【スノーボード×オリンピック完全ガイド】2026ミラノ・コルチナ冬季五輪の注目競技・日本代表・日程まとめ

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▼【NEW】競技結果速報・メダル結果まとめ(随時更新)※2月9日現在

2026年の冬季オリンピックが、イタリア・ミラノとコルティナ・ダンペッツォで開催されます。中でも世界中の注目を集めるのが「スノーボード競技」。2026大会は、日本スノーボード界にとって“史上最大のメダル獲得チャンス”とも言われる、歴史的なオリンピックになる可能性を秘めています。

ハーフパイプやビッグエアなどの種目で、日本人選手が現在の世界ランキングで上位を独占しており、メダル獲得の期待は過去最高。北京五輪で金メダルを獲得した平野歩夢選手をはじめ、次世代のライダーたちが世界の頂点を目指して挑みます。

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本記事では、スノーボード競技の開催種目や日程、会場情報、出場枠の仕組み、注目の日本代表候補選手までを徹底解説。過去大会の名シーンや今大会の見どころも余すことなくご紹介します。

2026年冬、「スノーボード × オリンピック」を100倍楽しむための完全ガイドをぜひ最後までご覧ください。

目次

2026年ミラノ・コルチナ冬季オリンピックとは?

イタリアの都市・ミラノと山岳リゾート地コルティナが共催する2026年冬季オリンピック。では、それぞれの開催地にはどのような特徴があるのでしょうか?スノーボード競技の会場にも注目です。

開催地はどこ?ミラノとコルチナの特徴

2026年冬季オリンピックの舞台となるのは、イタリアのミラノ(Milano)とコルティナ・ダンペッツォ(Cortina d’Ampezzo)。この2都市が中心となって大会が運営される「分散型オリンピック」は、イタリア国内の魅力を存分に生かした形式です。

ミラノ|近代的都市とファッションの街

イタリア北部に位置するミラノは、ヨーロッパ屈指のファッション・デザインの中心地でありながら、ビジネスや芸術の拠点としても知られています。冬季競技としては珍しく、ミラノでは開会式や屋内競技(アイスホッケーなど)が行われる予定です。

コルティナ・ダンペッツォ|アルプスに囲まれた雪のリゾート

一方、コルチナ・ダンペッツォは、アルプスの美しい山々に囲まれた高級ウィンターリゾート地。1956年にも冬季オリンピックを開催した歴史を持ち、「イタリアの雪の女王」とも呼ばれる場所です。アルペンスキー、ボブスレーなどの雪上競技が中心に行われる予定で、ヨーロッパらしい雪景色が世界を魅了します。

スノーボード競技はリビーニョで開催!

スノーボード競技の舞台は、ミラノでもコルチナでもなく、ロンバルディア州のリビーニョ(Livigno)。スノーパークの聖地として知られ、国際大会の開催実績も豊富な場所。標高1,800mを超えるこの雪深い町は、プロライダーにも愛されるロケーションであり、オリンピック仕様の特設コースに世界のトップライダーたちが集結します。

リビーニョは、スイスとイタリアの国境近くに位置しており、アクセスも良好です。最寄りの空港からはバスや車でのアクセスが可能で、雪深い山岳地域ならではの絶景も楽しめます。また、リビーニョ自体が冬の観光地としても有名で、スノーボード以外のアクティビティも充実しています。

選手たちは、リビーニョの特別な環境で、白熱した競技を繰り広げることとなり、その美しい雪景色と壮大な山々を背景に戦うことになります。

開催期間と日程の概要

2026年のミラノ・コルティナ冬季オリンピックは、2026年2月6日から2月22日までの期間で開催されます。この期間中、世界中のトップアスリートが集まり、スノーボードを含む様々な冬季競技が行われる予定です。

開催期間

  • 2026年2月6日(金)〜2月22日(日)

大会は、ミラノコルティナ・ダンペッツォを中心に、イタリア全土にわたる複数の競技施設で行われます。競技の日程は、開会式から閉会式まで順次進行し、観客を熱狂させる数々のイベントが繰り広げられる予定です。

開会式

  • 2026年2月6日(金)
    開会式はミラノで行われ、各国の選手団が入場し、オリンピックの幕開けを祝います。盛大なパフォーマンスやセレモニーが行われる予定で、注目のイベントとなります。

閉会式

  • 2026年2月22日(日)
    オリンピックの閉会式では、メダルを手にしたアスリートたちが再び集まり、4年に一度の祭典を締めくくる感動の瞬間が待っています。次回のオリンピックに向けて、オリンピックの旗が新しい開催地に引き継がれるシーンも見どころの一つです。

ミラノ・コルチナ五輪で実施されるスノーボード競技一覧

2026年のミラノ・コルチナ冬季オリンピックでは、以下のスノーボード競技が実施されます。これらの競技は、北京2022大会と同様に行われる予定です。

  • 混合チームスノーボードクロス(国別対抗戦)
  • ビッグエア(男女)
  • スロープスタイル(男女)
  • ハーフパイプ(男女)
  • スノーボードクロス(男女)
  • パラレル大回転(男女)

特に、日本日本人選手の活躍が特に期待されるのが、ハーフパイプ、ビッグエア、スロープスタイルといったフリースタイル系の3種目です。

ハーフパイプでは、北京オリンピック金メダリストの平野歩夢を筆頭に、日本勢が上位を争う展開が予想されます。女子では、2023-24シーズンの王者・小野光希に加え、15歳の清水さらや工藤璃星といった新世代の台頭にも注目が集まっています。

ビッグエアとスロープスタイルは競技レベルが特に高く、日本勢は特にビッグエアで強さを発揮しており、メダル獲得の期待が高まっています。

また、パラレル大回転女子には三木つばきが出場予定で、こちらもメダル候補の一人と目されています。

これらの競技は、どれもスリル満点で見応えのあるものばかりです。以下では、五輪で実施される各スノーボード競技のルールと見どころをご紹介します。

スノーボード競技のルールと見どころ解説

スノーボード競技は、自由なスタイルと高度な技術が求められる魅力的なスポーツです。特にオリンピックなどの大舞台では、選手たちが全力で技を競い合い、観客に大きな興奮を提供します。スノーボード競技をより深く楽しむためには、各種目の基本ルールや採点方法を理解しておくことが重要です。これから、初心者でもわかりやすく、スノーボード競技のルールや見どころを解説していきます。

ハーフパイプ
HALFPIPE

ハーフパイプは、雪で作られたU字型の巨大なランプ(パイプ)の中を滑走しながら、選手が左右の壁を交互に飛び出し、空中で多彩なトリックを繰り出すスノーボード競技です。ジャンプの高さ(アンプリチュード)、トリックの難易度、スピンの方向性や多様性、グラブの完成度、着地の正確さ、さらにはライディング全体の流れやスタイルなど、技術と芸術性の両面から評価されます。

この競技は1998年の長野オリンピックで初採用され、以来、スノーボードを象徴する花形種目のひとつとして存在感を放ち続けています。ショーン・ホワイト(アメリカ)、クロエ・キム(アメリカ)、平野歩夢(日本)などのスーパースターを輩出し、年々トリックのレベルが上がり続ける進化の舞台でもあります。

■ 競技フォーマット

2026年ミラノ・コルチナ五輪のスノーボード・ハーフパイプは、2月11日(予選)、12日(女子決勝)、13日(男子決勝)に実施予定。競技は以下の2ラウンドで構成されます。

● 予選ラウンド
すべての選手が2本のランを行い、ベストスコア1本が採用されます。
予選を勝ち抜けるのはわずか上位12名のみ。採点は各ランごとに、6名以上の審判が評価し、最高点と最低点を除いた平均点がスコアとなります。なお、予選スコアは決勝には持ち越されません。

● 決勝ラウンド
予選を通過した12名が3本のランを滑り、ベストスコア1本が最終順位に反映されます。スタート順は予選の成績の逆順で、予選最下位の選手が最初、トップ通過の選手が最後に滑走することで、緊張感とドラマ性が高まります。

■ 見どころ:トリックの進化と勝負の駆け引き

選手たちは1本のランでおよそ5〜6回のジャンプを行い、回転数の多いトリック(1260、1440、さらにはトリプルコーク)や、難しいグラブ、スイッチからのスピンなどを組み合わせ、独自のスタイルを表現します。

