BURTON(バートン)は、2022年8月18日から22-23最新スノーボード・ギアの発売を開始しました!
中でも注目されるのは、数多いスノーボードの中でも名機と言われるCUSTOM(カスタム)。特に平野歩夢が北京オリンピックで使用し金メダルを獲得したことにより、例年以上に俄然!注目度がアップしている。
おそらく、まだ冬の便りが来る前に完売してしまうのではないだろうか。それくらにの注目度が爆上がり中だ。
目次
BURTON CUSTOMの歴史
カスタムは、1996年にデビューしてからなんと四半世紀も世界のスノーボーダーたちに愛されて来たスノーボードだ。
そもそもの誕生の背景には、「当時のチームライダーやスノーボーダーのフィールドが広がって来たことが要因である」とBURTON JAPANの石原氏は以前の取材でコメントしている。
パウダーでの浮き、スピン性能、オーリーパーワーなど、どんなフィールドでも欠点の無いオールラウンドフリースタイルボードを求めた結果が、カスタムという理想型にたどり着いたのだ。
開発に関わって来たライダーは多く、その中でもデイブ・ダウニングは長期に渡り貢献。元々オールラウンドフリースタイルという言葉が、デイブ自身のライディングスタイルだった。2002シーズンのカタログのページには、3枚の写真が並んでいる。デイブは、165cmのCustom S(スプリットボード)でスプレーを上げて、Custom 156でキッカーを飛び、151cmのDominantでジブまで成し遂げているのだ。
その他にも、カスタムの開発にはテリエ・ハーコンセン、キア・ディロン、トレバー・アンドリュー、ミッケル・バングなど、その時代のアイコン・ライダーたちが携わっており、まさに夢のオールラウンドボードのために誕生した歴史あるモデルだ。
※以上ソースは、2014年に取材したBurton石原さんに聞くCustom人気の秘密を参照。
15歳で最年少の銀メダリストに輝いた時から歩夢はCUSTOMを愛用!
平野歩夢はジュニア時代からバートンを愛用しているが、そんな彼が初めてのオリンピック(ソチ大会)で使用したのもカスタムだった。
当時、バートンのハーフパイプ選手の多くは、よりストロングなフレックスを持ち合わせるカーボン入りのカスタムXを使用するライダーが多かった。そんな中でも、平野がノーマルのカスタムを選択した理由は、おそらくそのハッピーミディアムなフレックスを気に入っていたからであろう。
元より、平野はビンディングでさえミドルグレックスのMalavita(マラビータ)だ。きっと足回りのフレックスは、板を含めてややマイルドな乗り味を好むのだろう。言い換えれば、ガチンガチンに決めるよりも、やや遊びがあった方が良いのかもしれない。なぜなら、平野がもう1つ愛する横乗りスポーツ、スケートボードにはスノーボードのような留め具(=ビンディング)はないからだ。
これも推測だが、長年、カスタムを愛用して来た平野にとってカスタムは、もう身体の一部のような感覚なのではないだろうか。きっと、ハーフパイプだけでなく、一面パウダーが広がるようなバックカントリーでもカスタムでライディングしているに違いない。
BURTON CUSTOMの特徴
改めてバートンのカスタムの特徴を考察しよう。
伝統的なデザインであるキャンバー形状を持ち、軽量でポップなボードは汎用性が極めて高い。あらゆる地形に対応するスノーボードとしてカルト的な人気を誇る最も信頼のおけるボードだ。
バートンとしても一押しの人気ボードであることから、長さが多いのも特徴だ。
短い順から、150、154、156、158、162となっている。さらに足サイズが大きい人のために、ワイドサイズも豊富。
特に、154から158の3本は2センチ刻みとなっていることから、ベストサイズが見つけやすいと思う。
スノーボードを愛する読者ならご理解済みだろうが、愛機の2センチ差は大きい。試乗会でボードを乗ってみても2センチ違うと、ずいぶんと乗った感覚が変わって驚かされるものだ。
やや悩ましいのは、日本人体形に絶対にマッチしそうな、「152」がないことだろう。おそらくは、154が最も人気となるのではないだろうか。(※特に身長165cmの記者は、152cmのボードがほしいと思ってしまう)
ボードの使用の仕方、つまり遊び方で長さも変わって来るだろうが、身長170センチ以上でパウダー愛好家なら、156あたりも人気となりそうだ。
ただ、サイズが揃っているのは、今、発売したこの時期だけなので、迷っている内になくならないように「早めの決断」が必要だろう。(※すでに150は完売)
ベースに関しては、WFOを使用しており、シンタードベースよりも滑走性能が高い。また耐久力も高めで、ホットワクシングしてからの持続性も比較的にいいだろう。(※とは言っても特に買ってからおニューの板は、たくさんベースワクシングしてあげよう!)
