Volcomのオーナーである米ブランド管理会社のオーセンティック・ブランズ・グループ(Authentic Brands Group)は、世界最大の証券取引所であるNYSE(ニューヨーク証券取引所)に、先週6日に上場を申請した。
ABGは、ニューヨーク市に本社を置くアメリカのブランド管理会社。その保有には、さまざまなアパレル、陸上競技、およびエンターテインメントブランドが含まれ、Volcomの他、Airwalk、Vision StreetWearのボードスポーツブランドも所有する。
提出書類に記載されているIPOの規模は1億ドル(約110億円)だが、海外メディアの報道によると約100億ドル(約1兆円)規模になる可能性があるという。
ABGは、2010年にジェイミー・ソルター氏によって設立されて以来、30を超えるスポーツ、アパレル、セレブリティブランドのポートフォリオに成長。2019年にはVolcom、2021にはファーストファッションのForever 21も管理するようになった。(以下、Wikipediaページ参考)
https://en.wikipedia.org/wiki/Authentic_Brands_Group
同社は収益の大部分を、年間売上高が140億ドルを超える事業からのライセンス料から得ているとのことだ。
2020年のABGの純利益は2億2500万ドル、総収入は4億8900万ドル。 3月31日に終了した3か月間の収益は、32%も増加して1億6,000万ドルになったという。日本では考えられないが、おそらくコロナ禍において、溜まっていた資金が消費に回され始めたのだろう。実際、アメリカでは今、需要が供給に追いついておらず、インフレ懸念が高まっている。本来なら2パーセント成長が健全ということだが、物価の上昇は5%以上にも達しているという報道も出ている。
もし報道などで予想されているように、日本でもコロナが10月~11月ぐらいに収まるようであれば、業界関係者はアフターコロナにしっかりと対応しておくことが必要だ。この秋から冬に掛けて、一気に資金が消費に回るようになればウィンター業界にとって追い風となるだろうが、果たして!