とくに男子では、トリプルコーク1440といった高難度トリックが標準になりつつあり、北京五輪で平野歩夢選手が全3本すべてでトリプルを成功させ金メダルを獲得したシーンは世界中に衝撃を与えました。さらに近年は、トリプルコーク1620というさらなる高難度技も登場。2026年大会ではそれらの新技の投入がメダル争いの鍵となる可能性が高いです。

女子では、クロエ・キム選手によるダブルコーク1080や1260など、技の高度化と多様化が進んでおり、スタイルと完成度の両立が求められる極めてハイレベルな争いが繰り広げられます。

■ 日本勢の注目

日本からは平野歩夢選手を筆頭に、ワールドカップやX Gamesで活躍する選手たちの出場が見込まれており、今大会もメダル最有力種目のひとつとして期待がかかります。男子だけでなく女子も層が厚く、未来のメダリストたちが新たな歴史を刻む可能性も大いにあるでしょう。

スロープスタイル
SLOPESTYLE

スロープスタイルは、ジャンプ台(キッカー)、レール、ボックスなど多彩なアイテム(障害物)が配置されたコースを滑走しながら、選手が自由な発想でトリックを繰り出すスノーボード競技です。トリックの難易度、完成度、スタイル、独創性、演技全体の流れ(フロー)など、あらゆる側面が審査対象となり、技術力と創造性の両方が問われます。

各セクションの使い方や滑走ラインの選び方は選手の自由で、同じコースでも滑り方によって全く異なる印象を与えることができるのが最大の魅力。自分らしいスタイルを表現できる競技として観客からの人気も高く、SNS映え・映像映えするスポーツとしても注目を集めています。

※レールトリック名に関しては、以下、cow_day_00のインスタグラムを参考に!

■ 競技フォーマット

2026年ミラノ・コルチナ五輪では、男子・女子ともに予選と決勝の2ラウンド制で競技が行われます。

● 予選ラウンド
選手は2本のランを行い、ベストスコア1本が採用されます。審査員はそれぞれのランを100点満点で採点し、スコアの高い上位選手が決勝へ進出。通常は上位12名が決勝進出枠となります(参加人数によってはヒート分けされ、各ヒートからの選抜になる場合も)。

● 決勝ラウンド
予選を通過した選手が3本のランを行い、ベストスコア1本のみが採用されます。どのランで勝負をかけるか、リスクと安定感のバランスを見極めた戦略も重要です。

■ 審査基準と見どころ

スロープスタイルでは、以下のような要素が審査の重要なポイントとなります。

  • トリックの難易度:スピンやフリップの回転数(1080、1260、1440など)、複雑なグラブ、難易度の高いレール技など。
  • バリエーションとライン選択:左右両方向に回転したり(スイッチとレギュラー)、多彩なアイテムを活用することで高得点が狙えます。
  • スタイルと表現力:体の動きやグラブの持ち方など、技に個性や美しさがあるか。
  • 流れと構成:セクションを滑らかに繋げているか、ラン全体に一貫性があるか。

選手たちは限られたコース内で自分の得意技を最大限に活かしつつ、「世界に一つだけのラン」を作り上げる必要があります。そのため、リスクを取って未知の技に挑戦する場面も多く、会場が一瞬で沸き立つような衝撃的なシーンが多く生まれます。

(こちらの動画は、スロープスタイルの競技のルール、見どころなど知る上でとても参考になります!)

■ 日本勢の注目

スロープスタイルは2014年ソチ五輪から正式種目となり、日本人選手の台頭が目立つ競技でもあります。近年では村瀬心椛選手や長谷川帝勝選手など、ワールドカップやX Gamesで活躍するライダーが多数登場し、国際舞台での存在感を高めています。

2026年大会でも、日本から世界トップレベルの実力者が多数出場予定で、メダル獲得への期待が高まっています。創造性あふれる日本人選手たちの滑りが、世界中の観客を魅了してくれることでしょう。

ビッグエア
BIGAIR

ビッグエアは、巨大なジャンプ台を使って繰り広げられる、“空中の一発勝負”とも言えるスノーボード競技です。選手は高速で助走をつけ、空中へ高く飛び出し、限られた滞空時間の中で縦回転(フリップ)や横回転(スピン)を織り交ぜた高難度トリックを披露します。トリックの難易度、スタイル、グラブ(板の掴み)の完成度、着地の正確さなどが総合的に審査される、まさに究極の演技競技です。

この種目は2018年平昌オリンピックから正式種目となり、以降急速に進化してきました。現在では男女ともに「トリプルコーク(斜め回転)」や「2340(6回転半)」といった驚異的な難度の技が次々と繰り出され、観客を釘付けにしています。

競技フォーマットは、予選ラウンドで各選手が3本滑走し、異なる回転トリックの中からベスト2本の合計スコアによって順位が決定され、上位12名が決勝へ進出します。決勝も同様に3本滑走し、異なる回転トリックのベスト2本の合計で最終順位が争われます。決勝では、異なる種類のトリックを2本確実に決める必要があるため、技の多様性と安定した実力が同時に求められます。

異なる回転トリックとは

  1. フロントサイド:通常の前回転
  2. バックサイド:通常の後ろ回転
  3. スイッチ・フロントサイド:逆足での前回転(通称「キャブ」)
  4. スイッチ・バックサイド:逆足での後ろ回転

審査は6人以上のジャッジによって行われます。極めて完成度の高いランでも、グラブのミスや着地の乱れ、リバート(方向の戻り)があれば得点に大きく影響します。つまり、「高難度 × 正確さ × スタイル」の三拍子が揃って初めて、トップを狙えるのです。

※ビッグエアのトリック名に関しては、以下、cow_day_00のインスタグラムを参考に!

注目すべきポイントのひとつが滑走順の決まり方です。
オリンピックのスノーボード・ビッグエアでは、予選の滑走順は大会前日または当日に行われる抽選(ドラフト)によって決定されます。そのため、誰がどのコンディションで滑走するかは運の要素も大きく、風や気温の影響を受けやすい屋外競技ならではの難しさがあります。

一方、決勝の滑走順は予選順位の低い選手から順に滑走する方式が採用されています。これは、予選で高得点を記録した選手ほど後半に滑走できる仕組みであり、他の選手の得点や成功・失敗を見たうえで戦略を立てられるという利点があります。最後に滑る上位選手ほど、必要な得点に応じて「安全策を取るか」「勝負技を出すか」といった高度な判断を迫られることになります。

また、ビッグエアは3回のチャンスの中で完成度の高いトリックを積み重ねていく競技であるため、1本目を成功させて精神的に優位に立つか、あえて後半に大技を温存するかといった駆け引きも大きな見どころです。

日本はこの競技において世界有数の強豪国であり、その背景には国内に整備された夏季ジャンプ練習施設の存在があります。エアバッグを使った安全なジャンプ練習や、屋内トレーニング環境が整っていることで、1年中トリックの反復練習が可能となり、国際舞台での高い成功率につながっています。

2022年北京五輪では、女子ビッグエアで村瀬心椛選手が銅メダルを獲得し、世界の強豪に堂々と立ち向かう姿が話題となりました。さらに、日本の男子選手たちも次々に注目の若手を送り出し、メダル獲得の可能性が高まっています。

2026年ミラノ・コルティナ五輪では、男子・女子ともに日本から世界ランキング上位の選手たちが複数出場予定です。進化し続ける空中トリックと、勝負を左右する着地の攻防にぜひ注目してください。
ビッグエアは日本のお家芸とも呼ばれるほど得意とする種目で、メダル独占の可能性すらあります。令和の時代の日の丸飛行隊と呼ばれる日も、いよいよ近いかもしれません。

https://youtu.be/b9jnT_q24No?si=pUzAJ-YV5aR9KKF9

スノーボードクロス
SNOWBOARD CROSS

スノーボードクロス(SBX)は、複数の選手が同時にスタートし、バンク(カーブ)、ジャンプ、ウェーブ(うねり)など多彩な障害物が設けられたコースを一斉に滑り降りて順位を競うスノーボードのレース種目です。最大で6人の選手が同時に滑走することで、他のスノーボード競技にはない迫力と緊張感が生まれます。

この競技の大きな特徴は、対人戦であること。スピードに加え、ライン取り(滑走コースの選択)、駆け引き、他選手との接触を避ける判断力など、総合的なレース戦略が勝敗を大きく左右します。ジャンプやバンクをどう攻略するか、他選手の動きをどう読むかといった戦術要素も多く、非常にダイナミックな展開が魅力です。

コース内での接触や転倒は日常茶飯事で、最後のゴールラインまで何が起こるかわからない予測不能な展開もスノーボードクロスの醍醐味。観客にとっては目が離せないエンタメ性の高い種目であり、オリンピックの中でも熱狂的なファンを持つ人気種目です。

