スノーボードを始めてから今季30シーズンを迎えるというDMK創始者フサキ。
長年にキャンプでのコーチングや、スノーボード雑誌でのハウツーなどで活躍して来たが、その集大成とも言えるスノーボード・キャンプが、白馬栂池で開催された。
レポート:ますみ
まず最初に!
フサキさんスノーボード人生30周年おめでとうございます!!
凄いです。本当に凄い。一つの物事を30年続けるってだけでもナカナカできません。しかも30年前のスノーボード業界って決して成熟した環境ではなく、すべてが手探り状態。そんな中に度胸一発で次々に色々な世界を開拓してきたパイオニア、いや、もう呼んでもいいでしょう「レジェンド」と。
30年の中には色々な苦難や障害もあったと思います。しかしそんなこと微塵も感じさせない明るい性格は正にDMKの太陽です。
日本初のスノーボードCMのスタントマン(なんと真木蔵人の!)、数々のスノーボードハウツービデオの作成、スノーボード雑誌へのハウツー記事の長期連載、WEBサイトでの365日欠かすことのない情報発信、カナダ・ウィスラーでのインストラクター業、クールで斬新なスノーボードブランドのディストリビューションなどなど、スノーボード発展の歴史とともに歩んできた、否!フサキが歩いた後に道ができるのである。
人は歩みを止めたときに、
そして挑戦をあきらめたときに
年老いていくのだと思います。
この道を行けばどうなるものか
危ぶむなかれ
危ぶめば道はなし
踏み出せばその一足が道となり
その一足が道となる
迷わずゆけよ
行けばわかるさ
ありがとう!!
って終わっちゃダメだ。レポートです。
毎年フサキさんのツアーはやっていますが、ココ数年はレッスン?とはあまり言い難い内容が多かったと思います。特に一昨年の野沢温泉の時なんてパウダー食べただけで終わりってのもありました。ええ、ごめんなさい。このとっちゃん坊や少し甘やかせ過ぎました。なので今回は正に30周年を迎えるということで、飯田房貴の人生=ハウツーではないのか!ツアー何て生っちょろいことじゃダメだ!という願いを込めて今回は「ハウツーキャンプ」と銘打ったのであります。
白馬地方は昨年大きな地震にあって、被害の少なかったスキー場にも風評被害などの影を少なからず落としています。そんな時だからこそ、我がDMKの太陽が明るく照らして影なんて吹き飛ばしちゃえ!と白馬を選んだわけです。白馬にハウツーキャンプが帰ってくるのも久しぶりです。最後に白馬で開催したのは2004年の岩岳。正に11年ぶりに帰って来ました。今回はその思い出深い岩岳ではなくて、そのお隣の栂池高原で帰ってきたハウツーキャンプの開催です。
開催日は2/22(日)~23(月)の平日に行われるここ数年のお決まりのパターン。果たして平日にお休みを取ってまで来てくれるメンバーはいるのか・・・と戦々恐々でしたが、無事フサキさんに会いたい!って13人のメンバーが集まってくれました。ありがとー!
開会式は予定通り9:00にゴンドラ駅の前でスタート。
モチロン挨拶はメインコーチの飯田房貴。和気あいあいとした挨拶の中、取り囲む仲間たち。参加メンバーは、ホープさん、まゆみちゃん、まきねー、カジちゃん、ミックン、ゆうじろうさん、ノギー、シンペイ、まーちゃん、しゅくちゃんに1DAY参加の聖くん、あまちゃん、あいこちゃん。
長いことDMKのクラブ活動に参加してくれているメンバーから初めて参加する人まで、今までもこれからもフサキさんのスノーボード人生に関わっていくのだと思うと感慨深いですね。
みんな熱い!なんて季節外れな言葉も飛び出すぐらいなとても暖かい日。絶好の晴天!とまでは行かないけど時より出る晴れ間は色の濃いブルーが綺麗です。
まずは足慣らしを開始。ゴンドラで一気に頂上まで行きます。頂上から少し滑り降りると、そこには「ここでハウツーして下さい」と言わんばかりな栂の森ゲレンデ。長さ、幅、リフトのアクセスどれをとっても最適です。
足慣らしで一本滑ったら、早速レッスン開始です。そう!父ちゃん気合十分です。
まずは各キャンパーの滑りを分析するためにナチュラルに滑ってもらいます。それから板の踏み方を意識した斜滑降。上半身の動きをあえて制限して腰から下の動きの意識を高めるための手を使わないターン。ターン後半の板を踏む意識を高めるJターン。エッジの切り替えの意識を手で表現する方法。力強いエッジングをするためのグラブターン。ターンのキッカケで先行動作を意識させる180ターン。
