【フサキ日記】グリーンラボ20周年ブランドブック:スノーボード愛が詰まった一冊

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先日、イチロウくんが家に寄ってくれて、グリーンラボのブランドブックを持ってきてくれました。それ以来、コーヒーテーブルに置いて、時折手に取ってページをめくることが楽しみになっています。

スノーボードの一ブランドが書籍を出版すること自体、非常に素晴らしいことだと思いますが、今回、20周年という節目において、その挑戦をしてみたようです。

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グリーンラボというスノーボードブランドについて簡単に説明しますと、2004年に渡辺尚幸、中山一郎、中山二郎の3人によって始められたスノーボードブランドです。地元長野県産の木材を使ったウッドコアを使用して、スノーボードが作られています。

長野県の森林は県土の78%を占め、特に民有林が多いです。人工林も多く、これらの森林を守るためには間伐などの人的管理が欠かせません。特に、31年以上のスギやカラマツが多く、間伐や木材の利用が大きな課題となっています。これらの資源をうまく利用して作られているのがグリーンラボのスノーボードです。

現在、地球に優しい持続可能な活動が注目されていますが、グリーンラボは実に20年以上前からこのような活動を続けています。

「ウッドコアの生産と共用する“コア繋がり”」=フレンドシップ。国産スノーボード・スキーファクトリーの生産ラインにおいて、各社が最低1アイテムを生産することで国産材の利用拡大に繋がります。多くのスノーボーダーが環境に対してできることとして、“コア繋がり”(自然との共生)を提案しているブランドです。

さて、肝心の20周年ブックの内容ですが、これが本当に素晴らしい!読み応えがありつつ、軽やかな印象で、まさにコーヒーブックとして気軽に手に取って、適当なページをめくるのが楽しいです。素敵で印象的な写真も多く、文字を読むのが疲れたら写真で楽しむことができます。

デザインの美しさにも目を引かれます。ページを眺めていると、製作者の意図やこだわりが伝わり、思わず見入ってしまいます。

この本を制作したのは、DIGGIN’ MAGAZINEのDie Goさんです。このような素晴らしい本ができたのは、彼の手腕によるところが大きいでしょう。同じ業界に身を置く者として、スノーボードカルチャーを丁寧に伝えてくれるこの本には、敬意と感謝の念を抱かずにはいられません。

この本はクラウドファンディングで制作されたとのことですが、ユニークなのは、最後に支援者の名前が紹介されていることです。まるで相撲の番付のように、支援額が高い順に大きな文字で名前が並べられています。

それにしても、本当にたくさんの人たちに支えられて作られているのですね。
グリーンラボを作る人たちの強くて優しい思いが、多くの方に共感を得ているのでしょう。
この本を通して伝わってくるのは、スノーボードへの深い「愛」と「自然との共生」への共感です。その「愛」が、ブランド20年の軌跡を支え、未来へと繋がっていくのだと感じました。

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