【初心者】スノーボード レギュラー、グーフィー スタンスの決め方

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スノーボードのレギュラー・スタンス、グーフィー・スタンスを決める方法は、スノーボーダーにとって永遠のテーマかもしれません。

僕はカナダと日本で20年以上、多くの初心者スノーボーダーのレッスンをして来ましたが、自分のスタンスがわからないという方は多くいました。
また、一度、決めたスタンスを疑う方も少なくありませんでした。

例えば、ショップではレギュラー・スタンスとして勧められたのだけど、実際に雪上に出て滑ってみると、自分はどうやらグーフィー・スタンスのように感じる。だから、グーフィー・スタンスに変えてみたい、と言うのです。

そこで、ちょっと面倒だけどドライバー片手にスタンスを変えてあげると、またまた困った顔。グーフィー・スタンスだと思ったけど、実際はそうでなかった。やはり、レギュラー・スタンスに戻してほしい!なんて。

そんな面倒な人いるの!?なんて、思うかもしれませんが、実際、こういうスタンスに悩んでいる方って多いですよ。

というのも、スノーボーダーを始めた方は、誰でも最初は怖いですよね。だから、体重が後ろ足に乗ってしまうもの。すると、前足の荷重が少なくなるから後ろ足だった方が、前の方に出て行ってしまんですね。つまり、カカト側で逆側に進む方がカンタン!ってワケです。

でも、そういう人って、ただ単につま先側に入るのが怖い人だったりするんです。カカトからつま先に移行する時、前足でアクセルを踏むようにつま先側に荷重していかないといけないのに、うまくそれができない。だから、ずっとカカト側の木の葉落としという、ゲレンデをジグザグに滑る方法が安心というタイプです。そういう方は、いつまでも自分のスタンスを疑うという感覚に陥ります。

ちなみに自分の娘は、ウィスラーの大きな山を木の葉落としだけで滑るツワモノ!(笑)。いやあ、ターンさせるまでに苦労しました。スノーボード初心者にとって、木の葉落としは、スピード調整の大事なテクニックですが、それに頼り過ぎると、そのテクニックからなかなか抜けきらないというジレンマもあるのです。

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(怖いから、木の葉になっちゃう。)

 

写真で見せるよ!レギュラー・スタンスとグーフィー・スタンス

話を戻しましょう。
そもそも、これを読んでいる方はどっちがレギュラー・スタンスでどっちがグーフィー・スタンスなの?って思うかもしれませんね。
そこで、まずは写真を見せながら説明しましょう。
左足を前にして、後ろ足が右足になる方、その方はレギュラー・スタンスです。(写真下)

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右足が前に来て、後ろ足が左足になる方。その人は、グーフィー・スタンスになります。(写真下)

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英語でレギュラーというのは、「普通」とか「通常」とかの意味。だから、だいたいのスノーボーダーはレギュラースタンス。誰かが統計を取ったわけではないけど、自分の感覚で言うと、日本人の8割ほどは、レギュラースタンスだと思います。

そして、グーフィーという意味は、そもそも「変わった奴」ということなんです。だから、自分の友人インストラクターのグーフィースタンスの彼は、この呼び方、「ケシカラン!」と言います。なんか、言葉として侮辱しているような印象もあるからです。

まあ、そんなグーフィースタンスの方は、日本人であればだいたい2割程度でしょうか。

しかし、海外ではグーフィー・スタンスの方が多いですよ。
もしかしたら、3割。いや、4割とか。確かな数字はわかりませんが、日本人よりは多いという気がします。
きっと海外の方は、日本人のように子供の時から、箸は右手でないとダメとか、親から利き腕などを強制されないからからもしれません。また、そんな日本の文化が、レギュラーの方を多くして、それを見た方がまたレギュラースタンスになっちゃう、という連鎖反応があるのかも!?

またまた自分のイントラ友人グーフィースタンスの方の話ですが、日本だと肩身が狭いとも言います。
というのも、いっしょにリフトに乗った時、反対側のスタンスの人がいると、板が交錯して邪魔になってしまうから。日本ではレギュラースタンスが多いから、常にその状態になってしまうと。でも、一方、カナダではグーフィースタンスの方がたくさんいるので、そういう居心地の悪さはない、と言うのです。

なるほど、グーフィースタンスの方は、結構、辛い思いをしているのですね。

 

レギュラースタンスとグーフィースタンス決め方

よく言われるレギュラースタンスとグーフィースタンス決め方です。
以下の例では、レギュラー・スタンスと言われています。

・ボールを蹴る時は、右足

・つな渡りする時、左側の方が前になる

・誰かに急に後ろから押されたら左足が前に出た

・お風呂に入る時に、左足から入る

・股関節の開き方が、左足の方が大きい方

その他にも、様々な言い伝えや迷信があるのですが、僕が思う結論としては、そもそも人間に完璧なレギュラー・スタンスとグーフィー・スタンスなどない!いうことです。

だから、以上に紹介したような決め方は、あくまでも目安に過ぎない、と思うのです。

ある人は、「かなり」「絶対的」にレギュラー・スタンスだったりします。
また、ある人は、どちらのスタンスでも違和感があり、どちらのスタンスとも言い難く中間派だったり。

