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スノーボードW杯ハーフパイプ第4戦・アスペン大会
スノーボードのワールドカップ(W杯)ハーフパイプ第4戦は9日、米コロラド州アスペンで決勝が行われ、男子は戸塚優斗、女子は小野光希がともに今季初優勝を飾った。日本勢が男女で頂点に立ち、来月に迫るミラノ・コルティナ冬季五輪へ向けて、強烈な存在感を示した。
男子:戸塚優斗が貫録の今季初V、通算9勝目
男子決勝では、戸塚優斗が1本目に90.50点の高得点をマーク。そのまま首位を守り切り、今季初優勝、W杯通算9勝目を挙げた。スイッチバックサイド1260ミュートから始まり、キャブダブルコーク1440トラックドライバー、フロントサイド1260テール、バックサイド1260ミュート、そしてフロントサイドダブルコーク1440インディへとつなぐ高難度ルーティンを高い完成度でまとめ、他を圧倒した。
2位には重野秀一郎が90.00点で続き、自己最高位を更新。五輪出場に向けて重要な一戦で、大きな存在感を示した。3位にはアレッサンドロ・バルビエリ(アメリカ)が入り、日本勢が上位を席巻した。五輪出場が有力視されている平野流佳は5位、山田琉聖は6位だった。
なお、五輪出場が確実とされる平野歩夢は今大会を欠場した。
女子:小野光希が2年ぶりの優勝、日本勢が上位独占
女子決勝では、小野光希が91.00点を記録し、2024年2月のカルガリー大会以来、約2年ぶりとなるW杯優勝を飾った。フロントサイド900テールからバックサイド540ミュート、フロントサイド720トラックドライバー、キャブ900ステールフィッシュ、スイッチバックサイド540ミュートへとつなぐ高難度ルーティンを1本目から完璧に決め、他を寄せ付けない滑りを披露した。
2位にはマデリン・シャフリック(アメリカ)が入り、日本勢以外で唯一トップ6に食い込んだ。3位は北京五輪銅メダリストの冨田せな、4位に工藤璃星、5位に大橋空奈、6位に冨田るきと、日本勢が上位を占める結果となった。
女子の五輪代表争いも終盤戦に差しかかる中、今大会の結果は選考に向けて大きな意味を持つものとなりそうだ。
五輪代表争いでも日本勢が大きく前進
ハーフパイプで日本が獲得できる五輪出場枠は、男女それぞれ最大4。女子では小野光希、冨田せな、工藤璃星が、全日本スキー連盟(SAJ)の派遣基準により、残り1戦を前に上位4人入りが確定し、五輪代表入りをほぼ確実とした。正式決定は基準日となる19日以降に行われる。
男子も戸塚優斗がW杯ランキング首位に立ち、日本勢は安定して上位をキープ。カルガリー大会を欠場したことで途切れた「日本人が30大会連続で男子表彰台入り」という流れも、今大会で見事に復活した。
次戦は五輪前最後のラークス大会
今季W杯は残り1戦。五輪前最後となる第5戦は、1月15日からスイス・ラークスで開催される。アスペンでの圧倒的なパフォーマンスを追い風に、日本のハーフパイプチームは、ミラノ・コルティナ五輪でのメダル獲得へ向け、最高の流れで最終戦に臨む。

