文:飯田房貴 [email protected]
「ヘルメットはしていなかったのだろうか?」
群馬県のスキー場で、小6女児がスノーボードで転倒 意識不明で搬送のニュース。
繰り返しヘルメットの必要性を伝えているのに、このようなニュースを聞くのは残念だ。
スノーボードが2度目だったという小6女児。
もしかしたら、スノーボードがちょうど楽しくなっていた頃なのかもしれない。
4人家族の旅行は、一気に失意の時間となったかと想像すると、胸が痛む。
特に初心者ほど緩斜面で滑るので、そういったところほど、衝撃が強くなる傾向だ。
極端な話、急斜面の方が転倒時に衝撃を逃がす可能性が大きい。
また初心者の方は、逆エッジと言って、急激に谷側のエッジに引っ掛かるように転倒することがよくある。
それだけにヘルメットは必需品。
こうしたニュースが出ると、『スノーボードは危険』というレッテルが貼られやすいが。
確かにスノーボードは、他のスポーツに比べて決して、安全な方とは言えないが、
他のスポーツ同様に、ルールを理解し行えば、安全に楽しめる確率は上がる。
・準備運動を怠らず
・ヘルメットなどの安全プロテクターを身に付ける
・他のスキーヤー、スノーボーダーと衝突しないための知識(以下ページ参考)
https://dmksnowboard.com/skier-snowboarder/
・ 怪我につながるサインを見逃せない(以下ページ参考)
https://dmksnowboard.com/limit/
このことも何度も伝えて来たが、欧米ではほぼ9割以上のスキーヤー、スノーボーダーがヘルメットをかぶっている。
また、子供にヘルメットをかぶさないことが、見つかれば親が罰せられる。
つまり、子供にヘルメットをかぶらせないことは違法なのだ。
だが、日本では子供のスキー学校でもヘルメットをかぶさないところがあるので、驚きだ。
転倒の衝撃だけではない。
万が一、衝突の際、スキーやスノーボードが子供の頭に突っ込んで来たらどうだろう。
想像しただけでも恐ろしく、ヘルメットをしたいという気持ちになるハズだ。
ヘルメットをしたからと言って、完全に怪我や死亡事故をなくせるわけではない。
しかし、ヘルメットをすることで、そのリスクがかなりの割合で減ることを肝に銘じてほしいものだ。
小6女児の回復をお祈り致します。