スノーボード ビンディングの選び方

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スノーボードのビンディング(※バインディングとも言う)は、板とブーツを繋ぐ大事な留め具です。
せっかく良い板を買っても、そのパフォーマンスのサポートするビンディングが、良くなければ、宝の持ち腐れということにもなりかねません。
そこで、わかりやすくビンディングの選び方を解説していきます。主に初心者向けに作られたコンテンツですが、ベテランのスノーボーダーの方にも参考になることもあると思いますので、この機会にぜひ一読していただければ幸いです。

最近注目されているBURTON(バートン)Step On®︎、NIDECKER(ナイデッカー) SUPERMATICのイージー脱着システムのメリットとデメリット。BURTON、UNION、FLUX 3大ビンディング・メーカーの特徴などもご紹介していきます。

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主なビンディングの名称

これからビンディングの選び方を説明するために、主なビンディングの名称をご紹介しましょう。この名称を必ず暗記する必要はありませんが、知っていることでショップで相談する時にも便利になると思います。また各パーツの役割を知ることで、より深くビンディングのことを知ることができるでしょう。


ハイバック:ヒールサイド(カカト側)でターンする時にエッジングする重要な役割があります。
フォワードリーンアジャスター(調整):ハイバックの角度を調整することができます。
ラチェット:ストラップを締めたり緩めたりするパーツ。壊れることがあるので、名称を覚えておくと交換の時に便利。
アンクルストラップ:ここの足首部分をしっかりと締めておくことで、板と足が固定されます。ひじょうに大事なパーツ。
トゥストラップ:上記のアンクルストラップの支えとなるつま先を締めるパーツ。さらにしっかりと固定するのに役立ちます。
※上記のストラップ部分(ギザギザのやつ)は、折れることがしばしばあります。交換時にアンクルかトゥなのかショップ、メーカーに伝えられるようにしておくと便利です。
ヒールカップ:カカトを収めるところ。サイズ選びの要でブーツとヒールカップがぴったりと合わされると調子いいです。
ベースプレート:ビンディングの土台部分。

最近話題のイージー脱着システムのバートンStep On®︎、ナイデッカー SUPERMATICは初心者におすすめできない3つの理由

最近話題のイージー脱着システムのバートンStep On®︎(ステップオン)、ナイデッカーのSUPERMATIC(スーパーマティック)は、3つの理由から初心者にはおすすめできません。

理由1:価格が高い

ある程度、スノーボードができる方なら魅力的なシステムであることは間違いないですが、まだバートンなどのいくつかのメーカーだけが採用しており、価格も高いです。新しいギアを揃える初心者にとっては、大きな負担ではないでしょうか。
例えば、バートンStep On®︎(ステップオン)の場合、ステップオン専用のブーツを選ばないといけなくて、その専用ブーツがこれからスノーボードを始める初心者に必ずしも合うかどうかわかりません。ブーツ、ビンディングの選択幅を広げて、なおかつ価格を抑えるにはイージー脱着システムから敬遠された方がいいと思います。

理由2:立って装着するデザインになっている

初心者にとって慣れないゲレンデで、立ってビンディングを装着することは意外に大変なことです。ゲレンデではどんなところでも微妙に斜面があり、完全にフラットな場所はないものです。装着する際にはエッジを噛ませてボードが動かないようにする必要がありますが、その技術が初心者にはありません。したがって立って装着することに苦労する可能性が高いです。
ただ意外と知られていませんが、バートンのステップオンは座って装着することもできます。ナイデッカーのスーパーマティックはおそらく座った状態での装着は至難の業でしょう。そもそもこれらのビンディングは立った状態で装着するようにデザインされています。
またパウダーの日は、ビンディングに雪が溜まって装着がし難く、ある程度、うまいスノーボーダーの方でも苦労します。往来のビンディングならそのような装着の問題は解消されます。

