
2026年1月24日、米コロラド州アスペンで行われた冬季X GAMES女子ビッグエア決勝で、村瀬心椛が圧巻のジャンプを見せ、96.66点で金メダルを獲得した。2回目のランには女子史上初となるバックサイド1620(4回転半)ミュート(グラブ)に成功し、五輪前哨戦で歴史的な勝利を収めた。X GAMESで歴史刻んだ来た村瀬がまたしても大仕事を成し遂げた!
X GAMESのビッグエア競技は1人3回のジャンプを行い、ベストスコアが採用されるルールで、オリンピック決勝のように2つの異なるトリックや回転を揃える必要はない。この日の決勝には、ゾーイ・サドウスキーシノット(ニュージーランド)、ミア・ブルックス(英国)、アンナ・ガッサー(オーストリア)といった世界トップ選手たちも参戦。村瀬はまず1回目でバックサイド1440をメイクし、暫定3位につけていた。
2回目ではコーチ2人のサポートで勢いを付け、キッカーから飛び出すと4回転半を回って完璧に着地。世界のライバル選手たちの目の前での快挙となった。
前日にはスロープスタイルで銅メダルを獲得しており、今回の金メダルでX GAMES通算5個目となる。村瀬は「3年前に初めてここでBS1620にトライしたが、立てなかったので、今回立てて凄くうれしいです」と喜びを語った。
2位は、2本目で超大型のバックサイド1440を決めたゾーイ・サドウスキーシノット。最後の3本目では、金メダルを譲った村瀬を立てるようにスタイリッシュな360を決めて締めた。一方、ほぼ金メダルが確定していた村瀬も、最後はこれを受けるように360で締め、勝利を噛みしめた。
また、最後の滑走ライダーとなったのは、長年女子ビッグエアをけん引してきた女王アンナ・ガッサー。メダルを狙ってバックサイド1440ジャパン(グラブ)を狙ったが着地できず失敗。3位には、前日スロープスタイルで金メダルを獲得していたミア・ブルックスがキャブ1440をクリーンメイクした。
前日のスロープスタイルと今回のビッグエアのメダリストは奇しくも同じライダーとなったが、今回頂点に輝いたのは村瀬心椛だった。これで今シーズンの五輪前最後の実戦は終了。村瀬にとって、この金メダルはミラノ・コルティナオリンピックに向けて大きな弾みとなる結果であり、女子スノーボード界における技術の新たな到達点を示す快挙となった。

