テリエ・ハーコンセンがバートンから解雇理由は「同性愛嫌悪者」発言が理由!?

今年7月にTransfer Mediaが伝えた『テリエ・ハーコンセンがBurtonから解雇した』という報道は、DMKでも概要を伝えたニュースが話題となったが、本日付けで改めてTransfer Mediaが最新情報を伝えた。
解雇の理由は、テリエが3年前に同性愛者を揶揄するようなコメントをし、それが原因になった可能性があるというのだ。

Update | Terje Håkonsen Dropped by Burton?! The Mob are Gettin’ Restless, Somethings Gotta Give…
https://transfermag.com/news/update-terje-hakonsen-dropped-by-burton/

Transfer Mediaが最初にテリエ・ハーコンセンのバートンとのライダー契約に興味を持ったきっかけとなったのは、バートンの公式ホームページからテリエが消えていたことだった。そこで、Transfer Mediaは、バートンに直接確認し、その結果テリエがバートンから離れたことを知った。

さらにTransfer Mediaは、テリエ本人にその真相を直接訪ねた。すると返って来た言葉が、「ドナから(契約の)返事を待っているところで、わからないよ」ということだった。
ドナというのは、バートン創立者の故ジェイク・バートン氏の妻で、ジェイク氏と共に創世記からバートンを支えて来たドナ・カーペンターさん(※2019年までバートン共同CEO)だ。

この7月の時点では、Transfer Mediaは憶測で「テリエはバートンから解雇されたであろう」ということを伝えていたわけだが、さらに取材を進める内に、今回二人の人物のソーシャルメディアから、テリアの問題発言によることが原因ということを突き止めたと言う。

一人は、かつてプロスノーボーダーとして一世を風靡したJPソールバーグ。もう一人はスノーボード界の名作ムービーと言われるRobotFoodの監督もしたピエール・ウィクバーグさん(※現在も映像プロデューサーとして活躍中)だ。

二人共に同じようなことを伝えているが、少し違う点はJPソールバーグの方は、テリエは3年前に誤った発言をしたということに対し、 ウィクバーグさんは6年前であったと伝えていること。
どちらにしても共通しているのは、テリエは以前、同性愛者を揶揄するような誤った不器用なツイート・コメントをしてしまった。しかし、そのことを繰り返し謝罪している。そもそもテリエには、ゲイの叔父がいて、バイセクシュアルの女性と2人の子供がいる。当然、同性愛嫌悪者ではない。
そのことで、30年以上も功績あったライダーを外すことなんてバカげている、と伝えている。

30年以上も功績あったテリエ・ハーコンセンがバートンを離れる理由とは?

以上が、今回、Transfer Mediaが紹介してくれた記事内容の要約であるが、みなさんはどう思いますか?
ここから先は、あくまでもDMK見解になります。

たしかに社会性モラルを気にする企業に成長したバートンにとってみたら、テリエが同性愛者を揶揄するようなコメントは眉唾ものであったであろう。しかし、それだけで30年以上も功績あったライダーを手放すだろうか?

記者が思うに。近年かつてライダーということをまるでPR看板にしていたスノーボード・ビジネスが、もうすでに崩壊していると思う。これは、あなたに訪ねてもショップに訪ねても同じような回答が返って来そうだが、「そもそも誰々さんというライダーが使っているから、そのボードを買いたいですか?」ということだ。もちろん、まだ業界には國母和宏や平野歩夢のようなビッグネームもいて、その答えが「YES」になっていることもあろう。しかし、このようなライダービジネスの傾向は、ますます減っているのが現状だ。

例えば、ナイトロ、キャピタやシムスなどは、こうしたライダーのカルチャーを重んじる傾向は継続してあるように感じるが、バートンに限ってはそういうものが薄まったように思う。それは、バートンの広告の打ちだし方を見ても感じる。
もちろんバートンはライダーに対して軽んじるわけではないが、そういう傾向が弱まった関係で、その予算の編成がライダーにあまりいかなくなったのではないかと、推測するのだ。

90年代、僕たちはテリエが乗っているから、ブラッシーが乗っているから、イグチやジム・リッピーが使っているからという理由で、10万円近くする高額なシグネチャーボードをバンバン買っていた。人気のシグネチャーボードは、雪が降る前に完売していたものである。
その時代、メーカーサイドもいかにネームバリューある優れたライダーを確保するかということに躍起になっていた。

しかし、今ではそういう傾向も弱まり、一般の人に好きなライダーを訪ねても「わからない」という状態になっている。むしろ、SNSの台頭もあり、かつてのようなライダー像ではなく、新たにインフルエンサーのような立場な人が、市場に影響を与えるケースが増えている。

とかく、スノーボード界に長く住む者ほど、テリエに対する思いは強くなってしまう。やはり、あの時代、輝かしいライディングを見せて圧倒的なカッコ良さを見せられた者としては、彼へのリスペクトする気持ちを持ち続けるだろう。
だが近年、コロナの影響もありUSオープンなどの大きなイベントもキャンセルされ、ウインター市場が苦しんでいる中、いくら貢献度が高いレジェンドとは言え、かつてのようなオファーを出し難くなったのではないだろうか。そんなことが、バートンがテリエと契約できない理由になっているのではないだろうか? テリエの問題発言というのは、ある意味一つのきっかけになってしまったのかもしれないが、そもそもバートンはこうしたレジェンドへのPR費用対効果を計算した結果、契約金を出せなくなったというのが真相のような気がする。
もちろん、これはバートンがレジェンドに対する敬意を失くしたといことではなく、会社経営する上で致し方ない選択だったようにも思えるのだ。

テリエ・ハーコンセン(Terje Håkonsen)

1974年10月11日 ノルウェー、ヴィニエ生まれ。
史上最も影響力のあるスノーボーダーとして広く知られている。幼少の頃から天才スノーボーダーと言われ、これまでに多くの大会でぶっちぎりの強さを誇った。
ISF(国際スノーボード連盟)主催のハーフパイプ世界選手権において三連覇を達成(1993,1995,1997)し、フリースタイルスノーボードの頂点に立った。さらに、ヨーロッパ選手権において5回(1991, 1992, 1993, 1994, 1997)、U.S.オープンで3回(1992, 1993, 1995)、ベイカーバンクドスラローム(Mt. Baker Banked Slalom)でも6回(1995, 1996, 1998, 2000, 2003, 2004)優勝している。インスブルックのAir & Styleにおいても1995年に優勝している。
師と仰ぐ人物に故クレイグ・ケリーを挙げているが、クレイグのようにコンペティションシーンを遠ざかってからは、ビデオ映像の方のプロとして活躍。
活動の初期からバートン・スノーボードと専属契約、バートン・ライダーとしての貢献している。
ボードの共同開発に携わり、バートン社開発素材「アルマフライ」(ハニカム構造のアルミニウム)を使用した世界初のスノーボード、「T6」を開発、またバートン・フィッシュ(粉雪専用ボード)やバートン・マロロ(フリースタイルと粉雪両用ボード)の開発にも携わった。

(以上、プロフィール内容はテリエ・ハーコンセン – Wikipediaを参考に作成しました。)