雪不足でビジネス大打撃

今日はまだ終わったわけではない。
まだまだ仕事も残っているし。だけど、今、書いておかないと、また日記を書けなくなりそうなので、書いておこう。
朝一番でメールをやった後は、山へ。だけど、時間がなくて、たったの2本しか滑れなかった。山は驚くような雪の少なさで、この状態は例年の5月よりも酷いように見える。もう中間駅より下は滑れないし、通常、雪で覆われるエメラルド付近にもすでに土が出てしまっている。間違いなく、異常な状態だろう。
このままでは例年のように春から夏にかけて撮影仕事ができないので、今の内に計画を立てて、どんどんやっつけていかないといかん、と思った。
噂によると、夏はキャンプのみオープンで一般スノーボーダーには開放しない、ということだ。昨年だと一般が上がれる時間に、シモンや真里(水上プロ)ちゃんの撮影をやっているのだけど、そういったことも今年はできなくなるので、本当に気合い入れてやっておかないといけない。
今年の深刻的な雪不足は、ウィスラーの様々なビジネスで影響している。ゲレンデに来るお客さんも少ないし、その他、飲食業やショップなども大打撃だ。土地だってどんどん値段が下がっていいものだが、未だに根性でプライス維持している背景には、バブル前の前兆期を感じる。
シャーリーの友達の旦那は不動産の仕事をしているが、最近ビジネスの調子が悪いので、ハワイに行くことを考えているようだ。自分が働く系列会社を使ってハワイで仕事する、ということだろう。こういった考えがパッと思い浮かぶカナダ人というのもたくましいと思った。まあ、農耕民族と狩猟民族の違いかな。
日本人の場合には農耕民族だったので、その場所にずっと住む、というような習慣が強いと思う。例えば、1つの会社にずっとしがみつくのも日本人の特徴だ。だけど、ヨーロッパ人のように狩猟民族の祖先がいると、動物(=良い暮らし)を求めて、どんどん渡り歩いて行くのだ。だから、彼らは自分が住む土地とかにこだわらずに、良い生活を見出せば、ポジティブ思考でどんどん動いてしまう。
例えば日本人で、今、自分がやっている商売がうまくいかなくなったので、外国に行ってまでやろう、という人はかなり少ないだろう。まあ、カナダ人と違って、日本人というのは言葉のハンデがあるので、しょうがない、とも言える。言い換えれば、日本人でも英語が話せれば、どんどん世界に飛び立つのかな??
あれっ?もしかしたら、そうかもしれないなあ。だって江戸を作った時もそういう背景があったもんね。江戸というのは、そこに行けばドリーム・ライフの可能性があったから、どんどん新しい商売も始まったし、また最初は開拓に向く(?)男ばっかりだった、というから。
考えてみたら、ウィスラーというのも江戸と似ていて、オレが最初に来た90年というのは、確か男の割合が7割とかあった、と記憶している。今でも男の方が多いような気がするけど。
だけど、ウィスラーも大手企業のスターバックスなどのチェーン店舗が入り、どんどん様変わりしている。もう、昔見たいに、度胸と努力があれば、ビジネスを開拓できる、という時代も終わりに近づいているような気がするのだ。今、ウィスラーにいる40代の人は、レストランやスキーショップ、さらにはツアー会社なども起こして成功し、結構良い時代を味わったと思う。だけど、もうその上昇時代も終わりで、土地のバブルも弾けるんじゃないかなあ、と思っているだけど。

