パラレルGS 竹内智香が不可解判定で無念の敗退!三木つばきも一回戦で脱落… 金メダルは2大会連続でエステル・レデツカ

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北京オリンピック女子パラレル大回転は、6大会連続で出場となった鉄人、竹内智香が出場。しかし、不可解な判定でまさかの敗退。メダルを期待された18歳の三木つばきも転倒してしまい一回戦で脱落してしまった。金メダルを獲得したのは、2大会連続でエステル・レデツカだった。

ブルーコースの竹内、レッドコースのホフマイスター(ドイツ)との戦いは、やや竹内の方が劣勢に見えた。最後の方で竹内が追い上げを見せたようにも見えたが、追いつこうとあまりに焦ったのか、トゥサイドが抜けて腹から転倒。そのままレッドのコースに流れる。しかし、その直後にホフマイスターも転倒したのだ。コースにすぐに戻った竹内が滑り始めて、先にゴール。この時点では、竹内が勝ったように見えた。

しかし、この結果が覆される。審議の結果、竹内が妨害による途中棄権扱いで敗退とされたのだ。
以上の写真を見てもわかるように、竹内が転倒してレッドコースに流れて来たのは、あきらかにホフマイスターの後なのだ。すでに腹ばいになって転倒した竹内に対して、先に滑っていたホフマイスターはややトゥサイド側に身体を倒しているものの、しっかりと滑っている印象だ。だからこそ、勝ったホフマイスターでさえ、妨害を感じ取っておらず「私の勝ちでいいの?」と思ってしまったのではないだろうか。

審判の8人中6人がドイツ人、しかも対戦相手がドイツ人で、この決着の仕方は、彼らの汚い手が動いたように思えてならない。過去にも他の競技で、オリンピックのジャッジで問題になったことがあるが、また今日、残念ながら黒歴史が刻まれてしまったと言っていいのかもしれない。

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ヤフーニュースのコメント欄を拝見すると、様々な意見が出ていて興味深いが、1つ大事な意見だな、と思ったのは、「妨害行為は対戦相手がアピールして成立するのがルールなのでは?」というもの。

まさに!相手のドイツの選手が、進路妨害だと感じて、それでレース直後に訴えて、この映像を何度もスロー再生して実際に何が起こったのかジャッジメントすれば良かったと思う。それで、進路妨害というのなら、納得できるところもあるが、実際にこの映像を見ていた視聴者は、「同時に転んだよね」くらいな印象ではないだろうか。しかし、映像を繰り返してみれば、むしろ同時ではなく先に滑っていたのは、ホフマイスターであったこともわかるだろう。だから、妨害など起こることがないのだ。

これまで「勝つことに」こだわったいた竹内は、今大会では気持ちを入れ替えて「楽しむ」ことに臨んでいたはず。スノーボードの滑る楽しさを改めて感じるために北京オリンピックに参加したと思う。しかし、そのような気持ちで挑んだ大会で、このような結果になるなんて…。

一方、同じ1回戦で敗退した三木つばき(18)は、まだまだ若い。4年後にはぜひアルペン界初の金字塔となる金メダルを獲得してほしい。彼女の明るい笑顔を見ていると、いつかそんな明るい日がやって来るようにも思える。

女子パラレルジャイアントスラローム結果
金:エステル・レデツカ(チェコ)
銀:ダニエラ・ウルビング(オーストリア)
銅:グロリア・コトニク(スロベニア)

男子パラレルジャイアントスラローム結果
金:ベンヤミン・カール(オーストリア)
銀:ティム・マストナク(スロベニア)
銅:ビック・ワイルド(ロシア)

※男子は日本選手の出場はなし

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