ニセコは人手不足に陥った… 仕方なく稼働率を抑えた営業へ

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世界のスキーヤー、スノーボーダーに憧れのニセコが、ちょっとピンチかも!?
日本経済新聞からちょっと気になる記事が上がったのでご紹介しよう。

国際的なスノーリゾートのニセコ(北海道倶知安町や北海道ニセコ町)が深刻な人手不足に陥っており、「満室は諦めた」とのこと。稼働率抑えて冬営業という内容の記事を伝えた。(以下詳細、記事リンク)

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFC281710Y2A121C2000000/

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「スタッフ不足のため、きちんとしたサービスを行うために稼働率を追わないことを決めた」ということが記事で紹介されているが、実を言うと記者が住むカナダのウィスラーでも昨年似たような事態に陥っていた。コロナ禍の状況もあり、スタッフの人数を抑えた結果、スキー場はかしこに人不足となったのだ。

具体的に言うと、本来ならオープンするはずのリフトが動かせなかったり、ゲレンデのレストランの一部をクローズしたりなど。
そのため、ウィスラーを保有するベイル社は、今季22-23の営業に伴いオフシーズンから人材確保に努めた。その最もたる例が、一気に最低時給を20ドルまで上げたことだ。おそらく、これまで15~16ドルだったのに、一気に時給が500円以上もアップした感覚である。

実際にスタッフにも取材したが、多くのみなさんは幸せそうだった。週4日ほどの勤務で、安価なスタッフアコモデーションで過ごせて、スキー、スノボもできる時間があって、楽しいライフだと言う。また、レストハウスのマネージャーにも取材したが、時給が高くなったことで、良い人材を確保できたとのこと。「みんなとってもいい子でやりやすい!」とコメントしていた。

リフト係にしても、時給20ドルなったことで、良い人材を確保できたようだ。まるで日本人のようなおもてなしと言ったら、大袈裟かもしれないが、今までよりもフレンドリーになった印象がある。おそらく人材の採用試験がより競争激化されたことで、良い人材を確保できたのだろう。しかも、昨シーズンと違って、しっかりとスタッフを確保したこともあり、いつ忙しくなっても対応できるようになったようだ。

記者は、普段はスノーボードのインストラクターをしているが、今季は一年目のルーキーイントラをかなり確保できたということも聞く。今は彼らにトレーニングしている時期だが、きっとクリスマス前の忙しい時期には、ルーキーたちが活躍してくれるに違いない。

おそらくニセコもウィスラーの昨シーズンのような状況に陥ったのだろう。この教訓を活かして、来シーズンはしっかりと人材を確保し経営していくに違いない。

ただ、今季のニセコは残念ながら、一部でトホホな営業になりそう。

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