シャーリー帰る

まだお昼前だけど、ここ最近あったことを書いておこう。
というのもここ何日間か夜なると疲れてベットにバタンキューしてしまい、日記を書けなくなることが多いので。
一昨日だったかな。メルマガを送った日は、そのままメールマガジンを送っている最中にベッドに横になり休んだら寝てしまった。メルマガを送ったのは確か夜11時で、「あれっ、いつの間に寝てしまった」と思ったら、なんともう夜中の2時でビックリした。自分にとってはほんの一瞬寝ただけだと思ったのに、3時間も経っていたのである。
そして昨日も疲れて、またもやバタンキュー。ミニマム・ワークの注文対応、ウエブの更新作業などはやった。幼い子供2人の面倒も大変なんだけ、それに付け加え子供たちがお腹の風邪(?)で下痢とかでその始末で疲れてしまったようだ。
だけど、昨夜、シャーリーが帰って来て、朝はもう5時とか6時に起きなくてよくなった。7時過ぎまで寝ることができ、とても楽に感じた。そして、シャーリーが帰って来たことで、気分的にも楽になった。やはり、子供は両親揃って面倒見るとずいぶん楽になる。
ウチのお袋とかは、結婚して間もなくオヤジと別居して離婚だっただけに、一人で面倒見て大変だったろうなあ、と思う。だけど、オヤジは食事が気に食わない、とちゃぶ台をひっくり返す絵に書いたような悪亭主だったけに、離婚してオヤジがいなくてほっとしていたのかもしれない。オレは幼心にオヤジがいなくて寂しい思いもしたけど、意外といたら厄介ものに思ったのかもしれないなあ。
今朝は早くからシャーリーは仕事に。自転車のタイヤがパンクしているということで、いつもよりも20分ほど早く7時40分頃には出て行った。こうなるとまだ子供の面倒役になってしまうのが、今日は強力助っ人のベビーシッターをお願いしているのである。彼女は日本人でジュンコちゃんと言う。なかなかサバッとした性格で、良いベビーシッターだ。そして、オレは朝からPC仕事に打ち込み、おまけに雑務でビレッジに行ったりできるのである。
郵便局に行って、写真屋さんに行って、銀行に行って、そしてウィスラーのPR(メディア)に行った。そこで雑誌を渡して、トレインパークのパスをアレンジお願い。このパスはカメラマンなどが撮影のためにヘルメットなしでパークに入れるパスのこと。
ウィスラーのPRというのは、ともかく人の入れ替えが激しい。というか北米企業の特徴だろう、担当者が変わることはザラである。こちらの方は常に雑誌などを持って行ったり、コミュニケーションのアプローチをするのだが、せっかく築き上げた関係が次の人にバトンタッチされないので困る。だけど、今日、話したミッシェルという方はなかなか良い感じの人だったし、対応も良かったので安心した。これから撮影用でリフト券を出してもらう時には、彼女に直接電話しよう。
ところで、いきなり高飛車になるが、オレほどウィスラーを紹介している人間もいないだろう。ウィスラー歴15年。毎年、ウィスラーで撮影される雑誌に至っては100ページ以上。つまり、ウィスラーで撮影されたものを読んでいる人は、自分が関わった仕事の可能性が高い。だけど、ウィスラーはオレにシーズンパスをくれないのでガッカリである。ちなみに4、5年前にトライしたけど、最近は面倒なのでもうしない。なんか「これだけ仕事をしているので、パスを出してくれるのを考えていただけないでしょうか」と聞くのが疲れたのだ。だから、今ではともかく、撮影仕事をした時に日本から来たカメラマン関係者のパスだけはアレンジしてもらえるよう確実にアレンジするようにしている。もう、それだけやってもらえたらありがたい、という心境だ。シーズンパスをくれればこちらとしては10万円の経費削減にはなるのでありがたいけど、まっ、その分、仕事をやればいいか、と思っている。
さてさて、もうお昼か。子供たちに昼飯食わせて、昼寝させてしまえば、また時間ができる。たまった仕事を進めよう。そして、3時から4時にはシャーリーが帰って来てフリーになるから、しばしの自由時間をたっぷり楽しもうかな。

妻家出DAY 2

今日は疲れたな。
朝5時にクレアちゃんに起こされた。ここ最近ずっと下痢で昨日、特に酷くなり今朝もクレアちゃんにしては珍しい不機嫌ウエイク・アップ。いつもニコニコしながら起きるのに。こっちは睡眠時間が4時間程度で眠く、おまけに向こうは不機嫌だから辛い。

