけ!つまり余分な光の色や要素を眼に届く前に反射させてしまうから不要な光は眼に入ってこないってこと。だからナニ?どうでも良くない??って思うでしょ?けど違うのです。実はミラー加工によって余計な光の要素が眼に入ってこないってことはかなり重要なことで、知らないうちに眼の疲労度が大きく違ってくるのです。

SMITHでは最高の素材のレンズに高度な技術でミラーコーティング加工をしています。これにより様々な余計な光の要素を反射させているのです。ダメダメなミラーコーティングのゴーグルってのはチョットのキズからミラーコーティングがベロベロと剥がれてきてしまうものもあるようですが、SMITHのミラーコーティングにはそんな心配は不要!特赦な素材と加工によって機能と耐久性を最大限まで高めています。これがミラーレンズとノンミラーレンズの性能と価格の差なんです。見た目がカッコいいのはもちろん、ミラーレンズの本当のメリットここにあるのです。SMITHでは新色のGOLD MIRROR,昨年デビューのNEWスタンダードのSENSOR MIRROR、,特に晴れの日に最高なROSE PLATINUMと3種類のミラーレンズを揃えています。ぜひ自分に合ったレンズを見つけて下さい。

最後に少しだけSMITHゴーグルの宣伝を。。。
06/07モデルのミラーレンズ装着のFUSEというSMITHの定番モデルにはなんとスペアとしてノンミラーのノーマルレンズが付属します!これってかなりオトクでお奨めです!それから今期デビューのNEWモデル「PHENOM」は男女を問わないジャストなサイジングとフィット感が自慢!もちろんデザインも気に入ってもらえると思います!是非一度お店で試してみて下さい。きっと新しいSNOWBOARDライフが待っています!!

スノーボード界を動かした伝説のライダーたち

スノーボード界を動かした伝説のライダーたち

Story by Fusaki Iida

Special Thanks: Hiroshi Nishiyama

プロローグ

僕が初めてスノーボードのようなものを見たのは、まだ小学生低学年の幼かった日のことである。親戚の兄ちゃんが荒川の土手の坂でスケートの板(トラック、ウィールナシ)でバインディングもなしで滑っていたのだ。きっと、その頃、アメリカではそれらしき遊びがすでにあり、またその流れがスノーボードを生んだのだろう。だけど、今でも僕は親戚の兄ちゃんがその時代、誰にも教わらずにそんな遊びをしていたことに対して、尊敬の念を抱かずにはいられない。だって、自分にとってスノーボードを初めて紹介してくれたのは兄ちゃんだし、またその後、正式ものが誕生してそれを紹介しれくれたのも兄ちゃんだったから。
それからその親戚の兄ちゃんが僕に正式にスノーボードを教えてくれたのは、高校2年生の時だった。その当時、僕たちが乗っていたボードはサーフィン・ブランドからやって来たという国産ボードのMOSSで、スノーサーフィンと呼んでいた。そのボードは底がVの形になっていることから、Vボトムのボードと呼ばれていた。
そして、僕たちはボード面がフラットに近いBurtonをカッコ悪いと考えていた。というのも、当時、象徴的だったライダーであるMOSSの玉井 太郎さんはすでにサーフィンのようなカーブ・スタイルで滑っていて、とてもカッコ良かったのである。その一方でBurtonのライダーであった大曽根 正さんは、テールを振り振りさせながら逆捻りでエッジングさせる滑りで、どうもカッコ悪かったのだ。だから、自分たちはBurtonが呼んでいた「スノーボード」という言葉を使わずに、というかそんな名称を知らずにMOSSが呼んでいた「スノーサーフィン」という言葉を使っていたのだ。歴史というのは不思議なもので、あそこでMOSSが踏ん張り、スノーサーフィン協会を盛り上げ続けたら、日本はスノーボードという言葉を使わずに、スノーサーフィンという言葉を使い続けたかもしれない。実際、どこかの国で、確かフランスだったかは、そのような言い方をしていると聞いたことがある。(※間違っていたら、すみません)

ともかく、そんな兄ちゃんもすでに他界してしまっているのだが、今、自分がスノーボードを通して仕事をさせていただき、さらには多くの人との素敵な出会いがあったことを考えれば、本当に兄ちゃんには感謝の気持ちでいっぱいなのだ。改めて、「ありがとう!」と天国に伝わるように声を大にして伝えたい。

日本のスノーボード界では、生き字引のような自分であるが、最初の頃は、あの伝説のライダー、クレイグ・ケリーという存在を知らなかった。もうすでにクレイグなど活躍を始めていた頃なのだろうが、その当時はテリー・キッドウェルなどの方が有名だったに違いない。
だけど、この21年間のスノーボード歴を振り返ると間違いなく、クレイグこそこの業界に最も影響を与えたライダーであると思う。だから、今回の特集、「スノーボード界を動かした伝説のライダーたち」では、クレイグ・ケリーのことから話そう。

スノーボード神クレイグ・ケリー時代

確かあれば、1988-1989のシーズンだったに違いない。あの日、僕は神田ビクトリアのヴィエント館に遊びに行ったのだ。そこに中学の先輩だった本多さんという方が勤めていたので、そこでBurtonのカタログなどを見せてもらった。その時に聞いたニュース、「クレイグ・ケリーがSimsからBurtonに移ったよ」には、「へえ」と思ったものである。

「えっ、クレイグ・ケリーってSimsだったの?」と思うかなり古株スノーボーダーさんたちもいるけど、そうクレイグはSimsだった。というか、当時の大物ライダーのほとんどはSims出身で、その後、いろいろなブランドへ移って行った。あの頃のSimsというのは、Burtonよりももっとスケートっぽくてカッコ良かったのだ。さらには2大ブランド時代で、SimsはBurtonのライバルのようなブランドだった。
それで自分もそのSimsの雰囲気に憧れて、そのシーズンはSimsの1/2(ハーフパイプ)というモデルを使用していたのだ。
あの時期、クレイグ・ケリーは移籍問題によりBurtonのボードをBurtonとわからにように真っ黒のソールで滑っていて、そのミステリー感がカッコ良かったことを思い出す。
その移籍後から、クレイグ・ケリーは急激に台頭し、当時の世界のスノーボーダーたちを夢中にする。すでにワールドカップと称したアメリカ主体の世界大会がコロラド州ブリッケンリッジで行われていて、そこでクレイグ・ケリーは大活躍していたのだ。
そして、翌年89-90シーズンにクレイグ・ケリーは記念すべき日本で行われる世界選手権に現れるのである。この大会は、今、考えても歴史に残るものだから、その背景を説明しなくてはならない。

歴史に「もし」はないと言うけど、もしもクレイグがいなかったら・・・、これほどのまでにスノーボードが認知されたのだろうか。

当時、アメリカではコロラド州ブリッケンリッジなどでアメリカ主導の世界大会を開いていた。これどんな新しいスポーツでも共通するようなものだが、「勝手にアメリカが決めた形の世界選手権」という趣旨である。一応、西ドイツからピーター・バウアー、フランスからジャン・ネルバなどのアルペン・ライダーも出ていたようだけど。
そして、ヨーロッパでもアメリカ人がほとんど参加しない大会が行われていたようなのだ。そして、日本ではMOSSが始めたスノーサーフィン協会が、BURTONが始めたスノーボード協会に吸収されるような形で、1つのスノーボード協会を作っていた。(注:その後、一瞬というか2、3年だったか、JPSTという団体もできちゃったけど)
そのような状況の中で、ヨーロッパとアメリカが歩み寄り、中間的な立場でもあった日本で世界初の本当のワールドカップをやろう!ということになったのだ。そして、北海道ルスツにて、記念すべくISF世界スノーボード団体の大会が行われた。これは、文字通り、当時世界最高峰の大会であった。そして僕はその大会を「絶対に見たい!」という思いで、遥々北海道まで行ったのである。ちょうど空港には、Burtonの大きな旅行バッグを持っていたライダーたちがいて、あの時、千歳空港で見たピーター・バウアーの長髪が忘れられない。
その頃あったスノーボード種目は、アルペン種目の大回転、デュアル・スラローム、そしてフリースタイルのハーフパイプ。当時は、まだ多くの選手はアルペン種目にもフリースタイル種目にも参加していたのだが、すでにヨーロッパの選手では、ハードブーツでアルペンしか出ないという選手も出て来ていた。
しかし、そんな中、クレイグ・ケリーは全種目参加。そして全種目ソフトブーツで、好成績を収めた。そして何より、あの伝説のハーフパイプ大会! 雪不足の中、土が混じった茶色のパイプだったけど、あの時代では日本史上最高のパイプが完成していた。そう、あの日本初の本格的パイプ大会のこと、なんとか僕の使えない(?)左脳にある記憶という引き出しから、再現させないとなけば。

