新潟県スキー場で意識不明だった19歳のスノーボーダーが死亡 ヘルメットかぶっておらず…

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NST新潟総合テレビによると、去年12月、新潟県十日町市のスキー場でスノーボード中に転倒し意識不明となっていた女子大学生19歳が26日、入院先の病院で死亡した。死因は急性硬膜下血腫。女性はスノーボード初心者で、ヘルメットをかぶっておらず逆エッジで転倒、頭を強く打ったとのこと。

https://www.nsttv.com/news/news.php?day=20230227-00000002-NST-1

警察はスノーボードをする際はヘルメットを着用することを呼びかけているというが、まだ国内ではそういう認識が広まっていないようだ。
同記事をシェアしているヤフーニュースのコメント欄には、

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「特に今回は初心者のスノーボーダーだったら、ヘルメットは最低限する事を知らなかったら教えてあげないと駄目だと思う。用具を調達する所で(レンタルならレンタル屋で購入していたならお店の店員)教えてあげるべきだと思う」

「スキー場でヘルメット着用を義務付けるのはなかなか難しいと思いますが、もう少し注意喚起を進める必要がありそうですね」

という内容の投稿があったが、たしかにもっとこのスノー仕事に関わっている方が「正しい認識でヘルメットの重要性を伝えること」、また将来的には「スキー場ヘルメットの義務化」を考えて良い段階に入って来たのかもしれない。

記者が住むウィスラーでは、今では100パーセントに近い状況で、スキーヤー、スノーボーダーはヘルメットをかぶっている。つい数年前は、90%という状況だったが、今ではヘルメットをかぶっていない人を探すのが大変なくらいだ。

(ご覧の通りヘルメットをかぶっていない人を見つけるのが大変なくらい、ウィスラーで多くのスキーヤー、スノーボーダーがヘルメットをかぶっている。日本のヘルメットをかぶっていない率は、欧米から比べて異常に低い)


90年代から2000年にかけては、ウィスラーでもヘルメットをかぶっていなかったが、現在のようにヘルメットをかぶるような状況までには、啓蒙活動にはいくつかの段階があった。

1)上級者パークでのヘルメット義務化(※ヘルメットをかぶっていない人は、パークに入れない)
2)未成年者のヘルメット義務化
3)スキー場で働く全従業員のヘルメット義務化

こうした啓蒙活動に加えて、著名人がヘルメットをしなくて死亡事故を起こしたことにより、一層、多くの人にヘルメットの必要性が伝わっていった。
結果、今では誰もがヘルメットをかぶる状況になっている。

ヘルメットをかぶると、安全面だけではなく、頭を温かく保てるし、転んでもビーニー(ニット帽)にように飛ばされることがない。
最近では、ほぼ重量を感じさせないヘルメットも多く、かぶっていてヘルメットの存在を忘れてしまうほどだ。
正直、「いいこと尽くめ」だ。

特に初心者は、逆エッジと言ばれる突然の転倒を起こしやすいので、必ずヘルメットをかぶることが大切。
初心者が滑る平らに近い斜面ほど転倒の際、衝撃を逃げし難いので危険だ。

明日も元気に学校へ会社へ行くためにも、ぜひスキー場ではヘルメットをかぶろう!
すべてのスキーヤー、スノーボーダーに強く伝えたい。

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