実は大河も調子が悪く昨日は嘔吐や下痢もあった。熱は出ないのだが、きっと何かの病気に違いない。ちなみに日中二人とも元気である。

ところが午前中どうしてもクレアちゃんが不思議なほど泣き止まなくて、きっと調子が悪いに違いない、ということでお医者さんに行った。幸いすぐに見てくれて、お医者さんの診断によれば、「これからよくなるのでしょう」というもの。聞きなれない病気の英語が何を言っているかわからなかったが、あきらかに心配していない印象だった。
(写真1枚目、いつもいい子に寝てくれるクレアちゃん)

昼食後、昼寝の子供たちは昼寝の時間になり、こちらもとても疲れていたので1時間ばかし眠った。その後も仕事。子供たちはしっかり寝てくれて一安心。なんだか、自分は母親的な役割だろうか、いつもオレが寝かした方がしっかり寝てくれる。そして、子供たちも母親がいなくてもグズらないし、むしろ大河に限ってはオレがいないと寂しがるそうだ。だけど、シャーリーと遊んでいる子供たちの笑顔の力は強い印象で、まるで日曜日にお父さんが子供たちを遊んでいる時のよう。オレの方が子供を見る時は、子供はそれほどエキサイトするわけでもないけど、穏やかな表情になる、という印象だ。
(写真2枚目、2歳ほど上の近所の女の子ヘイディを引っ張る頼もしき大河)

こっちも1時間ほど寝た後は、かなり気合いで仕事を片付けた。
そして、3時頃から食事の支度。今日は子供たちの食欲が弱いので、まあ玉子焼きとか、納豆とか、ご飯にふりかけとかで済ませようかなあ、と思った。だけど、こういう時こそ、しっかりと作った方がいい、という気持ちになり、カレーライスを作った。そしてある程度作ったところで、子供たちを連れて公園へ。ついでに近所のヘイディ(4、5歳)とディラン(2、3歳)もいたので、連れて行ってあげた。ここの家のママはいつもガミガミ怒っていて、何か病気のようである。子供たちもかなり乱暴な性格で大変な印象だけど、それだけに可愛そうな感じで、最近はチャンスがあれば面倒を見るようにしている。

こうして子供たちと遊んでいると、大河がとても頼もしくなる。ディランの暴れる姿も「しょうがないなあ」という大人のような感じで見守ることもできるし、ヘイディの横暴なプッシュにも負けずに立ち向かう強さも見せる。そして、子供2人乗せるカートを押す時も率先して引っ張ってくれて、リーダーシップも発揮してくれるのである。家では、結構ガツーンとやっているオレも、こうした大河の姿を見ると安心する。

その後は、風呂入れたり、食事などなどやって、気付けばクレアちゃんは寝る時間。本を読ませて、歯を磨き寝かせる。クレアちゃんは昔から面倒が掛からない子で、オレが作詞作曲した子守唄をちょっと歌ってあげて、あとはベッドに置けばすぐに寝てくれる。ともかくクレアちゃんは面倒が掛からない子。そういえば最近、クレアちゃんが偉くなったと思うのは、外に行く時には自分でクツをさっさと履き、さらにはお兄ちゃん(大河)のクツも「どうぞ」とばかりに渡すこと。1歳なのに、本当に偉いね。さらには、「これゴミだから捨てて」と言えば、捨てれるようになったし、「このミルクはお兄さんのだから、渡して」と言えば、持って行ってくれるのである。まあ、オレにとって見れば可愛い、可愛い、娘なのだ。
(写真3枚目、1個下のディランくんと仲良く記念撮影)

