ジャンプするなり、いきなりリフトにいきなりぶら下がったこの人、名前はトレーバー・ジェイコブ。職業は冒険家で、2014年のソチ五輪にも出場しているという。
それにしても、なんでこんな馬鹿げたことをしたのだろう。彼の言い分を聞いてみよう。
それは、ビッグベアマウンテンで行われたスノーボードのイベントで起こった。特設パークエリアは一般にはクローズされていた。
トレーバーはそのイベントに招かれていなかったが、友人に誘われるまま勝手に入ってしまったという。
会場のパークを見ると、設置されたクォーターパイプがリフトに近いことを知って、ジャンプしてリフトに飛び乗ることを思い付いたそうだ。
友人にこの試みを話し、撮影させて、本当にトライしてしまった。
しかし、ジャンプしたとたんに高さが足りないと知ったトレーバーは、瞬間でリフトをつかむ判断をした。
というのも事前にクォーターの向こう側をチェックしていて、超えてしまうと15フィートから20フィートのフラットのところに落ちてしまい危険だったからだ。
そのままリフトにぶら下がり、命拾いをしたが、今度はリフトがどんどん上昇していき新たなもっと大きな危険に直面する。
なんと地面までの距離は、70フィート、およそ21メートル!
板が重いので、なんとか板を外そうとするもうまくいかなかった。だが、片方だけは外すことに成功した。
しかし、片方だけ外し、両方を外せないことで返って辛い状況に陥った。映像では、板の平衡を保つために、後ろ足で引っかけている姿が映っている。
リフトに乗っていた友人は、トレーバーの首元を必死につかんでサポートしようとしていた。
まだまだリフトの降り場は先で、落ちれば死ぬと悟ったトレーバーは、つかむことだけに全神経を集中。いつか、この辛いことは終わるのだから、
頑張ろうと思ったという。
必死にリフトをつかむ腕の筋肉はプルプル震えていた。なんとか、あと10秒ほどで到着というところまで来た。
しかし、そこでさらなる悲劇が!なんとその男がぶら下がっている異常な光景を見たリフト係が驚き、止めてしまったのである。
リフトが止まった時、あとどれくらい経ったら、この辛さから解放されるのかわかなくなってしまったトレーバー。
周りの仲間たちが、リフト係に必死に「動かし続けろ!」(止めて)「バカか!」の叫び声が聞こえて来る。
その後、リフトは再び動き出して、なんとか無事に到着。
だが、最後にちょっとした難関が残っていた。
パトロール係が待ち構えていたのである。
しかし、トラブルを恐れたトレーバーは、パトロールがフィルマーの声でよそ見した隙をついて、逃げたのである!
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