【コラム】コロナになってもスノーボードができる現実を改めて嚙みしめよう!

文:飯田房貴 fusaki@dmksnowboard.com

さあ、2020-2021シーズンの幕開けです!
だけど、最近、コロナに関するナーバスなニュースが続いています。
北海道の感染増加、また各地で記録的な感染者数でマスコミは第3波が来たと報道しています。
こんなニュースばかり聞いていると、なんとなく気が滅入りそうですね。
本日は、そんなナーバスな感情になっている方に向けて、元気を出していただくコラムをお伝えします。

唐突ですが、こんなことを想像してみてください。
あなたは、オリンピックに挑むアスリート選手です。
コンディションは最高潮で、メダルに届くほどの活躍ぶり。
そんなあなたの幸福度が高くなるのは、銀メダルの獲得でしょうか?それとも銅メダルを獲得でしょうか?

おそらく、多くの人は、「銀メダルの方が幸せ!」と答えると思います。僕もそう思いました。
しかし、実際にアメリカの心理学者が、バルセロナ五輪でメダリストに調査した結果、なんと銅メダルを獲得した選手の方が幸せを感じたそうです。

なぜだか、わかりますか?

それは、銀メダルを獲得した選手は、自分と金メダルを獲った選手を比較して、銅メダルを獲得した選手は、自分とメダルを獲れなかった選手を比較した「心の引き算」ができたからだそうです。

このことを知った時、目からウロコでした。
僕たちはたいてい目の前に在る自分の幸福には気づかないものなのです。
失った時に、凄い失望感を沸きます。
だから、自分の幸せを自覚するためには、失った時のことを想像するといいのです。

参考文献:Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法

今、私たちは、日本に住み、やがて本格的な冬を迎えます。
たしかに、コロナは心配だけど、スキー場はしっかりと対策をして、できる限り安全に運営されるように努めてくれています。

もし、今日、突然小さな隕石が降って来て、あるいは何かの拍子に地球の回転が反転して(!?)、これから冬が来ないとなれば、それはスノーボーダーにとって深刻な事態に違いありません。

しかし、冬の足音は確実に近づいています。
スキー場には、日々、白い部分が広がって来ています。
しかも、今季はここ数年の中では、一番降りそうな気配ではありませんか!

そんなことを考えると、幸せになりませんか?
なんだか、ソワソワして倉庫から板を取り出して来て、ワクシングでもしたい気分になりそうです。

ニュージーランドのようにロックダウンで、スキー場が一時的に閉鎖してしまう可能性も無きにしも非ずだけど、そんなことは、僕たちがコントロールできないこと。(※NZでは、一日だけのスキー場クローズがありました)

できることは、家族、友人など、周りの人に迷惑を掛けないように手洗いやマスクをして、コロナに対して防御するだけです。
あとのコントロールできないことは、心配しても無駄というもの。その心配という気持ちを使うだけ、損ですよね。
「自分ができること」と「自分ができないことを」を区別して、気持ちを整理し精神も健康に保ちましょう!そうでないと、よけいないらないストレスを抱え込むだけになるので。

幸い、みんなでコロナ対策をしているため、インフルエンザは歴史的な記録で少ないという話も出ています。
日本人は、何かというと、「どこどこでは良い」みたいな海外と比較して、「自分たちの国がイケてない」みたいなネガティブ空気が蔓延しがちですが、世界から見て、日本はとてもうまくやっていると思います。

カナダから見ていると失礼ながら、「この患者数で!この重傷者の数で騒ぐのか?」なんて思うところもあります。

しかも、みなさんマスクをしているところが凄い。
カナダでも、マスクとしているけど、中には頑固にしない人もいます。
公共の乗り物でマスクをしない乗客と喧嘩沙汰になったなんて、話もよく出ていますから。
日本は、周りの空気感を察する人が多いので、「自分は大丈夫」と思っても、「周りの人に迷惑を掛けたくない」という気持ちから、マスクをしている人が多いのだと思います。思いやり文化なんですね。だから、日本人はカナダでも好かれる傾向が強い。

みんなの頑張りのお陰で、プロ野球もこれから日本シリーズが行われるし、各地域の観光客もだんだんと戻って来ています。
賛否両論ありますが、この時期、GOTOなんとかキャンペーンって、羨ましいですよ。カナダなら、絶対ない展開!(笑)

だからスキー場が無事オープンし、これからもどんどん雪が降って、本格的なシーズンを歩もうとしているのです。
スキー、スノボシーズンはやって来るのです。

コロナになってもスノーボードができる現実を改めて嚙みしめましょう!

コラムニスト・飯田房貴
1968年生まれ。東京都出身、カナダ・ウィスラー在住。
シーズン中は、ウィスラーでスノーボードのインストラクターをし、年間を通して『DMKsnowboard.com』の運営、Westbeach、Sandbox等の海外ブランドの代理店業務を行っている。日本で最大規模となるスノーボードクラブ、『DMK CLUB』の発起人。所属は、株式会社フィールドゲート(本社・東京千代田区)。
90年代の専門誌全盛期時代には、年間100ページ・ペースでライター、写真撮影に携わりコンテンツを製作。幅広いスノーボード業務と知識を活かして、これまでにも多くのスノーボード関連コラムを執筆。最新執筆書『スノーボードがうまくなる!20の考え方 FOR THE LOVE OF SNOWBOARDING
今でもシーズンを通して、100日以上山に上がり、スノーボード歴は35年。