理由3:外すのに手間取ってしまう

これも意外に知られていませんが、初心者にとってバートンのステップオン、ナイデッカーのスーパーマティックから外すのは簡単なことではありません。ビンディングの内側のカカトのところに外すレバーがあるのですが、そこに腕を伸ばして外すのはちょっと面倒です。これは、スノーボード上級者からもさえもそんな声が聞こえて来ます。このようなイージー脱着システムの広告動画は、装着部分ばかりクローズアップして外すところをあまり見せていません。

私はシーズン中にウィスラーでスノーボードのインストラクターをしています。今季も世界中から多くの初心者スノーボーダーがやって来ますが、レッスン現場で生徒さんがビンディングの脱着を苦労する姿が思い浮かびます。良いハズと思って買ったステップオン、スーパーマティックが実を言うと、初心者には大変だったというシーンも想像できるのです。実際、過去にもステップオンの初心者さんの戸惑う姿を見て来ました。だけど、慣れると確かに調子良さそうです。特に屈む格好が苦手な西洋人は多く、そんな人たちはステップオンから離れられない印象もあります。

さらにバートンStep On®︎(ステップオン)、SUPERMATIC(スーパーマティック)にご興味ある方は、以下の記事をご参考にしてみてください。

未来のスノーボードのブーツとビンディング着脱を決めるのはどのシステム?



初心者にはフレックスがソフトからミディアムがオススメ!

そもそもビンディングを選ぶ要素って、どこにあるのでしょうか?後に紹介する自分の使用するブーツのマッチング度は大事です。
しかし、板、ブーツなどと違って、ビンディングの選ぶ要素というのは強烈なポイントがないようにも思います。1つ目安になるのは、ビンディングの持つフレックスです。一見すると、どのビンディングも同じような硬さに見えますが、どこのビンディング・メーカーも「硬さ」を表示してあり、そこには3段階の硬さである「柔らかい」「普通」「硬い」を示しています。これからスノーボードを始める方なら、扱いやすいソフトからミディアムがおすすめです。
そして、どこのメーカーでも価格を抑えたエントリーモデルは、実際にソフトからミディアムの硬さになっているものです。つまり安いビンディングを選べば、比較的にどのメーカーでも初心者に適したものとなっています。

BURTON、UNION、FLUX 3大ビンディング・メーカーの特徴

スノーボードのビンディングを選ぶ時、アプローチ方法としては2種類あるように思います。1つは、3点セットのような安くボード、ビンディング、ブーツを選ぶパターン。もう1つは、純粋にビンディングを選ぶパターンです。
前者の3点セットでは、自ずからビンディングは決まって来てしまいます。ネットで3点セットを検索すると、あまり知らないようなメーカーが出て来ますが、それでもOKかな、と思います。ただ、知らないメーカーなので、実際にどのような特徴があるのかわからない。自分の友人にはあまりおすすめしたくないなあ、と思います。
検索方法を変えて、「3点セット+○○有名メーカー」という方法だと、さらにグッと自分の友人にもおすすめできるようなセットが出て来ました。例えば、SALOMON(サロモン)、K2(ケーツー)、RIDE(ライド)など。これなら全然アリだと思います。しかも安いセットもありました。

しかし、後者の純粋にビンディングを選ぶというテーマで行くと、きっとこの3つのブランドが浮かぶと思います。それは、BURTON(バートン)、UNION(ユニオン)、FLUX(フラックス)です。これは、スノーボード界の3大ビンディング・ブランドと言っていいのではないでしょうか。特に国内の市場では、どこのスノーボードショップも、この3つを推しています。だから、純粋にビンディング・メーカーから探すなら、この3つから選ぶ可能性が高いでしょう。そこで初心者の方にわかりやすく、おそらく一般の方がそう思っているだろう、というイメージでご紹介します。

BURTON(バートン)ビンディングのイメージ

優れたビンディング。おそらく世界中のスノーボーダーがそう思っているでしょう。何よりバートンのビンディングが凄いのは、オリンピックの選手やライダーレベルのようなプロが、スポンサードに関係なく結局のところバートンのビンディングを使用していることです。例えば、ショーン・ホワイトは、もう自分のブランドのホワイトスペースという板に乗っていますが、ビンディングは未だにバートンを愛用しています。
フリーラン、フリースタイル、あらゆる領域で活躍できるビンディングがあります。しかし、価格が一番高いようにも思います。人気があるので、安くならないというイメージもあります。

