ハーフパイプはかなり昔からあるスノーボード競技です。 すでに1988年、アメリカのストラットンでスノーボード王者を決めるUS OPENハーフパイプが開催されました。優勝したのは、フリースタイルの父と言われたテリー・キッドウェルです。
そのちょうど10年後の1998年の長野で、スノーボードは初めてオリンピックの正式種目として採用され、ハーフパイプ大会が行われました。
2022年の北京オリンピックでは6競技もあるスノーボードですが、ハーフパイプはその中でも最も長い歴史を誇り人気があります。
今大会では日本人ハーフパイプ選手は、過去最強とも言える選手層で最もメダル獲得の期待が掛かる競技と言っていいでしょう!
目次
競技説明
ハーフパイプのコースの大きさは長さ約260メートル、幅21メートルです。
傾斜は18度です。ただし、雪の状態や設置されるスキー場により、サイズが多少なり変化します。
左右の壁(高さ7メートル)で、そででジャンプを何本か行います。エアが大きいほどその分、距離も必要になるので、ジャンプの数は少なくなる傾向があります。前回の平昌オリンピックで金メダルに輝いたショーン・ホワイトと銀メダルに輝いた平野歩夢は共に5回のジャンプを行いました。
ハーフパイプは、選手のエアの高さ(ジャンプ)、テクニックの完成度、難易度を競う、採点競技です。
予選では2本ランが行われ、最高得点が採用されます。
決勝では、12人のライダーが3回滑り、最高得点が採用されます。
審査員は6名で、審査員1名の最高得点は100点です。
ポイント数が最も多いジャッジとポイント数が最も少ないジャッジのスコアは除外されます。 次に、残りの4人のジャッジが平均スコアを取得して、最終スコアを決定します。
争われているのは、テクニックの難しさとトリックの難しさです。 また、空中での姿勢やボードをしっかりグラブしたか(=つかんだか)どうかなど、技の安定度も評価されます。
転倒した場合、大きな減点になります。多くの場合、転倒したランで良い結果は得られません。
他のジャッジング要因:
エア(ジャンプ)の高さ
高いエアは、観客を興奮させると同時に、審査員から高い評価を得ます。
高いエアをするためには、選手はパイプでの高いレベルのライディング技術が必要になります。
安定性と制御
パイプのライディングう中に手を置くとポイントが引かれます。 さらに完全に転倒までしてしまと致命傷。ポイントは、たくさん差し引かれ、順位を落とすことでしょう。配置できる可能性は低くなります。
それと選手は、エア中に安定していることも求められます。身体が暴れるようなことがあると減点です。
バラエティ
また、選手は、様々なトリックを駆使して、技術の高さを披露しているかどうかも判断されます。多様性が高いほど、ジャッジに良い印象を与えます。
フロントサイドスピン、バックサイドスピントリック、バックフリップなどの3Dトリック、スイッチからのアプローチによるトリックなど、さまざまなタイプのスピントリックも必要です。
日本のエース戸塚優斗の得意技のフロントサイド・ダブルコーク1440は、縦2回転と横4回転を組み合わせたトリックになります。
※スイッチとは、本来のライダーのスタンスとは逆の姿勢(レギュラーまたはグーフィー)でのライディングを意味します。
(以下動画、ハーフパイプ競技の進化の歴史をお楽しみください!)
会場: シークレット・ガーデンスキー場(雲頂滑雪度假村)
スノーボードのフリースタイル種目の開催地である雲頂スノーパークは シークレット・ガーデンスキー場にあり、スノーボード以外にフリースタイルスキーの開催場所にもなっています。大会で使用される施設は仮設であり、大会後は所有者に引き渡されます。
パーク内には、フリースタイルスキー用のパークAと、スノーボード用のパークBの2つの会場があり、それぞれ7,500人の観客を収容できます。
シークレット・ガーデンスキー場は、河北省・張家口市にあり、北京市から車で張家口市まで3時間30分ほど掛かります。途中、万里の頂上の下のトンネルを通過して行き、距離にして190キロメートルあります。張家口市からは崇礼区を経由して12キロで到着します。
高速鉄道を利用すれば、北京から張家口市まで約45分で行けます。
スキー場には、5つのリフトがあります。
晴天率は85%と高いので、競技観戦では晴天で見れる可能性が大。
ただし、降雪量が少なく、90%が人工雪と言われているので、スノーボードを楽しみたい人は、高速のカービング系のライディングとなりそう。
スノーボード・ハーフパイプ開催日程: 2月9日~2月11日
Wednesday, February 9
ハーフパイプ男女予選
Thursday, February 10
ハーフパイプ女子決勝
Friday, February 11
ハーフパイプ男子決勝
さらなる公開練習・時間スケジュールの詳細などは、以下のページをご参考にしてください。
https://medias2.fis-ski.com/pdf/2022/SB/6072/2022SB6072PROG.pdf
注目選手
北京オリンピックのハーフパイプに参加する注目選手をご紹介します。
ショーン・ホワイト Shaun White
Date Of Birth: September 3, 1986
国籍: アメリカ
@shaunwhite
21-22 World Cup Standings: : 4th
Stance: Regular
ショーンホワイトは、地球上で最も有名なプロのスノーボーダーです。 おそらく彼は100年に一人という才能のある選手でしょう。
ショーンはプロとして圧倒的にお金を稼いでいて、最も成功したライダー。いくつかのスキーリゾートの所有者であり、スノーボード界で有名なイベントであるAir + Styleのオーナーでもあります。2022年1月には、自身のスノーボード・ブランド『WHITESPACE』も立ち上げました。
彼は、まさにこの世界のスーパースター!