す、凄いよフサキさん!次々に繰り出されるハウツーの数々は正に太鼓の乱れ打ち。自由に滑っているフサキさんも好きだけど、やっぱハウツーやっている時のフサキさんは輝いています。たまに?のハウツーもあるけどそれも含めてやはりハウツー天使ここにあり!といったところでしょうか。楽しい雰囲気と上達する喜びが重なる時って最高だよね。平均年齢が上がってきたDMKスノーボードクラブだけど、上達することを諦めてはいません。
ドリルって言われる練習方法は時として敬遠する方もいます。スタイリッシュじゃない、自由じゃない、そんなのスノーボーダーとしてちょっとダサいって言うライダーさんも中にはいます。
だけど、自由に滑るために何かを教えてもらいたい。そのために何をやったらいいのかが分からない。そんなことってあると思います。誰もがセンスや創造力にあふれているわけではない。みんなで同じことやって、同じ失敗して笑って、成功して高めあって、そんな楽しみ方もある。楽しいと思うことは人によって違う。楽しみ方を否定する事自体が自由じゃないよね。そんな一つの楽しみ方をこのキャンプは提案しているのです。
※補足として、一番自由気ままに滑りたがるのはフサキさんです。生粋のスノーボーダーです。
みんな夢中にレッスンを受けているから時間がたつのが早い!あっという間に昼食の時間。
昼食会場はゴンドラ中間駅に程近いエデン。栂池は私の庭!と豪語する(してません)まゆみちゃんに先導してもらいながら滑りごたえのあるコースを楽しみながら滑っていきます。
ここで話題を変えまして、今回はDMK史上初!試乗会を実施しました!
カナダで誕生したスノーボードブランドHightide Mfg
詳しい内容は以下のページより参照して下さい。
https://dmksnowboard.com/hightidemfg/
クラブ員ホープくんが試乗したレポートもあわせて、どうぞ。
https://dmksnowboard.com/?p=31750
僕もモチロン試乗しました。試乗したのはOlsen Twin。グラフィックがドキドキしちゃうけど、滑りに関しては踏めば踏むだけ切れていく感じ。今回は圧雪されたゲレンデでのシチュエーションだったけど、硬く重めの板の特性でもある、切れて安定感のある高速クルージングなど大きな滑りが好きな人にはたまらないかも!?
昼食後もゴンドラで頂上へ。今度は少し長めにゲレンデを流しながら色んなことにチャレンジ。
コブを滑走してみたり、よりフリースタイルな滑り方、180での先行動作の仕方やターンでの上半身の使い方などなど。レベルの高いプロライダーだとあまりにもナチュラルに難しいことをこなしてしまうので、わかりにくいことも多々あるけど、インストラクターとして、しかも小さなゲレンデではなく、一大リゾートウィスラーに来る世界各国の人々に文化や言葉の壁を超えて伝えなければならない中で、日々奮闘している。そんな鍛えあげられた見本の滑りはとっても分かりやすい。真似してると自然とできたりします。楽しいわぁ。
あっという間に一日目終了です。
1DAY参加の人はココで残念ながらお別れです。また一緒に遊ぼうぜ!
みんなで宿に移動
今回泊まったお宿は「リゾートホテル栂池」。言葉だけ聞くと、あらDMKさん、今回は奮発しちゃったのねってなるのですが、このリゾートホテル栂池、ホテル部と旅館部に分かれてまして、今回利用させていただいたのは旅館部の方。旅館部はちょっと古さを感じるいかにも旅館って感じだけど、ナカナカどうして!とても清潔で過ごしやすい宿でした。
温泉も24時間入り放題!ナトリウム塩泉でもう体の芯まで温まります。夕食は手の込んだ料理で品数、ボリューム、味も満点でお腹いっぱいです。
団体と言うのには少人数なのに、お部屋も色々融通を効かせてもらいまして、本当にありがとうございました。また利用したいな♪
夕食後には、今回も協賛を頂いた「シンハービール(SINGHA BEER)」で、みんな一部屋に集まってカンパーイ!スッキリうまい!
それではハウツーキャンプの定番、ビデオクリニックのスタートです。
昼間に撮影した滑りを早速再生。コマ送りにしたり、時には何度も戻ってチェックをします。滑りのポイントを見極めて、。一人ひとり丁寧に楽しくその解決方法を全身を使ったダイナミックな解説で行う。これまたハウツー天使の真骨頂です。
ビデオクリニックも終わってすっかり体が温まって来た頃。
実はサプライズを仕込んでいたのです。
フサキさんの30年に縁のあるライダー、関係者からビデオレターを集めて30周年を記念したビデオを披露しちゃいました。
そのビデオは
父ちゃん、名前が映し出されるたびに、ワオ!うそぉ!マジ!と感激しっぱなし。笑顔で涙目になっていたのがフサキさんらしかったね。
そんな最高の気分で迎えたプレゼント大会は盛り上がりすぎ!
