シモン・チャンバレン、クリス・ダフィシー、TJシュナイダーなど世界のトップ・ライダーが集結する真夏のキャンプCamp of Championsで一際目立つDCのライダーがいた。テストボードとわかるまっさらなボードにシンプルにDCステッカーを上下にドカンと貼り、DCパーカーを着る姿は、あきらかにDCライダーだ。
DCと言えば、スケートシューズ・ブランドとして名高い。今ではスノーボードのブーツ、ウェアーでも有名。そして今年1月のラスベガスのトレード・ショーで、ボード作りにも参戦を宣言しビックリさせられた。しかも、大物ライダーまでDCに移籍していたのだ。
デバン・ウォルッシュ、ラウリ・ヘイスカリ、イカー・バックストローム、アーロン・ビットナーという超大物ライダーばかり!
しかし、キャンプに現れたDCライダーは、その4人の誰でもない。いったい誰だろう・・・、ということでその晩、DCのwebサイトを見た。すると、アーロン・ビットナーと同じくアマチュアのページに、その人物を発見!ノルウェー出身のTorstein Horgmoとある。もしかしたらアーロン同様にすでにプロに昇格しているDC5番目のプロかもしれない。そこで早速、翌日インタビューを敢行した。
Interview & Photo by Fusaki Iida
まず名前だけどトースティンと呼んでいいのかな?
いや、トースタインだよ。T、O、Rだから、トアーと呼んでくれ。
トアーは、スノーボードどれくらいやっているの?
8年間だよ。
とてもうまいけどDCのプロ?
いや、まだアマチュアだよ。
今回、Camp of Championsに来た目的は?
もっともっとうまくなりたくて。
友達からキャンプの話を聞いて、来たんだ。
どうしてそんなにうまくなったの?
スノーボードが大好きで、夢中に楽しんだ結果かな。
いつも誰と滑っているの?
特に決まっていないよ。行ったところにいた気の合ったライダーと滑っている。
影響されたライダーは?
それは難しい質問だよ。ビデオを見て刺激を受けたライダーは多いからね。
もちろん母国ノルウェーのヒーローのテリエ(ハーコンセン)には憧れたよ。
レールもジャンプもとてもうまいけど、何が好き?
何でも好きだよ。そこに良い仲間がいて、天気が良くて、キッカーなりレールなりが良いコンディションだったら、楽しいなあ。とりわけジャンプはおもしろいと思っているよ。
バックカントリーの経験はあまりなく、冬にやる予定だったけど、ケガして行けなかった。きっとこれからバックカントリーも夢中になっていくと思うよ。
どんなケガだったの?
背中を骨折した。それほど深刻なものでなく、2、3ヶ月で復活できたけど。
好きなトリックは?
わからないな。うーん、何だろ。
おもいっきりデカく飛んで、ランディングがスムーズに決まったら気持ちいいよね。
レールならバックリップでボードが引っかかる感覚が気持ちいい。
DCのホームページで調べたのだけど、Air & Style(トラビス・ライス、ショーン・ホワイトなど最強ライダーがいる中、最年少で決勝まで進み9位)に出たんだね。他に大会は?
コロラド/ベイルのホンダ・セッション。そこで確か10位だった。
その後、ヨーロッパ・オープンに出たけど、そこでケガしたんだ。
日本に行ったことある? 日本人のライダー知っている?
いや、まだ行ったことないけど、ぜひ行ってみたいね。
ライダーもよく知らない。だけど、ここで会ったサチ(田中幸)は、とてもうまいよね。
将来はどんなライダーになりたい?
ずっと長くスノーボードが続けられるようなプロになりたいな。スノーボードが大好きだから。
トースタインの衝撃映像はPEAKの He’s good, eh?のコーナーにて。
みんなマジでビビると思います。お楽しみに!
トースタイン・ホグモ
TORSTEIN HORGMO
Age: 21 Birthdate: 18th Feb 1987
Home: Trondheim, Norway
Sponsors: DC, Oakley
Forward Stance: +9
Back Stance: -6