ショーンは兄の影響で6歳でスノーボードを始めました。少年の頃からスノーボード大会に参加し成功を収め、世界で最も大きなスノーボード・カンパニー、バートンがらスポンサードを得ました。両親はショーンを大会に参加させるために、多くの時間を車の運転に費やしました。そのおかげもあり、彼は若い頃にトッププロの仲間入りをしました。
しかし、当時のトップスノーボードプロの一部は、ショーンの急上昇ぶりに「おもしろくない」と思う者もいたようです。
東京ドームの大会では、参加したプロ・ライダー同士が、勝ち負けに関係なく賞金をシェアするような暗黙なルールがあったと言われます。しかし、ショーンはそのオファーを断ってしまい、実力で優勝しました。
ショーン・ホワイトは、何度か日本を訪れたことがあります。
若い頃、彼は漫画本のバガボンドを購入し、日本のおやつのカールを食べるのを楽しみにしていました。
ショーンが当時の年上のプロ・ライダーたちに屈しなかったのは、バガボンドの主人公である宮本武蔵の生き方を真似たからかもしれなません。
ショーンは、スノーボード界ではすでによく知られていましたが、2006年トリノオリンピックで金メダルを獲得した後、普段、スノーボードをしないようなアメリカ人にも知られていくようになりました。当時、彼は長い赤髪をしていたので、『フライングトマト』と呼ばれ、その印象的な風貌も人気に拍車を掛けました。
2010年バンクーバー冬季オリンピックで金メダルを獲得した後には、彼の名声はさらに強固なものなりました。もはや全世界中のスノーボーダーが「ショーン・ホワイト」という存在を知るようになりました。
しかし、そんなショーン・ホワイトにとっても、いくつかの挫折があります。その内の1つは、ソチ五輪です。
ショーンは競技の直前に参加予定していたスロープスタイルをキャンセルしました。スロープコースを見て危険だと判断し、不参加を決めたようです。そのことは当時のスノーボード・ファンから見て「逃げた」と判断されたようで、悪いイメージが付きました。
またソチのハーフパイプでは、ショーンにとって不慣れな柔らかい雪のコンディションもあって良いランができずに、4位でフィニッシュしました。
しかし、この悔しい結果が、この後の平昌オリンピックにつながります。
平昌オリンピックでは、ショーンの若きライバルの平野歩夢が連続でダブルコルク1440をメイクさせることに成功。その結果、95.25点というハイスコアを出しトップに躍り出て、ショーンにプレッシャーを掛けました。しかし、ショーンは崖っぷちの最後のランで、負けじと1440コンボを決めを決めたのです。その結果、97.75のスコアを獲得して勝利を収めました。この金メダルは、冬季オリンピックのUSAチームにとって、総合100個目という記念のメダルでもありました。
平昌オリンピック後は、夏のオリンピック、東京五輪2020年に挑戦を表明!しかし、アメリカの厚い選手層の中で、代表選手には選ばれずに挫折。再び、冬のオリンピック北京に標準を合わします。
代表選考の大会では、カカトの痛みなどもあり、苦戦を強いられましたが、最後の最後の土壇場である1月に行われたスイスW杯(ラークスオープン)でアメリカ人最高位となる3位に入りました。これで、アメリカ代表選手として、5度目のオリンピック挑戦が決まりました。
トリノで金、バンクーバーで金、ソチは4位で、平昌で金。果たして、5度目のオリンピックではどんな結果が出るのか。
ショーン・ホワイトは、この北京オリンピックを最後に競技生活の引退を発表しています。
スコッティ・ジャームス Scotty James
Date Of Birth: June 7, 1994
国籍: オーストラリア
@scottyjames31
21-22 World Cup Standings: : 26th
Stance: Regular
スコッティ・ジェームスは2歳でスノーボードを始め、すぐにこのスポーツに夢中になりました。