日本ではまだメジャーとは言えないものの、近年では若手選手の台頭もあり、2026年ミラノ・コルチナ五輪では日本代表選手の躍進にも期待が高まります。スピードとパワー、そして知略を兼ね備えたライダーたちによる激戦に注目です。

混合団体スノーボードクロス
MIXED TEAM SNOWBOARD CROSS

混合団体スノーボードクロスは、男女ペアでチームを組んで行うスノーボードクロス競技です。まず男子選手がスタートし、その順位に応じて女子選手がタイム差スタートで滑走。ゴールした女子選手の順位がチームの最終成績となる、スピード感あふれるチーム戦です。

この種目では、個人戦にはない戦略性とチームワークが重要となり、まるでバトンをつなぐリレーのような緊張感とドラマが展開されます。コースにはジャンプ、バンク、ウェーブなど多彩なセクションが設けられ、接触や逆転劇が繰り広げられることも多く、観戦の興奮をさらに高めてくれます。

2022年の北京オリンピックで正式種目となり、2026年ミラノ・コルチナ五輪でも実施予定。日本はまだ実績こそ少ないものの、若手選手の台頭や強化が進む中で、今後の成長に注目される競技のひとつです。

https://youtu.be/mYEEJi6X88g?si=l_U5CwW0cyDXb3BS

パラレル大回転
PARALLEL GIANT SLALOM

パラレル大回転は、アルペンスノーボード競技の一種で、2つのコースを並行に配置し、2人の選手が同時にスタートしてスピードと技術を競うレース形式の種目です。コースには赤と青の旗門(ゲート)が交互に配置され、選手はそのゲートを正確に通過しながらターンを繰り返し、ゴールまでのタイムを競います。

特徴的なのは、一騎打ちで行われる緊張感あふれる対決形式。両者が目の前で同時に滑ることで、順位や差がリアルタイムでわかりやすく、観客にとって非常にわかりやすく見応えのある競技です。タイムの速さだけでなく、ミスなくゲートを通過する正確さ、そして板のエッジを効かせたキレのあるカービングターンが求められる、まさにスノーボードの「精密機械」とも言える種目です。

特にスピード感と技術力が要求されるパラレル大回転では、一瞬の判断ミスが勝敗を分けることも多く、緊張感の連続です。各ラウンドで勝者が勝ち上がっていくトーナメント方式で進行し、最初のラウンドである「1/16決勝(ラウンド・オブ・32)」では、32名の出場者が16名に絞られます。以降、1/8決勝、準々決勝、準決勝、決勝と進み、頂点が決まります。

オリンピックの舞台では、初戦から実力者同士の対戦が続き、見逃せない展開が連続します。2026年ミラノ・コルチナ五輪でも、アルペンの技術を極めた世界のトップライダーたちの熱戦に注目です。

特に注目すべきは、日本の三木つばき選手。彼女は現在、金メダル候補の一人として挙げられており、2026年のミラノ・コルチナ五輪では、さらなる進化を遂げた滑りで期待がかかります。また、日本のスノーボード界を代表する竹内智香選手も、来季限りで現役を引退予定。14年ソチ五輪で銀メダルを獲得した実力者の引退を前に、彼女の最後の挑戦にも注目が集まります。

日本勢の活躍に期待大。三木選手の金メダル獲得が現実味を帯び、竹内選手の集大成としての戦いは、観客を魅了すること間違いなしです。

https://youtu.be/KzrM6B_xTD8?si=ZB8xhYpXkdS4ea4w

2026年大会のスノーボード競技スケジュール

2026年ミラノ・コルチナ冬季オリンピックでは、スノーボード競技が盛り上がりを見せること間違いなしです。競技の日程や放送予定をしっかりと把握し、観戦の準備を整えましょう。

ミラノ2026 スノーボード競技スケジュール(現地時間 & 日本時間)

以下は、2026年ミラノ・コルチナ冬季オリンピックで行われるスノーボード競技の日程を、現地時間と日本時間でまとめたものです。各競技のスケジュールをチェックし、見逃さないようにしましょう。

日付(現地)種目時間(現地)日付(日本)時間(日本)
2月5日(木)男子ビッグエア予選19:302月6日(金)03:30
2月7日(土)男子ビッグエア決勝19:302月8日(日)03:30
2月8日(日)男女パラレルGS 予選・決勝09:002月8日(日)17:00
2月8日(日)女子ビッグエア予選19:302月9日(月)03:30
2月9日(月)女子ビッグエア決勝19:302月10日(火)03:30
2月11日(水)女子ハーフパイプ予選10:302月11日(水)18:30
2月11日(水)男子ハーフパイプ予選19:302月12日(木)03:30
2月12日(木)男子SBX 予選・決勝13:452月12日(木)21:45
2月12日(木)女子ハーフパイプ決勝19:302月13日(金)03:30
2月13日(金)女子SBX 予選・決勝10:002月13日(金)18:00
2月13日(金)男子ハーフパイプ決勝19:302月14日(土)03:30
2月15日(日)混合チームSBX 予選・決勝13:452月15日(日)21:45
2月16日(月)男女スロープスタイル予選10:302月16日(月)18:30
2月17日(火)女子スロープスタイル決勝13:002月17日(火)21:00
2月18日(水)男子スロープスタイル決勝12:302月18日(水)20:30

※上記の時刻は予想であり、変更される場合がありますので、最新の情報をチェックしてください。

▶ 以下、スノーボード観戦チケット販売ページ
Milano Cortina 2026 – Snowboard Hospitality Packages

スノーボード競技 大会スケジュールおよび放送予定【最新情報】

※記載時間はすべて現地時間です。
※放送内容および時間は、今後変更となる可能性があります。

ビッグエア

種目日付時間放送予定
男子予選2月5日(木)19:30~フジテレビ系列(地上波)
男子決勝2月7日(土)19:30~NHK Eテレ
女子予選2月8日(日)19:30~テレビ朝日系列(地上波)
女子決勝2月9日(月)19:30~NHK(地上波)

ビッグエアは、男子予選から地上波での放送が予定されています。
また、決勝は男女ともにNHKが中継を担当する予定となっています。

ハーフパイプ

種目日付時間放送予定
男子予選2月11日(水・祝)3:00~6:00(深夜)テレビ東京(地上波)
女子予選未定未定未定
男子決勝未定未定未定
女子決勝未定未定未定

ハーフパイプは、現時点では男子予選のみ地上波放送が決定しています。
女子競技および決勝の放送予定については、今後の発表を待つ必要があります。

スロープスタイル

種目日付時間放送予定
女子予選2月16日(月)10:30~日本テレビ系列(地上波)/NHK(BS)
男子予選2月16日(月)14:00~日本テレビ系列(地上波)/NHK(BS)
女子決勝2月17日(火)13:00~フジテレビ系列(地上波)
男子決勝2月18日(水)12:30~日本テレビ系列(地上波)/NHK(BS)

スロープスタイルは、予選・決勝ともに地上波放送が充実しています。
特に女子決勝は、フジテレビ系列での地上波放送が決定しており、多くの注目が集まります。

インターネット配信・ストリーミングサービスについて

インターネット配信では、TVerを通じた無料配信が予定されています。配信内容はハイライト映像やメダル獲得シーンが中心となる見込みで、競技のフル中継は行われない点には注意が必要です。

一方、有料のストリーミングサービスでは、全競技を対象としたライブ配信および見逃し配信が予定されています。
また、JOC公式YouTubeチャンネルでは、開会式・閉会式に関連する映像のほか、日本代表選手の舞台裏に迫るドキュメンタリーコンテンツなどが配信される見込みです。

海外の放送・配信予定

アメリカ(NBC)

アメリカではNBCが放送を担当し、フィギュアスケート、フリースタイルスキー、スノーボード、スピードスケートなどの人気競技を、地上波ネットワークで毎日少なくとも5時間放送する予定です。
また、ストリーミングサービスPeacockでは大会全種目をライブ配信・見逃し配信する予定です。

※そのほかの競技・種目については、今後の番組編成発表により順次明らかになる予定です。

▼【NEW】競技結果速報・メダル結果まとめ(随時更新)※2月8日現在

競技
男子ビッグエア木村葵来日本木俣椋真日本スー・イーミン中国
女子パラレル大回転ズザナ・マジェロバチェコサビーネ・パイヤーオーストリアルチア・ダルマッソイタリア
男子パラレル大回転ベンヤミン・カールオーストリアキム・サンギュム韓国テルヴェル・ザンフィロフブルガリア

