平野歩夢が語った26年ミラノ五輪への意欲!新しい技にも挑戦!

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3大会連続でのメダル獲得!遂に北京オリンピックでは金メダルを獲得した平野歩夢が日本記者クラブでの会見に参加。これまでオリンピック後に最も活躍した選手を招いて来た名誉ある記者会見にスノーボード選手が遂に選ばれた。長野大会スピードスケートの清水宏保選手、ソチ大会スキージャンプの葛西紀明選手、平昌大会では羽生結弦選手など、歴史を振り返ってみても、その時代のウィンタースポーツで花を飾った選手ばかり!

会見では、26年ミラノ五輪へ意欲を示し、また新しい技にも挑戦したい、ということを語った。

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金メダルを狙う!という言葉を発せず己の挑戦と言った理由

1時間近くにも及ぶ平野歩夢の記者会見は、ひじょうに素直な感想が飛び出し、またその言葉一つ一つがまるで命を懸けた生きて来た侍、また哲学者であるようにも感じた。
その中でも、特に興味深かったのは、これまでの2大会で頂点を目指しながら銀メダルという悔しい結果に終わり、今大会を挑むにあたり「金メダルを狙う!」という言葉を発しなかった理由だ。歩夢は、その代わりに「己への挑戦」という言葉を度々発していた。

「心の底では、(金メダルという思いは)ずっとあるものだけど、それを言葉にしたり、自分にプレッシャーを掛けたり、そういう表現したくないな、という気持ちがずっとありました。
まあ、それ以上に大事なのは、それを目指す過程であったり、そこに辿り着くまでの自分だけのやり方あってこそ、付いてくもの!という理想があって、あまり金メダルというものをテーマにしない、そして気にしないようにしました。
自分だけの挑戦、(夏の東京五輪)スケートボード含めてという思いが強かったなあ、と思います。
自分自身が成長だったり、自分が納得する滑りのために挑戦したいなあ、と願っていました。」

この言葉の中には、心の奥底には、絶対に金メダルを獲りたい!という思いもありながらも、その結果への思いに惑わせれず、その前に大切である自分の滑り。それをしっかりと敢行したい。その思いだけに集中したい。自分ができる挑戦を最大限に表現できればいい、というような印象を与えた。

おそらく、今回、メダル候補と言われる日本人スノーボード選手が多い中、残念ながらメダルに届かなかった選手は、歩夢のように「自分の滑り」に徹し切れず、どうしても結果への思いが強くなってしまったのかもしれない。歩夢の言葉は、まるで命を懸けた侍の決闘のように、自分への高みに向けたチャレンジであったことを思わせる言葉だった。

4年後の2026年ミラノ・コルティナ五輪への意欲

3つの五輪を経験しながら、未だに23歳という若さの平野歩夢。当然、4年後のオリンピック、ミラノ・コルティナ大会への挑戦も気になるところだ。これに対し、歩夢は「守るというよりは、攻め続ける」という言葉を発した。

「追われる感覚は周りが思っているほど感じていません。(金メダルを)取ったからこそ、これからが大事だと考えています。守るというよりは攻め続けいます。自分と闘い続けられたらいいな、と思います。
自分自身がどういう人でありたいのか、他の人がなかなかやれないことだったり、自分しかないものを出すということ。そこは何においても変わらないです。
この4年間以上のものは何か、それを探している時期です。違った姿を見せられたらなというのと、自分で自分を超していかないと」
と、優しい口調ながら、内に秘める思いはかなり強い印象の言葉で語ってくれた。

弟・海祝の存在が安心感に!

今回の北京オリンピックでは、歩夢とは違ったタイプで弟の海祝がクローズアップされた。兄とはまた違った爆発的にぶっ飛ぶ彼のスタイルは、世界中のスノーボード関係者ならず、一般の人まで大きな驚きだった。実際には歩夢のエアの高さも、凄いのだが、それ以上に海祝のぶっ飛び度の高さは、ビックリさせられた。そんな弟に歩夢への思いは?

「一緒に練習できる相手がいるのは、大きい存在でした。身近な家族としての存在があることは、それだけで力になります。
この4年の間は東京オリンピックもあったので、孤独感とか一人になる時間も多くて。そこで海祝がどんどん調子を上げてきていて、その存在が他のライバルとは違った形で兄弟でもあり、自分はいるだけで安心感というか力になる部分と、頑張ってほしい部分と自分が刺激を与えたいなっていう部分と、互いに成長していきたい部分が自然と強まっていっていたかなと思います。
自分なりのアドバイスとか生活の面でのサポートはしていきたいなと思って、競技をしてなかったら言わないようなことも、自分から言うようにしていました。また言葉だけではなく行動で何か伝えられるもの。身近な兄弟だからこそ感じ取ってもらいたいなと思っていました。
そして、最後には、
「僕も少なからず力にもなって、安心感というか一緒に練習できる相手がいるのは大きい存在だったなと思います」と弟の存在の大きさを伝えた。

4年後のミラノ・コルティナのオリンピックでは、ぜひまた平野ブラザースの競演を見せてもらいたいものだ。
そして、今や世界最高峰のハーフパイプ選手を揃える日本チームで、夢の表彰台ジャックを期待したい。

まさかの三刀流!?サーフィンへの挑戦も否定せず

2024年パリ五輪に向けて、夏冬の二刀流継続については、「未定」としながらも「新たな姿を見せたい気持ちはある」と話し、さらにサーフィンなど誰もが驚く新たな競技に挑戦する可能性も否定しなかった。

お父さん、英功さんは、元々プロサーファーになるたいという思いで、22歳で公務員を退職しており、その遺伝子を継ぐ歩夢がサーフィンの道に進むことも自然なことなのかも。

自身も「違った4年間にしていかなくちゃいけない。自分にしかやれないことに、何においてもこだわっていきたい、というところは変わらない」ですと語っており、もしかしたらもしかして!?

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