妻家出DAY 1

妻家出。もちろん冗談である。しかし、いなくなったのは事実で、今日からシャーリーは4日間旅行でいない。シャーリーが勤めるスパのボスが慰労をかけて、シアトルまでスパ三昧の旅に連れて行ってくれるのだ。顔や足、さらには全身様々なリラクゼーション・マッサージで楽しむ、という旅である。そして、4日間、移動日も合わせて5日間も留守を預かる亭主のオレは間違いなく、日本なら表彰ものだろう。だけど、困ったことにカナダでは当たり前の出来事で、この状況は日本ほどに感謝されないことなのだ。
1歳と3歳、さらには5歳の犬の面倒を見る亭主というイメージは、かなり大変と思う方も多いだろう。ただ、オレの場合には毎日こなしていることなので、大変ではない。むしろ、家庭仕事を完全にディレクトできるのでありがたい気持ちもある。
オレの仕事は、常に後に残さないスタイル。外から帰って来たら、靴を並べてコートをかける。食事の後もすぐに片付けるし、子供がおもちゃを散らかしても終わった後にはすぐに片付けさせる。あたり前のことだけど、シャーリーはそうしないことも多い。だから、面倒だからオレがやってしまう。となると、ちょっとイラつく。シャーリーが子供の面倒を見てくれるのはありがたい。お風呂に入れてくれるのもありがたい。外で遊んでくれるのもありがたい。だけど、その後に子供のおもちゃを片したり、お風呂場にある汚れた服やおもちゃを片したり、玄関のところのドロを掃除したりと、何かと仕事が残るのだ。もちろんシャーリーだって、こういう仕事をやるのだが、自分の場合にはすぐにやっつけたい、と思うのである。だって、目の前に散らかっている状況があるのだから。
元々、自分はそういったことをまったくやらない性質だったのが、子供ができて変わって来た。
哲学的な話にもなるが、モノを置く場所はその人にとって居心地がいいポイントがあるようにも思える。例えば、家の中のクツが整理されていて、夕食を出した時にバランスよく色彩があり、また皿の配置などのバランスも良い方がいい、と。
子供が散らかす、掃除をする、そしてモノの配置を考える、すなわち自分も気持ち良く、ファミリーも気持ちいい、ということなのである。
抽象的な表現でわかりにくいかもしれないが、結論を言えば「きれいは気持ちいい」ということ。またそのモノの置く場所が正しい位置(これは勝手に自分が決めた場所)にあれば、自分が気持ちよくなり、精神状態が良くなる、ということ。えっ、ウソ!と思うかもしれないけど試しにやってほしい。今、目の前にある職場のデスクでもok。飾ってある写真から、常に使う仕事道具でも、一番有効的な場所にうまく並べるのだ。整理整頓ということにもつながるのだけど、ちょっと違う。自分が居心地いい場所に置く、ということ。例えば、自分がコレクトしている、模型でも何でもきちんと配置する作業をしたら、気持ちいいことにつながる、と思う。
そうしてモノを居心地いい空間に置くと、良い仕事ができる。かなり言い切っているが、これは自分の今までの経験。きれいにできない人は、仕事もきれいにできなくなる、と思うのだ。もちろん中には、散らかってあるところで仕事した方が居心地がいい、という方もいると思うけど、自分の経験では、有効的に時間を使うためにも、そうした方がいいと思う。逆にそうしないとミスも増えて、結局、時間ロスすると思う。
ともかく、妻がいない1日目が、そろそろ終わりに近づいた。子供たちが寝た夜8時からは自分の時間で、そこから一気に仕事をして行く。そして、今、夜中になるところで、そろそろ仕事を終えて、一杯タイムにしようかな、と思う。それかストレッチング・タイム。ウィスラーの51チャンネルのジャパンTVを見ながら(聞きながら?)ストレッチングやヨガもどきをやる。このヨガもどき、というのは、自分で勝手に作った気持ちいいポーズ。例えば、仰向けに寝た状態から足をおもいっきり天高く上げて行き、そこからヒザを顔に近づけて、ヒザ頭を目に当てる。こうしてヒザ頭を使って目をマッサージすると、目も気持ちいいし、パソコン仕事で凝った背中も気持ちいい。自分で勝手に作ったヨガのような姿勢だから、ヨガもどきである。ちなみにこの姿勢、赤ちゃんがお母さんのお腹の中にいる時のポーズに似ている。
いろいろ書けば、どんどんくだらない話が出てしまう日記。今日はこの変でPC画面からおさらばしよう。

