ウィスラーキャンプも終わり、いつものような日常が帰って来た。遅めになりなりがちだったメールの返答も、今日のところでやっと体制が整い、通常通り24時間以内には返せる状態になった。
結局、自分の日常とはスノーボードの他にパソコン上での仕事があり、やる気になれば永遠に仕事は目の前にあるような気がするのだが、同時に子供の面倒というバランスを考えて時間配分をしている。今、3歳になる大河にとっては大事な時期なような気がして、今日フッ、と「もっといっしょにいれる時には積極的にいろいろやろう」と思った。今までは、1歳のクレアちゃんが昼寝している時に大河が起きている場合には、ビデオとか見せて、その間に仕事をしていたけど、そういったビデオを見せる時間を作らずに、もっといっしょに遊んだりしよう、と思ったのだ。もちろん雑誌の仕事とか溜まっている時には、それをやらないわけにはいけないけど。だって、相手は10万人以上の読者だから。まあ、自分で言うのもなんだけど、だいたい期日を守る優等生な部類の書き手だ。
大河と時間を過ごすという、その一貫というわけでもないけど、今日もいっしょにサッカーをやった。今月はかれこれもう7日目とかかな。
サッカーをやっていると、不思議とスノーボードをしていなくても、いいような気持ちになる。というのも止まったり動いたりしているので、スノーボードと同じように筋持久力がつくし、また動きを止める動作では、太もも前部の筋力を必要として、それがスノーボードの筋力の使い方と似ているから。またボディバランスも格段に良くなるような気がする。そう言えば、ライオとかサッカー出身のライダーって多いなあ。
大河とのサッカーは、自分が師匠という立場だと思っていたけど、逆に大河が先生でもある、と感じた。というのも大河の体の使い方は、とても美しく芸術的だからだ。必要な動きを的確にやっているようである。常にヒザを曲げた姿勢でボールを追いかける姿は、大河とのパスで自然に教えてもらったことだ。自分の息子とサッカーする喜びももちろんあるけど、見ていて飽きない美しい動きなのだ。両ヒザをうまく使ったトラップとか、どっから覚えたのだろう?と思う。よく、チビッコのスキーヤーがとてもカッコ良く見えるけど、あんな感じで素直に的確に動いている様子なのだ。
今日は青空が広がる、とても気持ちいい天候だったけど、月が見えた。それでオレが「あっ、月が出ているよ!」と言ったら、大河が「眠っているね」と言い出し「オーイ起きろ!」とか叫んでいる。オレも「起きろよー!」って叫んだ。それから大河が「月が僕たちを見ているよ」と言うから「こっちに来て、いっしょにサッカーしよう!」とかわけわからないことを叫んだ。この後も2人で、変なコメントの叫び声を出して楽しんでいたけど、これ一種のストレス発散法かもしれないな、と思った。よくテレビ・ドラマで「バカヤロー!」とか叫んでいるけど、あの後、ちょっと気持ち良かったりして!? 今、これを読んでいるみんなも広いところでわけわからないこと叫んだら気持ちいいかもよ? だけど、日本のような都会では、変人扱いされてダメかな?
月が僕たちを見ていた日
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