確か決勝リーグに残っていたのは、男子トップ16選手、女子トップ8選手。そこからノックダウン方式で争われた。男子で決勝に残っていたのは、ティム・ウインデル、ショーン・パーマー、ダミアン・サンダース、ジェフ・ブラッシー、キース・ウォーレンス、そしてクレイグ・ケリーなど。今の人たちにこのライダー名を並べてもちんぷんかんぷんだろうが、自分にとっては胸が時めく懐かしいヒーローたちだ。
そして、男子で決勝まで駒を進めたのは、クレイグ・ケリーとジェフ・ブラッシーだった。当時のクレイグ・ケリーのスタイルは、ソルトレイク五輪で金メダルを獲得したロス・パワーズとか、テリエ・ハーコンセンのように鮮やかにカッコよく決めるスタイル。そして、一方のジェフ・ブラッシーは同じBurtonチームだが西海岸の匂いを漂わせるスケートのようなスタイルだ。共にその当時、最高と言われる縦回転まで出して火花を散らしたが、結局、優勝したのはクレイグ・ケリーだった。ところが、そのジャジメントが覆されることになる。なんと、クレイグの縦回転JTエアーは、手が付いていなかったら失格となったのだ。
「えっ、手を付くと失格ってどういうこと!?」
そう、思う方も多いに違いないが、当時、縦回転は危険とみなされていて手をつかずにやってはダメというルールがあったのだ。それで、優勝はジェフ・ブラッシーになったのである。
ジェフ・ブラッシーは、この優勝をきっかけに一気にスターダム街道をまっしぐら。この後、フリースタイルもよりスケートスタイルになり、この後、ノア・サラスネイク、クリス・ローチなどのヒーローを生み出す。さらにその後のマイク・ランケットやブライアン・イグチなどの流れを作り名作となったビデオ「Road Kill」を生む要因にもなっている。

この大会の後、僕はカナダに旅立ち、ウィスラーで1シーズン過ごすのだが、その夏、ブラッコムにクレイグ・ケリーがキャンプでやって来た。あの長野五輪でマリファナ騒動中、金メダルを獲ったロス・ロブアリティが「僕の友達」ということで自慢げに連れて来たのがクレイグ・ケリーだったのだ。(注:ロスとはウィスラー、ブラッコムでいっしょにトレーニングし大会に出た仲)
そう、当時、僕はウィスラーでスシ・シェフでカウンターに立ち、クレイグ・ケリーに寿司を握ったのだった。いきなり、目の前に現れたのでかなり緊張し、トビコが入った入れ物を落としたことを思い出す。目の前に憧れのクレイグがいて、かなり頭ポワポワ状態でサービスしたのに違いない。クレイグは次の日、当時彼女だったケリー・ジョーを連れて来てくれた。このケリー・ジョーというのも有名なプロ・ライダーでルスツでのワールドカップでもパイプで2位に入っている。ちなみに2人はこの後、結婚した。そしてその何年後に離婚してしまった。
クレイグ・ケリーがウィスラーから故郷マウントーバーノン(注釈:シアトルの近くの街、実を言うと僕は高校の時、ここでホームステイをしたことがある。なんと言う機縁! ついでに言うなら僕はクレイグのホームマウンテンにしていたマウントベーカーも高校3年生の時に単身で行ったことがあるのだった)に帰る日、ケリー・ジョーはクレイグ・ケリーのキャンプTシャツ(サイン付き)を持って来てくれた。あの時は、涙が出るほど嬉しかった。

ところで、僕はここまでスペースを使いながらも、全然クレイグ・ケリーの魅力を伝えていないと思う。よしっ、ここから先は怒涛のごとく伝えて行くぞ!

クレイグ・ケリーの凄いところは、あのテリエ・ハーコンセンでも倒していないという大会での圧倒的強さ。そして何よりパウダー・ライディング、オールマウンテンでの滑りがハンパなくカッコ良かったこと。ボードがまるで生き物のように動く姿は、とても美しかった。バックサイドではやや首を傾げながら入り、上半身をクローズドさせて、ターン後半の抜重のところで一気に開放する。そしてその切り替え時にも絶妙なポジションでボードの乗り続ける姿は感動!フロントサイドでも「ここしかないでしょ!」と思える最高のポジションニングでボードを操る。そう誰が言ったか、「クレイグ・ケリーはバインディングをしているのを感じさせない」ほど、超ピン・ポイントで乗っていた!」 今でも誰もあの領域に達していないのでは?と思えるほどの芸術品のターンだった。
ターンだけでなくエアーもカッコ良かった。メソッドエアー、クレイル・エアー、JTエアー、キャバレリアルなどなど、あきらかに当時のライダーにはなかった輝きあるトリックだった!

そして忘れてはならないのは、シグネチャー・ボードを世界で初めて出したのが、クレイグ・ケリーということ。当時、クレイグ・ケリーのシグネチャー・ボードを多くの人がほしがった。僕はSimsを買っちゃったけど。

当時のクレイグ・ケリーは、両方のバインディングの下にヒザが内側に入る内カウントというものを入れていた。後ろ足だけに内カウントを入れていたのが主流の時代、両足内カウントはセンセーショナルで、僕も真似するようになった。
そして、M8という180センチぐらいの長いボードを、ソフトブーツで乗る姿も、クレイグ・ケリーならでは。これに関してはさすがに僕も、そして多くのスノーボーダーたちも真似できなかった。それくらいクレイグはボードに乗れていたので、このような芸当ができたのだと思う。当時のソフトブーツって、本当に今では考えられないくらいソフトだったから。

大会でのライバルは、前途の伝説の大会、ジェフ・ブラッシーの他、ショーン・パーマーもいた。確か、日本で行われたワールドカップの翌年のブリッケンリッジでは、華麗な技のクレイグが、ともかく横回転連続でグラブもしないでゴリゴリに回す(FS540コンボ)ショーン・パーマーに負けたのだ。その後、というか同時期だったか、ジェイソン・フォード(当時Burton)にも負ける大会もあり、だんだんとクレイグは大会に出ない、バックカントリーの人になっていく。まあ、あの頃、全勝していなくても、やはりクレイグがナンバー1だったように思えるが。

クレイグ・ケリーは「テリエに勝ち逃げ」した状態で大会から足を洗い、その後もアラスカやカナダでのパウダー・シーンで魅力的な映像、写真を見せて多くの人に見せて来た。そして、2003年1月21日カナダBC州レベルストークにおいて雪崩に巻き込まれて他界してしまった。あの日、僕はたまたまテレビのニュースを見ていてその報道を知り、本当に・・・、本当にビックリした。そして、心から哀悼の意を込め、冥福を祈った。

クレイグ・ケリーがもしこの世の中にいなかったら。
きっと90年前半、あれほどスノーボーダーが急激に増えなかったに違いない。そして、誰もがパウダー・ターンの真の美しさ、エアーのスタイリッシュさを知らずに、次の時代を迎えていたのではないだろうか。クレイグ・ケリーは、生きている時から「スノーボードの神」と形容されるほど、当時特出したカッコいいライダーだったのだ。
そして、クレイグが大会に出なくなってから、台頭して来たノルウェーの少年が、次の時代を引き受けることになっていった。

