男子ビッグエア決勝は中国のスー・イーミンが金メダル!國武大晃はほぼ銅メダル獲得から逆転され4位に

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男子ビッグエア決勝は、國武大晃はほぼ銅メダル獲得と思われていたところから、モンズ・ロイズモンド(ノルウェー)が、まさかの5位かからの勝ち上げり!最後の最後で逆転され國武は悔しい4位に。日本男子陣スロープ&ビッグエアの夢は、ラストに近づいたところでちょっと切なく終わった。しかし、最後まで表彰台争いしてくれて歴史を塗り替えそうしてくれた國武選手に、感謝したい。

歴史に残る異次元世界レベルに突入した男子ビッグエアの金メダルは、フロントサイド1800、バックサイド・トリプルコーク1800を勇ましくメイクった、地元中国の蘇 翊鳴(スー・イーミン)。日本人コーチのヤッサンとの二人三脚で17歳の若き獅子が頂点に輝いた!!
銅メダルは、スロープスタイル金のマックス・パロットで、終始落ち浮いた試合運びでひじょうにスマートなウインゲームだった。

國武大晃は1本目にいきなりバックサイド1800をメイク!1800回転を放ったにも関わらず、かなり厳しい点で82・25ポイントで7位となった。おそらく、トゥで踏み切るバックサイドのスピンは、ヒールで抜けることが多いフロントのスピンよりも回しやすいので、そのへんで評価が厳しかったのだろう。

2本目は点を伸ばすことができずに9位に後退したが、ラスト3本目で、スイッチスタンスからバックサイド1620を成功!完成度の高いこのトリックは、84・00ポイントという高得点を出した。この時点で残り出場選手の点数を眺めてみると、ほぼ國武が間違いなく銅メダルを獲るだろうと思われた。
しかし、ノルウェーのモンズ・ロイドモンドが許さなかった。最後にまさかのバックサイド1620メランで、82.50ポイントという高得点で2位まで浮上したのだ。たしかに実力者だが、いわゆる五輪前にはメダル候補と思われないような選手だっただけに、打たれた瞬間は、「マジか!」と冷や汗。結果、高得点で抜かれてしまったのである。
ビッグエアはどんな実力選手であろうとも3本とも決めるのも、なかなか難しい。そんな中、モンズは着々と全3本メイクって、試合を振り返ればやはり銀メダルにふさわしい素晴らしい選手だったのだ。

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日本勢男子でもう一人、決勝に進んだ大塚健は1本目はスイッチ・トリプルコーク1800を狙って転倒したが、2本目で同トリックをしっかりとメイクし、今大会一番の高得点を叩き出した!
しかし、勝負を賭けたラスト3本目では、フロントサイド1800は立った!と思われたが、耐えられずに転倒…。これが決まっていたと思うと、本当にほしかった。成績こそ9位となったが、紙一重の結果であり、おそらく大塚はこの紙一重のために4年後のオリンピックに向かっていくのだろう。

女子同様に素晴らしい異次元の戦いを見せてくれた男子ビッグエア選手たちにも感謝の拍手を送りたい!

北京オリンピック男子ビッグエア結果

金メダル:蘇 翊鳴(中国)
銀メダル:モンズ・ロイズモンド(ノルウェー)
銅メダル:マックス・パロット(カナダ)
4位:国武大晃(日本)
5位:レドモンド・ジェラード(アメリカ)
6位:ニック・ファン・デル・フェルデン(オランダ)
7位:クリス・コーニング(アメリカ)
8位:マーク・マクモリス(カナダ)
9位:大塚 健(日本)
10位:マーク・マクモリス(カナダ)
11位:スヴァン・ソーグレン(スウェーデン)
12位:ダーシー・シャープ(カナダ)

●男子ビッグエアの展開は、以下の『これでラストのスノボ種目!男子ビッグエアもメダル期待!ライブスコア速報中!!』を参考。
https://dmksnowboard.com/bigair-final-mens-livescore/

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