先ほど行われたX GAMES男子スーパーパイプの速報結果!!
金メダルはオーストラリアの超実力者、スコッティ・ジェームス。しかし 平野歩夢、海祝が兄弟で銀、銅メダルの快挙!北京オリンピック最後の大一番で平野ブラザーズが気勢を上げた!
惜しくも金メダルに届かなかった平野歩夢は、RUN 1(1本目)でフロントサイド・ダブルコーク1440→キャブ・ダブルコーク1440→フロントサイド・ダブルコーク1260、と3発目のエアまで完璧!
しかし、4発目のバックサイドダブルコーク1260を決めた直後のボトムランのところでエッジが取られてしまい、最後に予定していた(?)フロントサイド・ダブルコーク1080トラックドライバーを決めることができなかった。最終的には、このランが歩夢の最高得点で銀メダルとなった。
しかし、ラストの RUN 4(4本目)で、ランこそメイクできなかったが、待望の必殺技トリプルコーク1440も披露し、世界最高峰のトリックを放てる技術があることを改めて世界に証明した。(※一番下の動画フル・ブロードキャストの55.26あたりをチェック!!)
もちろんこの大技は、X GAMES史上で初めて披露されたもので、AYUMUがまたしても歴史に名を刻んだと言えよう。
一方、金メダルを獲得したスコッティ・ジェームスは、
スイッチバックサイド・ダブルコーク1260
キャブ・ダブルコーク1440
フロントサイド900
バックサイドダブルコーク1260
フロントサイド・ダブルコーク1260
以上の新ルーティーンで勝利した。
今回、X GAMESデビュー戦となった海祝は一発目に超どデカいメソッドエアを決めて観衆を沸かすと、その後も豪快なフロントサイド・ダブルコーク1260を決めて素晴らしいラン。兄弟で表彰台に並ぶという快挙の立役者となった。おそらく全米ファンにとってみれば、「AYUMUにこんなヤバい弟がいるなんて知らなかったぜ!」という気持ちであったろう。
思えば、海祝は北京オリンピック行きも、まさにギリギリのラスト枠で決まった感があるが、そんなワイルドカード的な存在であることを忘れさすほど、今夜は素晴らしいパフォーマンス発揮。北京オリンピックでも兄弟で表彰台に立つことは、決して夢物語ではない。見る者にそんな思いをさせてくれるような勢いある滑りだった。
今季のX GAMESは、北京オリンピック・シーズンという特別な大会。そういった中、このスノーボード界で最もメジャーなプロ戦は、各選手にとってどのように利用するか、考えどころだったろう。実際にオリンピック出場を決めているショーン・ホワイトは出場しなかったし、他にも多くの選手が参加しなかった。そんな中、オーストラリアのスコッティと平野歩夢・海祝の兄弟はまるでオリンピックへの景気付けとばかりに出場し、成果を得た。果たして、その選択はどうだったのか。答えは北京オリンピックで待っている。
X GAMES 2022 男子スーパーパイプ結果
1 スコッティ・ジェームス(オーストラリア)
2 平野歩夢
3 平野海祝
4 ライアン・ワシェンドリフィア(アメリカ)
5 ルーカス・フォスター(アメリカ)
6 バレンティノ・グセリ(オーストラリア)
7 トビー・ミラー(アメリカ)
8 ジョイ・オケンソン(アメリカ)
9 ジョシュア・ボウマン(アメリカ)
10 チェイス・バックウェル(アメリカ)