テリア時代からコア層時代へ

クレイグ・ケリーが活躍していた頃、すでにテリエ・ハーコンセンは登場していた。
あれは確か僕が2回目のニュージーランド遠征だったから、89年か90年夏だったと思う。ニュージーランドのライダー仲間から、テリエという凄い若手が出て来た、ということを聞かされた。
そしてそのシーズンだったか、Burtonビデオにその少年は出て来た。美しい音色の音楽の中、なんとハワイの山でターンしていたのだ。

またテリエは、91-92年にリリースされたビデオ「Road Kill」でもそのスタイリッシュなスタイルを見せる。
このビデオは、今でも語り草になっているが、テリエ・ハーコンセン、デイヴ・シオーネ、ブライアン・イグチ、 ジョン・カーディエル、マイク・ランクエットと言った当時最先端のスタイルを持つライダーが登場。1976年型のキャデラックに乗ってカナダからアメリカまでパウダーを探し求め、あらゆる場所で滑り倒すという、彼らのライフ・ストーリー。

昨年東京ドームで突然引退したテリエのハイ・エアー。今でこそあたり前の高さだが、90年初期にこの高さは強烈なインパクト!だから宇宙人と呼ばれた。
Photo by TOP END

しかし、今、考えても不思議なのは、確かにテリエはあのビデオで重要なパートを持ち超人的なコントロールも見せたのだが、何かテリエだけは違ったカラーだったように思える。というのもテリエもクレイグを継承するように、スタンス角度は前方向におもいっきり振ってあり、いわゆる後ろ向きで滑る姿もフェイキーと呼ぶのにふさわしいスタイルだったのだ(注釈:フェイキーというといかにも後ろ向き滑りスタイル、スイッチというと逆向きに滑っているけどそう見えないという意味。自分の勝手な解釈なんだけど)。ブライアン・イグチや他のライダーは、袴のように太いバキーパンツを履いてスタンスがダックで広め。お陰で当時このスタイルに憧れたライダーたちが、よくボードを折ったこと。 よくよく考えてみれば、あれがスノーボード界の流れの分岐点だったのかもしれない。あの時、僕はテリエは最先端だと思ったし、その時代のテリエはクレイグのように特出した実力の持ち主でもあった。だから、今からちょうど12年前に行われた長野オリンピックではテリエが登場しないおかげで、五輪のパイプ大会は真の実力ナンバー1決戦とは程遠くなってしまったのだから。

これから一気にこのストーリーは、スケートスタイルから今のスノーボードのスタイル、そしてスノーボード界バブル崩壊の話に行ってしまいそうなので、もうちょっとテリエのことをくわしく説明しておきたい。

当時のテリエ・ハーコンセンがなぜ凄いと思われたか。それは宇宙人とも形容された特大エアーである。特にRの使い方が絶妙で、圧倒的な実力感が漂っていた。だから、その頃の多くのスノーボーダーたちがテリエを尊敬していた。そして、その実力が一般スノーボーダーでもわかりやすい存在だった。このことはひじょうに重要である。なぜなら、クレイグ・ケリーも一般層にも理解されるスターだったからだ。

しかし、この後のスノーボードの歴史を見ると、一般層には理解され難いスターがどんどんと出て来る。確かにジェイミー・リンのメソッドは凄いし、その後にパークというカテゴリーを広めたピーター・ラインも凄い、またレールという世界をクローズアップさせたJPウォーカーだって凄いのはわかる。しかし、彼らはクレイグやテリエのように一般層には理解されやすいライダーでなかったと思う。彼らは北米のようにスケート文化がしっかり根付いている世界では、きちんと受け止められたが、日本のスノーボード市場では難しかったと思うのだ。つまり、いわゆるコア層と呼ばれる人にはヒーローであったが、そうでない一般スノーボーダーたちにとってはわかり難い存在だったようにも思える。もしかしたら、90年代中盤から後半にかけて、グーンとスノーボーダーの数が減り、完全にスノーボード・バブルが弾けてしまった要因には、そういったことも関係しているのかもしれない。つまり、90年代後半にも、クレイグ・ケリーやテリエ・ハーコンセンのように一般層にも理解されやすいライダーが君臨していれば、もっとスノーボード業界も盛り上がっていたかもしれない。日本のライダーで言えば、竹内正則さんのようなオールラウンドにターンの美しさも表現できるライダーが、第一線で活躍していれば、また違った展開があったかもしれない。今、日本のスノーボード雑誌のメーカーからの広告数の減少を見れば、まさにコア層に理解された者だけがこの業界を形成しているとも言えるのだから。

だけど、見方を変えれば、このような現象も良いのかも!?
というのも、今、スノーボードの雑誌やビデオを購入される方は、あのスノーボード・バブル期とは違ってよりコア層だから。彼らがスノーボード文化を徐々に成長させれば、日本もいつかは北米市場のようにより安定することだって考えられるからだ。

話は長くなったので、ここらでまとめておこう。

クレイグ・ケリーがいて、また日本には竹内正則がいて、日本のスノーボード界は盛り上がって行った。そして、テリエ・ハーコンセンの全盛期にスノーボード・バブル絶頂期を迎える。しかし、その後に出て来たヒーローたちジェイミー・リン、ピーター・ライン、JPウォーカーなどはちょっと一般層にはわかり難かった。その結果、日本のスノーボード市場が小さくなる。その一方で北米はスケート文化があり、彼らを受け入れる土壌があった。よって、安定した市場を形成している。しかし、今、日本の市場を形成している人たちは、あのバブル期と違ってスノーボードをより理解している。結果、その者たちが新たなスノーボード開拓者となり、徐々にスノーボード文化を広げれば、長い目で見て日本も大きなスノーボード市場を形成できる可能性がある、と。

歴史から学び未来へ

実を言うと、僕はここの特集で単純にスノーボード界を動かしたヒーローたちを紹介しようと思っていたのだけど、執筆している内にこのような「日本スノーボード市場の縮小化」の構図も紹介することになってしまった。もちろん、これは僕が執筆の流れで生まれた1つの考え方、1つの推測に過ぎないのだが、歴史を紐解くというのは、確かに将来を考える上で重要であると思える。というのも、今、僕は歴史の中で忘れてしまった大切なことをこれから改めて表現していこうと考えるし、また新しいライダーがどんどんと最新スノーボード・シーンを開拓していく上で、そのことも尊重しながらやっていきたい、と考えるからだ。つまり、忘れてしまったあの大切な感覚を改めて最新鋭のライダーと共に、ビデオや雑誌などで表現していくということ。

具体的な提案としては、以前のようにもっと映像を流れで見せたいと思う。というのも最近のビデオ・シーンではただ凄いトリックを並べているような編集方法だが、そうでなくもっとライダーのライディングを見せたいのだ。そのカッコいいトリックを見せるためのオールマウンテンでのフリーラン・シーンを見せたい。そうすると、1つのトリックの価値観がより一般層にもわかりやすくなると思うからだ。

最近は、「ビデオを見ても実際にそのライダーといっしょに滑らないとその実力がわからない」なんて言葉も聞かれるが、その要因には最近のビデオ作りの風潮が影響しているように思う。かつてクレイグが活躍していた時代には、クレイグが行う最新鋭のトリックから、そのへんの斜面のグラトリなどもビデオの中で表現されていた。そして、それらはまるでクレイグと共に1つのマウンテンを滑っているような印象を与えた。何度も言うが、今のように街中レールでの3秒の出来事のようなことをただ並べるような編集ではない。

例えばシモン・チェンバレンと共にピークに行く。途中の迂回コースでグラトリをしているシーン、さらにはパウダーを滑っているシーン、ちょっとしたクリフで見事なトリックを決めているシーン。そこからパークを流すシーン。
他の例では、ターンの美しさを表現できるビクトリア・ジュルースとの撮影。トゥリー・ラン、自然の地形を利用したジャンプなど。
スノーボードが最高にうまいライダーがオールマウンテンで生き生きとライディングしているシーンだ。スノーボードをやったことがない人から、コア層と呼ばれる人まで「凄い!」と思わす映像、そして編集、さらには表現力。そういったことをやりたい、と強く思うのである。

