2019 DMK GWウィスラーツアー 、いよいよラストとなるDAY6のレポートがアップ!
感動のフィナーレ。このレポートであなたもウィスラーに行った気分が味わえる!?
来年は、ぜひリアルに遊びに行きましょう!!
前回のDAY1~DAY5の模様は、以下からご覧ください。
https://dmksnowboard.com/club/2019-dmk-gw-whistler-day1
https://dmksnowboard.com/club/2019-dmk-gw-whistler-day2
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かの天才アインシュタインは相対性理論を物理の知らない人にこう説明した。「熱いストーブの上に1分間手を当ててみて下さい、まるで1時間くらいに感じられる。では可愛い女の子と一緒に1時間座っているとどうだろう。まるで1分間ぐらいにしか感じられない。それが相対性です」と。
カナダに来た私は今アインシュタインと共感するものを得たというわけだ。
は、早い。時間の流れが早すぎる。もう赤い彗星なんて目じゃないね。うっかり
タイムマシン乗っちゃったのではないかと思うぐらい。とりあえずクローゼットの引き出しの中を確認してみたが、それらしいマシンはなかった。
光陰矢の如し。少年老い易く学成り難し。このカナダに来てからのすべての一瞬が私の経験値となった。もうダーマ神殿で「さとりのしょ」なしで賢者になれるだろう。そんなカナダ生活6日目!
落ち着いている。心は穏やかである。夢に見たと何度も書いてきたが、実際に訪れたカナダは夢を超えた魔法の王国でした。千葉の某所以外にそんな素敵な国があるとは思いませんでしたが、本気で夢を超えた体験をしたとき、人は優しさに包まれる。きっと。
昨日のカナディアン盛り合わせの感動は心に深く残っている。そして今日も今日とて天気は最高だ。カナダに来る前は毎日のように天気予報とにらめっこ。あまり天候が良くなさそうなのが気がかりでしたが、実際尻上がりに改善していき、そして本日の最終滑走日を迎える。なんでしょうね。もう疲れていないのですよ。アラフィフのおっさんが昨日ガッツリ滑ったのですが、すっきりしています。オレ途中で点滅する星でも拾ったかしら。明日は帰国の日で朝が早いので、落ち着いて朝ごはんをいただくことができるのも今日が最後。たくさんあった鮭フレークも今日が最後。ありがとうアトランティックサーモン。お昼用のおにぎりも鮭おにぎり。日本から持ってきたインスタントのお味噌汁も一緒に包んだ 感じはもう遠足というより仕事用の弁当だ。海苔があれば完璧だったなぁ。
最終滑走日もお付き合いしてくれたのは真衣ちゃん。本当にいい子だ。オレが真衣ちゃんならおっさん5人を先導して滑ろと言われたら、躊躇するでしょう。しかもみんなクセが強いぃ。さながら猛獣使い?いや保育士でしょうかね。滑り始めるとみんな年齢を感じさせない元気さを発散させているですが、目を離すと肩抜けてたり、360度カメラいじってたり、自由人だらけでしたから。
今日はとにかく映像を残そう!がテーマ。撮影するには最高の晴天。どんなアングルでも綺麗に撮れるはずです。ゴンドラに乗りながらみんなでどこに行こうか相談。今日は平日で人も少なそうなので、幅の広いエメラルドを流しながら撮影をしましょう。
確かに今日は人が少なくて滑りやすい。人が多めなエメラルドチェアのコースでも人が入り込まない写真が撮れる。みんなウィスラーの雪質にもすっかり慣れて硬いバーンからシャバ雪までかなり板を走らせながらベストショットを決めていく。とにかく気持ちがいいのは一日目から全く変わらない。パウダーが最高なのは当たり前だけど、ただ圧雪されたバーンを流すのがこんなにも楽しいなんて。日本で終盤の汚れた止まる雪を味わってしまった明暗もあって、どうしてもウィスラー最高~ってなってしまう。日本でもこのシチュエーションがあればきっと楽しいのだろうが、やはり距離とサイズが違う。貴様!それでも日本男児か!と平手打ちを食らっても仕方がないぐらいカナダかぶれになりそうだぁ。水島ぁ!一緒にウィスラーで滑ろう!
