アメリカのケーブルテレビ局、HBOのドキュメンタリー番組『THE WEIGHT OF GOLD』で、ショーン・ホワイトがオリンピックの後、「まったく何もやる気がなくなってしまった」と告白した。
もしもあなたが、オリンピックに全身全霊に打ち込み、そして遂に栄冠の金メダルを獲得したら、どんな境地になるのだろうか?
なかなか凡人にはわからない境地だが、ショーンは「オリンピックの後には空っぽになってしまう」とコメントしている。
なぜから、世界が注目する大一番は、一日という短い時間に集約され、そこでは大きなプレッシャーを感じ、また多くのインタビューなどにも受け答え、疲れてしまうというのだ。
「次は何をすればいいのだ?」と途方に暮れるしまうと言う。
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4度ものオリンピックに参加したショーンは、毎回こうした鬱のような症状に悩まされた。
しかし、ある日、水泳選手のマイケル・フェルプス(オリンピック史上最多、28個のメダルを獲得)の話を聞いた時、こうしたメンタルの支障を抱えていたことは、自分だけではないと知った。
「私と同じように、マイケルはアスリートとしてのキャリアで多くのことを成し遂げたが、時々まだ空っぽに感じることができたのを聞いて、不思議に慰められました。 結局のところ、私たちはすべて、大小を問わず独自の苦労をしている人々であり、大丈夫だと感じなくても大丈夫なんだということを理解しました。」
不安や恐れなど、隠すことなく素直に表現することが大事と悟ったショーン。
気になるこのドキュメンタリー番組、いつか日本でも字幕付きで見れるとありがたい。
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