UNION(ユニオン)ビンディングのイメージ

以前、ウィスラーにある一番大きなスノーボード・ショップに行ったら、店員さんが「同じような機能ならバートンよりもユニオンの方が良くない?だって安いし」と勧められました。なんかそんなイメージのビンディングです。フリースタイルのスノーボーダーが愛用する傾向が強いです。バートンはメジャーだから、もっとマイナーだけどカッコ良くてオシャレなビンディングがほしいというスノーボーダーが、ユニオンを選んでいるように思います。実際、カッコいいフリースタイラーの多くはユニオンですね。あとジブ戦士にもユニオンが多いです。
正直、かつてのユニオンってギア性能はあまり高くなかったですが、今ではトップブランドのバートンに迫る勢いのクオリティも感じます。
ちなみにディーラックスのブーツを使用しているライダーは、ユニオンのバインみたいなイメージもあります。それは国内代理店が同じところだからかもしれませんが、実際にマッチングとしては良いようです。

FLUX(フラックス)ビンディングのイメージ

フラックスは、バートンやユニオンほど世界に浸透しておらず、日本で人気が高いビンディングです。しかし国産だかに、ギア性能も高いようなイメージもあります。そしてカービングなどデモ・スノーボーダーに人気というイメージもあります。
個人的には、ずっとバートンを使用して来ているけど、「バートン以外に使いたいビンディングは?」と考えた時、フラックスがいいかな、と思います。自分の勝手なイメージだけど、それくらいギアに信頼感があるように思うのです。デザイン性も高く、特にコラボレーションモデルとか超カッコいいものもあります。
もちろんフリースタイラーにもバッチリなビンディングを出しているフラックスですよ。でも、どちらかと言うとテクニカル思考が強いのかなあ、という印象です。

その他のビンディングメーカーのイメージ

初心者の方は、ビンディングを探していて、「じゃあ、このメーカーはどうなの?」と思うかもしれません。そこで、これもあくまでも勝手なイメージですが、一般的ユーザーのマインドを想像してお伝えしましょう。

NOW:スケートボードにように傾きで乗れるバイン。これが好きな人は、3大メーカーを押しのけて信者になっている印象。ブランド宗教心が高めのバイン!?

BENTMETAL:ハードロックなティスト、リブテック、グヌーを乗るならベントメタルみたいな感じ。

SALOMON:普通にいいハズだよね。食わず嫌いなところもあって使ったことなかったけど、3大ブランドに匹敵する優秀なイメージもあります。

K2:長年に渡りスノーボード界のコストパフォーマンス大賞。それだけに間違いなさそう。伝統的にずっと良いバインを作り続けて来ているし。

RIDE:自分の息子が使っています。友人ライダーのリョウくんも使用。シンプルでカッコいいですよね。近年RIDEブーツの人気が上がっていて、マッチングもバッチリです。

NITRO:ボードブランドとしてはバートンに次ぐ老舗。しかもボードのクオリティの高さは世界が認めています。踵のクッションにより衝撃吸収が良いモデルもアリ!

FLOW:脱着が簡単みたいなイメージ。前にちょっと使ったことあるけど、かなりガッチリ締まりました。高速にも強そう。

SP:こちらも脱着が簡単と聞きます。価格はちょっと高めかな!?それだけ優秀ということかもしれません。すみません、勉強不足です。

FIX:シンプルな印象。ネクスト、ユニオンみたいな感じ!?