それから13歳までに地球を横断し、ジュニアワールドツアーで勝利、USとヨーロッパ両方のオープン選手権でも表彰台に立ちました。
そして、2010年には、15歳という若さでバンクーバー・オリンピックに参加します。スコッティの出場は、オーストラリアが50年間オリンピックに参加して来た歴史の中、最も若い男子アスリートとなりました。
初めてオリンピックに参加した時には、まだ無名のオーストラリアの青年という印象でしたが、彼はこの後も着実に成長をし続けて徐々に世界へ頭角を現すようになりました。そして、平昌五輪で銅メダルを獲得した後、世界のスノーボード・シーンはジェームスによる支配が始まります。
平昌で、金メダルを獲得したのはショーン・ホワイト、銀メダルを獲得したのは平野歩夢)でした。しかし、夏季オリンピックを目指していた彼らは、ワールドカップの舞台から姿を消します。そしてジェームズは、2018年から2020年にかけてさらに強くなり、パイプ王になります。
彼は2018年のUSグランプリ、2019年のLAAX OPEN、2019年のXゲーム、さらには2020年のLAAX OPENでも優勝しました。
スノーボードのフリースタイルで活躍するアスリートの多くは小さいです。しかし、ジェームズの身長は190センチ。背が高いことから来るトリックは非常にダイナミックに見えます。彼は世界で非常に人気が高いプロのスノーボーダーになります。
2018年からのスコッティは、パイプ王と伝えましたが、その下にはいつも2位に甘んじるライダーがいました。
彼の名前は戸塚優斗です。
戸塚は、2020年のUSオープンでの勝利を皮切りに、ジェームズの最大のライバルになっていきます。
スコッティ・ジェームスの最高ルーティーン予想
スイッチバックサイド・ダブルコーク1260→キャブダブルコーク1440→フロントサイド900→バックサイド・ダブルコーク1260→フロントサイド・ダブルコーク1440
戸塚優斗 Yuto Totsuka
Date Of Birth: September 27, 2001
国籍: 日本
@yuto_totsuka
21-22 World Cup Standings: 5th
Stance: Regular
戸塚優斗は、2017年9月8日にニュージーランドで開催されたワールドカップに初参加。そこで優勝するという華々しいデビューを飾りました。彼が、まだ当時わずか15歳のことです。ニュージーランドW杯の表彰台には、戸塚が憧れる平野歩夢もいました。
この勝利は世間を驚かされましたが、まだ周りはビギナーズラックという見方もありました。しかし、優斗はこの後も急速に成長し、その2年半年後に開催された平昌オリンピックという大舞台に上がることになります。
戸塚優斗は、両親の影響で3歳からスノーボードを始め、3年生の時からすでにハーフパイプに入っていました。
彼は5年生の時に、すでにJSBAプロ・スノーボード資格を取得。 2016-17シーズンは、全日本ハーフパイプ選手権で優勝します。この時、いっしょに戦った選手の中には、元世界チャンピオンの青野令とソチオリンピックの銅メダリスト、平岡卓もいました。
その結果、彼の実力は証明されました。
平昌オリンピックでは、残念ながら決勝2回戦で転倒し負傷。そのまま動くことができず、担架で送り出されました。
平昌での怪我から回復した後、優斗はさらに強くなっていきます。 2019 Xゲームス・アスペン大会で2位、2019 世界選手権でも2位に入ります。
彼が世界でトップレベルにある実力を証明し続けていましたが、さらなる大きな出来事は2020年のUSオープン。優斗は遂に目の上のたんこぶであったスコッティ・ジェームスを破り優勝! USオープンは、スノーボードの競技の中でオリンピックとXゲームスに並び世界3大タイトルと言われている大舞台。彼は、そこでフロントサイドダブルコルク1440、キャブダブルコルク1260、スイッチバックサイドダブルコルク1080を披露しました。