今回も沢山の協賛品を頂きました!NOMIS、WestBeach、AWSM、LANDING、BURNSTREET、transformgroves、Hydroponicからアパレル関係の数々。マツモトワックスからは贅沢にアイロン、ブラシ、ホットワックス他ハウツーDVDまで入ったワックス入門セットとバラクラバ、スクレーパを頂きました。本当にありがとうございました。
さて、その豪華協賛品の争奪戦ですが、じゃんけんから始まり、いやあフサキとうちゃんが感動でリミッターが解除されたのか、パーティーボーイの本領発揮です。
じゃんけん大会に勝ち残った二人に尻相撲をやらせるわ、その尻相撲の始まりの歌を歌い出すわ、参加者一同腹を抱えるぐらい大笑い!しまいにはプレゼント大会に自ら乱入!じゃんけんを華麗に勝ち抜いて、なんと賞品げっと!さすが、滑りも遊びも全力です!!
全員に協賛品も行き渡り、大笑いでプレゼント大会も終了。楽しかった雰囲気が写真から伝わるかな?
大興奮だった昨夜の余韻を残しつつ目覚めた朝は雨模様。あちゃ~。でも最近は色々調べる術があるもので、雨雲の動きなどを検討した結果、1時間スタートをずらせば雨は上がると判断。よかったぁ。
そんななかでのサプライズ第二弾!なんと悪天候が幸いしたのか、今シーズン日本各地で撮影に明け暮れていたDMKライダーのトモが遊びに来てくれた。トモはDMKと縁のあるWestBeachやLANDINGのライダーでもあり、FLUXやX5、マツモトワックスなどからもスポンサードされているかっちょええライダーなんですわ。
フサキ父さんまたもやのサプライズに嬉しそうです。さあ、二日目も張り切っていこう。
しかしこの日は珍しく霧が大発生。視界がかなり悪く、滑りも慎重にならざるを得ません。そんな視界の悪い中、上に上がれば多少は改善されるかも!?と願いつつ栂の森ゲレンデへ。
おお、完璧とは言えないけど、時々晴れ間も出てますよ。うん。これなら大丈夫。30年間の人徳を発揮しちゃったかも。
まず何やる?って最近流行のリバースターンなんてどう?て話になって、早速トライ。
大体どうやっていいのかワカンネ~なんてみんなで言いながらチャレンジ。全体を見て一番様になってたのは、さすがのフサキさんだったりする。
その流れで今度はビッテリーターンだぁ!おお!さすがにパウダーを滑り慣れているトモに取っては必須のターン。ビシッと決めてくれます。(本人はこれがビッテリーターンだとは知らなかったらしいが・・・)。
何度か流しているうちにスタートも遅かったのもあって、もうお昼の時間。下まで流しながら移動しましょう。やはり下に降りていくごとに霧が深くなって来ます。正解だったね。
昼食後はみんなでフリーラン。終盤に差し掛かると雨も降ってきて、汚れで板も止まりがちだけど、みんなで滑る。やっぱみんなで滑ると楽しいね~
最後はリフト乗場までチョッカリ対決!ワックスの力か!はたまた体重の優位性か!僕が徐々に後続を引き離したころ、後ろを振り向くと全員が前のめりになって塊でついてくる!こわ!
そんなビビっているスキを狙ってフサキ父さんがイェーイって僕をぶち抜いて行きました。そしてそのまま宿に向かって行きました。
でも、先に行っちゃったけど、閉会式どうするの?
こんなお茶目なところも愛すべきところなんです。
宿でチェックアウト後もお風呂を使わせていただきました。ありがとうございました!
夕飯まで付き合えるメンバーは中央駐車場の近くにある串兵衛で夕食、一番オススメの山賊焼きがなかったのは残念!でもトンカツも美味しかったぁ。
満腹で店の外に出て、やっとのことで閉会式(笑)
フサキさんの30周年という貴重なタイミングにみんなと一緒に滑ることができたのは、フサキさんにとってもすごく嬉しいことだったのではないでしょうか?モチロン今後も40年50年目指して頑張って貰って、そのたびにみんなで楽しく滑ろうぜ!
今回キャンプを開催するに当たって、いろいろな人にご協力を頂きました。
楽しい時間を過ごすことができたことを、あらためて感謝申し上げます。
ビデオレターを頂いた方々(順不同、敬称略)
青山奈央世、阿刀暖、安立風太、水田 真依子、井上智秀、渡辺雄太、藤田一茂、田島 継二、小西隆文、チョーシャ、中島志保、家田三千子、吉沢こずも、田中幸、左氏義一、六角ダイゴ、松本年一、平野創、大原拓巳、秋山亨、マツモトレンジャー、綿谷直樹、高石 周、松澤 聡比古
協賛
シンハービール(SINGHA BEER)
NOMIS、WestBeach、AWSM、LANDING、BURNSTREET、transformgroves、Hydroponic、マツモトワックス