スノーボードのブーツ選びは、スノーボーダーにとってどんなギア選びよりも大事なことです。
履き心地が良くて、コントロール性が高いブーツを持てば、一日中楽しいスノーボーディングができます。
しかし、つま先が痛かったり、思っている以上に足首が固くてうまくボードを操作ができなければ、スノーボードは楽しいものから不快なものになってしまうでしょう。だからこそ、ブーツ選びは大事だし、最初に選んでほしい最も大事なギアです。
様々なスノーボード・ブーツがある中で、どのような基準でどんなブーツを選べばいいのか?
お悩みの初心者スノーボーダーさんもいることでしょう。
そこで、「日本一わかりやすいスノーボード・サイト」を目指しているDMKでは、初心者の方はもちろん、一般スノーボーダーの方でもわかりやすいように、ブーツの選び方をご紹介しましょう!
また昨今注目されているバートンのStep On®︎(ステップオン)、ナイデッカー SUPERMATIC(スーパーマティック)などのイージー脱着システムのブーツが、果たして初心者向きなのかどうか、ということも伝えていきます。
さらに、購入したばかりの新しいブーツを、初めて雪山で使った日から使い心地が良いように!誰でも簡単にできる準備方法もお伝えしましょう。
目次
ブーツの種類(BOAシステム、クイックレース、紐タイプ)
ブーツの種類は大きく分かて3つ。BOA(ボア)システム、クイックレース、紐タイプがあります。
元々スノーボードのブーツの種類は、紐タイプしかありませんでした。BOA(ボア)システム、クイックレースのタイプを選べるようになったのは、ここ10年間ぐらいのこと。
スノーボードのシューズは、ランニングシューズなどと違って、アウターが固めなので、紐を締めるのは力がいるし、結構手間に感じるかもしれません。
特に指の力が弱い女性や子供は、締めるのが苦手なことから、これまでにも男性や大人を手伝うという風景がありました。
しかし、近年そんなわざらわしいシステムを解消するために、生まれたがクイックレース、BOA(ボア)システムなのです。
現在の主流は、BOAシステムでおそらく市場の半分以上は、BOAシステムだと思います。以下にその理由も紹介していきましょう。
BOAシステムのスノーボードブーツ
紐を締める代わりにタンの上部にあるダイヤルを回して簡単に締めたり、一瞬で緩くできるシステム。
スノーボードのブーツを履く場面は、温かい宿の玄関とは限らず、寒い雪山であることもあるから、脱着がスムースにできるシステムはありがたいですね。こうした優しいシステムが、女性のスノーボーダーに人気です。
まだスノーボードのブーツの脱着に慣れていない、初心者の方にもオススメです。
以前の多くのBOAシステムのブーツは、足の甲からスネにかけて1本のワイヤーで全体のサイズ調整をしていたので、細かい調整が難しいというデメリットがありました。
また、ダイヤルが壊れたり、ワイヤーが切れてしまうことがあって敬遠されることもあったのです。
しかし、最近のBOAは壊れにくく、そもそもクイックレースのタイプでも紐タイプでもレース&紐が切れたりするので、そのデメリット感はほぼ同じと言えます。しかも、正面とサイドにであるBOAのダイヤルで、細かい調整もできるようになっています。そして、万が一壊れた時も、生涯保証になっていて、なんとお近くのBOA取扱店などで交換してくれます。自分が購入したお店でなくても対応してくれるのです!
僕も先シーズンから、より積極的にBOAタイプのブーツを使っていますが、履きやすいし、サイズの微調整もしやすいと思いました。
慣れると、もうクイックレースや紐タイプには戻れないかな、と思いました。それくらい使いやすいし便利です!
