宮村結斗「進化するために必要な経験を積んだシーズン」

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17歳という若さで全方向1800をメイクし世間を驚かし、カナダのカルガリー大会でW杯デビュー、さらに国内最高峰で唯一のスロープスタイルの国際大会COWDAY SLOPEでは準優勝を成し遂げた。
宮村結斗は、今季振り返ってみて「進化するために必要な経験を積んだシーズン」と前向きに語ってくれた。
今季さらなる飛躍が期待される期待のルーキーにインタビュー。

(ジュニアワールドを目標に、そこからさらなる飛躍に向かって驀進中の17歳、宮村結斗)

--今季振り返ってみて、どんなシーズンでしたか?

結斗:今シーズン中はずっと大会を転戦していました。
海外遠征も含めいろいろな状況下で戦いながら、良い成績ができる時もありましたが、それと同時にたくさんの敗北を味わいました。
その敗北の中から新たな成長の可能性を見出し変化を出していく。そうやって進化するために必要な経験を積むことができたシーズンでした。

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--これまでも世界のジュニア層との戦いなど、「世界のスノーボード」をある程度感じていたのかと思いますが、実際にW杯にデビューした感触は?

結斗:初めてワールドカップに出場し、世界トップと戦って初めに出た言葉は「次元が違う」でした。
この時の感覚は今でもよく覚えています。忘れられません。
Instagram上の投稿で見る彼らは確かに上手いです。しかし実際に同じ現場で同じ環境にさらされた時、彼ら世界トップの圧倒的な滑りを見せられその差を実感させられてしまいました。
それと同時にこんなにヤバい人達と戦えていることにとてもワクワクしました。

(ジュニア世代ながらカナダのカルガリーW杯にデビュー。世界強豪選手たちとの戦いにより、大いなる刺激を受けた)

--初のW杯で凄いインパクトを受けたようですが、これからの戦いに向かう強い意志を感じます。
ところで、様々なスノーボードメディアで、結斗が全方向で1800をメイクしたことが話題になりました。
異次元過ぎて、どれが一番難しいのかわからないのですが、4つのトリック(FS1800、BS1800、CAB1800、SB1800)の中でどれが一番難しいのですか?ヒールで抜けるフロントかな??

結斗:これに関しては人それぞれ得手不得手があるので一概にこうとは言えませんが、自分自身はおっしゃる通りフロントサイドが一番難しく感じています。

--スノーボードを始めたきっかけは何だったのですか?
また、ここまで熱中して大会に出るようになった経緯は?

結斗:スノーボードに触れるきっかけとなったのは小学校低学年の頃に年に数回レジャーとして家族でスノーボードに行っていたことですね。
そこから競技に興味を持ったのは小学四年生の「二分の一成人式」の時に将来の自分について考えた事が始まりでした。
当時スノーボードとはあまり関係のない習い事をやらせてもらっていました。そんな時に自分でもなにを思ったのか全ては覚えていませんが、こう思ったのは鮮明に覚えています。「もっと刺激が欲しい」そう思いたどり着いたのがこのスノーボードでした。
そして父から夏でも練習できる施設があると知り、小学5年生の夏から週末にスノーヴァは島へ練習に行くようになりました。
小5の冬、この出会いが自分の人生のひとつのターニングポイントでした。今でもコーチをしてもらっている西村大輔さんとの出会いです。冬のスキー場で先生と生徒という形で出会いました。
当時のことは今でも鮮明に覚えています。
そこからスノーボードにハマり熱中して大会に出るようになっていきました。

(西村大輔コーチとの出会いが結斗のスノーボード人生を変える大きな転機に!)

--西村大輔コーチって凄いなあ。いろいろな若い選手に人生の転機を与えて。カリスマコーチなんですね。
教わったことで何か印象に残っていることは何ですか?

結斗:そうですね、大輔さんはよく「達成したい目標があるのならそれに向けての準備、努力が必要で、それらをやってみないと始まらない。やるしかない」と言っています。これは印象的で日々自分自身も志しています。

--ちょうどほぼ同時期に、WOOTで共にスノーボードを学んだ木村葵来のインタビューをしたのですが、結斗にとって彼はどんな存在? 良きライバル?友人??

結斗:良き友人であり強烈なライバルですね(笑)。
彼とは共に大輔さん(西村コーチ)、woot snowboard park schoolのもとで成長してきた同級生みたいなものです。実年齢は彼の方が一つ上ですが。
彼と滑っている時はとても楽しいです。いつも僕の想像の上を行きます。大会で戦っている時は僕の全力を超えていってしまうそんな存在です。
今シーズン彼と共に表彰台に乗ることは4度ありましたが、全て僕が2番で彼が1番でした。本当にいいライバル…、いえ、強烈なライバルです(笑)。
彼はどんどん進化して次へ進んでいってしまいます。自分も置いていかれない様に、追い越せる様に努力していきたいですね。
これからもずっと一緒にそれぞれの求めるものに向かって走り続けていたいですね。

(同じアカデミースクール出身者の木村葵来とは4戦してすべて2位に甘んじたが、虎視眈々とライバル超えを狙う)

--へえ、興味深いです。
古今東西、こうしたライバル物語を聞くことがありますが、カナダだと同じアカデミー出身ではないですが、セバスチャント・トゥータントとマーク・マクモリスの関係があります。ジュニア時代は、セブの方が上だったけど、20代ではマクモリスが抜き去って。だけどオリンピックではセブの方が結果を出していたり。ともかく、これからも結斗と葵来のストーリーを楽しみにしています。
来るべきシーズンに向けて、練習の方は初めていますか?どんなシーズンにしたいですか?豊富など聞かせてください。

結斗:準備、練習はもうすでに開始しています。今後は今までとは変化した自分のスノーボードスタイルを表現しながら高みを目指して活動していこうと思っています。
今シーズンの目標は夏にあるジュニアワールドで表彰台に乗ることです。冬のシーズンに入ってからは海外の大会に出場しながらポイントを貯めて行って、ワールドカップに出場できるように準備していくことが目標です。

(海外遠征などでステージアップしたシーズン。23-24シーズンは、さらなる飛躍に向けてすでに準備開始!)

--今季の結斗の活躍、楽しみにしています!
ところで、今回のインタビューは、Sandbox代理店のムラッチョ社長の斡旋もあって、実現したのですが、カナダの本社の方でも結斗のパフォーマンスへの評価はひじょうに高いです。
最後にSandboxヘルメットの使用するモデル名、魅力など教えてくれませんか。

結斗:サンドボックスは、小学生の頃からずっと使っていて、iconのシンプルなビジュアルがとても気に入っています。それと先シーズンからMIPS搭載モデルが出たことによって、自分のように競技をやっている人にとっても安全性が増し、さらにおすすめになりました。今季もmips icon snowを使用する予定です。

宮村結斗
@miyamuuto
YUTO MIYAMURAホームページ: https://miyamuuto.amebaownd.com/
ホームタウン:三重県亀山市
生年月日:2005年9月22日
スポンサー:SALOMON、SANDBOX、ARK、Quicksilver、チューンナップ工房MK、ムラサキスポーツ各務原、GLOBAL WiFi、PHYTOGRAM、ILBASE training、明治安田生命

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