スノーボード競技 メダル状況(2026年2月8日現在)

順位国名🥇金🥈銀🥉銅合計
1日本1102
2オーストリア1102
3チェコ1001
4韓国0101
5イタリア0011
6中国0011
7ブルガリア0011

スノーボード日本代表【全19名】一覧|2026ミラノ・コルチナ五輪

全日本スキー連盟は、2026年1月20日、2月6日に開幕するミラノ・コルティナ冬季オリンピックに出場するスノーボード日本代表選手を発表しました。
今大会には男女合わせて総勢19名が選出され、ハーフパイプ、ビッグエア/スロープスタイル、アルペンと、複数の種目でメダル獲得が期待される布陣となっています。前回の北京大会で3つのメダルを獲得した日本チームは、ミラノ・コルティナ大会で史上最高成績の更新を目指します。

種目選手名年齢五輪出場回数五輪メダル数
男子ハーフパイプ平野 歩夢274回3個(金1、銀2)
男子ハーフパイプ平野 流佳232回0個
男子ハーフパイプ戸塚 優斗243回0個
男子ハーフパイプ山田 琉聖191回
女子ハーフパイプ清水 さら161回
女子ハーフパイプ小野 光希212回
女子ハーフパイプ冨田 せな263回1個(銅1)
女子ハーフパイプ工藤 璃星161回
男子ビッグエア/スロープスタイル木俣 椋真231回
男子ビッグエア/スロープスタイル長谷川 帝勝201回
男子ビッグエア/スロープスタイル荻原 大翔201回
男子ビッグエア/スロープスタイル木村 葵来211回
女子ビッグエア/スロープスタイル村瀬 心椛212回1個(銅1)
女子ビッグエア/スロープスタイル岩渕 麗楽243回0個
女子ビッグエア/スロープスタイル深田 茉莉191回
女子ビッグエア/スロープスタイル鈴木 萌々181回
男子アルペン斯波 正樹392回0個
女子アルペン三木 つばき221回
女子アルペン竹内 智香427回1個(銀1)

※五輪出場回数には、今回のミラノ・コルティナ五輪を含めています。

日本代表候補&注目選手紹介

2026年ミラノ・コルチナ冬季オリンピックに向けて、日本のスノーボード界では注目選手たちがしっかりと準備を進めています。世界の舞台で活躍する実力派選手に加えて、次世代を担う若手選手たちも着実に成長しており、今後の競技が楽しみです。ここでは、日本代表候補となる有力選手や注目の若手選手、そして海外のスター選手も合わせてご紹介します。

平野歩夢

オリンピック3大会連続メダリストである平野歩夢は、スノーボード界のスターとして、日本だけでなく世界中で知られる存在です。2014年のソチ・オリンピックでは、わずか15歳で銀メダルを獲得し、冬季五輪における日本人最年少メダリストとなりました。

その後も進化を続け、2018年の平昌オリンピックでは再び銀メダルを獲得。そして2022年の北京オリンピックでは悲願の金メダルを手にしました。特にハーフパイプ競技では、独自のスタイルと卓越した技術力を誇り、その実力はまさに世界トップレベルです。

オリンピック前のW杯スイス大会では、板が折れるほどの大きな負傷を負い、復帰が危ぶまれる状況でしたが、それにも関わらず日本代表に選ばれました。持ち前の実力を発揮できれば、今大会でも金メダル候補として大きな期待が寄せられています。

また、平野歩夢はスノーボードだけでなく、スケートボードでも注目を集める“二刀流”のアスリートです。東京オリンピックではスケートボード競技にも出場し、その多彩な才能を発揮しました。スノーボードとスケートボード、二つの競技で世界の舞台に立つ彼の活躍は、今後の大会でも大きな注目を集めることは間違いありません。

Photo: Airhole – Shotby Isami

清水さら

4歳でスノーボードを始めた清水さらは、日本の女子スノーボード界で注目の若手選手です。小学5年生でJSBA全日本選手権を制し、日本最年少女子としてJSBAプロ資格を取得。ハーフパイプ競技でオリンピックを目指し、縦回転を取り入れた独自の技術で世界一を狙います。現在の得意技はバックサイド900で、スピード感と正確さを兼ね備えたライディングが特徴です。また、Xゲームスではフロントサイド1080をメイクし、世界レベルでの実力を証明しています。

2024年にはIOCユースオリンピックで準優勝、JOCジュニアオリンピックカップで優勝、FIS全日本スキー選手権大会では準優勝と、国内外の大会で安定した成績を残しています。さらに、FISワールドカップCopper Mountain大会で優勝するなど、世界大会でも存在感を示しており、女子ハーフパイプの世界ランキングは3位に位置しています。

滋賀県大津市出身の2009年生まれで、まだ若干15歳ながら日本女子スノーボード界の最年少メダル候補として大きな期待が寄せられています。今後の成長と国際大会での活躍に注目が集まる選手です。

Photo: Isami Kiyooka / Red Bull Content Pool

長谷川帝勝

長谷川帝勝は、ジュニア時代から頭角を現し、日本のフリースタイルスノーボード界に新たな旋風を巻き起こす若き天才ライダーです。4歳でスノーボードに初めて触れ、小学3年生で大会に出場すると、その類まれなセンスと勇気ある滑りで早くも注目を集めました。

2021年、ジュニア世界選手権においてビッグエアで優勝、スロープスタイルで6位と初の国際舞台で存在感を示しました。翌2022年のジュニア世界選手権でも、ビッグエアで2位、スロープスタイルで4位と着実に実力を伸ばしました。

そして2023年、ジョージアで行われた世界選手権では、ビッグエアで日本人初の金メダルを獲得しました。同シーズンのW杯スロープスタイル種目の年間総合2位にも輝き、17歳にして2026年ミラノ五輪では日本人スロープ男子初のメダル獲得が期待されています。さらに2023年9月には、世界最高難度の大技「1980」を世界で初めて4方向すべてに成功させ、その挑戦心と技術力はスノーボード界に大きな衝撃を与えました。

地道に努力してきた彼の結晶が、いまミラノ・コルチナで花開こうとしています!

Photo: Monster Energy Snowboarding

荻原大翔

荻原大翔は、史上初の6回転半(2340)ジャンプを成功させ、ビッグエア界に新たな歴史を刻む次世代スターです。茨城県牛久市出身の荻原は、幼い頃からスノーボードを愛する父親に連れられスキー場に通い、物心つく頃には雪上を自由に滑れるようになっていました。

小学生になる頃には次々と新しい技に挑戦し、わずか9歳でBS1080を成功させます。その映像は瞬く間に世界中に拡散され、スノーボード界で一躍注目を集める存在となりました。2017年、12歳でプロデビューを果たすと、全国各地の公式大会で経験を重ね、才能を着実に開花させていきました。

2021年にはオーストリア・ヒンタートックスで開催された『World Rookie Finals(Slopestyle)』に出場し、16歳にして世界各国の若手トップライダーを抑えて優勝を果たします。翌2022年の同大会でも頂点に立ち、見事2連覇を達成しました。

勢いそのままにスイスで行われたセッションイベント『The Nines』に参加し、世界初となるBSクイントコーク2160(縦5回転+横6回転)を成功させます。この前人未踏のトリックは“6回転時代の幕開け”として世界に衝撃を与え、次世代スターとしての地位を確立しました。

2023年には北京で開催された『FIS Snowboard World Cup(Big Air)』で悲願の初優勝を達成します。さらに2025年、コロラド州アスペンで開催された『X Games Aspen 2025(Big Air)』に初出場し、史上初の6回転半(2340)ジャンプを成功させ金メダルを獲得しました。

五輪直前のX Gamesでも再び6回転半(2340)を成功させて金メダルを獲得し、絶好調のままミラノ・コルチナに挑みます。

Photo: Jason Halayko / Red Bull Content Pool

村瀬心椛

村瀬心椛は、フリースタイルスノーボード界に若くして衝撃を与え、現在ではその中心的存在です。2018年、13歳で出場したX Games Norwayでは、女子選手として世界で初めてダブルコーク1260を成功させ、冬季X Games史上最年少で金メダルを獲得。一夜にしてその名を世界に知らしめました。

その後も実力を着実に伸ばし、17歳で出場した2022年の北京オリンピックでは女子ビッグエアで銅メダルを獲得。日本女子スノーボード界における最年少五輪メダリストとして再び注目を集めました。高難度トリックの完成度はもちろん、ジブやレールでも精度の高いパフォーマンスを見せ、総合的な実力で世界と渡り合っています。