ちなみにBOAは同じモデルのブーツでも、次に紹介するクイックレースのタイプよりも5千円ほど高くなっています。メーカーやモデルにより、その金額差は変わります。
クイックレース・タイプのスノーボードブーツ
クイックレース・タイプのスノーボードブーツは、BOAシステムよりは簡単ではないけど、紐タイプよりも早く締めることができるという特徴があります。
またこのタイプはまずインナーを締めるようなシステムがあり、次にアウターの甲部分、スネ部分を締めることができます。
インナー、甲、スネという3つの部分をお好みの締め具合で調整できるのが便利なところ。
例えば、スネ部分だけを緩めることで、足首をよりフレキシブルにすることもできます。
主なクイックレース・ブーツの締め方
クイックレースのブーツというものがどういうものか理解するために、ここでクイックレース・ブーツの締め方をご説明しましょう。
今回紹介するのは、スノーボード・ブランドでは大人気のバートンのブーツです。
まずはインナー部分を締めます。赤い留め具を下げるだけ。このシステムは、BOAのブーツでもよく採用されていて、インナーはこのクイックレース・タイプで。外側をBOAシステムで締めるブーツもよく見かけます。
次にアウターの甲部分を締めます。T型した部分を上げて、留めるだけ。
人によっては、次に紹介するスネ部分を先に締める方もいます。
そして最後にスネ(ブーツの上部)を締めるだけ。
簡単ですね!
スノーボードのブーツ BOAがSPEEDZONEよりも優れてる点
さらにBOAの良さを理解していただくために、実際にBOAとスピードレース・システムの着脱している動画を作ってみたので、ぜひご覧ください。
見ていただくとわかりますが、やはりBOAは脱着が楽です。
あと、あまり知られていない点は、BOAはスピードレース・システム以上に微調整ができるということです。 長年、スピードレース・システムを使っていた僕ですが、この微調整に惚れ込みBOAを使用するようになりました。
紐タイプのスノーボードブーツ
往来の紐タイプのスノーボードブーツは、古くからスノーボーダーの愛されているタイプ。力の弱い女性は紐をしっかりと締めるのに一苦労するかもしれませんが、このシンプルな作りは壊れにくい安心感も与えます。
比較的に安いモデルのブーツで採用されることもあり、コストパフォーマンスにも適していると言えるでしょう。
ただし、最近は上級ブーツのモデルにあえて、紐タイプを採用していることもあり、必ずしも安くなるとは限りません。
今では、紐タイプは、クラッシックな印象もあり、そういうオシャレさはあるのですが…。どうでしょうか? コストが抑えられるという点以外、初心者にはあまりおすすめできません。
ショップに行ってブーツを履いてみよう!
スノーボードのブーツには、どんな種類があるかわかりましたね。
それでは、実際にショップに行って、ブーツを履いてみましょう。
ブーツは、板やビンディングと違って、ショップでその使い心地を確認できるギアです。
いろいろなブーツを試さない手はありません。
最初に履いたブーツに満足せず、必ず他のブーツも試してみましょう。
最低3足は試すといいでしょう!
実際にブーツを履いてみる時は、できれば専用のスノーボード・ソックスを事前に購入して持って行きましょう。
もしくは、薄手のソックスでなく、ちょっと厚めのソックスを履いていきましょう。普段のソックスと、専用のものでは厚さが変わるので、ブーツを履いた感覚も変わって来ます。
ちなみにショップの多くは、スノーボード用のソックスを用意しているものですが、念のため自分のものを持って行くといいでしょう。
正しいサイズは自分の足サイズを正しく知ることから
実際に自分の足サイズを店員さんに伝える時、あなたは正しい自分の足サイズを伝えていますか?
自分の足サイズを知らないというのは、意外によくあるケースです。
ショップに行くと、足のサイズを測るものがあるので、チェックしてみましょう。
もしかしたら、自分の左右の足サイズが違う方もいるでしょう。そんな時は、大きい足のサイズを基準に選ぶといいでしょう。
●気を付ける点
サイズを測っていて気を付ける点は、自分の足のサイズはつま先からカカトの長さだけでなく、横幅もあるということです。
ショップで測るゲージには、上下の長さだけでなく、幅も測れるものもあるのでそちらも参考にしてみてください。例えば、実際の足のサイズは25センチでも、横幅の広さを考慮すると、26センチの場合もあるのです。
人の足の形はサイズ同様に、違うもの。
ブーツのサイズはぴったり?小さめ?大きめ?
ブーツのサイズはぴったりがいいのか?