最後になるが、あくまでも自分の主観であるが、スノーボード界に歴史を刻んだライダーを紹介していこう。

クレイグ・ケリー、ジェフ・ブラッシー、ダミアン・サンダース(元祖ぶっ飛び屋)、ノア・サラスネーク(スケートスタイル先駆者の一人)、ショーン・パーマー、ジェイミー・リン、テリエ・ハーコンセン、ダニエル・フランク(テリエ全盛時代の好敵手)、ピーター・ライン、JPウォーカー。

日本では、
玉井太郎、竹内正則、小川マサト(海外ビデオ出演先駆者)、ライオ田原、布施忠。

本邦初公開!フサキのSB的オフトレ術

本邦初公開!
フサキのSB的オフトレ術

先日メルマガで『専門的なジャンプ練習している』って書いたら、「それどんなトレーニング何ですか?」って何人かの方から聞かれた。いやあ、実を言うと大したことないってのが実情なんだけど・・・。それじゃあ、これを機会に自分が考案したトレーニング方法を紹介しよう、と思った。往来、ナショナルチーム選手がやっているようなスタージャンプとかそういうのもやるけど、自分で工夫したものだけを披露してみたい。なぜなら凄いバカげた練習なんだけど、実際、この練習が一番おもしろいし役に立つと思うから。多少周りから白い目で見られる可能性はあるけど、勇気がある人ぜひやってみて!
ところで今回はこのトレーニング効果を実感していただこうと、このようなトレーニングの未経験者を呼ぶことにした。今年、ウィスラーのクラブ活動でいっしょに参加する孝一(コウイチ)である。コウイチはまだ19歳でなんと自分の歳の半分!中学の時にはサッカー部で、ちょっと不良っぽい感じがいかににも運動センスありって感じ。でも、実際やったら、かなり辛そうだった。そんなに大変な運動だったかな!?
ともかく、昨日、僕たちがやった練習をここで再現しまーす!

Text: Fusaki Iida
Photo Takumi Ohara

今日はオレが考えた本邦初公開のトレーニング方法を紹介するぞ。よろしく!
こちらこそよろしくお願いします!

まずスノーボーダーというのは、踏むってことが大切なんだ。だから、こうして中間姿勢で保ち続けることが必要なんだよ。やってみな。
はい。

うわあ、これ結構、疲れますね。
そうだろ、結構、これだけでも疲れるもんだよ。でも、スノーボーダーというのは、こういう筋力が必要なんだ。なるべく、自分のスノーボードのスタンスといっしょくらいに構えるとより実践的だし良いトレーニング効果を発揮できる。
そうしたら、今度はその体勢からオーリーしてみな。

こうっすか?

よーし、高くていいぞ。そのまま連続10回やれ!
えっ、10回っすか!?
そうだ、そうだ早く10回行けー!そして今度はスイッチオーリー10回連続で返って来い。

ウッヒャー、これってハンパなく疲れますね。
バカヤロウ!これくらいで疲れているって言っていたら、スノーボードできないぞ。 スノーボーダーというのは、体力があった上に技術力をつけて、そしてさらに精神力も加わりうまくなっていくんだ。だけど最も基礎となるのが体力で、それのない奴は上達の壁にすぐにぶつかる。技術ばかり求めていても長い目で見たら、上達しないんだからな。

次は両足を揃えてカエルみたいに連続で跳ぼう。そして、絶対に着地した後、よろけちゃいけない。着地の後、踏ん張って、そこからさらに飛ぶことで効果が出る練習だ。よしっ、付いて来い。
はい。

うわあ、これも疲れますねえ。よろけたくなくても連続でやっていると、よろけてしまう・・・。
そうだろ。でも、よく頑張った。これでどれだけ耐えるか、それが着地の時の踏ん張りにもつながるんだ。日本人は基本的にこのへんが弱いと思う。いくらテクニックがあっても耐える力がないから、メイク率が低くなってしまう。着地する時、意地でもピタッと決まるように。
そう言えば、オリンピックの体操選手を見ていても、よろけると減点ですよね。
なかなか良いこと言うな。そうだよ、どれだけ凄い技でも最後よろけるってことはメイクしていなってことだからな。技術も重要だけど、こうした筋力も必要になるってわけさ。

なるほど。

次の練習は、これからオレが行うジャンプを真似してやること。今度はコウイチが何でもいいから違ったジャンプしてトリックの形を作る。それをオレが真似をする。それを交互に行うんだ。

これ、結構楽しいっすね!
そうだろ。これは、真似能力を鍛えるトレーニングでもあるんだ。あるライダーのカッコいいトリックを見るだろ。それがどんな動きで成立するか観察するんだ。足の先から手の先、そして肩の動きなど細かいところまで注意して観察するようにする。基本的なベーシック・トリックでもそれぞれで特長あるし、また回転系になると、かなり複雑になりま真似するのが難しくなる。

はあ~、なるほど。真似する能力を鍛えるってわけですね。
そう、同時に体力も鍛える。

よしっ、今度はあそこの坂をカエルみたいに両足でジャンプ上がって、降りて来る。上がる時には、脚の裏側の筋肉を鍛え、降りる時には脚の表側を鍛えることができる。
オレこれ得意っすよ。サッカーで鍛えたから。
能書きはいい、さっさと行くぞ!

次は段差を使った練習。両足揃えてジャンプして飛び乗り、またジャンプして返るんだ。この時もスノーボードをイメージしていることを忘れずに、なるべくスノーボードのスタンスでやること。
ジャンプで返る時にスピンとかしていいっすか?
それは良いアイデアだ!だけど、何度も言うけどスタンスのこと忘れるな。着地の時もしっかりと両足を広げてピタ着するんだ。結局、この手のトレーニングはスノーボーダーのスタンスから離れると効果が薄れるから。あくまでも実践を意識してやること。


よし、それじゃあ、いよいよセッションやるか。ここをゲレンデだと思え。おいしそうな壁あるだろ。思わずアーリーウープとか決めたくなるおいしそうなヒッツもあるだろう。
はあ~。
お前、そんな自信ない顔するな。もっとバカになるんだよ。今の奴はバカ度が足りなさ過ぎる。バカ正直とかバカ真面目とか、そういう奴がうまくなるんだ。ちゃんとスノーボードやっている気持ちでスタンス広げて行くぞ。付いて来い。ドロップ・イン!
うわあ、フサキさん、オレたち完全にバカっぽいですよー!
つべこべ言わずに付いて来やがれ!

うわあ、これかなりおもしろいですね!
そうだろ。
オレこういうの得意っすよ。スピンとかできますから。
それなら今度はお前が先に行け!
よっしゃ、ドロップ・イン!!
オーイ、コウヘイー!ダメだよ走ったら。もっとスノーボーダーっぽくスタンス横で攻めないと~。普通に走ったから、チャーリー(フサキの犬)乱入しちゃったよ(笑)。

いやあ、今日は楽しかったっす!どうも、ありがとうございました。
いや、こちらこそ撮影協力ありがとう。最後に記念撮影しよう。

それにしても疲れますねえ。
そうだろかなり短い時間だったけど良い運動になるし、何しろ楽しいしな。
よしっ、解散!

はい。
でも、ちょっと待て、帰り道も油断するな、途中ジブできるところたくさんあるから。
えっ、まだやりますか!?
あたり前だよ。スノーボード・バカになればどこでも練習できるんだ。付いて来い!
はい。

かくしてスノーボード・バカの旅は永遠に終わらないのだった・・・。

おばばスノーボーダーのちゃれんじ記 Part 3

好評シリーズ!
おばばスノーボーダーのちゃれんじ記
Part 3

dmk名物企画!あの好評おばばボーダーが、半年間以上もの沈黙を破って帰って来た~!!
スノボやるのに年齢なんて関係ねえぞ。永遠にチャレンジを続けるスノーボーダーは、どんなうまいプロにだって負けないぞ。世界で最も輝いているライダーだ。今回のおばばボーダーの内容も失敗あり、笑いあり、そして感動あり!
さあ、久々にカマしてください。よろしくお願いしまーす、おばばボーダー!


