3週間に渡る高石周コーチの特別ハウツー企画、『教えて周コーチ!クラッシック・トリック』。 テーマは90年代初期の頃に流行したトリック。 で、「今、やったら意外にカッコいいんじゃない?」 というものを取り上げ、ハウツーをご紹介します。 今回はラストを飾るのはレイト・バックサイド180ノーズポーク。
このトリックは、90年代初期のビデオでよく見ました。ノーグラブでシフトさせる。さらに着地直前にクルっとランディングを合わすレイト・スピンということで、カッコ良かったですね。
ブライアン・イグチばりの、いやそれ以上のクオリティ高いレイト・バックサイドを周コーチに教えていただきましょう!
レイト・バックサイド180 ノーズポーク
このトリックに挑戦する前に、以下のことを確認しておきましょう。
• 平地で板を履かずに抜けからランディングまでの一連の動きができる
• ストレートエアでトーエッジを正面に向けるシフティーができる
• 自然地形のサイドの壁でシフティーバックサイド180ができる
• パークジャンプで板を真っすぐ抜くバックサイド180ができること
• スタイルを出す十分な滞空時間があること
これらがしっかり確認できていればトリックの習得も早いでしょう!
早速シークエンスに沿って「レイトバックサイド180ノーズポーク」を解説していきましょう!
抜けでは板と肩が平行になるように板は真っすぐ抜いてください。
顔と上半身は抜けてから空中で回します。
抜けで顔と上半身を回してしまうと前足を伸ばすときに真横に板が出ることになります。
エアの頂点で顔と胸を一気にテール側に向けます。
同時に前足を思い切り伸ばします(最初は両足が伸びても良いでしょう)
この時腰が回ってしまうとまったく違うスタイルになりますので腰と板は変わらずストレートエアのように進行方向へ真っすぐをキープします。
顔と胸をテール側に固定したまま伸ばしていた前足を一気に引き付けましょう。
前足を引き付けることで腰が回り始めます。
引き付けがしっかりされることでより腰も回ってランディングを楽にします。
下半身が回って来たら板をランディングに対して真っすぐに合わせましょう。
●関連リンク
教えて周コーチ!クラッシック・トリック①ロケット・エアー
https://dmksnowboard.com/?p=37219
教えて周コーチ!クラッシック・トリック②タックニージャパン・エアー
https://dmksnowboard.com/?p=37337
高石周(SHU TAKAISHI)プロフィール
新潟県長岡市出身。現在45歳。
1990年よりスノーボードを始める。1997年まで競技を続け、その後は育成の道へ。
2003年よりカナダのスポーツ専門学校でスノーボードプログラムの責任者を務め、2008年よりコーチングブログを始める。元ナショナルチームの渡部耕大、そして現在ナショナルチームで活躍する佐藤夏生など育成。その他、ビデオシーンで活躍する小川リョウキ、高尾翔馬など、日本を代表するライダーたちを育成して来た。
2012年よりコーチとして自立し、スノーボードコーチングプログラム「Snowboard Dojo Wiz」を発足。
ナショナルコーチング資格プログラム(NCCP)、カナダスノーボードコーチングプログラム(CSCP)など、カナダの各種コーチング資格を所得していて、そのコーチング・レベルはナショナルチーム・レベル。