ベイルリゾートが264ミリオンドルで17ものアメリカスキー場を買収!

ベイルリゾートが、なんと264ミリオンドルの資金で17ものアメリカスキー場を一気に買収した!

以前ベイルが、ニュージーランドや日本のスキー場をターゲットに買収することを伝えるニュースをリリースしたが、 ベイルのおひざ元であるアメリカ、イーストコースとからミッドウェストにまたがり、さらに買収を成立させた!

今回買収されたスキー場は、以下の通り。

Mount Snow (VT)
Hunter Mountain (NY)
Attitash Mountain Resort, Wildcat Mountain, Crotched Mountain (NH)
Liberty Mountain Resort, Roundtop Mountain Resort, Whitetail Resort, Jack Frost, Big Boulder (PA)
Alpine Valley, Boston Mills, Brandywine and Mad River Mountain (OH)
Hidden Valley, Snow Creek (MO)
Paoli Peaks (IN)

いずれも馴染みのない名前ばかりだが、ローカル・エリアのスキー場までベイルグループを拡大している。

このベイルが発行するシーズンパス、エピックパスはグループ内のスキー場を滑り放題できる。

以下は、すでにベイルが保有する主なスキー場だ。

ベイル(コロラド)
ビーバークリーク(コロラド)
ブリッケンリッジ(コロラド)
キーストーン(コロラド)
パークシティー(ユタ)
ウィスラー(カナダ)
ペリッシャー(オーストラリア)

また、白馬の方は買収していないが、提供グループとなっており、ベイルが発行するエピックパスを持つことにより、5日間滑走ができるようになっている。

世界のスキー場を買収する背景

ベイルが世界のスキー場を買収することで、これまで高かったシーズンパスがより安くなっているという意見も聞かれるが、実際、本当にローカルのことを考えているか?と言うと、疑問だ。
というのも、確かにシーズンパスを利用してスキー、スノーボードを楽しむ方にとっては良いが、一日券などの利用者にとっては、より値段が高くなっているからだ。

例えば、ベイルやウィスラーでのリフトチケットは時期にもよるが、200ドルほど掛かる。一日券が2万円掛かると聞いて、日本人の感覚として俄かに信じられないだろう。

20年ほど前のウィスラーのリフトパスは、6千円程度であったが、年々上がりいつしか1万円を超えて、そしてベイル買収後に一気に価格が吊り上げられた。
コロラドの一流スキー場やウィスラーで滑ることは、お金持ちだけができる特権になりつつあるのだ。

もちろんシーズンパスを持つ一般スノーボード愛好家にとっては、一見すると10万円ほどでどこでも滑れるEpic Season Passの利用は朗報だが、実際、多くのスキー場でのホテル代、食事代など軒並み上がっている。

うまく友達のアパートメントにやっかいできるような方なら良いが、一般スキーヤーのようにホテルに泊まって、食事も外でいただくとなると、とても費用が掛かるのだ。

ちなみにウィスラーでのシーズン中の人気レストランは、旅行トリップ前に予約することがトレンドにもなっている。
特にクリスマス時期の人気レストランとなれば、冬が入る前に予約が必要だ。
おそらく、コロラドでも同じような状況だろう。

以上のようなことを踏まえると、見えてくることは、ベイルの顧客の囲い込みだ。それも、どちらかというと裕福な層で、世界中に旅ができる人たち。具体的には、アメリカの第二次ベビーブーム世代で、彼らは今、60歳というリタイヤした年齢だ。

また近年、カナダのバンクーバー、アメリカのシアトル、オーストラリアのシドニー、イギリスのロンドンなど、さらにはアジアでも、人気都市の不動産がひじょうに高くなっており、高学歴でその後に良いカンパニーに入れて高収入を得たたような人が、家を買えないという事態も起こっている。30代現役バリバリの社会人が、家を買わずにローンを抱えないことから、その分、レジャーにお金をつぎ込むという流れもあるようだ。もしかしたらベイルは、そういった層も抱え込もうとしているのかもしれない。

おそらく、これから日本でもこのような波が来るだろうから、よりリッチな海外の人向けにスキー場の価格設定もシフトされることが考えられる。
特に国際的にも認められるような規模を持つスキー場は、これからますますリフト券の値段が上がることも予想される。

ジャパウを狙って世界のスキーヤー、スノーボーダーが日本に来ることは歓迎されることだが、一方で本当はスノーボードを始めたかった若者が、費用の高さで断念することは残念。こうしたことも考えて、日本のスキー場は個々の立場で運営していく必要が出るだろう。

●関連リンク
https://dmksnowboard.com/news/vail-resorts-chasing