ここ3日間はdmkクラブのウィスラーキャンプがあった。ちょうど今朝、見送ったところである。昨晩はルーブもホテルの部屋に来て、クラブ員たちと話していた。
最初の2日間はとても天気が良かったので、ウィスラーのピーク、ブラッコムのグレーシアに行った。カナダの雄大な景色を楽しんでもらえた、と思う。
今回のキャンプでは、新しいことにチャレンジしてもらった。
ブラッコムのウインドリップのところをハイクしてもらい、急斜面のパウダーを攻めた。これは撮影する時と同じようなシチュエーションなので、これからパウダーの写真を1枚見る目もこの経験で変わって来るのではないか、と思う。また、斜度45度くらいの急斜面を体験したことで、攻める気持ちが強くなったとも思うのだ。
パークでは主に擦り系アイテムに入った。今までボックスに入ったことがない人も今回のツアーでだいぶアイテムに対する違和感が取れたようだ。また、今回、初めてアイテム上でノーズプレスやバックサイドボードスライドができた人もいて嬉しかった。
何より、長いコースを滑ることは楽しかったと思う。同時に凄く辛かったと思うけど、あの滑走距離のおかげで自然にスピードに対する強さが生まれたと思うのだ。
雪質はもう1つというコンディションであったが、3日目最終日はちょっと雪が降ったので、トゥリーにも入ってもらった。大変かなあ、と思ったけど、強引に誘った感じ。ほんのちょっとだったけど、こうしたトゥリーランの楽しさも知ってほしかったのだ。
ジブのコンテントというのもやった。みんなが見ているシチュエーションで、どれほどのものを披露できるのか。うまい人もそうでない人も、全力を出すような滑りで、とても素晴らしかったと思う。
今回のキャンプには、特別コーチとしてルーブも呼んだ。実を言うと腰を痛めていて、歩くのも困難な状況だったのだけど、ルーブには絶対に来てほしかった。なんとか頑張って来てくれたのだ。
今回、ルーブを呼んだ目的は滑りを見せたいとか、ルーブから教わってほしい、などいろいろあるけど、最大の要因は異文化に接してほしい、ということ。
よく海外キャンプとかで日本人コーチが教えるものがあるけど、それだともう1つカナダに来た目的が薄れてしまうような気もする。旅の楽しさは、その場所の生活模様とか、そこの人と接することなどが大きいように思うのだが、今回ルーブを呼んだことで、そういったテーマが一気に出た、と思うのだ。英語とかほとんど話せないクラブ員たちが楽しそうにルーブとコミュニケーションを取っている姿を見て、嬉しかった。また英語がうまい人もルーブと会話することで、より英語を話すことに張り合いが出たと思う。
最終日のパーティはバスで行くところだったが、あんな感じで1ドル50セント払って、バスに乗ったのも良い経験だと思うのだが。またパーティに選んだレストランもおもいっきりローカル色が強いところだったから、外国気分を満喫できただろう。
ツアーご一行はそろそろ日本に到着した頃だと思うけど、帰りのバスや飛行機でどんなこと考えていたのかなあ。このキャンプで、スノーボードだけに限らず、人生の新たな発想の転換とかできたら、とても嬉しい。みんなウィスラーの長い距離を滑ってとっても疲れたと思うけど、それ以上にたくさんの喜びや思い出とか作ってもらえたら、主催者としては最大の喜び。また、来年もやりたい!と思った。
初のウィスラーキャンプ
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