もちろんバートンなので、3年間の保証期間があるので安心。
このページに付いている画像リンクは、すべてBURTON JAPANの公式ショッピングサイトに繋がっているので、さらに安心して購入できるでしょう。
(※このページに付いているすべての最新カスタムの商品画像からクリックで購入ページに繋がっています。さらなる詳細は、ぜひバートン公式ページでご確認ください)
未来に受け継がれる名グラフィック!将来のビンテージ価値も!?
スノーボードの歴史を最も背負うバートンのボードモデルは、過去のグラフィックが現在のビンテージ価値を生むものもある。例えば、ジェフ・ブラッシーのフィッシュのグラフィックや、クレイグ・ケリーのサイン入り初のシグネチャーモデルなど。
記者のSNSにもこうしたバートンのビンテージ愛好者たちが、よく懐かしいバートンの板を披露してくれている。
果たして、今季22-23のカスタムは、将来どんな価値を生むのだろうか。
今季のグラフィックのバートンの説明文をご紹介しよう。
グラフィックについて:このボードのアイコンであるクリーンでミニマルな美学をベースに、最新のCustomグラフィックは70年代、80年代のサーフィンにインスパイアされたデザインとタイポグラフィを採用しています。このボードのポップで多彩なライディングにマッチする、シンプルかつ大胆なルックスに仕上がっています。
個人的には、この流れるようなロゴは、超イケてると思う。またピンクというのが、キーで近年人気が高まっているカラーだ。特に平野歩夢のオリンピック効果は絶大で、おそらく将来に渡って人気のグラフィックとなるだろう。
もしかしたら、ビンテージ価値も出て来るのではないだろうか。だからと言って、先を見て2本とか買うことはないだろうが、それくらい人気が出そうな気配だ。
ちなみに去年のカスタムも超カッコよく、その前の年が「あれ、どうしちゃったんだ!?」という感じだった。あくまでも個人的な感想だが(笑)、我々バートンの愛好家の中には、自分のような意見も多い。
北京五輪でCUSTOMを使用した主な選手
かつては、選手と言えば、カスタムXを使用しているイメージが強かったが、実を言うと北京オリンピックでは、アメリカのレッド・ジェラードがカスタムXを使用していたぐらいで、他には平野歩夢選手のようにカスタムを使用している選手が多かった。
弟の平野海祝、同じ日本チームでスロープスタイルの大塚健。ビッグエアで金メダルに輝いた地元中国のイー・スーミンなど。
今やカスタムは、オールラウンドで楽しめるだけでなく、ハーフパイプ、スロープスタイル、ビッグエアなど競技でも活躍できる板と言ってだろう。こりゃあ、間違いなく今季売れる!