それ以来、優斗は無敵のマリオ状態となり、世界のトップに君臨し続けています。
戸塚優斗の最高ルーティーン予想
スイッチバックサイド・ダブルコーク1260→キャブ・ダブルコーク1440→フロントサイド・ダブルコーク1260→バックサイド・ダブルコーク1260→フロントサイド・トリプルコーク1440
平野歩夢 Ayumu Hirano
Date Of Birth: November 29, 1998
国籍: 日本
@ayumuhirano1129
21-22 World Cup Standings: 1st
Stance: Goofy
平野歩夢はハーフパイプのスペシャリストとして、世界に知られた存在です。彼の実力の高さも申し分ありませんが、何より彼のスタイルは世界中のスノーボーダーを虜にしています。パイプでのライディングは、流れるようでまるで力みを感じさせません。簡単に難しいトリックをやってのけます。
Xゲームは、2つの金メダルと1つの銀メダルを獲得。また、オリンピックでは2つの銀メダルを獲得しています。
しかし、彼がヨコノリ世界で唯一無二の存在と言われるのは、スケートボードで東京オリンピックにも参加したことにあります。
歩の父親は故郷に村上スケートパークを所有していて、幼少の頃からスノーボードとスケートボードの練習をして来ました。スケートボードが東京オリンピックの正式種目が決まった瞬間、彼の二刀流の挑戦が始まりました。
平昌オリンピックのシーズン終了後、歩夢は東京オリンピックに出場するためにスノーボードを離れることに決めました。 そして、世界のスケート大会に参加し、遂に東京オリンピックへの切符を手にします。
猛暑の中、2021年8月5日に開催された東京オリンピックでは14位に終わりました。 決勝に進むことができなかったのは残念でしたが、夏と冬のオリンピックの挑戦は多くの人から賞賛されました。
ちょうど東京オリンピックの時期と重なった、2020-21の冬シーズンに歩夢は雪上でカムバックしました。
すでに北京オリンピックに向けた戦いが始まっていたのです。しかし、参加した大会の数が少ないため、まだ北京に参加する資格がありません。 冬季オリンピックまでの時間は刻々と迫っていますが、平野歩夢は東京から北京に参加するという偉業を成し遂げるため、来たるべきW杯に向けてチャージを掛けていきます!
平野歩夢の最高ルーティーン予想
フロントサイド・トリプルコーク1440→キャブ・ダブルコーク1440→フロントサイド・ダブルコーク1260→バックサイド・ダブルコーク1260→フロントサイド・ダブルコーク1080
クロエ・キム Chloe Kim
Date Of Birth: April 3, 2000
国籍: アメリカ
@chloekim
2021 Cup Standings: 8th
Stance: Goofy
スノーボード大国と言われているアメリカで、史上最高の女性スノーボーダーになるのでは!そんな可能性を秘めているヤングスターが、クロエ・キムです。クロエの若さを考えれば、これからもおそらくオリンピックシーンは彼女を中心に回り続けること間違いなしでしょう。
クロエはカリフォルニア州ロングビーチで生まれ、そこで育ちました。両親は韓国出身です。
クロエは、お父さんに連れられて、4歳の時にスノーボードを始めました。そして6歳の時に地元のチームに入って、競技に参加。お父さんは、クロエが山へ行けるように、また大会遠征に付いて行けるように仕事を辞めてしまいました。クロエもスノーボードが集中的にできる環境を求めて、学校へは通わずにホームスクール・システムを選んだのです。
クロエ・キムという名が、世界に広まったのは、 2015年に開催されたXゲームスです。彼女は、史上最年少として金メダルに輝きました。尊敬するケリー・クラークよりも若くスーパーパイプで賞を獲得。クロエの快進撃は止まりません。翌年のXゲームスでも金メダルを獲得し、USグランプリでは、女性ライダーとして初めて1080を連続で決めて優勝したのです!