this is dmk club in whistler

まったく、ウィスラーの天候はどうしたんだい? 今日の温かさと言ったら、間違いなく春。いや、春を飛び越して夏ぐらい!? このまま冬が来ないでシーズンを終えてしまったら、まさに信じがたい雪の少なさ。ウィスラーの長い歴史始まって以来のバッド・イヤーだろう。だけど、この年にオリンピックがなかったことを感謝すべきか。いや、世界選手権という大きな大会があったのだが。
ともかく、そんな生暖かい陽気で週一度のクラブ活動がスタート。朝一番、昨日の雨で冷え込んだカチコチバーンで、「うわあ、あり得ない酷いコンディション!」と思ってしまった。だけど、ハジメは言う。「シャバ雪あるよ。グルーミングしてある良いコース」と。「なんでフサキさんたち、あんな固いコースに行ってしまったのか」と。「ゴメン」ということで2本目のリーダーはハジメ。確かにシャバ雪で絶好調のコースがあった。なんでもこういった陽気の時には、グルーミング(圧雪車)は夜入らずに朝入るとのこと。夜に入るとそのままグルーミングの跡がついてしまうのだ。そして、今、ハジメが案内しているコースが真っ先にグルーミングをかけてくれているコースなのである。
ハジメというのは、前からそうだけど、常に良いコンディションを探すのがうまい。ウィスラーの山のことをかなり理解している。というか遊びコースの理解度が深い。だから、どんな天候やコンディションでも楽しめることができるライダーで、そういったところはリスペクトしてしまう。
普通3月だとシャバるのは、お昼近くや、その後なのだが、あまりも温かくてその後どんどん雪が柔らかくなった。シャバれば楽しい!ということになるのだけど、オレらは早めに昼食にして、そのシャバ雪を楽しむことにした。昼食に行った時間、なんと11時という早さ。
昼食の時には、いつものようにビデオ撮影をした素材をチェックして、「そうか、自分はこう滑っていたのか」ということを確認してゲレンデにGO。
午後はタクミ坊やが撮影係をしてくれたこともあり、自分は何本か滑ることができた。ちなみにこの坊やは、16歳の頃からカナダに来ていて、現在18歳。最初はミッチャン(橋本プロ)が紹介してくれた子。昔からリスペクトの連中から「タクミは基本ができていない。しっかりを基本をマスターしてから」なんて叱咤を受けたのだけど、最近ではスタイルも磨かれて540も決めれるようになり、またその攻めるスタイルでどんどん成長しているように思う。まあ、まだまだという段階ではあるが、ハジメなどからもアドバイスを受けて確実に上達していると思うのだ。そんなタクミが、ビデオ撮影しながらも、オレにアドバイスをしてくれた。自分でわからなかった踏み込みの甘さなどを指摘してくれて、結構、これがツボにハマった指摘で良い感じに上達できた。
今までウィスラーのクラブ活動と言うと、自分が伝える一方の立場であったが、ここ1、2年でずいぶんと変わって来ていると思う。特に今年は、自分も積極的にビデオをお願いして滑るようになったし、何かみんなで上達するための研究をライディングしながら行っている、という感じ。これは一見、キャンプを行っているというイメージのdmkクラブで不安に感じる印象も受けるかもしれないが、とても良いことだと思っている。というのも、スノーボードのメソッドは進化の歴史だからだ。自分たちはウィスラーで世界のトップレベルの滑りを見てきているし、そのトップレベルに行くためにはどうしたらいいか、ということを常に日頃から考えるのである。だから、ハジメのようなうまいライダーも、今年本格的にスノーボードを始めた人まで、楽しめる活動なのだ。オレたちはいつだって、みんなのことを考えて活動をしている。そして、もちろん自分のことも考えて滑っている。その合体されたものが、楽しく!それがウィスラーのdmkクラブ活動なのである。こういったエキスを今年行ったウィスラー・キャンプ(日本から来るクラブ員向け)でも注入して、また来年も楽しいツアーを行いたい、と思っているのだ。