二度目のTバーも華麗(びくびく)にこなし、木一つないバーンを気持ちよくカービング。ピークに上がってからはしばしイヌクシュクと撮影会。天気がいいので写真を撮りたくて仕方がない!色々な写真をゲラゲラ笑いながら撮りまくった。そんな涙がちょちょぎれるぐらい笑っていても、ふと遠くに見えるブラックタスクに、もしかしたら見納めかもしれないと寂しさがよぎる。しっかり目に焼き付けておこう。せっかくだから滑ってないコースにも行きたいということで、ハーモニーリッジよりも更に奥のコースになるシンフォニーというコースに向かう。
そこがですね。うもぉぉぉぉぉ!大当たりなのですよ~。人がいない。貸し切り。晴天。
無人。ピステンバーン。晴天。白い雪。晴天。晴天。気持ちがいいことしかないじゃないですかぁ!母さん事件です!コレキターーー。もう私をこんなに幸せにして、ウィスラー、あなたは罪な人・・・。村田さんと真衣ちゃんが撮影役を買って出てくれます。アングルを考えている二人もあまりにもすごいシチュエーションに凄い映像が撮れそうだと興奮気味。ま、撮られなれていないので、カメラマンの意図する映像通りには中々動けないのですけどね。それでもあーじゃねーこーじゃねーと笑い合いながらも撮っては滑りを繰り返す。その間もほとんど人が来ない。ウィスラーの中でも最奥に近い位置にいるせいなのか、平日であることを加味しても人がめったに来ない。あらやだ、神様が私たちにプレゼントをくれたのかしら。
コースの途中にはとてつもなく大きなキッカーがあった。なんでもどっかのメーカーのライダーが集まるとかなんとか。ランディングが下から見ると壁のように切り立っていて、それだけを見ても震えがくる。きっとすごくもりあがるのだろうなぁ。さすが世界的なゲレンデだ。
かなりウィスラーを満喫できたのではないのでしょうか。満足してリフトに乗っている時、真衣ちゃんの電話が鳴る。「昼からフサキさんが上がってくるみたいです。」とな。なんでも昨日予想外にビッグネームが揃ってそちらの写真ばかりになってしまい、みんなの滑りの写真があまり取れなかったからキチンと撮りたいということで、予定にはありませんでしたが山に来てくれました。ちょうど昼食の時間なのでラウンドハウスで合流。カナダといえばこの料理!ということでプーティンもやっといただきました。見た目以上にしつこくなく、もりもりと食べておなかいっぱいです。
DMKを長年知っている人の中ではかなりの有名人、フサキさんのインストラクター仲間のタカチャンマンも一緒に来てくれました。長年会いたかった人にまた会えてとても幸せな気分。胸がいっぱいなのはプーティンだけのせいではないはずです。
午後からはウィスラーの最後の滑り。すべてを名残惜しむようにゆっくりと撮影をしながら降りていきます。標高を少しずつ下げていくと、グラデーションしていくかのように雪質も変化していく。水を含んで重くはなってきているけど、滑り方を色々と対応させ、変化を楽しんでいく。大きな山への対応がなんとなくできてきたみたいだ。
撮影してもらうために一列に並んでフサキさんの合図を待つとき、ふと初めてフサキさんに出会った岩岳のキャンプを思い出した。まだスノーボードへの興味だけは強いけど、何をしたらいいのか分からなかったあのころ。こうやって並びながらドキドキして滑りを見てもらったっけなぁ。フサキさんがカメラを持ったままコブに入っていき、めちゃくちゃ速かったのには心底ビックリした記憶がある。色々なコーチに出会い、数々の滑り方を教わった。色んな人に出会い、このクラブに関わらせてもらった。いいことも嫌なこともあったし、自分の滑りも性格も変わったはずだ。今でも何をしたらいいのかなんて分からないけど、笑顔で待っているフサキさんに向かって滑っていくのは昔から変わらないのだ。
そして笑顔でみんなの滑りを待つこと。楽しさを共有できる喜びは、幸せを何十倍にも膨らませることができる。もう変な宗教に入りかけているのではないかと思うくらい笑みをたたえていた私はきっと気持ち悪かっただろう。
ビレッジが見え始めたら泣いてしまうかもしれない。と思ったが泣かなかった。誰かが煽ってくれたら泣いたかもしれないが、フサキさんはどんな時でも平常運航なので、そんな姿を見ていたら、感動よりもなにか違う感情が湧き出してくる。これは確信かな?また一緒に滑りましょう!という前向きな気持ち。思わず力が湧いてきた。
それでも感傷の残滓でなんとなくセレモニー的なことをしたかった。愛と青春の旅立ち的にヘルメットを天空に放り投げるのやりたい!とみんなにお願いした。お疲れさまでした!っと晴天に舞うみんなのヘルメット。これでウィスラーツアーの滑り納め!ありがとう!みんな!
