速報!ジュニア世界選手権スロープスタイルで長谷川帝勝が優勝!!!

@Winter Games NZ
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ニュージーランドのカードローナで開催されたジュニア世界選手権スロープスタイルで長谷川帝勝(17歳)が優勝した。自身2つ目となるジュニア世界選手権の金メダルを獲得。3位はほぼ最後までトップに立っていた宮村結斗(17歳)が入った。

日本時間では午前7:10、現地次回では午前10:10からスタート。
女子ファイナル1本目終了後、男子のファイナルへ。

暑いニッポン、立山キングスでひたすら海外の大きいサイズのジャンプをイメージして練習し続けて技を磨いて来た宮村結斗が、決勝1本目から躍動した。
予選ヒート1で7位でギリギリ決勝へ進んだ結斗は、決勝は2番目スタート。2つのジブセクションを無難にクリーンメイクした後、最初のジャンプでフロントサイド1260。この一発目のキッカーサイズはそれほど大きくないのだが、ここまで回せるのか!と思うほど高速スピンを決めてみせた。2つ目はスイッチバックサイド1260、そして3つ目にバックサイド1260、ラストはキャブ1440をクリーンメイク!!
遅いスタート順ほど上位選手がいる決勝の舞台で、見事なルーティーンを決めた優斗が84.75ポイントでまずはトップに立った。
この後、驚くべきことに12名もの選手がドロップインするが、結斗のスコアには届かず…。
1本目終わった時点で1位を宮村優斗がトップに立つ展開となった。

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今回のジュニア世界選手権は、前半2つのジブセクション、後半に4つのジャンプセクションがあるというコース。
通常のワールドカップ、あるいはオリンピックよりもジブセクションに迫力に欠けるセッティングで、勝負どころはラスト4本のジャンプだ。
雪不足でキッカーサイズが小さいのか。3つのジャンプで難易度なトリックを決めるほど、最後のブースタージャンプで減速してしまう傾向。
結斗も、2本目に2つのジブセクションを完璧に決めて、ジャンプで3連続トゥエルブをストンプしたが、最後のジャンプでナックル地点に着地してしまい転倒した。その衝撃は大きく、ゴール後にボードを持つ姿は、後足のビンディング角度が内側に動いてしまうほどだった。

予選1位通過の結斗は、この後、出場する12名もの選手のパフォーマンスを待って、自身の結果を待つことになった。果たしてこのままトップに立てるのか。あるいは表彰台から蹴られてしまうのか。待つ本人としては、ドキドキの展開だっただろう。だけど、この後に出場する選手たちが、なかなかクリーンにコースを滑る切ることができない状況で、優斗はゲームの最後の方まで1位に立っていた。
勝負どころは、同じ日本チームの長谷川帝勝だ。帝勝は1本目クリーンランができずとも4位を確保。もしもクリーンに決めればトップに立てる可能性もあった。

そして逆転のドラマの幕開けとなった。
2本目に勝負を賭けた長谷川帝勝は、スーパークリーンなキャブ270オンから450オフ!2つ目のレールでスイッチバックサイド270オン270オフを決めて完璧なジブセクションを制覇。1つ目のジャンプでバックサイドロデオ900ノーズグラブ、2つ目のジャンプでスイッチバックサイド1260インディー、このトリックはちょっとだけ手を付き減点となったようだが、スピードは緩めない。3つ目のジャンプでフロントサイド1260インディーは豪快!そして最後のヒットでキャブ1440ウェドルは超完璧!!これで、90.25点というハイスコアを叩きだし一気に優斗を抜かしてトップに立った。

この後、滑ったカナダのキャメロン・スパーディングが、スイッチバック1260、バックサイド1260、キャブトリプルコークを決めて87.25ポイント!
このスコアは、トップの帝勝に届かず、しかし結斗を抜かす2位となった…。
男子ファイナルは、まさにドラマチックな展開で、スノーボード・コンペティションに魅力を充分に伝える舞台に。日本スロープ男子チームは、若手の活躍により1位と3位を獲得という幸先の良いシーズンスタートを切った。

(ラストワンのランで見事に逆転Vを果たした長谷川帝勝。 @Winter Games NZ)

ジュニア世界選手権女子スロープスタイル(ニュージーランド大会)
1位 長谷川帝勝(日本)
2位 キャメロン・スパーディング(カナダ)
3位 宮村結斗(日本)
https://medias1.fis-ski.com/pdf/2024/SB/6889/2024SB6889RLF.pdf

女子のジュニア王者は地元キウイガールのルシア・ジョーガリ

女子は地の利を生かした地元キウイガールのルシア・ジョーガリ(16歳)が91点というハイスコアを出して優勝!
最初の2つのジブセクション、スイッチ・フロントサイド・ボードスライド・ベーグルを皮切りに、ギャップ・キャブ270ボードスライド、ジャンプセクションでは、キャブ720メランコリー、スイッチ・バックサイド540、フロントサイド720メラン、そして最後に巨大なバックサイド720ウェドルで締めくくった。
この日に滑ったどの女子選手よりも迫力ある高いエアを決めたルシアは、普段からこのパークを滑っているということで、どの選手よりもホーム感を得ながら嬉しいビクトリーにつなげた。

日本勢では、森井姫明麗(17歳)が4位入賞、鈴木萌々(15歳)は決勝2本中どちらのランもクリーンメイクできずに10位に終わった。

@Winter Games NZ

ジュニア世界選手権女子スロープスタイル(ニュージーランド大会)
1位 ルシア・ジョーガリ(ニュージーランド)
2位 ファニー・チェイサ・ピアンタニダ(イタリア)
3位 アリー・ヒックマン(オーストラリア)
4位 森井姫明麗(日本)
https://medias3.fis-ski.com/pdf/2024/SB/6890/2024SB6890RLF.pdf

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