さらに、五輪直前のX Gamesではビッグエアで金メダル、スロープスタイルでは3位に入り、ミラノ・コルチナに合わせて絶好調であることを示しました。コンペティターとしての強さに加え、映像作品で見せるスタイリッシュな滑りも高く評価されています。洗練された表現力と圧倒的な存在感は、競技シーンを超えて、グローバルなスノーボードカルチャーにも大きな影響を与えています。

五輪直前の勢いそのままに、ミラノ・コルチナでも輝く滑りを見せることが期待される、日本を代表するトップライダーです。

Photo: Monster Energy Snowboarding

三木つばき

三木つばきは、現在のアルペンスノーボード界で世界トップレベルの実力を誇る日本のエースです。スピードと精密なターン技術を武器に、2025年の世界選手権サンモリッツ大会では、パラレルスラローム(PSL)で見事優勝し、悲願の世界チャンピオンに輝きました。さらに、同大会のパラレル大回転(PGS)でも2位に入り、ダブルメダルという快挙を達成。名実ともに、世界の頂点に立つ存在となりました。

2024-2025シーズンのワールドカップでも圧倒的な安定感を見せ、複数の種目で優勝・表彰台を獲得。特にPGSではポーランド・クリニツァ、スロベニア・ログラなどでの優勝に加え、ブルガリアやスイスでの連続2位など、安定した成績で総合上位をキープし続けています。過酷な日程の中でも高い集中力を保ち続けるその姿勢は、まさに真のプロフェッショナル。

2026年のミラノ・コルティナ五輪では、日本アルペン界の期待を一身に背負い、金メダルを狙う最有力候補の一人です。

Photo: Garmin / ガーミンジャパン株式会社

海外のスター選手もチェック!

日本勢の活躍が注目される一方で、世界にはオリンピックのメダル争いを繰り広げる実力派がずらり。スノーボード界を代表するスーパースターたちの存在も見逃せません。

オーストラリア代表:スコッティ・ジェームス(Scotty James)

スコッティ・ジェームスは、勝利に貪欲な不屈の“キング・オブ・ハーフパイプ”として、長年にわたり世界のトップシーンをけん引してきました。3歳でスノーボードを始め、15歳でオリンピックに初出場。その後もFISワールドカップやX Games、世界選手権などで数々のタイトルを獲得しています。

彼の滑りは、圧倒的な高さとスタイル、そして驚異的な安定感が魅力です。2019年には世界選手権連覇を達成し、2022年北京オリンピックでは銀メダル、2018年平昌大会では銅メダルを獲得しました。

ケガを抱えながらも大会に挑み続ける姿勢や勝利への執念は、多くのファンを魅了しています。現在のハーフパイプシーンでは、日本の精鋭ライダーたちが台頭していますが、その中で唯一対抗でき、なおかつ金メダルを狙える実力を持つ存在がスコッティ・ジェームスです。

競技力だけでなく、スタイルや表現力にもこだわる彼の滑りは、スノーボードというカルチャー全体に影響を与え続けています。

Photo: @Brett Hemmings Red Bull Content Pool

アメリカ代表:クロエ・キム(Chloe Kim)

クロエ・キムは、女子ハーフパイプの歴史を塗り替えてきた、スノーボード界を象徴する存在です。
17歳で出場した2018年の平昌オリンピックでは、圧巻の滑りを披露し金メダルを獲得。アメリカ女子スノーボード界最年少のオリンピック金メダリストとして、その名を世界に刻みました。

その後も実力を伸ばし続け、2022年の北京オリンピックでも金メダルを獲得し、前人未到の連覇を達成しました。誰もが認める「絶対女王」として、長年にわたり世界のトップに君臨しています。超高回転トリックを安定して決める卓越した技術力に加え、人々を惹きつけるパーソナリティでも注目を集め、競技の枠を超えた影響力を持つ存在です。

コンペティションシーンでの圧倒的な強さはもちろん、ファッションやメディアの分野でも存在感を放ち、スノーボードの魅力を世界中に発信し続けています。完成度とオーラを兼ね備えた、まさに世界最強クラスのスノーボーダーのひとりです。

女子では難易度の高いフロントサイド1080を安定して決める実力も兼ね備えており、3大会連続金メダルの大本命と言われてきました。しかし、オリンピック開幕の約1か月前、合宿先のスイスで肩を脱臼。オリンピックには出場可能な状況ではあるものの、今季は大会未出場のまま、ぶっつけ本番で大舞台に挑むことになります。

Photo: @Monster Energy Snowboarding

カナダ代表:マーク・マクモリス(Mark McMorris)

マーク・マクモリスは、フリースタイルスノーボード界を象徴する存在として、長年にわたり世界のトップシーンを走り続けてきたスーパースターです。幼少期からスノーボードに親しみ、10代で頭角を現すと、X Gamesをはじめとするビッグイベントで次々と結果を残し、その名を世界に知らしめました。

彼のライディングは、ハイレベルなトリック構成と抜群の安定感、そして誰もが認めるスタイルの美しさが特徴です。オリンピックでは常に金メダル候補と目されてきましたが、これまでの成績は2014年ソチ、2018年平昌、2022年北京とスロープスタイルで銅メダル3回。十分に偉大な記録である一方、マクモリスの実力を考えると不運と言わざるを得ない結果でもあります。

一方で、X Gamesでは史上最多クラスのメダル数を誇り、金メダルだけでも12個を獲得。通算メダル数は25個にのぼるなど、まさに記録的な偉業を達成しています。直近では、オリンピック直前のX Games Aspenスロープスタイルで優勝し、悲願の金メダルへの勢いを示しました。

キャリアの中では命に関わる大ケガも経験しながら、そのたびにトップシーンへと返り咲いてきた不屈の精神力は、他の追随を許しません。ビッグエアにおいても一時代を築いた世界最高峰のライダーであり、その総合力は今なお健在です。

迎える今回のオリンピックでは、これまで何度も金メダルに最も近い存在でありながら手が届かなかった舞台で、マーク・マクモリスはスロープスタイルでの悲願の金メダル獲得を狙います。競技力、経験、そして勝利への執念。そのすべてを兼ね備えた彼が、再び歴史を動かす瞬間に世界中の注目が集まっています。

Photo: Chris Singer / Red Bull Content Pool

アメリカ代表:レッド・ジェラード(Redmond “Red” Gerard)

レッド・ジェラードは、若くして世界の頂点に立ったフリースタイルスノーボード界のスターであり、次世代を象徴する存在です。アメリカ・コロラド州出身で、スノーボード一家に育ちました。幼少期から自然な流れでボードに親しみ、その類まれなセンスと吸収力で急成長。10代前半から世界トップレベルの大会で頭角を現しました。

彼の名を一気に世界へと押し上げたのが、2018年平昌オリンピックのスロープスタイルでの金メダル獲得です。わずか17歳で成し遂げたこの快挙は、オリンピック史に残る衝撃的な勝利となり、レッド・ジェラードは一躍スノーボード界の象徴的存在となりました。

レッド・ジェラードのライディングは、計算されたトリック構成と高い完成度、そして自然体でありながら際立つスタイルの良さが特徴です。難易度の高い技を確実にまとめ上げる安定感に加え、地形を自在に使ったクリエイティブなライン取りは、多くのライダーやファンから高く評価されています。

X Gamesにおいても常に表彰台争いに絡む存在であり、スロープスタイルとビッグエアの両種目で結果を残してきました。特にオリンピック前の最大の前哨戦とも言えるX Gamesスロープスタイルでは銅メダルを獲得し、確かな手応えとともに調子を上げた状態でオリンピックへと挑みました。この結果は、彼の安定した実力と勝負強さを改めて証明するものとなりました。

若くしてオリンピック金メダリストという称号を手にした一方で、レッド・ジェラードは決して現状に満足することなく、常に進化を追い求め続けています。経験を重ねることで増した対応力と完成度の高いライディングを武器に、次のオリンピックでも再び世界の頂点を狙います。

若さ、才能、実績、そして尽きることのない向上心。そのすべてを兼ね備えたレッド・ジェラードが、再びスノーボードの歴史に名を刻む瞬間に、大きな注目が集まっています。

@rockstarenergy

ニュージーランド代表:ゾーイ・サドウスキー・シノット(Zoi Sadowski-Synnott)