クロエは、 若過ぎて2014年ソチ・オリンピックには出場できませんでした。彼女はすでにメダルを獲得するのに十分な才能を持っていて、最初のオリンピックのメダルは、リレハンメルで行われた2016年冬季ユースオリンピックでした。
そして遂にクロエ・キムの舞台が整ったのが、平昌オリンピックです。すでに彼女は、ワールドカップでも活躍し、オリンピックでは金メダル候補と言われていました。両親が韓国人であったために、クロエは地元の大声援を受けながらパイプを滑りました。そして、彼女は98.25ポイントという高得点を出し、見事に金メダルを獲得!!それは2位以下を大きく引き離すスコアでした。
それ以来、彼女はコーンフレークのパッケージに登場し、バービー人形にもなり世界的にも有名になりました。そして、いくつかの映画やミュージックビデオにも出演しています。
クロエは、平昌オリンピックの後、もう1シーズンだけワールドカップに参加し、2020年からは長年の夢であった学生生活を叶えるためにプリンストン大学に入学しました。小さい頃からホームスクール・システムで勉強して来たクロエにとっては、友達といっしょに学生生活を送ることを願っていたのです。
また、長年に渡りスノーボードの大会に参加し続けて来たので、彼女には休息が必要でした。
クロエ・キムがいないシーズンはちょっと寂しくなりましたが、2021年のスイスで行われたラークス・オープン(ワールドカップ)に再び戻って来ました。彼女は長年愛用していたバートンではなく、ロキシーに乗って参加し、業界関係者を驚かせました。
そしてその後に行われたXゲームス、さらに世界選手権でも金メダルを獲得しました。
スノーボード界は、再びヒロインの誕生の大いに盛り上がりました。
OLYMPIC WINTER GAMES 2022 ALLOCATION LIST SNOWBOARD
2022年オリンピック冬季競技大会配分表 スノーボード(ハーフパイプ)
北京オリンピックの参加者数は、男子25名、女子25名。その内、1人は自国開催枠で、中国の選手に割り当てされます。
したがって、男女それぞれ24名の五輪出場枠を北京大会まで争います。
また、1つの国の最大参加者数は、男女それぞれで4名までです。例えば、1つの国に5人のポイントが高い選手がいても、その国は4名までしか出場させることができません。
ポイントの加算される時期は、 2019年7月1日から2022年1月16日までになります。またポイントが加算される大会は、FISのワールドカップの他、2021年に開催された世界選手権も含まれます。各選手、その期間で行われたハーフパイプ大会のベスト5までのポイントを加算されます。
Men
- Yuto Tostuka (JPN) 560pt
- Scotty James (AUS) 540pt
- Ruka Hirano (JPN) 422pt
- Jan Scherrer (SUI) 365pt
- Andre Hoeflich (GER) 301pt
- Taylor Gold (USA) 282pt
- Ayumu Hirano (JPN) 250pt
- David Habluetzel (SUI) 230pt
- Chase Blackwell (USA) 228pt
- Raibu Katayam (JPN) 226pt
さらなる詳細順位は、以下のFISページのリンクを参考に。
https://www.fis-ski.com/DB/v2/quota/allocation/owg/sb/2022?gender=M&event=HP&page=1
Women
- Xuetong Cai (CHN) 460pt
- Queralt Castellet (ESP) 460pt
- Chloe Kim (USA) 400pt
- Mitsuki Ono (JPN) 380pt
- Maddie Mastro (USA) 362pt
- Jiayu Liu (CHN) 360pt
- Sena Tomita (JPN) 360pt
- Haruna Matsumoto (JPN) 252pt
- Ruki Tomita(JPN) 247pt
- Kurumi Imai (JPN) 238pt
さらなる詳細順位は、以下のFISページのリンクを参考に。
https://www.fis-ski.com/DB/v2/quota/allocation/owg/sb/2022?gender=W&event=HP&page=1
日本人選手メダル予想
2021シーズンまでの戦いぶりを見ていると、男子は戸塚優斗が、金メダル候補でした。日本人だからという贔屓目なしで、実績評価。彼は一昨年のUSオープンから世界のトップ選手たちと戦って一度も負けなしという結果を残しています。
しかし、ここへ来て台頭して来たのが、夏と冬の二刀流ライダーとして活動して来た平野歩夢です。
今年に入って2大会連続W杯で優勝し、一気にシーズンのリーダーに立ちました。
また、今季のオープニングW杯では、平野流佳が優勝、シーズンで歩夢に次いで2番目のポジションにいます。
平野歩夢、戸塚優斗、平野流花、この3人で表彰台を独占するのも夢ではありません。それくらい彼ら3人の実力は、世界でも抜きに出ています。
この3人に迫って来そうなのは、ベテランで今大会で選手引退を表明しているショーン・ホワイト。またオーストラリアのスコッティ・ジェームス。その他、スイスのヤン・シェラーも実力選手でメダルに絡む可能性は十分にあります。
女子の方では、アメリカのクロエ・キムが筆頭。
また地元の中国の選手もハーフパイプでは無類の強さを発揮します。マディ・マストロは、ギャンブル士!大技フロンサイド・ダブルコーク1080とダブルクリップラーを狙って頂点を狙うが、完成度が低く決まるかどうかは微妙。大穴的な存在です。
そんな中、日本女子はメダルを獲れるのか気になりますが、その可能性も充分にあります。特に北京直前のW杯スイス大会で2位に入った小野光希は、その筆頭でしょう。
おそらく日本女子のすべて、あるいはほとんどは決勝に残れる実力があります。
あとは、決勝での展開でどんなドラマが待ち受けているのか。
男女合わせて、3つから4つのメダルを期待してます!
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