以上、このイメージのところは、まだ勉強不足なので、あくまでもちょい参考くらいに流す感じでチェックしてみてください。3大ブランドの方は、まあまあ世間一般的イメージとマッチングしているかな、と思います。


バートンはチャンネルシステム、他のビンディングのディスク規格は4×4

すでに購入を決めている、あるいは友人などから譲り受けたスノーボードに、これからあなたが買おうとしているビンディングが装着できない可能性もあります。この点は、ビンディングを選ぶのに大事な要素となってくるので、しっかりと解説していきましょう。

その板に新たなビンディングが装着できるかどうかということは、ビンディングの留める部分のディスクの規格に影響します。
多くのスノーボードのメーカーで採用しているのは、4つ穴方式の4×4(フォーバイフォー)と呼ばれるものです。
だから、この4×4ディスクを持ったビンディングなら、ほぼどの板でも装着できます。

しかし、スノーボードのメーカーの中でも最も有名で、最も市場シェアを持つバートンは、チャンネルシステムを採用していて、2つだけのビスで装着できるようになっています。

このスライダーのようなビンディングを自由に動かせることで、スタンス幅、また角度まで細かく自由に設定できます。
通常の 4×4 だとスタンス幅は2センチ刻み、また角度は3度刻みでの調整になります。(※厳密に言えば、スタンス幅はディスクなどの細かい調整で、より細かいセッティングも可能。)

あなたがバートンの板を持っている場合、 バートン以外のメーカーのビンディングは、装着できない可能性もあるので気を付けてください。
ただし、バートン以外でも一部のビンディングのメーカーは、バートン板に対応できるチャンネルシステム対応のディスクもリリースしているところもあります。だから、100%ダメということではありません。

特に昨今は、こうしたディスク対応したビンディングはどんどん増えているように思います。例えば、FLUXの場合、そもそもマルチディスクとなっています。

以上のようなマルチディスクで対応しているメーカーが増えたので、おそらく市場に出回っているビンディングの8割以上は、4×4とチャンネルシステムの両方に対応できます。しかし、2割以下のビンディングはこうしたマルチシステムになっていないので、これから購入する際には、この点を気を付けてください。

ブーツとの相性について

スノーボードのブーツには様々なメーカーがあり、またビンディングのメーカーも様々あります。
その結果、ブーツとの相性という問題が発生します。

例えば、せっかく新しいブーツを買ったのに、そのブーツのヒール部分が大き過ぎて、新しいブーツのヒールカップに合わないという問題も起きたります。
また、なんとかヒールカップに合わすことができても、それがキツキツに合わせることがサイズで、実際にゲレンデに出て苦労する可能性もあります。

だから、自分の使用するブーツを持ってショップに行き、これから購入するビンディングに合わしてみて、フィットするかどうか確認することも大切です。
通常、そのような基本的なことは、どのショップの店員さんも知っているものですが、マレに知識がない店員さんがいて、誤ったサイズのものを売ってしまうこともあるので、気を付けたいものです。

基本的には、同じメーカーのブーツと同じメーカーのビンディングなら、まず間違いなく合うでしょう。

以前、スノーボードの公式用具委員会の日本スノーボード産業振興会(SBJ)は、どのメーカーのブーツとビンディングが合うのか、マッチングテストの情報を公開していました。しかし、最近はこうした活動をされていないようです。逆に言えば、どんなビンディングを選ぼうが、どのブーツでも合うようになって来たのかな、と思います。こうした情報はショップの店員さんが詳しいので、一応、ブーツとビンディングの相性を確認するといいでしょう。

サイズ選びはギリで決めよう

先に伝えたブーツとの相性の話とも近いですが、ビンディングにはブーツ同様にサイズがあります。
多くのメーカーは3サイズを用意していて、S、M、Lサイズに分かれます。例えば、バートンの場合は、

Sサイズ(ブーツサイズが8~10)
Mサイズ(ブーツサイズが8~11)
Lサイズ(ブーツサイズが10+)

というふうになっています。
ブーツのサイズはUS表示なので、8というサイズは26.0センチになります。
あなたが足のサイズ、8(26.0cm)だとしましょう。バートンのビンディングを買う場合には、SとMの両方を選べるような汎用性ある表示になっています。どちらのサイズを買いますか?

