この冬の雪は期待は大!気象予報士の唐澤敏哉さんの最新報告

今月11日、当サイトにて、今季2021-22の降雪予報をしてくれた気象予報士・防災士の唐澤敏哉さんの最新報告。「この冬の雪はかなり期待がかなり大きい!」という嬉しいレポートをいただいたので、ご紹介しよう。

降水が雪となる目安は、上空の気温で判断できます。上空1500m付近で-6℃、5500m付近で-30℃を下回る寒気が入ると雪になると言われています。さらに上空5500m付近で-36℃を下回る寒気が入ると大雪となると言われています。

11月24日午前9時上空5500メートル付近の温度

23日(木・勤労感謝の日)から-39℃となる真冬でもあまり無いような強い寒気がサハリン付近にまで南下しました。このため、北海道を中心とした日本海側で雪となり大雪となりました。北海道の小平町や名寄市では1日で78cmとなる記録的な降雪となりました。新潟や長野でも70cmを越す降雪となったところがあります。この雪により、長野白馬五竜では25日(木)に天然雪としては日本で初めてのスキー場オープンとなり、札幌国際スキー場でも26日(金)から天然雪としてオープンとなります。

地球温暖化の影響のためにシーズンインが遅くなっていたものの、これからは一気に天然雪でオープンとなるスキー場が増えそうです。

また、今回の大雪となったのは、シーズン始めだったことにもよります。日本海側の雪雲は大陸からの寒気が日本海から水蒸気を補給するために発達するのですが、まだ日本海の海水温が高いこともあり、上空の寒気と海面水温の差が大きく、それだけに水蒸気の補給量が大きく、雪の量も多くなったことになります。

さて、先日、気象庁から12月~2月にかけての最新の3ヶ月予報が発表されました。
平均気温は、北日本で平年並または高い確率がともに40%、東日本で平年並または低い確率ともに40%、西日本では低い確率50%となっています。
降水量は東・西日本の日本海側で平年並または多い確率がとも40%、降雪量は東日本の日本海側では平年並または多い確率がともに40%、西日本の日本海側で多い確率50%となっています。

東・西日本では降雪量が多くなり、北日本では平年よりも降雪量が少ないものの安定して雪となりそうです。
このように東・西日本の日本海側で気温が低く、降雪量が多くなるのは、以前にも説明したラニーニャ現象によります。ラニーニャ現象となると日本の冬は寒くなる傾向があります。また、シベリア高気圧が東・西日本へと張り出しが強く、上空の偏西風が日本付近で南に蛇行するために寒気が入ってきやすくなることも影響します。

前回にもお伝えしたように、この冬は雪に期待はできそうです! 北海道だけでもなく、本州でもパウダーが楽しめ、四国や九州のスキー場でも天然雪で滑走できる日があるでしょう。

また、寒気が南下しやすく、日本の南海上では低気圧が発生しやすく、太平洋側でもドカ雪となる日があるかもしれません。

ただし、地球温暖化のために全地球的に気温が高いため、シーズンアウトは早くなるかもしれません。12月~2月に集中して山に向かうのが良いと思われます。

筆者もすでにワクシングなどの準備は終えており、まずは12月中旬に北海道に遠征の予定です。去年はコロナ禍のために外国人が少なく、ニセコやルスルなどでは一日を通してコース内・サイドカントリーでもバフバフのパウダーを楽しめた日がありました。まだ、外国からの入国制限が大きく緩和されていません。例年であればチケット代・宿代が高い年末・年始であっても、今シーズンは比較的にリーズナブルになっています。来シーズンからは再びインバウンドの外国の方が増えるかもしれません。今シーズンは、思う存分パウダーを楽しみましょう!

なお、今年の11月より、気象庁HPでは「今後の雪(降雪短時間予報)」が見られるようになりました。様々なツールを駆使して、フレッシュパウダーを狙って見ましょう。

気象庁HP「今後の雪(降雪短時間予報)
https://www.jma.go.jp/bosai/snow/#lat:39.993956/lon:140.603027/zoom:6/colordepth:deep/elements:snowf72h

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唐澤 敏哉 プロフィール
1972年生まれ 北海道札幌市出身 琉球大学理学部海洋学科出身
気象予報士・防災士
大学入学時の1991年にサーフィンを始め、同年に出身地である北海道でスノーボードも始める。元々天気が好きで、波やパウダーを当てるために天気を予想していたことがきっかけで、1998年に気象予報士の資格を取得。
ホームゲレンデは、札幌国際・ニセコモイワ・空知のローカルスキー場。パウダーフリークのスノーサーファー。
現在、神奈川県藤沢市にある(株)サーフレジェンドに勤務しており、「波伝説」(波伝説 サーフィン波情報 )、「海快晴」(マリンウェザー海快晴(うみかいせい) – 海専門の気象情報サイト )で波・海・天気を予報するとともに、雑誌の記事や天気に関する本を執筆し、海・山やアウトドアに関する講習会やイベントのサポートもしている。依頼はkarasawa@surflegend.co.jpへ。
著述は、「サーファー・ウインドサーファーのウェイブ・フォアキャスト
「マリンスポーツのための 海の気象がわかる本 知っておきたい55の知識」(株式会社 メイツユニバーサルコンテンツ)、雑誌「KAZI」(舵社)」「Blue.(ネコ・パブリッシング カンパニー)」などがある。


出演・講演・イベントサポート

横浜ベイサイドマリーナ気象講習会
https://www.ybmarina.com/event/lesson/000159.html

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●関連リンク
サーフィン・スノーボードを愛する気象予報士!唐澤敏哉氏に聞く今季2021-22の降雪予報は?
https://dmksnowboard.com/toshiya-karasawa/