いや、そうでなくちょっと小さめ!?
いやいや不快に感じないように大きめなのか?
このサイズ感はとても大事なことなので、ここでしっかりとお伝えしますね。
様々な考え方があるので、整理していきましょう!
小さめを選ぶという考え方
僕が住むカナダのウィスラーのスノーボード・ショップでは、かなり強く小さめをオススメする店員さんが多いです。
というのも、ブーツというのは、必ず買った時よりも広がるからです。
買った時のキツいプレッシャーは、使用している内に解消されるという考え方です。
これは実際には当たっています。
しかし、つま先が曲がるほど小さいブーツでは、不快で滑りに集中できなくなるでしょう。
実際、小さめのブーツを選んで苦労しているスノーボーダーは少なくありません。特に寒い雪山では、よりブーツは固くなりキツくなりやすいものです。
「ああ、もっと大きめのブーツを選んでおけば良かった。」と後悔している方も、僕は何人も見て来ました。
つま先が当たり続けて、親指の爪が青くなっちゃう人もいるので、本当、小さ目を選ぶ時には気を付けてください。というか、覚悟してください。
朝の8時から午後の3時までずっとブーツを履き続けることを考慮すれば、僕はあまり小さ目をおすすめしません。
大きめを選ぶという考え方
スノーボードは寒い雪山で行うもの。そんな時、キツキツなブーツでは不快でならない。多少ゆったりしていた方がいい。
ショップの店員さんには、そんな考えから「プラス0.5センチ論」を唱える方もいます。
例えば、普段26センチのブーツを選ぶ方なら、26.5センチのブーツを購入しましょう!と。
この考えも理解できます。
特にシーズン中に、10日間以内しか行かないような方なら、ブーツはなかなか広がらない。キツくて不快な思いをしないためにも、ちょっとゆとりがあるぐらいでいい!
ぴったりのブーツを選ぶとどうなるのか?
それでは、実際にいつもぴったりのブーツを買うとどうなるのか?
身を持った体験をお伝えしましょう。
自分の足を測ると、つま先の部分で25.5センチです。
僕は、25.5センチのブーツを買います。
最初は固くてしょうがない。使い心地がやや悪く感じます。
でも、ヨレヨレになった古いブーツよりもエッジングのグリップ力を格段に上がった印象も受けます。よりスピードに対して強くなった気分にも安定感を感じます。
使い始めて4、5日経つと、だいぶ調子が良くなってきますね。そして使ってから10日~20日ぐらいが、最もフィット感が絶好調な印象を受けるようになります。
さらに使って、50日間以上も使えば、またヨレヨレに。また新しいブーツがほしくなります。
でも、実際には、シーズンで100日以上は上がるので、だいたい100日間ぐらいはもたせています。
シーズン初めは、昨年のブーツを最初の20日間で使用して、残り80日間を新しいブーツで対応。
そして、翌シーズン、古いブーツでさらに20日間ほど頑張ってもらって、合計100日ぐらい使用していることになります。
自分の足サイズよりも0.5センチ小さいブーツを使用する方→
最初の10日間ほどは、キツくて地獄かもしれません。でも、馴染んで来たらシビアな操作も可能に。カービング愛好家とかデモンストレーターのようなタイプの方は、ちょっとキツめのブーツをチャレンジしてみるといいかも。※初心者にはオススメしません。
自分の足サイズよりも0.5センチ大きいブーツを使用する方→
シーズン中、山に行くのは10日以内かな。それなら多少ゆとりがあっていいと思いますよ。だけど、あまり緩いブーツだとカカトが浮くような症状が気になる可能性があるので、できればちょうどか、それか多少大きめを。プラス0.5センチのゆったりめは初心者にオススメのサイジングです。
自分の足サイズぴったりのブーツを使用する方→
最初はちょっと我慢。でも、使っている内に馴染んで来るので安心してください。オーソドックスにサイズにぴったりのブーツを購入するのがベストだと思います。
(USサイズで7.5は、25.5cm。サイジング通り最初は、25.5cmのブーツを購入しますが、最初はキツく感じます。)
アジアンフィットとは?
