
まだ暦の上では秋であるが、すでにシーズン開幕をしたスキー場もあるし、間もなくオープンするスキー場もある。スノーボーダーの多くはワクワクしている季節だろう。一方で気がかりなのは、シーズンに入ってからの車の運転だ。雪道では、たった1台の車がスノータイヤを付けていないことでスタックすると、後続車たちに迷惑が掛かる。言葉は悪いがたった一人の愚かな運転手が、何百という後続車を巻き込む。それが我々が何度か経験したであろう雪のドライブだ。
そんな中、世界でも最も雪に慣れているいるであろう国、カナダのウエザーニュースから興味深い記事がアップしているので、シェアしよう。
タイトルは、『Why the first snowfall of the season can catch drives by surprise』シーズン初雪が運転手を驚かせる理由
この記事の興味深い点は、毎年、カナダではこの時期に初雪が降ると、多くのドライバーは驚きを隠せないということだ。
カナダの多くの地域では、すでに今シーズンの初雪が観測されている。秋に雪が降るのは確かに珍しいことではないが、初めて雪が降ると、多くのドライバーはショックを受けることが多いというのだ。
「毎週起こることではない。しかし、毎年起こること!」
なのに、何人かのカナダ人は初雪の日にスノータイヤを履いていないというのだ。
確かに記者が住むウィスラーでも、シーズン初めにバンクーバーから上がって来たスキーヤー、スノーボーダーがスノータイヤを付けていないばっかりに迷惑を掛けているケースをよく見る。ウィスラーという完全に雪国に生活している人と違って、バンクーバーのような都会にいる人は、雪を侮る傾向が強いようだ。
ウェザー・ネットワークの気象学者ケリー・ソネンバーグ氏によると、カナダ人が冬の運転に慣れるには、通常1回か2回、「こっそり、あるいは早めに」雪が降ることが必要だという。そうすると、人々に雪の意識が高まり、多くの人がスノータイヤを早めに履くようになって、結果、より安全な交通網になるというのだ。
記事の終わりには、「たとえ雪が降っていなくても、冬用タイヤは気温が低いほど効果的です」と結んでいる。
冬用タイヤは、雪が降っていなくても、気温が低ければ低いほどタイヤがよく動くからだ。カナダでは気温が7度以下ならスノータイヤを履くよう勧めている。また、初雪が降る2週間前までにタイヤを交換した方がいいそうだ。
あなたもこの冬の計画を考える際、ぜひ初雪のことに備えたタイヤ交換をしよう。
特に雪国の方は、わかっているので大丈夫だが、普段、あまり雪が降らないような地域に住んでいる人。そういう方は、どうしても雪国のイメージが弱いので、より注意をする必要があるだろう。
ちなみにバンクーバーとウィスラー間のハイウエイでは、10月から3月の間はスノータイヤを履かないと運転できないルールになっている。まだこの時期はパトロールのおまわりさんが立っていないが、12月頃になると登場し、ハイウエイで走っている車を停めてチェックしているよ。
