凄いぞ日本スロープ男子陣!オーストリアのクライシュベルクで開催された今季最終戦のワールドカップのビッグエア大会で表彰台を独占!
長谷川帝勝がW杯初優勝を成し遂げ、2位には木俣椋真、3位は初出場の木村葵来が入り、日本勢の強さが際立った大会となった。
女子の方では地元のヒロイン、アンナ・ガッサーが大声援を受ける中、優勝!!
2位には、ゾーイ・サドウスキー・シノットが入り、3位には予選1位通過だった村瀬心椛が入った。
優勝した長谷川帝勝は1本目にキャブ1800ウェドルを決めて94.25ポイントをマーク。2本目もフロントサイド1800完璧に決めて、そのまま逃げ切りでW杯ビクトリー。元々実力ある選手で、持ち味のトリックを出せれば表彰台は間違いないと言われていたが、遂にW杯最終戦で大きな花を咲かすことに成功した。
2位の木俣椋真は、1本目にスイッチ・バックサイド1620をメイクし上位を狙う展開。2本目にはバックサイド1620をメイクするも、これではトップを狙えないと思ったのか、3本目に大勝負!なんと、バックサイド1980をぶち抜いた。当然、このトリックはW杯史上初の快挙となるトリックで、このジャンプで97ポイントというスーパーハイスコア。優勝はできなかったが、Ryoma Kimataの名を世界に知らしめた!
W杯初出場の木村葵来は、1本目こそ失敗に終が2本目に決スイッチバックサイド1620インディを決めて、さらに3本目にはバックサイド1800をメイク!これで2位に浮上したが、最終的には木俣に抜かれて3位となった。
初のW杯表彰台を狙った荻原大翔は、1本目にスイッチバックサイド1620、2本目にバックサイド1800をメイク。高ポジションをキープしながら最後は一発逆転でバックサイド1980を狙う。しかしこの大技は残念ながら決められずに5位に終わった。決まっていたら、一段とドラマチック展開となったが、大翔のポテンシャルを見せることはできた。また一歩W杯というステージで良い経験を積んだようだ。
4位にはオーストラリア期待のバレンティーノ・グセリが豪快なフロントサイド1800を決めることに成功。彼も今後、日本勢の強烈なライバルになりそうな存在だ。
W杯オーストリア大会ビッグエア4戦目 男子結果
1位 長谷川帝勝
2位 木俣椋真
3位 木村葵来
5位 荻原大翔
12位 國武大晃
28位 大塚 健
34位 飛田流輝
以下、男子結果詳細。
https://medias2.fis-ski.com/pdf/2023/SB/6122/2023SB6122RLF.pdf
女子で優勝したアンナ・ガッサーは、1本目にキャブダブルコーク1260をメイク。さらに2本目では、バックサイド・ダブルコーク1080を決めることに成功。
2位のゾーイ・サドウスキー・シノットは、スイッチバックサイド1260とバックサイド1080をメイク!
そして3位に入った村瀬心椛はバックサイド1260とフロントサイド1080で見事に表彰台入り。あれ!?これって奇しくも北京オリンピックそのままの順位だ。
鬼塚雅も大健闘。キャブダブルコーク1260にバックサイド・ダブルコーク1080で4位に入賞。
岩渕麗楽は、今大会は8位に終わるも今シーズンW杯ビッグエアの王者に輝いた。
W杯オーストリア大会ビッグエア4戦目 女子結果
1位 アンナ・ガッサー(オーストリア)
2位 ゾーイ・サドウスキー・シノット(ニュージーランド)
3位 村瀬心椛
4位 鬼塚 雅
6位 浅沼妃莉
8位 岩渕麗楽
15位 枝松千優
17位 深田茉莉
19位 村瀬由徠
以下、女子結果詳細。
https://medias3.fis-ski.com/pdf/2023/SB/6123/2023SB6123RLF.pdf