スノーボードのブーツには、日本人の足形に合ったアジアンフィットを呼ばれるモデルがあります。
日本人は西洋人の足に比べて、足の幅が広いと言われています。そんな日本人に合わせたモデルがアジアンフィット。
だけど、最近の若い子は、西洋人のように細い幅の方が増えているので、本当にアジアンフィットが良いか、一概には言えません。
メーカーによっては、同じモデル名でもアジンフィットと、世界で売られているインターナショナル・フィットもあるケースがあるので、どちらが調子良いか両方試してみましょう!
(日本人の足は、西洋の人よりも幅広い傾向。それに合わせて作られたのがアジアン・フィットのブーツ。しかし、意外に西洋人用に作ったインターナショナルタイプの方が「合う」という方もいるので、両方試してみるといいだろう。)
初心者の方には柔らかめのブーツをオススメ!
初心者には、硬いブーツよりも柔らかのブーツをオススメします。
足首もよく曲がりやすい柔らかいブーツは、よりコントロールしやすく感じるでしょう。
また柔らかいブーツは、雪上でクルクル回るようなグラトリにも最適です。
硬いブーツの良いところは、エッジングのグリップ力は高く高速安定性を感じれること。
比較的、どこのブランドも高いブーツの方が固いブーツが多いです。
柔らかいブーツ:初心者、グラトリが好きな方に適している
硬いブーツ:高速でカービングするような上級者に適している
ブーツの価格の高い安いの基準
そもそもスノーボードのブーツって、どんなとことで値段が決まるのだろう?
高いブーツの良いところって何か?
知りたいですよね。
これは一概には言えませんが、安いから悪いブーツってことは決してありません。
むしろ安いブーツの方が、初心者に最適だったり、うまい方でも合っている場合があります。
先にブーツの種類が、BOA、クイックレース、靴ひもに分かれるということを伝えましたが、当然、靴ひもよりもBOAの方が価格が高い傾向が出ます。
またスノーボードのインナーで、へたり難い良いものだったりすると、高くなる傾向があります。
インナーが軽量でサポートが高いのも高品質。
さらにアウターの素材、インソールの素材の良し悪しなどで価格は変わって来ます。
誰でも知っているようなメーカー品だったりすると、その安心から値段は高くなる傾向になります。
当然、今季に発売されたブーツは高いし、昨年販売していて売れ残ったブーツは安い傾向にあります。その中には、本来高い価格の良いブーツもあり、そういったブーツはお買い得でしょう。
昨年の残りものは、サイズ・チョイス(選び)がないですが、もし自分のサイズが見つかったら当たりですね!
僕の個人的なアドバイスとしては、ブーツはともかく自分にとってベスト・チョイスを目指すということです。
あまり値段の高さ安さに左右されず、自分が本当に良いなあ、と思ったものを選ばれるといいと思います。
なぜなら、スノーボードのブーツは、どんなスノーボードのマテリアルの中でも最も重要だと思うからです。
ブーツが快適で、操作性に優れていたら、スノーボードはとても楽しい!
だけど、キツかったり、自分に足に合っていなかったり、操作性が悪ければ、楽しいハズのスノーボードがストレスになることにもなりかねない。
だからこそ、多少目をつむって、ちょっと高いなあと思うブーツでも購入されるといいでしょう。
バートンのStep On®︎などのイージー脱着システムって、いいの!?
