連日熱いセッションを見せてくれるCOC(Camp Of Champions)。昨日も真夏の太陽の下、各アイテムで各ライダーたちが熱いセッションを繰り広げていたが、主役はやはりトースタイン・ホグモだろう。
ハイクする姿は、まさにアスリート!その努力、ハンパでない。
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この日も朝イチからやって来て、3連キッカーにトライするトースタイン・ホグモ。まるで、室内ゲレンデの小さいキッカーを遊んでいるような錯覚を与えるほどスムーズにスピンを決めていく。
しかし、そう思っていたのもゲレンデの中間から上部で見た人たちだけで、実を言うと3発目のジャンプがなかなか決まっていなかった。99%メイク率の男とも言えども、20メートル以上のキッカーを3連発決めるのは、難しいようだ。
だけど、決めるまであきらめないのがこの男。Tバーではコーチ用の早く上がれる列に並んで、混んでいるジャンプ台付近でもややスネーク(※ズル込みのこと)気味に入り、誰よりも早くドロップインする。トースタインの意気込みの押されるように、周りのライダーも積極的にジャンプの順番を譲るようだった。
なかなか完全メイクできないので、お昼になってもランチを食べに行かないトースタイン。しかし、ここでメイクできなければ、飯も喰えないというように、意地で滑り続けていた。そんな熱心な姿勢に、遂にメイクの神様は微笑んだ。
キャブ540→バックサイド1080→フロントサイド1080を、完璧に決めて見せたのだ!(以下、動画)
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この後、手っ取り早くランチを食べた後、軽くレールなどを流すトースタイン。そして、今度、向かった先はパーク中間付近ほどにあるヒップだった。
このヒップは、全超え(注:本来左サイドに着地するアイテムを全部飛び越えてしまうこと)するには大きいもので、ほとんどのライダーはチャレンジしていなかった。しかし、トースタインがチャレンジしたとたんに、何人からのライダーが全超えにトライし始めた。
しかし、ここでもなかなかランディングが決まらなかったトースタインだった。そそくさと撤収作業をする時間、午後3時になっても何度も何度もハイクすうトースタイン。長い距離を何度もハイクしていた。
10度ほどハイクしただろうか。もう、今日はこれ以上滑ることはできないという時間になって来た。3時過ぎにはTバーが止まるし、パークもクローズするのだ。果敢にフロント10に挑むトースタイン。しかし、着地がややヒール気味にズレてしまった。メイクしていたとも言えるが、常にピタ着をする男にとっては、やや不満が残るジャンプだったに違いない。
最もスノーボードがうまいと思われる男が、最も滑る姿を見せてくれた一日だった。
この日の悔しさをバネに、明日もきっとハイクを続けるに違いない。
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