ようは、その人の元々もっている利き足や、これまで歩んで来たスポーツの歴史にも関係するかと思うのです。

例えば、ある人は子供の頃、野球をしていた時には、右バッター・ボックスに立ち、サッカーをする時には右足で蹴っていた。そして、空手ごっこをする時には、右足で蹴ることが得意だった。子供の頃にお兄さんの影響でスケボーを始めた時には、教えてくれたお兄さんがレギュラースタンスであったこともあり、スムーズにレギュラーの人間になっていったというコテコテなレギュラースタンスな人。

でも、一方、これまでそうしたアクションスポーツがしたことがなくて、そもそも両足とも違和感なくいけそうな気がしてしまう。言い方を変えれば、それでどっちのスタンスなのかわかり難くしてしまうという方もいると思うのです。そんな人は、初心者の時、自分がどっちのスタンスなのか迷ってしまいます。
だけど、ご安心ください!

スノーボーダーは、結局のところ、どちらも滑れた方がいいのです!

だから、今はグーフィースタンスで始めても最終的には、その人にとっての逆側、レギュラースタンスでも滑れる方がいいのだから!つまり、それはスイッチ・ライディングと言われていて、スノーボーダーにとって大事なことなのです。
例えば、こんなこともイメージしてみてください。

山を滑っていて、どっかの凸凹を利用して、180度を回す。そのままスイッチ・スタンスで滑って、またどっかの凸凹で180度回す。
それがうまい人になれば、540まで回したり、さらには720だったり!!
そんな時でも、逆側に滑るスイッチ・ライディングというのは大事なテクニックなのです。
だから、最初にスタンスに悩んで人でも、結局、どっちでも滑れた方がいいのだから、あまり気にすることはないのです。

ともかく決めたスタンスで、まずはターンができることが大事なんです。

初心者の時には、怖がって体重が後ろに行き、それによって逆側に滑ってしまうこともあるでしょう。
そんな時でも、繰り返し、まずは自分が決めたスタンスで滑れるように頑張りましょう!
そういうところを乗り越えたら、次のステップアップで逆向きのスタンス(スイッチ・ライディング)を練習するといいでしょう。テクニックが完全に固まる前に、なるべく早い段階でスイッチ練習することが望まれます。
というのも、ずっと自分のスタンスばかりで滑っていた人は、スイッチで滑るのに苦労しますから。

僕なんかが、まさにその悪い見本です。
スノーボードを30年以上もやっていますが、もうずっとレギュラースタンスばかりでした。
だから、スタンスもそうだけど、筋力も偏ってしまっています。

ここ10年間ほどでインストラクターの仕事が増えて、初心者と滑るケースが多くなりました。つまり自分にとっては遅く滑るケースが多くなったおかげで、スイッチの練習をする機会が増えたのです。そのお蔭でなんとか、だいたいどんなところでもスイッチ・ライディングができるようになりました。

でも、もっともっと昔から練習していたらなあ、と思います。

例えば、他のスポーツ、サッカーでも同じことが言われていますよね。
なるべく若い年代から、逆足でも蹴れるようにしましょう。そうしないと良いサッカー選手になりませんよ、って。

スノーボードでもまったく同じことが言えるのです。

 

まとめ

自分のスタンスがわからないという方は、まずはなんとなくでいいので、決めてください。
そして、一度決めたら、スタンスを疑わずまずはターンができるまで練習すること。
つまり、カカト側を滑ったら、つま先側も滑れるようにしましょう!
スノーボードの用語で言うなら、バックサイド・ターン(ヒールサイド・ターン)からフロンサイド・ターン(トゥサイド・ターン)にうまくつなげられるようになること。

ある程度、どこでも滑れるようになったら、なるべく早めに逆向きのスタンスでもターンができるようにするようにしましょう。

そして、何度も言いますが、スタンスで悩んでもしょうがありません。もし、悩める人なら、それはどちらのスタンスもうまくなれるということなので、幸運なことなのです!だから、そこをポジティブにとらえて、まずは決めたスタンスで上手に滑れるようになりましょう!!

 


飯田フサキ プロフィール
東京都出身、現在カナダ・ウィスラー在住。
スノーボード歴30シーズン。そのほとんどの期間、雑誌、ビデオ等スノーボード・メディアでのハウツーのリリースに捧げている。
90年代を代表するスノーボード専門誌SNOWing誌では、「ハウツー天使」というハウツー・コラム執筆。季刊誌という状況で100回以上連載という金字塔を立てる。またSnowBoarder誌初期の頃から様々なハウツー・コーナーを担当し、その中でも一般読者にアドバイスを贈る「ドクタービーバー」は大人気に!その他、自身でディレクションし出演もしたハウツービデオ&ハウツー本は大ヒット。90年代のスノーボード・ブームを支えた。
現在も日本最大規模のスノーボード・クラブ、DMK Snowboard Clubの責任者として活動し、シーズン中に一回は日本へ帰国しコーチングも行っている。
普段は、カナダのウィスラーのインストラクターとして活動し、今なお世界中の多くの人にスノーボードの楽しさを伝え続けている。

 

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