【コーチ・コラム】モチベーションにムラがある理由

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文:高石 周

そのスポーツが「誰よりも大好き!」とは言う子供は大勢います。
私の生徒の中にも「スノーボードは誰よりも好きです!」という生徒はたくさんいましたが、本気で「プロになる!」とか「これでずっとやっていくと決めた!」とか言う人がいたり、そこまで言わない人がいます。

ではそこまで言わない人は、そこまで言う人に対して「大好き」度が低いのか?
こんなことを考えことありませんか?

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昔、自分の生徒に、彼の普段のモチベーションにムラが多かったため、「やっぱりそこまで好きなわけじゃないんでしょ?」なんて聞いたことがあります。
これは指導者として失格発言です。
しかし当時の私は未熟であったため、こんなネガティブな発言で彼を発奮させようと考えた、つまり作戦だったのです。
彼はすかさず「いや!本当に大好きです!こんなに夢中になったことなんてないです!」と強く反撃してきました。
自分はその時「ああ彼は本当に好きなんだな、でもそれ一本に絞り込むほどの勇気や決心に及ばないんだろう」と考えていました。
きっと一本に絞って突き進むことに不安などがあったり、まだ自分に他の可能性を見出したいと思っているんだろうと思いました。

これはある意味間違いではないと思っています。
しかし指導者として生徒を把握するには、まだまだ浅い浅いレベルの理解でしかありませんでした。

大変お粗末な話だと思いますが、実は指導者としてこの件において新しい理解をしたのはここ数ヶ月のことです。
先日も紹介したドクター マックスウェル マルツの著書「潜在意識が答えを知っている」に学びました。

● ポジティブで適切な、こうありたいという現在の「セルフイメージ」を持つ
● 「セルフイメージ」に沿った未来の「理想の自分」像を持つ

このイメージを本人が納得することによって、人はそのイメージに沿った行動、習慣を日々実践するようになると言っています。
その習慣が周囲の環境を変え、さらに自分自身の可能性に疑いを持つことを辞め、過去のネガティブな睡眠状態(悪い思い込み)から開放させるとも言っています。

ではここで話を元に戻しましょう。
そのスポーツが「誰よりも大好き!」とは言うものの、本気で「プロになる!」とか「これでずっとやっていくと決めた!」と言わない人たち。
私はドクター マックスウェル マルツが言うように、この人たちが持つ「自己イメージ」に、その要因があると考えました。

例えば我が家の長男くん。
サッカーは本当に大好きですが、周囲のプロを目指す!なんて言う友達ほどの熱意は感じません。
彼は運動が得意ではありませんが大好きです。
そこでドクター マックスウェル マルツの言っていたことを当てはめて彼を分析してみました。

彼はここまで運動において、そして大好きなサッカーにおいて、確かに人より多くの失敗経験を積んでいます。
なぜなら運動が得意ではないからです。
しかし彼は続けています。
そして日々(少しではありますが)練習しています。
もし彼が運動が得意な子供だったら、どう自分を評価したか?
ちなみに昔の自分は運動が得意だったので、小学校の卒業文集に「何かのスポーツ選手になる」(笑)なんて書きました。
彼はあれだけ失敗経験を積んでも、果たしてスポーツにおいての自分に好評価を与えるでしょうか?
彼とのやり取りの中で、やはりそれは感じません。
だって身近に運動の得意な友達がいっぱいいて、その能力の差を明らかに見せ付けられていますから。
彼らの良いパフォーマンスの話になると、長男くんは黙ってしまいます。
当然比較されるような状況では表情は曇りしゃべらなくなります。
自分で自分をそのように評価しているということなのです。

彼のサッカーにおける「自己イメージ」は、
「サッカーは大好き。しかし友達のようにプロレベルを目指すほどの運動センスはない。」

これが本当かどうかは確認できませんが、本当にそう考えていたとしたら、彼が「プロになりたい!」と言わない理由が、ドクター マックスウェル マルツの言うことと重なります。
要するに「自己イメージ」がポジティブではなく、自分自身を疑っている、自己暗示に掛けている状態ということです。
これではいくらサッカーが大好きでも「将来プロになる」なんてイメージを描くはずありません。

(続き→http://sportscoaching.blog72.fc2.com/blog-entry-914.html

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