ショーン・ホワイトのハーフパイプ・ランの凄さを科学的に証明した画期的なドキュメンタリー番組

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ショーン・ホワイトのハーフパイプ・ランが、なぜあれほどまでに高いエアーを出せるのか?
また、どのようにしたらあれほどのレベル高い高回転トリックを決めるのか?
そのライディングの凄さを科学的に証明した画期的なドキュメンタリー番組、『How does Shaun White get such huge air?』。すでに2年前に
ESPNからアップされているものだが、これまでのところ日本語訳でのアップデートはなしだったので、ご紹介しよう。

おそらく、この科学的なアプローチは、あなたのハーフパイプ・ランはもちろん、フリースタイルの技術にも大きな影響を与えることになるだろう。

1 他の選手がターンしながらパイプにドロップインをするケースが多い中、ショーンは真っすぐに入って加速させています

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2 減速のための摩擦を最小限に抑えています。(※ボード寄りの映像で説明しているが、この根拠は不明)

ドロップインする時、ジャンプして高い位置から入るので、より加速させることができます。
1マイル時間(1.6キロ)を遅くさせることは、3フィート(およそ90センチ)もエアーを低くさせてしまう。
(※たった1.6キロ遅くなるだけで、90センチも高さを出せないことには、疑問があるが…)

4 ショーンは、ブランコで足を上げてスイングさせるのと同じように、パンピングを利用している。またそのパンニングを利用して、高回転につなげています。

5 ハーフパイプの平らな部分の間にクランチ(低い姿勢を取り)し、カーブしてリップに向かい、腕を上げていきます。

6 パイプ内でカーブした経路の回転中心に近い重心であり、全体的な速度を上げています。

7 進入角度に関して。22フィート(およそ6メートル60センチ)のスーパーパイプを滑る理想的なアプローチラインは、80度から85度です。
あまり縦に入り過ぎると(※真横から入るということ)、エネルギーの伝達を使い過ぎて、5フィート(1メートル50センチほど)も低いジャンプになる可能性があります。

8 最適なテイクオフは、ボードを踏み込むと同時に、腕を肩の高さまで上げることです。わずか1秒前後この動作のタイミングの差で、エアーの高さを失ってしまいかねません。

9 ショーンは各ステップを完璧に実行することで、スーパーパイプ自体の高さよりも最大23フィート(7メートル)空中に舞い上がることができるのです。

また、最後の締めのトークでは、ショーンは男子スーパーパイプで唯一スキニーなパンツを履いた選手で、その空気抵抗は20%も軽減される、ということも紹介している。

以上が番組の内容だが、どうだろう?
いくつか、疑問はあるが、大部分で勉強になることばかり。
かなり、あなたのスノーボーディングの参考になることを伝えているのでは?

様々な興味深いデータを伝えているが、腕の上げに関して、そのタイミングが大事であるということは興味深いと思った。
本当に高いジャンプを目指すなら、まさにリップの頂点ギリギリのところで、腕を上げる。遅過ぎても早過ぎても、高いエアーにつなげることができない。こうしたタイミングの練習に集中するだけでも、より高いエアーが狙えそうだ。
ぜひ、今季のスノーボーディングに活かしてみよう。

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