本当にできるのか!?灼熱の中東サウジアラビアで国際的なビッグエア大会

出典元: Riyadh Season
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中東サウジアラビアの首都リヤドで国際的なビッグエア大会、SnowBlast KSA Cupが本日にも開催される模様。しかし、一方で本当に灼熱の土地でこんな夢物語ができるのか?という疑問の声が高まっている。

私はこの記事をSNOWBOARD MAGAZINEで知った。
https://snowboardmag.com/news/saudi-air-abia-50000-prize-for-big-air-snowboard-contest-in-middle-east

タイトル:Saudi Air-abia: $50,000 Prize For Big Air Snowboard Contest In Middle East
サウジアラビア・エアアビア:中東でのビッグエアスノーボードコンテストに賞金5万ドル

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優勝賞金は5万ドル、2位3万ドル、3位2万ドルが争われるという。コンテストは2月28日から3日間開催されるようだ。

SNOWBOARD MAGAZINEというのは、どちらかというと以前からビジネス向けの雑誌。あまり一般大衆スノーボーダーたちが見るものではなく、ちょっとマニアックな業界誌的な立ち位置でもあるマガジンである。記事の信ぴょう性は高い専門誌。
しかし、いろいろその周辺のSNSでの会話を拾ってみると、最初はどうやらSnowboarder Magazineが伝えたようだ。しかし、これはガセネタということだったのだろうか。もうすでにこの記事はもう消されてしまっている。

雑誌名が似ているので混合しやすいのだが、Snowboarder Magazineは元々、歴史あるスノーボード専門誌。かつてトランスワールド誌があった時代は、2大スノーボード専門誌とも呼ばれていて、どちらかというとより認知度が高いトランス誌が横綱でスノーボーダー誌が大関みたいな感じだった。
しかし、ネット全盛、SNS全盛時代に入りトランス誌は消滅。残ったスノーボーダー誌も、コアメンバーだったパット・ブリッジ氏(※おそらく世界で最も名だたるスノーボード編集者)が辞めて、パットは現在Slush The Magazineでその遺伝子を引き継いでいる。

一応、こうした専門誌事情を説明する意味は、今やスノーボーダー誌はかつてのような専門分野高い編集員が残っている雑誌ではなく、ウエブメディアだ。こう言ってしまえば、「DMKだってそうじゃん!」と突っ込まれそうだけど、それはさておき…。

SNSコメントでは、このような内容も出ているので紹介しよう。

「Snowboarder Magazine(スノーボーダー誌)が伝えるイベントはSaudi Air-Abiaとは呼ばれていない(笑)。それはSnowBlast KSA Cupがと呼ばれ、その報道と事実確認は衝撃的なほど無知だ。このカップはリヤド・シーズンの一環で、サウジアラビアで毎年開催される国営のエンターテインメントとスポーツの祭典だ。ビッグエアを含む30のイベントが開催される。彼らは500トンの雪をトラックで運び、携帯用スノーキャノンのようなもので地表に吹き付ける。世界最大のスノーボード専門誌(スノーボーダー誌のこと)が、どうしてこの詳細を見逃したのか?私なら記事を更新するか、あるいは削除する。」

このコメントを額面通り受け取れば、最初にスノーボーダー誌がちょっと煽り気味に「Saudi Air-Abiaが行われる」というような報道をしてしまったのかもしれない。みんなが「マジか!」という感じで記事が大きく注目された。しかし、その後、反省気味に(?)記事を削除したようなのだ。

私も同じような立場なので、煽りたい気持ちはわかるし、これまで数多くの反省事例もあった…。しかし、勝手に名称を付けてしまったのは、よくなかった。

ともかく、ひじょうに興味深い記事なのだが、そもそものネタ元はどこにあるのだろう?
いろいろ探してみると、公式のプレスリリースPDFを発見!

それにしても凄いメンバーだな。本当にこんな方たちが出るのだろうか!?

Nicolas Huber
Mons Røisland
Sven Thorgren
Su Yiming
Ryoma Kimata
Chris Corning
Leon Vockensperger
Red Gerard
Luke Winkelmann
Brock Crouch
Jake Canter
Hiroaki Kunitake
Taiga Hasegawa
Enzo Valax
Takeru Otsuka

ちなみに本日のサウジアラビアのリヤドの気温は、調べたところ27度もあるようだ。夜になると冷え込むのだろうか。どちらにしても、そんな灼熱の地のジャンプ台に雪を吹き付けるなんてただ事ではない。この話が本当かどうかは、出場する予定の選手たちのSNSの近況報告で判明するかもしれない。


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