ゾーイ・サドウスキー・シノットは、スロープスタイル/ビッグエアの二刀流スペシャリスト。世界最高峰の舞台で次々と結果を残し、スノーボード界を代表する存在へと上り詰めました。

彼女の名が一気に広まったのは、2018年の平昌オリンピック。16歳で出場したビッグエアで銅メダルを獲得し、ニュージーランドの冬季五輪史上初のメダリストとなりました。そして2022年の北京オリンピックでは、スロープスタイルで金、ビッグエアで銀という快挙を達成。世界の注目を一身に集めるスターとなりました。

スタイルとパワーを兼ね備えたジャンプ、洗練されたスピントリック、そして冷静な勝負強さ。どの局面でも魅せられる滑りは、観る者すべてを惹きつけます。女子スノーボード界の新時代を牽引する、最注目のライダーです。

Photo: @Absolut Park

オーストリア代表:アンナ・ガッサー(Anna Gasser)

スノーボード界のパイオニアとして知られるアンナ・ガッサーは、ビッグエアとスロープスタイルの両種目で輝かしい実績を持つオーストリア代表のトップライダー。エレガントなスタイルと高難度トリックの融合で、女子スノーボードを次の次元へと押し上げた立役者です。

2018年平昌オリンピックでは、女子ビッグエアで初代金メダリストに輝き、2022年北京大会でも同種目を制して史上初の2連覇を達成。キャブトリプルアンダーフリップ1260など、女子選手として初めて数々の難技を成功させてきました。

オリンピック前のスイスW杯スロープスタイルでは3位に輝き、ベテランとしての健在ぶりを見せています。

そして迎える2026年ミラノ・コルチナ大会。ガッサーはこの大会をもって現役を引退することを表明しており、オリンピックの舞台でその華やかなキャリアに幕を下ろすことになります。3大会連続の金メダルという偉業、そして最後のパフォーマンスに世界中の注目が集まっています。

Photo: Jeff Brockmeyer / Red Bull Content Pool

中国代表:スー・イーミン(Su Yiming)

中国スノーボード界を象徴するスー・イーミンは、4歳で両親とともにスノーボードを始めました。子どもの頃にはテレビ番組や映画に子役として出演するなど、スノーボード以外でも注目を集める存在でした。その後、2018年に競技シーンへ本格参戦し、技術力と大胆なトリック、独特のスタイルで一気に頭角を現しました。

2022年北京オリンピックでは、男子ビッグエアで金メダル、スロープスタイルで銀メダルを獲得し、中国人スノーボーダーとして初のオリンピック金メダリストに輝きました。以降もX Gamesや世界選手権でメダルを獲得し、世界トップクラスの実力を示しています。

ここ1〜2シーズンは結果が振るわない時期もありましたが、オリンピックシーズンに入って完全復調。ビッグエアでワールドカップ2勝、スロープスタイルで1勝を挙げるなど安定した成績を残しており、両種目でメダル候補として注目されています。コーチは、日本人カリスマコーチとして知られる佐藤YAS氏が務めており、ミラノでも二人三脚でオリンピック制覇を目指します。

Photo: Chris Singer / Red Bull Content Pool

イギリス代表:ミア・ブルックス(Mia Brookes)

ミア・ブルックスは、10代にして女子スノーボード界の進化を象徴する存在です。イギリス・チェシャー州サンドバック出身で、2007年1月19日生まれです。生後18か月でスノーボードを始め、屋内スキー場での練習や、家族でヨーロッパ各地を巡るロードトリップを通して技術を磨いてきました。

主戦場はスロープスタイルとビッグエアです。2022年にはFISヨーロッパカップ総合優勝、ワールドルーキーツアー制覇を達成し、一気に注目株となりました。2023年世界選手権スロープスタイルでは金メダルを獲得し、史上最年少の世界王者、かつイギリス人初のスロープスタイル世界王者になりました。この大会では女子史上初となるCAB1440をコンペティションで成功させ、女子スノーボードのレベルを一段引き上げました。

X Gamesでも存在感は際立っています。2024年アスペン大会ではスロープスタイルで金メダルを獲得し、翌2025年大会でも表彰台に立つなど、ビッグイベントでの勝負強さは圧倒的です。ワールドカップではビッグエア種目で総合優勝(クリスタルグローブ)を複数回獲得し、シーズンを通した安定感を示しています。

ヘビーメタルを大音量で聴きながら集中力を高め、ポジティブなセルフイメージを繰り返す“メンタルコントロール”も彼女の武器です。X Games初出場で悔しさを味わった後、「翌年は必ず勝つ」と自らに言い聞かせ、それを現実にしました。このエピソードは彼女の強い意志を象徴しています。

さらに、1月23日に行われたX Gamesスロープスタイルでも優勝しました。シーズンを通して高いレベルで結果を残し続け、今季は絶好調の状態でオリンピック初出場に挑みます。技術、メンタル、勝負強さを兼ね備えたミア・ブルックスは、女子スノーボード界の中心人物であり、次世代を牽引する存在です。

Photo: @Monster Energy Snowboarding

韓国代表:チェ・ガオン(Choi Ga‑on)

チェ・ガオンは、韓国スノーボード界を代表する若きハーフパイプのスターライダーです。2008年11月3日生まれの若さながら、世界のトップレベルで結果を出し続けている注目の存在です。

ジュニア時代から頭角を現し、2022年のFISジュニア世界選手権ハーフパイプで金メダルを獲得しました。その後も国際大会で実力を発揮し、2023年1月のX Gamesアスペン大会では、14歳で女子スノーボード・スーパー パイプの金メダルを獲得。X Games史上最年少チャンピオンとなるとともに、韓国人初のX Gamesゴールドメダル獲得者にもなりました。

ワールドカップでも目覚ましい成果を上げています。オリンピック直前の3戦では全て優勝し、3連勝を達成。シーズンを通して驚異的な実力を示しています。また、彼女の滑りは非常に軽やかで、そこから繰り出されるエアはスタイリッシュで見る者を魅了します。

過去には負傷を乗り越えながらも世界の舞台に復帰し、表彰台を重ねてきました。その勝負強さと技術の高さは、ミラノ・コルティナダンペッツォ冬季オリンピックでも金メダル争いに絡む可能性を十分に示しています。チェ・ガオンは、韓国スノーボード界の新たな旗手として、世界が注目するライダーです。

Photo: @Monster Energy Snowboarding

過去のオリンピックと日本の成績まとめ

日本人スノーボーダーが初めてオリンピックでメダルを獲得したのは、ソチ2014大会からです。
ハーフパイプでは平野歩夢が銀メダル、平岡卓が銅メダルを手にし、パラレル大回転では竹内智香が銀メダルを獲得しました。長野大会から続いた「メダル獲得は難しい」というイメージを、ついに平野選手が打ち破りました。

続く平昌2018大会では、再び平野歩夢選手が銀メダルを獲得しました。しかし、この銀メダルはほろ苦いものでした。

決勝2回目を終えた時点で平野選手は1位に立っており、構成は直前のX Gamesと同じダブルコーク1440と1260の連続技でした。追う2位はオリンピック2度の王者ショーン・ホワイト選手。10代の平野選手と35歳のホワイト選手の対比は鮮明で、世代交代が現実になるかと思われました。

しかし3回目、平野選手は転倒してしまいます。一方でホワイト選手はダブルコーク1440を完璧に決め、逆転の金メダルを獲得。涙するホワイト選手に対し、平野選手は淡々とした表情を見せました。4年前と同じ銀メダルでしたが、その意味は大きく異なるものとなりました。

北京2022大会では、日本人スノーボーダーとして初の金メダルを平野歩夢選手が獲得しました。ラスト1本での逆転劇は日本中を感動させ、日本スノーボード界に大きなインパクトを与えました。女子でも冨田せな選手(ハーフパイプ)と村瀬心椛選手(ビッグエア)が銅メダルを手にし、競技の広がりを示しました。

平野選手にとって北京は特別な舞台でした。2018年にスケートボード挑戦を表明し、延期された東京2020ではパーク種目に出場。夏冬両方のオリンピックに挑んだわずか7か月後に迎えたのが、この北京大会でした。

決勝では1本目に転倒、2本目で巻き返すも2位にとどまります。しかし3本目、怒りを力に変えた渾身のランで96.00点を叩き出し、2位のスコッティ・ジェームズに大差をつけての逆転優勝。3度目の挑戦でつかんだ金メダルでした。