一話

みなさん、お久しぶりでやんす。おばばボーダーのちかやんです。

先シーズンは5月のゴールデンウィークまで滑りまくって、数えてみたら45日滑ってました。あら、ビックリ!もちろんその滑走日数は主人を10日ほど上回り、シーズン終了後しばらくは優越感に浸りきっておりました。まぁ、相変わらず主人へのライバル心は根強く残っていて、技術では敵わないから何とか他のところで・・・、なんちゃって、諦めの悪いおばばです。

しかし、先シーズンもいろいろありましたよ~。そうだ!目標だった念願のJSBA1級にやっと合格しましたよ。ここまで長かったぁ~。でも、目標に向かってがむしゃらに頑張った自分に“よ~やった!”と言ってやりました。さぁ、今度は何を目標にすっかな?って、そうだよ!次はB級取るよ!懲りないおばばの目標は果てしなく続くのでした。

先シーズンの初滑りは12月10日。雪がなくて当初のオープン予定が伸び伸びになり、おばばはこの日が初滑りに。シーズン前にワックスかけまくった板の調子はなかなか良い感じ?そりゃビックリするくらいの勢いでワックスかけたんだからいいに決まっとるじゃんって?それがさぁ~…ワックスのことがちょいとさぁ~…ワックスを偉そうに語れる身分じゃないけどよー、ちょいと落ち込んじゃったことがあったのよ・・・

シーズン前にチューンナップに出した時に、サーモバッグちゅうやつもお願いしたのよ。しかも3回しっかりコース。サーモは何十回もホットワックスを塗ったのと同じ状態になって、シーズン中のメンテナンスが楽々!って言うのが売りなんだけど、おばばはそれだけに止まらず、さらに中温用、低温用のワックスを20回ほどかけまくり、滑るたんびにも毎回ワックスをかけてたんだけど・・・

それがさぁ~、予想もつかない現実が・・・、滑走わずか数日で、ソールの周りが毛羽だっているじゃあーりませんかぁ!何ですかこれは?一体どうゆうこと?おばばは目を疑ったよ。おばばのかけ方が悪かった?それともマツモトワックス使わなかったから?だって、そうじゃない?サーモ入れて尚かつ数十回もかけまくり、滑りに行く度も必ずワックスかけていてこれだよ?フサキさんじゃないけど、これじゃあシーズン前にアンチBBかけて、滑らなくなってきたらちょっとかけて・・・それでいいじゃん!って思っちゃった。

ワックスの効き目ってどうなんだろう?って疑問をひしひしと感じたシーズンだった。クロスの様にタイムを競う競技に出たり大会に出場するんならともかく、おばばのようなフリーランを楽しんでいるボーダーにどこまでのワックスが必要なんだろうねぇ?

おばばがお世話になっているチューンナップショップには、プロの人たちやオリンピック選手、テク選上位の人達も愛用なんだけど、そこで聞いた話でビックリしたことがある。あるライダーが先シーズン、生まれて初めてチューンに出したと聞いてびっくらこいちゃった。だって、そのライダーはここ数年ずっとテク選上位で、しかもデモの人なんだよ。ってことは?それまでチューンなしで成績を残しているってことじゃん。

で、何でそのライダーがチューンナップを出すことになったか?って言うと、たまたまショップのオーナーがサポートでテク選会場のルスツにいた時、挨拶がてらにそこでワックスをかけてあげたら、本人がその効果にひっくり返るほど驚いてしまった。それがきっかけでワックスの重要性に目覚めてしまったらしいのです。こんな話しを聞くと、おばばにゃあ、ますますワックスちゅうもんがわからなくなっちゃった。もちろんワックスのおかげで、すいすいと若い奴らを抜いていける優越感にはたまらないものがあるけど、あの毛羽立ちを経験しちゃったら、ちょいと考えが変わっちゃった。

ってことで今シーズン、おばばはちとワックスのかけ方を変えてみることにした。早速チューンナップには出したんだけど、今回はサーモバッグはやめた。シーズン前のワックスも、先シーズンからは全然少なく10回程度にするつもり。これで今シーズン滑ってみて、どんな結果が出るかはっきりするんだろうな?おばばなんてまだまだ経験が少なくて偉そうなこと言えないんだけど、結構ワックス頑張っていたから、この毛羽立ちの結果はあまりにもショックだった!

でも、道具を大切にする気持ちは変わらないし、ピカピカに光ったソールはカッコイイからね。今シーズンはどんな違いがわかるか楽しみだやぁー。おばばはこれからも全力で頑張っちゃうよ。

二話

そう言えば覚えているかなぁ?スクールで出会った不思議な青年のこと。その青年とさぁ、再会しちゃったのよ。正に“しちゃったのよ”って感じ。おばばが1級合格目指して入ったバッジテスト攻略キャンプになんと彼が・・・

その日おばばは燃えていた。なんせ、ちょいとおいしいキャンプだったから。なんでおいしいか?って言うと、そのレッスン内容がバッジテストに的を絞ったものだったからだ。

朝9時に集合場所に行くと、うっ?えっ?見覚えのある顔が・・・、まさか?でも・・・ヒモがだらしなくダラーっと垂れ下ったグローブ。へっぽこドイツ軍のように下がっちまっているヘルメットのかぶり方。間違いなくそうであってほしくない彼だ!!おまけにヒモがほどけているブーツもあの時のまんまだ!だけどよ~、何でいつもほどけてるんだよ~そのヒモ?なんで縛り直さないんだよ~??おばばはすでにヒートアップしていた。何で?どうしてちみはここにいるわけ?まだ受けてるの?何級を?おばばの頭の中で質問攻撃の弾丸が飛びまくり、もうノックダウン寸前!

でも、とにかくキャンプは始まった。呆然とするおばばと相変わらず我が道を行く彼と他に検定を控えた生徒を乗せたゴンドラは、ゆっくりと山頂目指して動き出した。ゴンドラの中でイントラさんが冗談半分で彼に話しかけた。

「○○さん、今度は何級を受けるんですかぁ?」
『1級!1級!』
「あれ?2級はいつ合格したんですかぁ?」
『この前10回目で受かりました』
「えっ?10回目?あっ、そうですか…」

って、ことは?彼も1級を受けるわけ?私といっしょに~?勘弁してくれ~!それだけは・・・。おばばはレッスン前からクタクタになっちまって体に力が入らんかった。レッスンはショートターンのノーズの廻し方、斜面に落とされない方法、リズムの取り方や目線。ロングでは、切り上げ方から立ち上がり切替のポイントなど、検定間近のおばばにはおいしいキャンプだ。とにかく1級に合格しなきゃ!そう思ってレッスンに集中した。

午前のレッスンが最後の一本になった時、事件は起こった。

一番手で滑ったおばばの後に続いたのは彼だった。2ターン目にかかったところだった。上から滑り降りてきたスキーヤーが彼に激突したのだ。彼の板とスキーヤーの板がぶつかり「カーン!」という鋭い音とともに彼はすっ飛ばされ、大きく一回転し、頭から落ちた。

「キャー!!」おばばはびっくりして大きな声を上げてしまった。彼は動かない。すぐにイントラさんが彼の元へ駆け上がっていった。おばばは、すっ飛んでいってしまった彼のゴーグルを途中で拾いながら付いていった。そこからだ!おばばが初めて体験する記憶喪失の現実。彼はしばらくすると、撃った頭を抱えて頭が痛いと訴えながら上半身を起こした。イントラさんは、彼の無事を確認すると、慣れた様子で矢継ぎ早に質問を繰り返した。

「何が起きたかわかりますか?」「今何をしていましたか?」「私が誰だかわかりますか?」

どうやら激しく衝突した際に記憶を一瞬無くすことが多いらしく、イントラさんはそれを確かめたかったらしい。イントラさんの質問に彼がどう答えたかって言うと、
「僕は何しとる?」「何で、転んどる?」「頭が痛い!でも、ヘルメットかぶっとったから助かった!」「なんもわからん!」
それを何度も何度も繰り返す。

