鬼塚雅が昨年に続き、BURTON US OPENスロープスタイルで３位！新たに難しいコースを見事に克服する活躍を見せた。
優勝は、元祖スロープ女王のジェイミー・アンダーソン。２位には、アンナ・ガッサーが入った。
まさに現在の女子スロープ界のスーパー実力者が、表彰台に立つ結果となった。
今季、とても力強いライディングを見せ続けてXゲームでも金メダルを獲得した鬼塚、１本目から気合を入れて両手を太ももに叩きながらドロップインすると、最初のジブ・セクションでフロントサイド・ボードスライド270オフ、そしてフロントサイド50-50からのボードスライド270オフ、トランジション・ジャンプに入っても、バックサイド・アーリーウープ720をクリーンに決めて、続くトランジションではフロントサイド720をメイク。そして最後は、これまで鬼塚の華麗なる記録に最も献立したトリック、伝家の宝刀キャブ900ステールフィッシュを決めた。これで鬼塚は、76.6ポイントを獲得することに成功！
残念ながら、２本目と３本目には最後のジャンプで着地をまとめられず、結局この１本目のラン・スコアが採用されて３位。しかし、２年連続でのUS OPEN、３位は立派過ぎる！
優勝したジェイミー・アンダーソンは、トランジションからバックサイド540、スイッチバックサイド540、最後ステップアップジャンプ手前のキャノンボックスで、フロントボードスライドから450アウト、そして最後は鮮やかにキャブ・ダブルコーク900をメイク！
かつてのスロープスタイルの大会では、ジェイミーが出場すれば優勝するのがあたり前という風があった。しかし、近年、アンナ・ガッサー、ゾイ・サドウスキー・シノット、さらには日本勢の追い上げを受け、必ずしも優勝できないようなポジションに追いやられた感がある。しかし、今回の難易度が上がった新スロープコースでは、やはりスノーボードの総合滑走能力が高いジェイミーが強かった印象だ。
今後、日本勢は、こうしたコースにアジャストメントする練習を迫られることになった。
以下は２位に入ったアンナ・ガッサーのラン動画。
2020 WOMEN’S SLOPESTYLE FINAL
1 JAMIE ANDERSON US 84.50
2 ANNA GASSER AT 81.00
3 MIYABI ONITSUKA JP 76.65
4 ENNI RUKAJÄRVI FI 69.30
5 HAILEY LANGLAND US 65.95
6 ZOI SADOWSKI SYNNOTT NZ 55.45