昨今、忘れてならないのはバートンのStep On®︎(ステップオン)、ナイデッカー SUPERMATIC(スーパーマティック)などのイージー脱着システムです。
これらの商品は、確かに便利だと思います。
特に座ってビンディングを脱着して、立つのが苦手な方などに最適です。
だけど、いくつか細かい問題も発生しています。
そもそもこうしたイージー脱着システムは、立った状態での脱着を想定しているので、初心者の方のように座って付けたい場合、付け難くなります。
問題は価格面、選択幅の狭さ、独特な硬さ、重さ、パウダー時の付け難さ
その他の問題点は、価格面と選択幅の狭さにあると思います。
まず、価格面で気にされなくて、Step On®︎などを使いたい人は、第一関門がクリアです。
次にまだ選択が狭いことですね。
バートンにしても全モデルのブーツで、Step On®︎をカバーしていないので、本当は使いたかったブーツがStep On®︎にはなかったというケースも出て来ます。ただ、バートンもそのへんは考えているので、人気モデルのブーツ、例えばION、RULERなどには対応しています。
あと懸念される材料としては、独特な硬さです。足首が固く感じるという意見も多いです。
また、教えてキャシャーン ためになるスノーボード情報では、ブーツ内の遊びがないことを懸念した動画もアップされました。(以下、参考)
4番目に重さです。
どのイージー脱着のブーツ、ビンディングでも重くなる傾向があります。
ナイデッカーのSUPERMATICビンディングも、通常よりも重くなってしまいます。
あと、最後はパウダー時の脱着の懸念。
実際にパウダー時でも問題なく付ける人も多いですが、僕がこれまで受け持った生徒さんのご意見では「パウダー時はStep On®︎を使わない。なぜなら脱着が面倒になるから」と伝えて来た人が少なくありませんでした。
そうなると、パウダー時は往来のビンディングで、それ以外のノーマルなコンディションではイージー脱着システムを利用するという手もあります。
そして、最後にもう1つ。意外に外す時に戸惑うという点です。こうしたイージー脱着システムの広告動画では、多くのケースで付ける場面だけ。あまり外している姿というところは見せてくれません。慣れれば、そうでもないけど、外すのにやや手こずる人は多いでしょう。
以上、細かいかもしれませんが、6点の懸念材料を伝えました。
またこの懸念材料があるけど、秒速で脱着できるシステムを求めている方、あるいは座った状態でバインを付けて、立つのが辛い方などは、検討されるべきシステムだと思います。
●さらにイージー脱着システムのことを知りたい方は、以下のコンテンツをご参考にしてみてください。
未来のスノーボードのブーツとビンディング着脱を決めるのはどのシステム?
https://dmksnowboard.com/boot-and-binding-attachment-and-removal-system-for-future-snowboards/
おすすめの人気スノーボード・ブランド
BURTON(バートン)
バートンは、世界で最もスノーボーダーに親しまれているブーツでしょう。
僕個人も長年履き続けています。
バートンの中でも、最高レベルの方に位置するION(アイオン)というブーツは、上級者に人気があります。
しかし、僕個人としては、固過ぎる、あと値段の高さの懸念で、その下のPHOTON(フォトン)を使っています。バートン全体の特徴かもしれませんが、馴染みやすく、だいたい10日間ライディング過ぎたあたりで調子よくなって来ます。
PHOTONはカービングターンやオールラウンドにスノーボードを楽しみたい人におすすめです。
あと、もうちょっと下のレベルのRULER(ルーラー)も人気があります。特に初心者の人にはとても良いブーツだと思います。
バートンの中では最も馴染みやすい履きやすいブーツでしょう。レベルアップしたい初中級者にぜひおすすめしたいブーツです。
ちなみに僕は、ちょっと細かいけど、IONとPHOTONの方が、RULERよりもハイクアップしやすい点が好きです。あまり初心者の方は気にしなくて良いですが、人によっては将来的にハイクアップしやすい靴底。Vibram®という有名な靴底メーカーがあるのですが、それを採用したバートンのブーツが好きです。
逆にバートンがちょっとイマイチだな、と思う点はへたりが早いことです。特にアウターよりもインナーの方が先にへたってしまいます。
他のメーカーのブーツも使用しましたが、バートンが一番へたりやすいのでは?と思ってしまいました。
だけど、結局のところ一番調子いいので、毎年バートンを購入しちゃういます。