この繰り返す言動も、こんな時の特徴らしかった。虚ろで視点の定まらない目は、ちょこっと怖いような危険な目に見えた。しばらくして彼は立ち上がり、「午後からのレッスンにも参加する」そう言って、止めるおばばたちを無視して滑り降りてしまった。

けれどだよ!その滑りが彼ではなかった。いつもとはまったく別人の滑りだったし、スピードに乗った切れ上がるターンは見事で驚いてしまった。イントラさん曰く、恐怖心も不安も一切なくなったからあの滑りができるんだそうな。そうだよな~、おばばだって恐怖心がいつだって最大の難関なんだから。いつだったかも言ったように、“恐怖心”という神経を抜いちまったら、何だってできそうな気がするもん!そんなんで午前のレッスンは大幅に延長して終わった。

午後のレッスンの集合時間が来ても彼はやっぱり現れなかった。心配したおばばたちは、しばらく探したのだけれど、見つからなかったから結局先に始めることになった。でも、とうとう最後まで彼は現れなかった。

翌日おばばはいつものように朝一番で滑り、いつものように少し早いお昼にしようと戻った時だ、なんと彼がいるじゃないか!ちみはどこにいたわけ?何しとったわけ?おばばが近づいて行っても、おばばのことをまったく気にしていない様子。って言うか、おばばなんて見たこともないっていう顔をする。
「大丈夫だった?」「私がわかる?」

そう聞いたらこうだ。
「何かみんなが昨日、僕はスキーヤーとぶつかって頭を打ったって言うだけど、僕全然覚えておらん」「でも、家に帰ったら頭が凄く痛かったから、病院に行ってきた」
おい!家に帰ったんかい!そして彼はおばばに言った。
「あなたは僕といっしょに滑っとった?」
滑っとったぁ~?いい加減にしろよ!おばばは顔ではニコニコと笑いながら、腹の中は煮えくりかえっていた。

聞けば、あれから午後のスクールを忘れ、もちろんロッジに泊まって次の日も滑ることも忘れて、そのまま家に帰ってしまったらしい。頭が痛いから医者に行って(その辺はしっかりしている)、翌朝オリンピックの中継で荒川静香のイナバウアーを見ていたら、突然自分はボードに行くことを思い出して、家を出て来たと言うのだ。

はぁぁぁ~?やっぱり不思議な子だ。それでも、兎にも角にも無事で良かったとおばばは心から思っちゃった。そして、肝心な彼のその後の滑りなんだけど、残念なことに恐怖心だけは完全に元に戻ってしまったようで、当然滑りも元通りの彼の滑りになっておりました(笑)

おっと、それからこんな不思議なご縁?で、彼とはその後もスクールとは関係なくいっしょに滑ったり、シーズン終了後もゲレンデで知り合った仲間と共にバーベキューをしたりして遊ぶ友になっちまったことを報告しておこう!そして、彼にはブーツのヒモの縛り方も教えてやった。ついでにダラーっと垂れ下がっただらしのないグローブのヒモは、「切っちまえ!」と言ってやった。

三話

先シーズンは腰の手術からわずか4ヵ月足らずでゲレンデに立つことができちゃった。だって、リハビリめっちゃ頑張ったもん!多少の不安はあったけど、しっかりとプロテクター付けて万全の体勢で望んだから4本のボルトは無事だった。

そうだ、プロテクターは付けにゃいかんよ。先シーズンもプロテクターとヘルメットのおかげで何回助けられたことか。プロテクターはもちろんHAZAKだよ。ケツパットにニーパット、それに腰を守るプロテクターの計3個付けて滑っていたから、安心して滑ることができちゃった。

1級の検定にエアーがあったから、先シーズンは練習でよく転んだんだけど、プロテクター付けてるおかげで飛ぶ時もケガへの恐怖心も少ないし、実際に転んで落ちてもなんともなかったのは、まさにプロテクターのおかげ。まぁ、見た目のスタイルが悪くなるのは少々難ありだけどね(笑)

そうだ、意外にまだまだ少ないね、自分の身を大切に考えている人が・・・。だってゲレンデのレストランなんかでね、プロテクター付けてる人なんて見ないよー!飛び系のお兄さんたちは別として、女の子たちが付けてるのはほとんど見たことないもん。ヘルメットも大事だと思うよ。おばばにゃあなくてはならんモノだよ。今シーズンからは亀の甲羅みたいなやつも背負って滑るだよ。ちっちゃいおばばには、ちょいと重いけど、命には変えられましぇん。

先シーズンはね、たくさんスクールに入ったけど、プロのキャンプにも結構参加しただよ。いろんな人たちと出会ういいチャンスだし、それにおばばよりうまい人たちと滑ることがとっても良い刺激になると思ってさ。だから、どんどんチャレンジしたよ。

でも、入る時は凄く迷ったし心配した。おばばみたいなへたくそがいると、他の人たちの足手まといになるんじゃないか?って・・・でも、心配しているおばばに主人がね、こう言った。「ちかやんのことなんて誰も見てないし、気にもしてないと思うよ」って。

ちょいと傷ついたけど、考えてみたらそりゃそうだ。確かにそうだよ!おばばだって、自分のことが精一杯で他の人のことなんて気にしたことなんかないもん!おばばはちょいと自惚れてたかぁ~?

なんか吹っ切れちゃったらさ、キャンプも楽しくてさ。検定の極意といっしょ。自信はなくてもいつでも一番手で滑っちゃった(笑)やっぱり一番手は収穫多いよ。二番目から滑る人たちのイントラのコメントを全部聞けちゃうし、おまけにみんなの滑りを見ている間に質問もできちゃうし、こっそりいろんなコツを教えてもらえちゃうし、凄く得した気分だよ。

先シーズン参加したキャンプの中で印象に残っているキャンプはね、『マ○ツキャンプ』。
そのキャンプは凄くためになったしおもしろかった。今まで誰も教えてくれなかったことをたくさん教えてもらっちゃった。マ○ツ(今期デモ)の教え方は理論的で凄くわかりやすいから、あんぽんたんなおばばにはあり難い。いろんな人がいるし、いろんな教え方があるから一概には言えないけど、おばばも主人も感覚で覚えるタイプじゃない。きちんと考えて一つずつクリアしていくタイプだから、マ○ツの教え方はうちらにはぴったりだ。

マ○ツが教えてくれたことの一つに『足裏の意識』っていうのがある。マ○ツはブーツの中での足裏の動きの重要さを説いてくれた。足裏に常に圧をかけ続けること。体全体を使って足裏を意識すること。雪面を足裏で感じる意識の大切さ。マ○ツは滑る時常に足裏に雪の壁があるような・・・って言う表現をよくする。それが何となく体でわかる感じがした。

そして、目から鱗は『後ろ足の操作』。今までずっと前足重視で考えてきたけど、実は後ろ足も同じぐらい重要だってこと。特にズレやすいバックサイドは後ろ足が肝心。ぐっと後ろ足を曲げてやると、あれれ?いつもとちょっと違う感じ。おばばにとったらこんなちょっとしたことが、もの凄い感動につながった。

そして、もう一つは板の上での動きの幅を広げると言うこと。板の上で前後、左右、上下が自由自在に動けて初めて板と追従できるし、どんなバーンでもリカバリーができる。その練習法を教えてもらっちゃった。(これは言えんな!マル秘だからね。)板に素直に乗ってあげること。行きたい方向に行かせてあげること。そうするために何が重要で、何が大切なのかがだんだんとわかってくるような気がした。とってもいいキャンプだったよ。

そうだ、“抱え込み”なんちゅうやつも他のキャンプで教わっちゃったよん!立ち上がりとはまったく逆の動きで、これまた難し~!立ち上がる時に抱え込んで、低くなる時に立ち上がって…おばばは頭の中がこんがらがっちゃってさ、主人曰く、すっとこどっこいな動きだったそうな。でも、おばばは新しいことにどんどんチャレンジすることを忘れない!いつだって「チャレンジ!」だよ。チャレンジしなきゃ、な~んも始まらないもん!