この時、五輪の絶対王者ショーン・ホワイト選手は4位。表彰台を逃れたホワイト選手と優勝した平野選手が固く抱き合う姿は、時代の節目を象徴するシーンとして強く印象に残りました。

次のミラノ・コルティナ2026大会では、さらなる日本人選手の飛躍が期待されています。

https://youtu.be/S1GL2143zms?si=kAALCKLaWcBWGlZd

日本のスノーボードは、過去のオリンピックでも数々の素晴らしい成績を残してきました。ここでは、過去のオリンピック大会における日本選手の成績を振り返り、特に印象的なメダリストや名シーンを特集します。また、これまでの成績を通して、日本チームの強みを探っていきます。

歴代メダリスト(日本人)一覧

日本人スノーボーダーは、これまでの冬季オリンピックで数々のメダルを獲得し、世界のスノーボードシーンに強烈なインパクトを与えてきました。以下は、歴代のオリンピックでメダルを手にした日本人選手たちの一覧です。

平野歩夢(2014年ソチ/2018年平昌/2022年北京)

  • 銀メダル(ハーフパイプ・2014年)
  • 銀メダル(ハーフパイプ・2018年)
  • 金メダル(ハーフパイプ・2022年)

史上初めて3大会連続でメダルを獲得した日本人スノーボーダー。2022年の北京大会では、悲願の金メダルを手にし、スノーボード界の頂点に立ちました。

冨田せな(2022年北京)

  • 銅メダル(ハーフパイプ)

女子ハーフパイプで日本人初のメダルを獲得。力強いジャンプと安定感のあるランで銅メダルをつかみ取り、日本女子ハーフパイプの歴史を切り開きました。

平岡卓(2014年ソチ)

  • 銅メダル(ハーフパイプ)

ソチ大会で銅メダルを獲得。日本男子スノーボード界として初めてハーフパイプで複数人が同時に表彰台に上がる快挙を達成しました。

村瀬心椛(2022年北京)

  • 銅メダル(ビッグエア)

当時17歳。女子ビッグエアで銅メダルを獲得し、日本女子スノーボード界最年少メダリストとなりました。

岩渕麗楽(2022年北京)

  • ※メダルなし(ビッグエア4位)

表彰台まであと一歩に迫る4位入賞。最終トリックでの勝負に挑んだ姿は多くのファンの心を打ちました(参考として記載)。

竹内智香(2014年ソチ)

  • 銀メダル(パラレル大回転)

アルパイン種目(パラレル大回転)で銀メダルを獲得。日本スノーボード史上、初の女性メダリストとなりました。

北京オリンピックのメダリスト

男子ビッグエア
🥇 金: スー・イーミン(中国)
🥈 銀: モンス・ロイスランド(ノルウェー)
🥉 銅: マックス・パロット(カナダ)

女子ビッグエア
🥇 金: アンナ・ガッサー(オーストリア)
🥈 銀: ゾーイ・サドウスキー・シノット(ニュージーランド)
🥉 銅: 村瀬心椛(日本)

男子ハーフパイプ
🥇 金: 平野歩夢(日本)
🥈 銀: スコッティ・ジェームズ(オーストラリア)
🥉 銅: ヤン・シェレール(スイス)

女子ハーフパイプ
🥇 金: クロエ・キム(アメリカ)
🥈 銀: クエラルト・カステレット(スペイン)
🥉 銅: 冨田せな(日本)

男子スロープスタイル
🥇 金: マックス・パロット(カナダ)
🥈 銀: スー・イーミン(中国)
🥉 銅: マーク・マクモリス(カナダ)

女子スロープスタイル
🥇 金: ゾイ・サドウスキー・シノット(ニュージーランド)
🥈 銀: ジュリア・マリーノ(アメリカ)
🥉 銅: テス・コーディ(オーストラリア)

男子パラレルジャイアントスラローム
🥇 金: ベンジャミン・カール(オーストリア)
🥈 銀: ティム・マスタク(スロベニア)
🥉 銅: ヴィック・ワイルド(ロシア・オリンピック委員会)

女子パラレルジャイアントスラローム
🥇 金: エスター・レデツカ(チェコ)
🥈 銀: ダニエラ・ウルビング(オーストリア)
🥉 銅: グロリア・コトニック(スロベニア)

男子スノーボードクロス
🥇 金: アレッサンドロ・ハンメル(オーストリア)
🥈 銀: エリオット・グロンディン(カナダ)
🥉 銅: オマール・ヴィジンティン(イタリア)

女子スノーボードクロス
🥇 金: リンゼイ・ジェイコブエリス(アメリカ)
🥈 銀: クロエ・トレシュポッシュ(フランス)
🥉 銅: メリエタ・オディン(カナダ)

ミックスチームクロス
🥇 金: アメリカ
🥈 銀: イタリア
🥉 銅: カナダ

記憶に残る名シーン特集

オリンピックでの日本選手の活躍は、数多くの名シーンを生み出しました。ここでは、観客に強い印象を残した、特に記憶に残るシーンを振り返ります。

平野歩夢、悲願の金メダル。そしてショーン・ホワイト、最後の滑走(2022年 北京/男子ハーフパイプ)

2022年の北京オリンピック男子ハーフパイプ決勝は、まさに歴史が交差する舞台となりました。
3本目、スコッティ・ジェームスが高得点を出し勝利が見えかけた直後、平野歩夢が人類未踏のトリック「トリプルコーク1440」を含むルーティンで逆転金メダル。銀2つを経てついにたどり着いた悲願の頂点でした。

同じ大会で、レジェンド・ショーン・ホワイトは最後のオリンピックを滑走。彼の引退ランには、会場から大きな拍手と敬意が送られました。
“新旧王者”が交錯したこの一日こそ、スノーボード史に残る名シーンのひとつです。

https://youtu.be/uyZGICqon84?si=X6BKBX8rSmvPwQtJ

ショーン・ホワイトの逆転金メダル(2018年 平昌/男子ハーフパイプ)

アメリカのレジェンド、ショーン・ホワイトが最終ランで完璧な滑りを見せ、劇的な逆転優勝。ダブルマックツイスト1260などを含む圧巻のルーティンで、3つ目の五輪金メダルを獲得しました。

ゾーイ・サドウスキー・シノット、歴史を変える金(2022年 北京/女子スロープスタイル)

ニュージーランドにとって冬季五輪初の金メダルをもたらしたのが、ゾーイ・サドウスキー・シノットの完璧なラン。トリプルアンダーフリップなど高難度トリックを次々と決め、女子スロープスタイルのレベルを引き上げた瞬間でした。

村瀬心椛、史上最年少のメダル(2022年 北京/女子ビッグエア)

当時17歳の村瀬心椛が日本女子スノーボード史上初のオリンピックメダルをビッグエアで獲得。ダブルコーク1260や1080といった高難度トリックを成功させ、その堂々たる滑りに多くの人が感動しました。

成績から見る日本チームの強み

日本スノーボードチームは、過去のオリンピックや国際大会で数々のメダルを獲得してきました。その安定した強さの背景には、技術力、精神力、そして環境面での優位性があります。ここでは、日本チームの強みを3つの視点から紹介します。

技術力の高さと精度

日本のスノーボード選手たちは、世界屈指のトリック精度と技術力を持っています。
特にハーフパイプでは、平野歩夢選手が4回転技(トリプルコーク1440)を成功させるなど、世界最高レベルのトリックを高確率で決める実力を見せています。

また、ビッグエアにおいても村瀬心椛選手、岩渕麗楽選手らが高難度スピン×グラブを完璧に決めるなど、完成度の高いジャンプを武器にしています。

安定したパフォーマンスと精神力

日本選手は、大舞台での安定感にも定評があります。
オリンピックというプレッシャーのかかる場面でも、自分の滑りを貫き通すメンタルの強さが際立っています。

平昌・北京五輪でも、安定した演技で表彰台を勝ち取った選手が多く、これは普段のトレーニングや準備の徹底ぶりを物語っています。

環境面の進化とサポート体制

近年では、国内外に整備されたジャンプ施設やエアマット練習場の存在が、日本チームの成長を大きく後押ししています。
夏場にもオフシーズントレーニングが可能なことで、年間を通じたトリックの研究と反復練習が行えるようになりました。

さらに、コーチング体制やフィジカルサポートも充実しており、技術だけでなく総合的な強化が進んでいます。

これらの要素が組み合わさることで、日本スノーボードチームは世界の頂点を狙える存在として、2026年ミラノ・コルチナ五輪でも活躍が期待されます。

五輪スノーボード競技の歴史

スノーボード競技は、1998年長野オリンピックで初めて正式競技として採用されました。当初はハーフパイプパラレル大回転(いずれも男女)が実施されましたが、その後も時代の流れとともに種目が増え、進化を遂げてきました。