帽子と違って落ちてくるときには恐怖しかないです。
感動のフィナーレを迎えたわけですが、この後のお楽しみはまだ残っています。フサキさんのご自宅の前の公園でBBQパーティー!楽しみしかないでしょう。
ルーブとルーブの彼女、マイルンの二人とかずきのごはんでお馴染みの中村一樹も駆けつけてれてみんなで大盛り上がり!
メニューもアメリカンBBQスタイルでハンバーガやソーセージをグリルで焼いて最高の雰囲気!です。
しかしこれで終わらないのがフサキ流。カレーライスが出てくるあたりで林間学校チックになり、私が自慢のから揚げを作り、お褒めを頂いたころには居酒屋のような雰囲気になっていました。
確実に外で食べているので見た目はBBQぽいのですが、その実ビアガーデンの様相。そのうち砂場で遊び始めたり、意味不明な女子プロレスの物まね動画を撮り始めたり、フサキさんの4の字固めの講習会が始まったり、ハチャメチャだけど滑りよりも個性を出しまくる楽しいBBQでした。
外での食事も日が暮れ始めると肌寒くなってきたので、フサキさんの自宅で続きをすることに。ここでルーブとはお別れ。それ以外のメンバーはフサキさんの家のリビングに集合し、大騒ぎ。フサキさんと一緒に味噌ラーメンつくったり、真衣ちゃんルールのオリジナル将棋の対戦を観戦したり、ルンちゃんの真剣なドミノ(将棋倒し)を眺めたり、一樹くんとフサキさんの真剣オセロとかごちゃごちゃと盛り上がるのこの場所は正に遊び場である。昔からの同級生の村田さん曰く「中学生の時から全く変わらねー」と笑顔で話していました。
今までフサキさんはカナダでどんな暮らしをしているのだろうかと思い馳せていましたが、やはりフサキさんはフサキさんでした。永遠の少年、飯田房貴。
結構遅い時間まで楽しませていただきありがとうございました!ビレッジへはみんなと夜道を歩いて帰ります。あの家はでかいからいくらぐらいだとか下世話な話をしながらクマにも出会わず帰ることができた。今日もたくさん笑ったなぁ。帰ってからは帰り支度。大体のパッキングを済ませて最後の夜が終わる。
朝は早い。出発は7:40だ。ホテルまでお迎えが来てくれるので助かります。朝ごはんを落ち着いて食べる時間がないので、昨夜のうちにおにぎりを作っておいたが余った米を全部炊いたら大量な塩むずびができてしまった。みんな食べるかと思ったけど、それほどだった。真衣ちゃんが若干腫れぼったい顔ながらも、しっかりロビーで待っていてくれた。
最初から最後までガイドとしてこのツアーを盛り上げてくれた。お礼に大量の塩むすびを有無を言わさず手渡す。
みんな遅刻することなく集合。お迎えも時間きっちり到着する。バスに乗り込み真衣ちゃんとお別れをする。ありがとう!最高のガイドだよ!ありがとう!
(なんとマイルンガイドのツアーも12月にやるそうです!絶対面白いでしょ~!http://japanada-whistler.blogspot.com/2019/05/19-20.html)
ホテルからビレッジの入り口に移動し、そこで合流する別のお客さんをピックアップする。昨日の夜フサキさんに朝の時間を聞かれたときに「え~そんな早いの~起きれないよ~」って言っていたが、なんと自転車でご登場。最後の最後であいさつができて本当に良かった。見送ってくれるフサキさん。そんな姿を見ながら、ウィスラーに来られたことを本当に感謝する。フサキさんや村田さんに出会わなければこの地に来ることもなかっただろう。
ビレッジからはスムーズに移動出来てあーして、こーして、寝たり、食べたりしたら日本に着いた。成田の到着出口で日本テレビのスッキリの取材を受けたが、全く放送されなかったのは旅のいい思い出となった。
今回のツアーは私にとっては夢の実現ではありますが、過去をたどり、今を感謝するための心を整理できたツアーでした。そしてこれからの未来のためにまた頑張ってまたこの地にたどり着けることを目標に、スノーボードでつながる楽しさをみんなに。これからもずっと続けていきたい。DMKスノーボードクラブの神髄を味わいたかったらこのツアーに参加するべきだ。なんてウィスラー一年目のペーペーが大声で叫んでみた。
楽しかったよ!ウィスラー!