驚くべきニュースがアップされた。なんと、テリエ・ハーコンセンがIOC(国際オリンピック委員会)会長のジャック・ロゲ氏をスノーボードを学ばせるために招待するというのだ。
テリエが五輪会長をスロープ大会にご招待!
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このニュースは米トランス誌の電子版で昨日アップされた。
タイトルは、「Terje Haakonsen Invites Jacques Rogge To Learn About Snowboarding」。直訳すれば、「テリエ・ハーコンセンは、ジャック・ロゲがスノーボーディングに関して学ぶよう誘っている」となる。
内容を拝見すると、先週末アカプリコで行われたIOCミーティングで、スノーボードのスロープスタイル正式種目が見送られたということ。その最終判断は、IOC会長のジャック・ロゲ氏が行った。
そこで、テリエはスロープスタイルの大会で自らロゲ氏を招き、その魅力を伝えたいということである。
現在世界主要のスノーボード大会を結ぶTTRツアーでは、毎年150回ものスロープスタイル大会が行われている。言わばスノーボードの大会でも最も盛んな種目だ。
またテリエは「オリンピックのハーフパイプでファイナルに残ったトップ10選手は、スロープスタイルでも優秀なライダー。」ということも語っており、言わばスノーボード種目において、スロープスタイルはとても重要ということをアピールしている。
多くのスノーボーダーの方に知られているように、テリエと言えば五輪嫌い、というイメージがある。自身、ハーフパイプで全盛期だった1998年長野五輪の時には、大会ボイコット。当時は、「テリエのいないハーフパイプ五輪は、真の王者を決める大会ではない!」と言われた。
しかし、テリエ自身は元々五輪が嫌いということはないのかもしれない。それよりも、当時あったスノーボードの世界団体ISFを蹴飛ばすようにして、強引にスキー協会であるFISが管轄したことに憤慨したようだ。
だから、今回の発言は、再びスノーボーダーたちで作った団体が、スノーボードの五輪種目を管轄するようになれば、ぜひ手助けをしたい、ということなのかもしれない。
ところで、このトランス誌が昨日伝えたニュースは、すでに様々な方面に広がっていて一般紙の電子版でも伝えられている。きっとジャック・ロゲIOC会長の耳にも、テリエの声が入って来るだろう。テリエの招待を受けて、スロープスタイルの大会を見に来るのか、注目される。
http://snowboarding.transworld.net