種目追加の流れ:

  • トリノ2006:スノーボードクロス(Snowboard Cross)
  • ソチ2014:スロープスタイル(Slopestyle)
  • 平昌2018:ビッグエア(Big Air)
  • 北京2022:混合チームスノーボードクロス(Mixed Team Snowboard Cross)

この競技の象徴的存在として語られるのが、アメリカのショーン・ホワイトです。彼はトリノ2006、バンクーバー2010、平昌2018の男子ハーフパイプで金メダルを獲得し、同一種目で3度の金メダルを獲得した唯一の男子選手として名を刻みました。

その後の北京2022大会にも出場し、4つ目のメダルを目指しましたが、惜しくも4位に終わりました。この大会をもって、彼は競技者としてのキャリアに幕を下ろしています。

https://youtu.be/WtGY0Ztmin0?si=NCxtmrApMtHiObe8

オリンピック・スノーボード競技に関するFAQ(よくある質問)

スノーボード競技をより楽しむために、オリンピック観戦に役立つ基本情報をQ&A形式でまとめました。初めての方もリピーターの方も、ぜひ参考にしてください。

Q1. どこで見られる?放送予定は?

A.
スノーボード競技は、日本国内では地上波・BS・インターネット配信を通じて視聴可能です。
詳しい放送スケジュールや配信サービスは、公式サイトやSNSで随時発表されます。

スノーボード競技 大会スケジュールおよび放送予定【最新情報】

Q2. ビッグエアとスロープスタイルの違いは?

A.
どちらも「トリックの美しさ・難易度」を競う競技ですが、スタイルに違いがあります。

  • ビッグエア:巨大なジャンプ台で、1回のジャンプで1つの大技を披露。技の完成度、スタイル、難易度、着地の安定感が評価されます。
  • スロープスタイル:複数のキッカー(ジャンプ台)やレールが配置されたコースを滑走し、連続して様々なトリックを決めます。構成力や流れ、バリエーションも重視されます。

→ 簡単に言うと、ビッグエアは「一発勝負」、スロープスタイルは「流れとコンビネーション」が鍵です。

Q3. 同じ選手が複数の種目に出場することはあるの?

A.
はい、あります。スロープスタイルとビッグエアはルール上、同じ選手が両方の種目に出場することが求められます。したがって、スロープスタイルに出場する選手は全員、ビッグエアにも出場します。過去には、スノーボードクロスとハーフパイプの両方で活躍したリンゼイ・ジャコベリス(アメリカ)のように、複数の種目に挑戦した選手もいましたが、スロープスタイルとビッグエアは密接に関連する競技であり、両方をこなす選手が多いです。オーストラリアのバレンティノ・グセリのように、まれにハーフパイプ、スロープスタイル、ビッグエアの3つの種目に出場する選手もいます。

Q4. スノーボード競技の採点方法って?

A.
採点は主に審査員による評価制。競技によって異なりますが、以下のようなポイントが加味されます:

  • トリックの難易度
  • ジャンプの高さや完成度
  • 着地の安定性
  • ラン全体の流れや創造性
  • スタイル(個性)や独創性

複数の審査員が100点満点で評価し、最高点と最低点を除いた平均などで最終スコアが決まります。

Q5. どの競技が一番人気?

A.
世界的に見て特に人気が高い競技は、ハーフパイプとビッグエアです。
ハーフパイプは、ショーン・ホワイト(※すでに引退)や平野歩夢の活躍によって知名度が高まり、ジャンプの高さやダイナミックな演技で多くの観客を魅了してきました。
ビッグエアも、現在のスノーボード競技の中でも最高難度のジャンプトリックを見ることができる種目であり、非常に見応えのある競技です。

一方、スロープスタイルは多彩なトリック構成や表現の自由度が高いことから、近年は競技者だけでなくファンの間でも人気が急上昇しています。

また、スノーボードクロスは、誰が見ても順位が分かりやすく、レース展開次第で大きなどんでん返しが起こることもあります。そのため、オリンピックのたびに「分かりやすくて面白い競技」として注目を集めています。

Q6. 現地で観戦するには?

A.
現地観戦にはチケット購入が必要です。五輪公式サイトで販売が行われますが、人気種目は早めに売り切れる傾向があります。観戦エリアは屋外が中心となるため、防寒対策も万全にして臨みましょう。

Q7. スノーボード競技は男子と女子でどう違う?

A.
基本的なルールや採点方法は同じですが、技の難易度やスタイルの傾向に違いがあります。男子の方がトリックの回転数が高くなる傾向にありますが、女子も近年は1440(4回転)など高度な技を決める選手が増加中。競技レベルの差は年々縮まってきています。

Q8. Xゲームで行われる競技とオリンピックは違いますか?

A.
基本的な競技種目は共通していますが、いくつかの違いがあります。

まず名称についてですが、ハーフパイプはXゲームでは「スーパーパイプ」と呼ばれるなど、呼び方に若干の違いがあります。また、ハーフパイプやビッグエアのジャンプ台、スロープスタイルのコースは、大会ごとにサイズやレイアウトが異なります。ただし、技の難易度やエアの高さ、採点基準については非常に似た考え方が採用されています。

一方で、競技フォーマットには大きな違いがあります。
Xゲームのスーパーパイプでは、3本の滑走のうちベストランが採用されますが、オリンピックの決勝では2本の滑走で最高得点を競います。
またビッグエアでは、Xゲームは1本の最高得点ジャンプを競うのに対し、オリンピックでは3本のジャンプを行い、2方向の回転技を成功させることが義務付けられています。

この違いにより、Xゲームでは「最高難度のジャンプを1本に賭ける」展開になりやすく、オリンピック以上に超高難度トリックが披露されることがあります。その結果、最後まで勝敗が読めないという、Xゲームならではの面白さが生まれます。

さらに参加人数にも違いがあります。Xゲームは招待制で、8名程度の限られた選手によって争われるのに対し、オリンピックでは予選からより多くの選手が参加します。

まとめ|2026年の冬はミラノ・コルチナで熱いスノーボードを!

2026年の冬季オリンピックは、イタリアのミラノコルティナ・ダンペッツォを舞台に開催される、スノーボードファン必見の大会です。スノーボード競技は、リビーニョに設けられた壮大なスノーパークを中心に行われ、世界トップクラスのライダーたちによる熱戦が繰り広げられることが予想されます。

日本からは、平野歩夢選手や岩渕麗楽選手をはじめとする有力選手たちが出場し、メダルを目指して果敢に挑戦します。なかでも、ビッグエアスロープスタイルハーフパイプといった競技では、観る者を圧倒するパフォーマンスが期待されます。

オリンピックを通じて、日本代表選手たちの成長と活躍を応援しつつ、海外のスター選手たちとの手に汗握る戦いにも注目していきましょう。スノーボード競技の魅力を存分に堪能し、2026年の冬を熱く楽しんでください。

ミラノ・コルチナ五輪のスノーボード競技は、きっとあなたの記憶に残る瞬間を届けてくれるはずです。冬の楽しみが詰まったこの大会、見逃せません!

DMK編集部予想!日本人メダリストの数

1998年の長野五輪から始まったスノーボード競技。
当時、日本人選手がメダルを獲得する姿はまだ想像しづらかったものの、今や日本はスノーボード大国として世界に名を轟かせています。特にハーフパイプやビッグエアのワールドカップでは、日本人選手が常に表彰台に上がる活躍を見せています。

そこで、DMK編集部は2026年ミラノ・コルチナ冬季オリンピックでの日本人メダリスト数を大胆予想!

予想メダル数

  • ハーフパイプ
    男子:3個(メダル独占!)
    女子:2個
  • ビッグエア
    男子:1個
    女子:2個
  • スロープスタイル
    男子:1個
    女子:1個
  • アルペン競技(女子):1個

合計:11個

この予想がどれだけ的中するのか、ぜひ注目してください!

参考記事リンク:
Snowboard: How to qualify for the Milano Cortina 2026 Olympic Winter Games 
https://olympics.com/en/news/snowboard-how-to-qualify-milano-cortina-2026-winter-olympic-games

オリンピック・スノーボードの競技日程・実施種目・日本代表出場枠/ミラノ・コルティナ2026
https://www.olympics.com/ja/news/milano-cortina-2026-snowboard-schedule-events

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