正解は、Sサイズです。なぜなら、Sサイズを買えば、できる限りビンディングとブーツの遊び(隙間)がないからです。
このようにビンディングを選ぶ際には、できる限りビシっと収まるものを選んだ方がいいのです。なぜなら、その方がパフォーマンスが上がるからです。かと言って、ブーツとビンディングが当たって、締めるたびに大仕事のようになるほど、キツキツではダメです。理想はできる限り隙間なく収まることです。
極端な話、ブーツサイズが8の人が、Lサイズのビンディングを使用するとどうでしょうか? 私は長いイントラ経験なので、ためにこういう生徒さんを見かけます。たしかに装着することは可能ですが、ひじょうに不格好に見えます。ビンディングとブーツには大きな隙間があり、ストラップも全力で締めないと緩々な状況です。これでもスノーボードはできないことはないですが、コントロール性能もやや下がり、上達するのは難しくなってしまいますね。だから、ビンディングのサイズはできる限り適切なものを。そして、迷ったら小さめで選ぶことが大切です。

ただし、バートン・ブーツのアウターはおそらくどのメーカーよりも小さめに作られていると思うので、他のメーカーでアウターも頑丈かつ大きく作られていると小さ目のサイズが仇となるケースも考えられます。なので、ショップで常に最新ギアを扱っているスタッフさんに聞いたり、あるいは実際に自分でブーツを持ち込んで合わせる方がいいでしょう。

ハイバックの硬さと長さは?

あとビンディング選びで気になる点と言えば、ハイバックの硬さや長さがどうかということが、 挙げられます。 このへんはあまりシビアになることはないと思いますが、予備知識として知っておいてもいいでしょう。

ハイバックは柔らかい方が、動きやすく初心者に良いでしょう。
また、足首が動きやすいので、将来的にはフリースタイルな滑りにも対応できます。

ハイバックはマレにとても短いかいものがありますが、あまり初心者にはオススメできません。
このハイバックが短いものは、よりフリースタイル思考が強いモデルで、これからターンをしっかりと習得するという初心者は、ヒールサイドのターンでしっかりとサポートしてくれる、ノーマルのハイバックが良いでしょう。

(これがノーマルの長さのハイバックです。)

ショッピングアドバイス

最後に具体的に初心者に向けて、ショッピングのアドバイスをしましょう。
私はこうした記事を書く時のモットーとして、必ず実際にいる人物をイメージします。例えば、具体的な友人などを想像するのです。そうすると、一人に向けたアドバイスですが、意外に万人向けのハウツー記事が書けたりします。
そんなわけで、今、これを読んでいる友人に向けてアドバイスしていきましょう。

まずスノーボードの3点ギアの中でもビンディングは、最も長く使用できることを知っておいてください。自分の経験では、ブーツは100日以内、ボードは200日、ビンディングなら300日も使えます。
私は、シーズンを通して100日以上、およそ130日は山に上がるので、ブーツは毎シーズン買い換えないといけません。しかし、ビンディングなら3シーズンは使用します。だけど、ビンディングのストラップは、よく折れたりします。シーズンに1回くらいポッキリ行きますね。特に寒い日はプラスチックが折れやすいです。折れそうな亀裂が入ったら、近くのスノーボードショップに行ってそのストラップだけをもらえます。日本ではどうでしょうか?おそらく無料、あるいはかなり安価なのでは? ちなみにバートンは永久保証になっていると思います。
ビンディングでもラチェットと言ってガチャガチャする方が壊れた場合には、多少、費用が掛かるかもしれません。
ともかく、ビンディングは相当長く使えるギアなので、ちょっと高めのものを買うことができます。

私も使用していますが、マラビータはおすすめです。ミディアムフレックスで、カービングからフリースタイル、すべてにOKです。平野歩夢選手も愛用しています。オリンピック金メダルを獲る選手から、明日スノーボードを始めるあなたにも使えるものだと思います。正直、ビンディングってなかなか毎シーズンもリニューアルできないギアなので、昨シーズンので余っていたものあったら、お買い得です。

「いやいや、私はともかくもっと安くていいんだ」という方で、バートンをご希望する方は、ミッションがいいでしょう。どうせなら、マラビータまで頑張って購入してほしいという思いもありますが、ミッションはコストパフォーマンスに優れた良いビンディングだと思います。