僕はシーズンで120日間ほど山に上がるので、バートンだと2足必要になって来ます。
他のメーカーのブーツなら、もうちょっと引っ張れるのかもしれません。
以下、さらにくわしくバートンのブーツの選び方を解説しています。
バートンのスノーボード・ブーツの選び方
https://dmksnowboard.com/how-to-choose-burton-boots/
DEELUXE(ディーラックス)
世界的に有名なメーカーですが、特に日本人に人気がある印象があります。
ディーレックスは、熱成型できるサーモインナーが有名で、よりこだわりがある人。あるいは、サイズフィットで足に悩みがある人に人気があります。
日本全国のショップで、どこでも良いサーモインナーを作ってくれると思いますが、東京の町田にあるビーズイーストは有名ですよ。
国内ではトップレベルで熱成型インナーを作っている実績があるので、気になる方はぜひチェックしてみましょう。
ディーラックスのモデルの中では、IDが人気が高いです。
SALOMON(サロモン)
僕は使ったことがないですが、サロモンのブーツも評判が高いです。
バートンが合わないけど、サロモンだとしっくりしたというご意見も聞かれることがあります。バートンなんかよりもサロモンの方がずっといい!作りがしっかりしている、という人もいます。
ブーツというのは、本当、人それぞれに好みがあるんだな、と思いますが、ぜひ履き比べの1つにサロモンを入れることもおすすめします。
RIDE(ライド)
近年、ライドのブーツの評判が上がっています。
自分も前シーズン、試しに履いてみましたが、その作りの良さに驚きました。
ただ、自分にとっては手強い固さというが、屈強過ぎるという印象があったので、結局のところあきらめましたが…。僕は比較的に柔らかめのブーツが好きなので。
自分のイントラ仲間でも強くライドのブーツをおすすめする人がいます。
もし、ショップでライドを履いて調子良かったら、それはあなたの強い選択肢に入るでしょう。
新しいブーツの慣らし方
新しくブーツを買って、一度も事前に履かずに雪山に行くと、凄くキツく感じるものです。
だから、事前に履いておくことをオススメします。
良い方法は、ヒーターの前にブーツに置いておくこと。目安は20分以上。
温めたら、ブーツを履いてみましょう。
しっかりとブーツの紐を締めて10分間、立っておきましょう。
その間、歩いたり、屈伸運動するのもグッドです。
そうしたらだいぶ馴染んでいることになるでしょう。
僕は、新しいブーツを買ったら、ゲレンデに出る前に何度も履くようにして慣らしています。
ブーツを履いてスクワット運動をしたり。
ブーツを履いて、料理をしたり。
やはり、新しいブーツを履いて初日から気持ち良いスノーボーディングがしたいので。
ぜひお試しください!
ご不明な点・ご質問・ご意見などありませんか?
こちらのハウツーのコンテンツは、みなさんのご質問、ご感想などを元にさらに発展していきます。
みなさんにお役に立つスノーボード・ハウツーを目指しますので、何か伝えたいことがありましたら、お気軽にご連絡ください。
e-mail: [email protected]
飯田房貴(いいだ・ふさき) プロフィール
東京都出身、現在カナダ・ウィスラー在住。
スノーボード歴37シーズン。そのほとんどの期間、雑誌、ビデオ、ウェブ等スノーボード・メディアでのハウツーのリリースに捧げている。
90年代を代表するスノーボード専門誌SNOWingでは、「ハウツー天使」というハウツー・コラム執筆。季刊誌という状況で100回以上連載という金字塔を立てる。またSnowBoarder誌初期の頃から様々なハウツー・コーナーを担当し、その中でも一般読者にアドバイスを贈る「ドクタービーバー」は大人気に!その他、自身でディレクションし出演もしたハウツービデオ&ハウツー本は大ヒット。90年代のスノーボード・ブームを支えた。
現在も日本最大規模のスノーボード・クラブ、DMK Snowboard Clubの責任者として活動し、レッスンも行っている。
普段は、カナダのウィスラーのインストラクターとして、世界中の多くの人にスノーボードの楽しさを伝え続けている。2016-17シーズン、ウィスラーのインストラクターMVPを獲得!!2020年から英語版ハウツーサイトSNOWBOARDTIPS.NETを開設。
著書に『スノーボード入門 スノーボード歴35年 1万2000人以上の初心者をレッスンしてきたカリスマ・イントラの最新SB技術書』 、
『スノーボードがうまくなる!20の考え方 FOR THE LOVE OF SNOWBOARDING』がある。