そろそろシーズン終了に近づき、スノーボーダーにとってはちょっと切ないスプリングシーズン。
私の滑走日数も、今季は100日オーバーになりました。
お陰様で、ここまで大きな怪我もなく、ここ数年の中でも最も身体のコンディションが良かったです。
毎シーズン、1度から3度ほど軽いぎっくり腰になるのですが、それもありませんでした。
おそらく、シーズン前に取材させていただいた柔道整復師の大輝くんのアドバイスが効いたのだと思います。
●参考リンク
ぎっくり腰スノーボーダーに捧げる!柔道整復師ボーダー安藤大輝が教える腰痛を防ぐ方法
https://dmksnowboard.com/daiki-teaches-how-to-prevent-back-pain/
インナーマッスルを鍛える腹筋を毎朝欠かさず行いました。ぎっくり腰にならないお呪いとばかりに、滑りに行く前には必ず!
あと、上の記事でも紹介しているふくらはぎのマッサージもほぼ毎日、朝夕、コンスタントに行いました。
水を飲むことはスノーボーダーにとってゲームチェンジャー
もう1つ、「良かったな」と思ったのは、水を欠かさず積極的に飲んだことです。
大輝くんは、「3リッター飲むといいですよ」と言っていたのですが、さすがに3リッターは飲めませんでした。
だけど、朝に1リッター程度。日中も1リッターくらい飲んでいたので、毎日2リッターを飲んでいたと思います。
そもそも水を飲むことは良いと以前から聞かされていたことですが、半信半疑でした。というのも、人間は自然に喉が渇けば水を飲むと過信していたからです。しかし、喉が渇くのは若い時だけのようで、自分のように55歳にもなると、身体は水分を欲しているのに喉が渇いてくれないということも知りました。
このことは個人差があるかと思いますが、私はまったく喉が渇かなかったのです。だから、これまで水を積極的に飲まなかったのですが、飲み始めてわかったのは、自分の身体は水を欲していたということ。
水を意識的に飲むようになると、もっと飲めるようになったのです。「ああ、身体が欲している」と感じられるようになりました。本当は喉は乾いていたのです。
特に朝は、ガブガブ飲めるようになりました。300リットルほどの水をまずは一杯ゴクゴク飲みます。その後は、朝食を作りながら、朝食をいただきながらさらに2杯以上飲むので、合計1リットルほど飲みます。
日中も小まめに水を飲むようにしました。
水を意識して飲むようにするとわかったのは、イントラの同僚、仲間、あるいは生徒さんも水を積極的に飲んでいる方が少なくなかったことです。
ある生徒さんは「水を飲むことはゲームチェンジャーだ」とまで言ってました。
確かに世の中のアスリート、スポーツ愛好家の方は水を飲むことを大切に考えている方が多いようです。
そこで、私自身も調べてみました。
筋トレ愛好家の中では、水を飲む4つの理由として以下のことを挙げています。
・筋トレの効果を上げるため
・栄養を運ぶため
・疲労回復を早めるため
・尿酸値を下げるため
なるほど。筋トレする方も効果を上げるため、あるいは披露回復のためにも必要と考えている方は多いようです。
水の飲み過ぎも良くないようですが、だいたいどのサイトも1日の飲む量を2リットル推奨しています。
以下、参考サイト
筋トレ中に水を飲む4つの理由|正しく摂取して魅力的な体を手に入れよう!