初心者にもいい!BURTONのCUSTOM
もし、あなたがまだスノーボードをはじめたばかりなら、こうしたオリンピック選手が愛用しているカスタムを乗るのに躊躇してしまうかもしれない。だけど、実を言うと、バートンのカスタムを初心者にもおすすめする人は少なくない。
以前、東京にあるプロ・ショップのHEAVEN STORE(※これまで数多くのバートンを販売して来た実績がある)に取材させていただいたが、中本店長は「初心者にもカスタムをおすすめしたい」とおっしゃっていた。(以下リンク、スノーボード選びのエキスパート!中本店長に聞く「初心者が気を付けるべきこと」を参照:https://dmksnowboard.com/how-to-choose-snowboard-gear/)
理由の1つにディレクショナル・シェイプで前方向に進みやすいこと、あとは長く使えるミディアムフレックスであることを挙げられていた。
自分も同感である。30年近く初心者へ向けてスノーボード・レッスンをして来たが、ターンさえできてしまえば、カスタムなら長くスノーボードが楽しめると思うのだ。特に足腰がしっかりしたスポーツ愛好家のようなタイプなら、問題なくカスタムを乗りこなせるであろう。逆にあまり運動が得意な人でないなら、もっと柔らかめの板の方が、最初のターンまでの導入はイージーだろうが、ターンができてしまってからは骨があるカスタムの方が楽しめると思うのだ。
つまりカスタムというボードは、バートンのカタログにも掲載してある通り、ひじょうに汎用性が高くあらゆるところで活躍し、初心者上級者関係なく楽しめる板だと思う。逆に言うと、個性がないとも言えないでもないが、これほどまでに愛好者をもてなすという意味ではひじょうに個性が高いと言えるだろう。
ともかく、あなたが初心者でカスタムを乗るかどうか迷っているなら、「大丈夫!」ということで背中を押してあげたい。
CUSTOMに愛称が良いビンディングとブーツは?
カスタムと相性の良いビンディングとブーツをご紹介しよう。
ミドルフレックスというテーマで統一するなら、ビンディングはMalavita(マラビータ)、ブーツはPhoton(フォトン)が良いだろう。
(以下に紹介していく商品写真には、すべてバートン公式ページのそれぞれの商品ページに飛ぶようになっています)
ここからは味付け。
いやいやブーツは、もうちょっと固めで。値段が高くてもいいよ、という人は、ION(アイオン)がいい。ちなみにこの組み合わせで、IONがレザーなら、平野歩夢選手と同じだ。
いやあ、自分は初心者だからブーツは扱いやすいもっと柔らかめで、値段も安いと助かるな、という人は、Ruler(ルーラー)が良い!
カービングが好きで、オールマウンテンで力強いエッジングを求める人は、Cartel(カーテル)もおすすめだ。ちなみに私は長年、カーテルを愛用している。あのレジェンド・ライダーのテリエ・ハーコンセンも長年使い続けている名ビンディングだ。
メンズ Burton カーテル EST® スノーボードバインディング ¥ 37,000 (税込 ¥ 40,700)最後にビンディングのシステムのEST®か、Re:Flexかということは、せっかくバートンのセットで行くのでEST®が良いだろう。
ビンディングの外側で2点留めするEST®というシステムは、ボードのフレックスを損なわない、世界でも最も優れたものだと個人的には思う。おそらく、ジェレミー・ジョーンズが、FORUMからBURTONに移籍されたタイミングで開発されたもので、このシステムはビンディングの端と端で留めるために、ボードのフレックスがより活かされていると思うのだ。
またブーツに関して、BOAにするか、スピードゾーンレーシングにするかは、BOAが良いと思う。自分は昨年、両方のシステムと使ってわかったが、よく言われる「BOAの簡単な締め」に加えて、「微調整」もしやすいと思ったのだ。BOAのダイヤルの回し調整で、より微妙な調整ができると感じたのである。スノーボード市場全体の流れも、今やBOAという画期的なシステムに向かっているようだ。
ちなみに2年前までの自分は、スピードゾーンレーシング信者だった。実際にBOAを使って、あまりにも便利なことと調整のし易さでコロっと教祖が変わってしまった(笑)。
※以下、BURTONバナーから公式サイトへ飛び最新22-23モデルのショッピングを楽しもう!