ちかやんのプロフィール

なまえ: ちかやん
生年月日: 1959年6月26日
スノーボード歴: 6年
年間滑走日数: 約40日

愛用ギア
ボード: OGASAKA CT148
バイン: FLUX PLATINUM
ブーツ: DEELUXE VICIOUS
プロテクター: CCC & HAZAK
ワックス: マツモトワックス

スタンス: レギュラー46cm F21°B0°
得意技: バックサイドターンからのヒップスライド(単におしりから転ぶともいう)
スポンサー: ZORA
愛車: パジェロイオ

おばばボーダーちゃれんじ記 Part 2は以下からどうぞ
http://www.dmksnowboard.com/special/special-060.htm

おばばボーダーちゃれんじ記 Part 1は以下からどうぞ
http://www.dmksnowboard.com/special/special-054.htm

ビギナーの心得


ビギナーの心得

まったくの初心者の方がターンができるようになるまでを丁寧に写真つきで解説したページです。よくある初心者用のハウツー本に毛が生えたようなものかもしれませんが、そこはDMKのプライドとして、どこにも負けないように作ったつもりです。話は変わりますが、本格的にスノーボーダーの定義とは「いつまでもチャレンジをしてスノーボードの楽しさを追いかけ続ける人」だと思います。だから、このページを訪れた人、全ての人がスノーボーダーの可能性があります。初心者時代はいろいろ大変ですが、とにかく「前の自分よりは今の自分」という気持ちで、他人と自分を比べずに自分に叱咤しながらがんばってください。そうすると、スノーボードの神様はたくさん僕たちにご褒美をくれます。BY FUSAKI

WEB

あなたのスノーボーディングに役立つかもしれない、大きなヒントがあるかも!
精神部分をサポートするハウツー・コラムがたくさんあります。
様々なレベル、多くのスノーボーダーのみなさんに役立てるように執筆しています。
by ハウツー天使フサキ

ワックス講習会&バイタミンジブ2試写会 in 神田ミナミSPAZIO店

+炎の中華の宴

今年も良いシーズンを願って、みんなで乾杯!
そんな熱いdmkスノーボード・クラブ員の血が結集し、秋のオフトレ・イベントが行われた。
今回は、チューンナップ講習会、ゴーグル講習会、vitaminJIB2試写会、さらに炎の宴会!というdmkクラブならではの怒涛のメニューだ。この模様は参加者からの目でお伝えしたい!という気持ちも込めて、dmkクラブ04-05年度に入会したshokoが担当してくれた。その注目のレポートだ。


report by Shoko, photo by Kei

講習会と炎の中華の宴から帰って、まずしたのは板のソールを上にして保管し直すこと。チューンナップからワックスがけのままで戻ってきたのを、立てかけてあったのです。その理由は後ほど。

自分でホットワックスをかけるまで
どうもはじめまして。30代後半スノーボーダーです。30代後半ですが、05-06シーズンをスノーボード数回めからスタートした初級者です。
シーズン始めにはホットワックスは、自分でするものとは思わなかったし、できればしないで済ませたいと思ってました。面倒。道具ない。それより板に熱いアイロンでワックスをかけて、そして剥がす?で、くり返し?、、無理。。。

昨シーズンはドリフトターンの練習から始まって、ハーフパイプ、キッカー、カービングターン、、、といろいろトライしてみました。そこで滑りの技術がままならないのに、ギアの手入れも怠ると、それなりに、さらによろしくない結果が待ってます。
それに緩斜面で止まると初心者には辛いことに。
やってもやらなくてもそんなに大差ないでしょ、と思っていたことが、大きく結果を左右することが身をもって、身にしみてわかってきました。それに液体クリーナー兼ワックスでも落ちない汚れも増えてきて。。。

ホットワックスをかけなくてはいけない時が、確実に迫っていたある日。パイプの重機の油がこびりついて落ちなかった時、買いっぱなしでしまい込んでいた固形ワックスとグッズを取り出して、ホームページを見たりしながら手探りでワクシングしていました。

でもいま一つ、自信がないままシーズンが終わって。。。

そんな私に、伝説のワックスマンがワックス指南をしてくれる日がやって来たのです!

ホットワックス講習会の始まり
講習会場に行くと、いつものスタッフが待っています。ワックス天使ますみさんもいて「ワックス講習会に来たんだな」という実感が湧きます。
久しぶりのスタッフと挨拶していると、知った顔や初めての顔がどんどん集まってくる。
会議テーブルにホルダーがつけられ「ワックス台」に。これいいなあ。
大よそベテランと初心者のグループでスタート。
私と組んでくれる静岡から参加のノギーさんに、「これ、今日ダメにしちゃっていい板なんですか?」と冗談を言ったら、ちょっと思い詰めた風になってしまった。ごめんなさい、大切なシグネチャーモデルなのにね。
講習の前も持参した道具が自分のものと違うと、テーブルを超えて質問が飛び交い、便利な100円グッズなどの説明も始まり、顔見知り通しに初めて通しも加わって、ワイワイと待ちます。

ホットワックスの講義と注意点
クリプトンの伊藤さんと、今日のサポートスタッフのSmith山内さん、中村さんの2人、そして駆けつけたミナミ・スパツィオの副店長門馬さんが紹介されると、いよいよ実習開始、の前にホットワックス簡単な講義があります。立ちながら聞く講義は、意外と社会人ボーダーには辛いものかもしれない。でも「なぜワックスをかけると滑りやすくなるか」という質問に果敢に手をあげて答える人もいて、みんなの賞賛の眼差しを浴びている。かと思ば、「バインディングのネジを締めたままアイロンをあてると、こんな風にソールに凹凸が出てしまうことも~バインは外してくださいね~」とわざわざ持って来てくれたボードをチェックされている人も。でも何度もワックスをかけて手をかけている証拠で、その人もみんなの注目を浴びてます。

ホットワックスの謎
よく、ホットワックスをかけると、ワックスがしみ込む、と聞きます。そもそも、ワックスが「しみ込む」とは。
ソールはそこそこ固いから、しみ込むという感覚がしっくりこない。しっくりこないから、ワックスがけも自分の中で半信半疑なんだと思う。
ボードを断面図で考えると、超微細な溝があってアイロンの熱をあてるとその溝が開き、ワックスの分子がそこに入りやすくなる。ワックスによってその分子の大きさなども違う。違うので、かける順番にも注意(分子の小さい順にかけていく)。
かけて冷えたワックスも、比重で下へ下へと移動する。(だから、ワックスのことを考えると、ホットワックス後のボードの保管はソールを上にして寝かせること。納得。)

ホットワックスの前に
滑り終わった板にそのまますぐにワックス、ではなくスクレーピング、ブラシングする。これだけで汚れはある程度落ちる。
滑りでできたエッジのソール方向にとび出した「バリ」をヤスリで取ること。アイロンを傷つけてしまうから。バリは親指の腹でそっとなでるとわかる。みんなでバリの出てる板をさわってみる。わからない人は伊藤さんが手を握ってその位置と感覚を教えてくれる。女性がばかり続くとみんなから「伊藤さん。。。」と。(伊藤さんの名誉のために男子にも実習してるところを撮っておきました。)

今回かけるのは、クリーニングワックスです!