あるいは、フリースタイルでもいいですよ。ハイバックの角度調整の作りとか、いかにも初心者っぽい感じもしますが…。ともかく安くて良いビンディングがほしいという方にはおすすめです。まあ、ぶっちゃけ雪上に出たら、誰もこのへんの細かいこととか気にしないし。

ユニオンならフルモデルチェンジしたフォース。これが今季の一押しです。別に初心者でも気にすることはないですよ。ともかくカッコいいバインほしい方は、頑張ってフォースを選ばれたらどうでしょうか。カラーも斬新。ユニオンだからこそできる冒険ですね。ボードに装着した時点でかなりテンション上がりそう。スノーボードのギア選びって、そういう感情の高ぶりも大切な要素だと思います。

「ユニオンでもっと安いのないの?」という方には、フライトプロとかどうでしょうか。カラーも豊富。軽いし耐久性もあります。ユニオンらしくカッコいい!

国産が誇るフラックスなら…、いやここは悩みます。洗練されたカッコいいデザインのバインばかりなので、ど・れ・に・しようかな。
メジャーなところではDSですよね。ようはオールラウンドで威力を発揮するというモデルです。

フラックスのエントリーモデルとしては、PRがあります。2万円台で買えちゃうのでお買い得品ですね。このへんのモデルを買うなら、ブラックとかおとなしめのカラーを選ぶと良いかもしれません。きっとあなたのこれからのスノーボーディングを長くサポートしてくれるでしょう。いつかさらにスノーボードにのめり込んだら、先に紹介したDS、あるいはカービング戦士のXFあたりもいいかな、と思います。まずはPRで初めての一歩を!

●関連記事

DMKサイトには、ビンディングに関するあらゆるお悩みを解決するコンテンツがあります。ぜひ、以下の関連記事もご参考にしてみてください。

意外と知られていない!?BurtonビンディングEST®とRe:Flexの利点と欠点
https://dmksnowboard.com/advantages-and-disadvantages-of-burton-bindings-est-and-reflex/

スノーボードのビンディング ハイバック(フォワードリーン)角度の調整
https://dmksnowboard.com/howto/snowboard-forward-lean

スノーボード・ビンディングのセンタリング調整方法について
https://dmksnowboard.com/howto/binding-centering

スノーボードの正しいスタンス幅、角度の決め方
https://dmksnowboard.com/how-to-set-up-a-snowboard/

人生初のマラビータ(バートン)ビンディングの使用感想レポート!
https://dmksnowboard.com/burtons-maravita-bindings-use-report/

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飯田房貴(いいだ・ふさき) プロフィール
東京都出身、現在カナダ・ウィスラー在住。
スノーボード歴38シーズン。そのほとんどの期間、雑誌、ビデオ、ウェブ等スノーボード・メディアでのハウツーのリリースに捧げている。
90年代を代表するスノーボード専門誌SNOWingでは、「ハウツー天使」というハウツー・コラム執筆。季刊誌という状況で100回以上連載という金字塔を立てる。またSnowBoarder誌初期の頃から様々なハウツー・コーナーを担当し、その中でも一般読者にアドバイスを贈る「ドクタービーバー」は大人気に!その他、自身でディレクションし出演もしたハウツービデオ&ハウツー本は大ヒット。90年代のスノーボード・ブームを支えた。
現在も日本最大規模のスノーボード・クラブ、DMK Snowboard Clubの責任者として活動し、レッスンも行っている。
普段は、カナダのウィスラーのインストラクターとして、世界中の多くの人にスノーボードの楽しさを伝え続けている。2016-17シーズン、ウィスラーのインストラクターMVPを獲得!!
著書に『スノーボード入門 スノーボード歴35年 1万2000人以上の初心者をレッスンしてきたカリスマ・イントラの最新SB技術書』、『スノーボードがうまくなる!20の考え方 FOR THE LOVE OF SNOWBOARDING』がある。

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