いよいよ平昌オリンピックまで100日を切った今、オリンピックのスノーボード種目を管轄するFISが、平昌オリンピックのスロープスタイルコース計画を発表!
スロープスタイルのコースをデザインしたのは、ドイツを拠点にするSchneestern社。
FISのホームページによると、Schneestern社は世界中の何百万人もの視聴者に対して、ユニークで魅力的なコースを提供し期待に応えたとしている。
コース全体の流れは、前半3つがジブで、後半3つがジャンプというこれまでのスロープスタイル・コースの流れを組む6ヒット構成だが、よく見るとかなり複雑な構成となっている。
さらにくわしく6つのセクションをチェックしていこう。
第1セクション
スタート直後の第1セクションは、3つの選択から決めることができる。
イラスト、左側が最も簡単な短めなストレートレールだが、ドロップの部分が長くそこでトリックすることも可能なようだ。
真ん中はキンクレール。スタイリッシュにレールを決めれる選手にオススメ。
一番右のレールはトリッキー。レインボーレールからフラット・ダウン・レールに向かうこともできるし、最も右のレールにジャンプインし、そのまま抜けたり、さらにレインボーの方のレールにトランスファーすることもできそうだ。また一番右の方のRを使ってサイドインして乗ることも可能なようで、最初のセクションからかなりトリッキーな展開となりそうだ。
第2セクション
第2セクションは、さらに凄い複雑なって来る。
一見すると、3ライン。
向こう側の高い鉄棒のようなレール。
下部のキンクキンクレール。
そして一番左からボックスからレールに入るライン。
しかし、それだけではない。向こう側の鉄棒のようなレールの先には、クォーターのようなアイテムがあるのだ。ただこの一見するとクォーターにようなアイテムは、もの凄く反りあがったキッカーのようなデザインなっている。このクォーターからレールにインするということなのだろうか。
さらに、その鉄棒の手前にもキッカーがあり、ここからジャンプしてレールに当て込むこともできる。
手前のボックスも、さらに左側に行けば波のようなキッカーがあり、そこから飛んでレールに当て込んだりすることも可能なようだ。
選手として、どのようなライン取りを選択するのか迷うところだろうし、ジャッジの方もあまりにもバラエティに富んでコースで、競合性が弱くジャッジし難いようにも思える。
第3セクション
キンクレールやノールなど。
ここもかなりクリエティブ。この時点ですでに前回五輪を上回るトリッキーなコース。
まさにオリンピックは新たにスロープスタイルの歴史を塗り替える。
第4セクション~第6セクション
第4セクション以降は、お馴染みの3連キッカーだが、中央で真っ直ぐにアプローチするラインや斜めから入るラインもある。
最後こそ2ウェイで大小のキッカーという選択だが、この3連ジャンプも勝負の鍵となりそうだ。
当然、男子選手は斜めラインを狙ってクリエィティブな構成に挑むだろうし、女子としても逆に男子のように斜めに入ることで、ジャッジにアピールすることも可能だろう。
オリンピックに参加する選手としては、今夜はルーティーン試行錯誤の眠れない夜となりそうだ。
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平昌オリンピック スノーボード完全ガイド スロープスタイル&ビッグエアー編【日程、競技説明、主要選手まとめ】
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