伊藤さんとボード/アイロン
さて、実習です。
みんな、自分の経験談と、アドバイス、感想に夢中で盛り上がるので、伊藤さんも次のステップを説明するのに「おーい、聞け~」状態。しかし肩に乗せたり、抱えたり、伊藤さんとボードの一体化した身ぶり手ぶりにみんなの視線が集中。スピーディーに動き続ける伊藤さんに、見逃したところ、もう一回見たいところは、他のグルーブまで行って見ます。

アイロンの温度が適切に設定されていることを確認、ボードにあらかじめワックスを溶かして塗る、垂らす、などしたら、いよいよアイロンをあてます。
今日の一番の収穫は、ワクシングペーパーを使ったアイロンがけの手順。いろんなwebサイトを見たけど、よくわからなくて、板にワックスペーパーを置いて、その上でアイロンを滑らせてたんです。全然違う。ムラになるはず。正しくはペーパーの半分を左で持ち、右半分にアイロンをのっけてそのままペーパーごと移動。スピードはアイロンのあたった右側に溶けた部分が4、5cmできる程度。うーんきれい。ムラなくかけられる。私たちの班は、伊藤さんの使っているアイロンを借りていたけど、これ大きくって使いやすい。
でもワックスをたくさん垂らし過ぎて、厚塗りになり、スクレーピングに苦労することに。
これは、クリーンワックスだから、このあとベースや滑走ワックスもかけることを考えると、ワックスの量の加減も必要だね。もったいないし。Smithの山内さんがスクレーピングのコツを教えてくれる。男気にあふれた力強いスクレーピングに、女子からは「正直なところ誰かにかけてもらいたい」と本音も出ます。

今さら聞けないことを、こっそりときく。
リムーバーを使うと、、、今までのワックスが全部落ちちゃう。そりゃそうです。こんな、今さら友達に聞けないことを周りにこそっと聞けるのも、講習会のいいところだと思う。ほんとにわかってなかったんだってば。なんとなくそうかなって思ってたんだけど。

ホットワックスのほんのちょっとしたコツ
・バインディング。理想は外す、でもネジを緩めるだけでもいい。
・ペーパーを使う時は、アイロンの設定温度は10度高めに。
・エッジ部の接合はアイロンを直接あてると痛みやすいので、エッジから少し離した部分にワックスをたらして、エッジにアイロンがあたらないように伸ばしながらかける。
・キッチンペーパーを用意して最初に古いワックスのリムーブや、最後の仕上げの拭き取りに使う。間違って最後に、リムーバーを使ったペーパーで拭かないこと(笑)!
・スクレーパーの角度。最初は立てぎみに。大よそ落ちたら、だんだん角度を寝かすと楽にスクレーピングできる。
・エッジを錆びさせないコツ。素手で触らない、、、は無理だから、固形ワックスを持って行き、滑った後のエッジに塗って皮膜を作る。

仕上がり
ノギーさんの板は、講習会前もきれいだなあって思ったけれど、クリーンワックス後はつやが違う。
これがホットワックスの楽しみ一つですよね。苦労が報われる感じ。これで滑りも楽しくなるのだから、いいことばかり。
確かに過去にチューンナップから帰ってきた板は、ピカピカで、これがワックスがけかぁと。肌のお手入れではありませんが、きれいになってしかも何かソールに良いものがしみ込んでいるのはいい気持ち。
しかし、今日のはクリーニングワックスだから、これからさらにベースを入れないとね。

用具の説明
1 ホットワックスの用具
アイロン 温度調節ができる、なるべく大きいもの=保温性が高い。小さいアイロンは温度設定を高めに。家庭用のアイロンを使う場合は、先の尖ったところでなく、広い部分を使う。
スクレーパー 手の大きさにあったもので、若干曲がる程度(3mmくらい)の厚さのもの。でもかける時は曲げ過ぎない。傷防止のため4すみは角を丸めておく。
ブラシ ナイロンブラシでかき出し、馬毛ブラシで仕上げ、静電気もとる。


ゴーグル講習会

Smithの山内さんより。レンズの種類、形状、素材などの説明。一般的な知識と、Smithならのではの工夫がとてもわかりやすい。レンズやコートの製造工程まで説明があったので、レンズに傷をつけない手入れ法や、価格差の理由まで納得が行く。ゴーグルの選択も迷うところだし、なかなか詳細な説明を受けられないアイテムなので、聞けてよかった。

説明が終わると、ずらり並んだ今期モデルにみんな(女の子)が殺到。ストラップにスワロフキークリスタルを使ったモデルが注目の的。


vitaminJIB 2の試写

発売されたばかりの「vitamin JIB 2」が登場。フサキさん、アキさん、制作者の想いも直接聞けて、意気込みが感じられる。
そしてDVD、滑りも映像もメチャクチャかっこいい。
今のところ見逃した、もう一度みたい!というところが、アングルを変えてリプレイ、解説がついてリプレイ。どこで止めても、かっこいいです。ということはやっぱり基本がしっかりしてバランスが、いい、のかな?
暖炉をバックに、静かにトリックを説明するシモンに、女子だけでなく、男性も目がハート?な気がしました。
私はまだジブ系の滑りはできないけれど、レール、ボックスやってみようかなあという気持ちが一瞬よぎる。アイテムについては、とっても痛そうなイメージしか思い浮かばないけど、こうしてスタイリッシュなうえに詳細なハウツーが見れると燃えますよね。早く滑りたい!
と初級者なりの感想でごめんなさい。くわしくは、見て!vitamin JIB 2!

終わりにSmithの大型ステッカーとNOMISの携帯電話サイズのステッカー(非売品!)配布!早速携帯に貼ってご満悦。え?1人1枚というところ2枚貼ってる?すみません。。。

炎の大中華大会
お店に行くと、一番のりだったので、女子だけで固まって座ってみました。他のテーブルの男性諸君。大変申し訳ないことをした。でも女子通しならではの会話も盛り上がってすごく楽しい。そうこうしている内に、むらっちょさんが子供たちの面倒をみつつ、、、ちゃっかり女の子の横をキープ?して、みんなから突っこまれる。

見ていると今回は、ほどほどにテーブルごとに見知ったグループで固まっているようだったけど、これをシャッフルしたとしても盛り上がるのがdmkだと思う。一人では参加しずらいかもだけど、一人の方が、仲間もより見つかる気がする。私も1年前はそうだったのです。でも今年はもう、この会場だけで何人もの知り合いや滑り仲間がいる。いっしょに滑ったことがなくても、昨シーズンや今シーズンの話で盛り上がる。スノーボードが好きだというだけで、いろんな職種や年齢の人が集まっていて本当に楽しくなる。

フサキさんの音頭で乾杯すると、常に喋っているのに、出て来る料理はあっという間に消えて、車だから我慢してたイズミさんも「いい、車は駐車場に置いておく」と飲み出した。ビール注がれてる時の笑顔が、いいですねえ。
各テーブルを撮るためにお邪魔してもみんな気付きもしない。スノボ談義に盛り上がっているのである。素のところを撮っちゃいますよ~。アールゼロワックスの片岡さん交え、ワックス談義?のフサキさんテーブルも。そしてフォトジェニックなクレアちゃんはみんなの人気もの。
そうこうするうちに、あやちゃんから「ここに座りな~」と呼ばれた席は、ミナミの門馬さんやますみさんの「眼鏡率の高い」テーブルで、私は常々気になっていた門馬さんのおしゃれな眼鏡について、いろいろと聞けて満足。(ここだけの話、服装にあわせて眼鏡も変えているそうですよ。)

RONIN店長の左氏さん、RONINのニューショップVERSUSの店長、里井さんも現れて。両ショップとSmithからサングラスやグローブなど豪華景品をめぐる恒例ジャンケン大会が。ここでもVERSUSのステッカーをいただきました。板のワックスを仕上げたら貼ろうっと。
興奮さめやらず、お店を出た後もみんな帰らなかったね。

ホットワックス講習会を終えて
はっきり言ってまだ、体感としてホットワックスをかけた時とかけない時の滑りの違いはわからない。でもちゃんとホットワックスした板でバーンを直滑降で滑り出す時、パイプのボトムでうまく板に乗れたと思った時やぐっとリップ下まで距離が伸びた時、ターンの基本ポジションが安定した時、ちゃんと手入れしてよかったと思うだろうし、今年は実感できる滑りがしたい。想像したら、冬が待ち遠しい。
次はゲレンデで会いましょう。その前にホットワックスで、板をきちんと仕上げないとね。

お馴染みケイ・カメラマンによる写真は以下のアドレスからどうぞ。
http://www.yukinchu.com/dmk/05-06/20060923wax