https://shinewater.jp/magazine/post/strength_training-water/
スノーボーダーにとって水分補強が必要な5つの理由
スノーボーダーにとって、運動中に水を飲むことは非常に重要です。水を飲むことがスノーボーダーに与える好影響について、さらに調べてわかったことを以下に、まとめて5つ挙げます。
水分補給: スノーボーディングは身体的に要求の高いスポーツです。長時間の活動や激しい動きにより、身体は水分を失います。適切な水分補給は、脱水症状を防ぎ、パフォーマンスを維持するのに役立ちます。
体温調節: 寒冷な環境での運動でも、身体は水分を失います。水を飲むことで、身体は適切な体温を維持しやすくなります。これは特に寒冷な環境でスノーボーディングを行う際に重要です。
エネルギー維持: 適切な水分摂取はエネルギーを維持し、疲労を軽減するのに役立ちます。スノーボードは全身の筋肉を使うため、十分な水分摂取が重要です。
集中力維持: 脱水症状が進むと、集中力や判断力が低下する可能性があります。適切な水分補給は、スノーボーディング中の集中力を維持し、事故や lesでのリスクを減らすのに役立ちます。
筋肉の機能: 水分補給は筋肉の機能にも影響を与えます。適切な水分摂取は筋肉の収縮と伸展を助け、パフォーマンスを最適化するのに役立ちます。
総じて、スノーボーダーにとって適切な水分摂取は、パフォーマンスの向上と怪我のリスクを減らすために非常に重要です。常に水分を補給し、身体を十分に潤すことが、安全で楽しいスノーボード体験の鍵となります。
同じアルコール量の水を飲む
スノーボーダーの方には、ビールを好きな方も多いでしょう。私も滑った後の一杯を楽しみしている一人です。
しかし、ビールなどのアルコールを飲むと、尿と共に水分も失われてしまいます。そこで、今季、私が意識して来て実践したことは、同じアルコールの量の水を飲むということです。
海外ではわりかしよく見る光景なのですが、バーに行くとビールと同じくらい積極的に水を飲む方がいます。あれは、アルコールによる脱水症状を防ぐと共に悪酔いや二日酔いの防御のためです。
私は、お風呂に入った後、ビールを毎日一杯飲むのですが、その後に必ず同じ量のビールも飲むようにしています。
また、晩酌も嗜むのですが、寝る前にもできる限り同じアルコール以上の水もゴクゴク飲んで締めるようにしています。
アルコール飲んだ直後に睡眠に入ると、一気に爆睡へと導かれるものですが、その反動で夜中に起きてしまうことも少なくありません。だから、寝る直前はアルコールを控えるようにして、水を飲むようにしています。そして、できる限り夜は本を読む時間を作るなどして、アルコールと睡眠の時間の「間」を作るようにしています。
残念ながら年々、睡眠が少なくても大丈夫になっちゃったようなのですが、夜はしっかりと眠りたいので、以上のように心がけています。
みなさんもぜひ参考にして、残りシーズン楽しいスノーボーディングを!
飯田房貴(いいだ・ふさき) プロフィール
@fusakidmk
東京都出身、現在カナダ・ウィスラー在住。
スノーボード歴39シーズン。そのほとんどの期間、雑誌、ビデオ、ウェブ等スノーボード・メディアでのハウツーのリリースに捧げている。
90年代を代表するスノーボード専門誌SNOWingでは、「ハウツー天使」というハウツー・コラム執筆。季刊誌という状況で100回以上連載という金字塔を立てる。またSnowBoarder誌初期の頃から様々なハウツー・コーナーを担当し、その中でも一般読者にアドバイスを贈る「ドクタービーバー」は大人気に!その他、自身でディレクションし出演もしたハウツービデオ&ハウツー本は大ヒット。90年代のスノーボード・ブームを支えた。
現在も日本最大規模のスノーボード・クラブ、DMK Snowboard Clubの責任者として活動し、レッスンも行っている。
普段は、カナダのウィスラーのインストラクターとして、世界中の多くの人にスノーボードの楽しさを伝え続けている。2016-17シーズン、ウィスラーのインストラクターMVPを獲得!!
著書に『スノーボード入門 スノーボード歴35年 1万2000人以上の初心者をレッスンしてきたカリスマ・イントラの最新SB技術書』、『スノーボードがうまくなる!20の考え方 FOR THE LOVE OF SNOWBOARDING』がある。