平野歩夢がX GAMES前に語っていた「誰も辿り着けない位置まで行きたい」

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日テレスポーツが、アップしてくれて動画、【X GAMES】平野歩夢が語る今後「誰も辿り着けない位置まで行きたい」が、ひじょうに興味深いインタビューを公開してくれたので、ご紹介しよう。

このインタビュー動画は、平野選手のスポンサーであるモンスターエネジーが行ったもので、それを日テレが公開してくれたようだ。
平野歩夢がX GAMES戦前に語っていたもので、トリプルコーク1440の困難さなどを語っている。
さらに興味深いのは、現在のコンペティションシーン(ハーフパイプ)で魅力が薄れていることを指摘。その理由の1つには、エアーターンが認められないこと。高回転ばかりのトリックが得点に優遇されて、一発エアのカッコ良さを大会で表現できないジレンマがあるというものだ。

思えば、長野オリンピックで初めてスノーボード・ハーフパイプ種目が行われた時には、必ずストリートエアを入れないといけないルールがあったので、ライダーたちはメソッドエアを最初の一発目に持って来ていたりしていた。現在も平野海祝が、どデカいメソッドで観客を沸かし、世界中のスノーボーダーから尊敬されているが、必ずしもそれがスコア結果に反映されないので、そのへんがもどかしいところだ。

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おそらくプロ野球やワールドカップのサッカーのような大規模なブロードキャスト・レベルになれば、「あのマニアックな技術」みたいなことを話すコメンテーターも出るのだろうが、スノーボードの場合、それを伝えるのは一部の専門誌レベルのサイトだけなので、それが世間に伝わり難い。おそらく世間から見たら、ワールドカップに出て良い結果を出した選手が、「凄いんだな」みたいなレベルで、実際にそこで行われた競技内容、各選手のトリックなどは気にも留めないのだろう。一般の新聞をチェックしても、誰が優勝したとか、高回転の〇〇回転しただけというような話しか出て来ない。

今回、平野選手が日テレスポーツという誰もが見るようなメディアで、こうしたインタビュー内容を公開したことは、今後のスノーボード界の在り方に一石を投じたと言えそうだ。

「トリプルコークなんじゃないですかね」と笑いながら伝える平野選手が、まあ、わかってもらおうというのは無理なのかな、という思いで語っている様子が印象的。個々の選手のスタイルって、たしかに一般の方に伝えるのは難しく、長年おいしい食事をいただいた人が、本当においしい食事を作れるように、スノーボードというものを愛好し続けて、様々な優れたライダー映像を見て来た者ではないとわからないもの。偉そうに伝える記者でも、本当のところわかっていない部分も多いので、よくライダーたちから聞いてなるべくそのカッコ良さや難しさを一般の人に伝えているようにしているのだが…。

何はともあれ、この興味深い平野歩夢の最新インタビューをチェックしてみよう!

1月26日から行われるアクションスポーツの祭典「XGAMES」を前に、スノボード北京オリンピック金メダリストの平野歩夢選手へインタビュー。スケートボードとの二刀流や得意技「トリプルコーク1440」、命懸けの戦いになるという今後についてなどを語りました。

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