日本女子悲願のXゲームメダル!今井胡桃が銀、松本遥奈が銅

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X Games女子スーパーパイプは、スペインのケラルト・カステリェトが初の金メダル!
今井胡桃が銀、松本遥奈が銅メダルを獲得した!!

X Gemesでの日本女子のメダル獲得ニュースは、主にスロープスタイルやビッグエアーに限られていて、日本女子ハーフパイプ陣にとっては鬼門とも言える戦い。男子に目を移せば、國母和宏、平野歩夢など何人かの選手を思い起こすことができるが、女子となると・・。
そんな状況だっただけに、これは悲願の歴史的な快挙と言えよう!

しかも、ゲームの流れとしては、今井胡桃の金メダル獲得もあった。上記のケラルトの動画を見ていただければわかるが、最後のランまでは今井1位の展開だったのだ。ところが、ケラルトは、最後にもの凄い集中力を発揮。これまで着地が流れ気味だった最初のバックサイド900をほぼ完ぺきに決めて、その勢いのまま高さのあるフロントサイド900につなげる。メソッドエアーでランを整えさらなる迎撃態勢となり、余裕のフロント360、最後はスイッチからのキャブ720でランを締めくくった。

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現在女子の最高峰トリックとも言えるフロントサイド1080は出なかったが、しっかりと試合展開を読み切り、見事なルーティーンでケラルトは金メダル獲得! 30歳のベテランにとって、これは初めてのXゲーム金メダルとなった。

今井胡桃はXゲーム初参加で銀メダル獲得!

今回のXゲームでは、意外にも鬼塚雅がルーキー出場でビッグエアーで金メダルを獲得。また、今井胡桃にとってもこれが意外のXゲーム・デビュー戦だ。
プロの高額な賞金が掛かったX Gamesでは、人気や認知度、実績など様々な状況が絡み選手は招待されるが、これまでワールドカップで活躍して来た今井には縁がなかったのである。
そんなルーキーである今井は初参加にして銀メダルを獲得!

同じジャパンチームではお姉さん的な松本遥奈の後の走者ということも、彼女をリラックスさせてくれて、挑戦を楽しんでいたのかもしれない。
そんな今井の最初のランは、いきなりハーコンフリップを披露。着地はやや乱れたものの最後には、フロントサイド900も決めて、うまくまとめた。

そして2本目は、豪快なフロントサイド900から入り→バックサイド540→フロントサイド720→ハーコンフリップ→フロントサイド540、最後は鮮やかなメソッドを決めて、ガッツポーズ!

3本目、他の選手の出されたスコアを見て、試合の流れを考えたのか、高さと高回転に切り替えた感がある今井。
フロントサイド900→キャブ540→ フロントサイド540→バックサイド540→フロントサイド900。
全体的にクリーンで高さもあるランで、これがジャッジにも高評価、トップに躍り出た!!

最後の4本目時には、トップであったこともあり、さらにここでリスクを賭けて一発目にフロント10を狙うが、残念ながら決めれずに。

そして、前途紹介したように最後の走者となったケラルトに逆転を許し、銀メダルとなった。
最後はノーサイドで決勝で戦った選手とハグハグ。優勝したケラルトを称えた。

銅メダルを獲得した松本遥奈は終始安定した滑りだった。
2本目には、フロントサイド900→バックサイド・フレッシュフィッシュ→フロントサイド720→キャブ720→リーンエアー→バックサイド540→エアー・トゥー・フェイキー。
ハーフパイプの競技では、トリックの数は決められたパイプ内で自由だが、松本は小刻みに7ヒットも加えて点数アップにつなげた。これは、パイプを熟知し、スムースにライディングできる実力があるからこそ、できる技と言えよう。
3本目にトライする段階では、他の選手もスコアを伸ばし4位に位置まで下がっていたが、それではとばかりに伝家の宝刀、フロントサイド1080を繰り出した。これで一気にトップまで駆け上がった。
残念ながら最後は銅メダルとなったが、それでも嬉しいメダル獲得!昨年の5位から見事に上昇できたのは、ベテランならではの試合展開の読みと、培った実力を発揮できたことにあろう。

アメリカ期待のマディ・マストロは、この日、最も爆発感を出していた娘だろう。
何しろ、最初のトゥイークも他を圧倒する高さだったし、彼女のシグネチャーにもなっているダブル・クリプラーも凄い迫力。しかし、このダブル・クリプラーはメチャクチャにリスクある技で決めることが困難だ。彼女にとっては、まだギャンブル・メイクなレベルなので、それが決まらずにスコアを伸ばせなかった。しかし、おそらく19歳のマディは先を見据えて、この悔しさをバネにこの後の戦いに挑んで来るに違いない。決勝出場した選手の中で最下位となったが、存在感は充分に発揮していた。

Women’s Snowboard SuperPipe

Final

RankName
1Queralt Castellet
2Kurumi Imai
3Haruna Matsumoto
4Xuetong Cai
5Verena Rohrer
6Brooke D’Hondt
7Shaotong Wu
8Maddie Mastro


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