シモン雨でも山に

うわあ、雨だ。山が見える!最悪だ。
ウィスラーの場合、下が雨では上は大抵雪である。しかし、山が見えるということは、山まで雨である証拠だ。朝、チャーリーの散歩をしながら、本格的に最悪イヤーになっていることを痛感した。ウィスラーリゾートも商売にならなくて、可愛そうだ。
今日はシャーリーが仕事休みで子供を見てくれたので、快適に仕事が進んだ。
そして、午後は時間ができたのでジムに行った。
ジムの後はプール、そしてサウナ。サウナでは長時間いて、かなり汗をかき良い気分。家に帰ってビールを飲むのが待ち遠しかった。
家に帰ったら、まずお湯を沸かして枝豆を茹でた。その間にも我慢できなくてビールを一杯。「いやあ、うまい!」その内に枝豆もできて、おつまみに。そんな些細な極楽気分を味わった後、夕飯の支度をした。今日は水炊き鍋にしてしまったので、カンタン。なんでも鍋に入れて、後はポン酢で食べるという戦法だから。
夜にはハジメ&トオルの家に行った。仕事のことで行ったのであるが、彼らとスノーボードの話をするのは、とても楽しいこと。トオルは現在、カナダ公認イントラのレベル2を受けているところで、今日はちょっとティーチングに戸惑ったと言っていた。このレベル2を受けることは前から決めていたので行ったのだろうが、本当は4月のレール大会のために練習したかったのかな、と思った。
それと、やはり上は雨だったという報告も受けたのだが、山ではシモン&フレイザーに会ったとのこと。ああ、やっぱり連中は凄いなあ、と思った。すでにジブの世界では最高峰にありながら練習に余念がない。シモン・クラスのライダーになると、撮影が多くなって練習をしなくなるものだが、シモンはスノーボードが楽しくてしょうがないのだろう。ともかく、雨でも山に上がるのだ。明日からカリフォルニアで撮影ということらしいが、1日だって惜しまない。きちんと練習するのである。そこへ行くと、日本人の篭っている子たちは、「えー、雨、かったるいなあ」なんて上がらない人もいるようだから、結局、そういうところで差が出るのだろう。

クーガー出る!?

恐るべしアヤちゃん。dmkクラブ会長のアヤちゃんは、今日も多くのメールを送って来る。キャンパーに送るメールなども確認のために転送してくれてるので、昨日なんか10通ぐらい来ていた。オレと違って、様々なフォローアップのことも書いているので、頭が下がる思いである。1日にメール書く時間をかなり取られているに違いない。今日もそんなアヤちゃんのメールの返事なども書き、パソコン仕事は進むのだった。
だけど、午前中は完全に子供の世話で時間を取られてしまったので、子供たちと散歩やビレッジでの買い物。そして、午後昼寝させてから、メールとの格闘、更新作業などした。
それにしても今日は温かい陽気なのだ。外で何かしないといけない気持ちになる。大河とちょっとサッカーして、その後は子供たちをシャーリーに任せて、山へ軽くジョギングに行ったのだった。
だけど、ジョギングを始めて大事なことを思い出した。昨日、チャーリーの散歩中にこのエリアでおまわりさんが来ていて言ったのだ。「ここは、クーガーが出たので気をつけるように」と。小さい子供がいたので心配して教えてくれたのだろう。大河に「クーガー出るから早くここから離れよう」と言ったら、「クウガ! 仮面ライダークウガなの!」と大喜び。「違うよ、動物のクーガーだよ。食べられちゃうんだよ。とっても恐いんだ。こうやってガオーって来るんだ」と説明したら、なお嬉しそうにハシャイでしまった。子供というのは、こういったことが理解できないもなのか、困ったものである。前に大きな熊に出会った時も、全然恐がってくれなかったから。
ともかく、オレがジョギングしている山道は、まさにクーガーが出るところで、「やべえ、引き返そうかな」と思った。だけど、ポカポカ陽気でどうもクーガーが出る気配がない。せっかく走り出したし、行ってしまおう!と思った。ここで、さらに世界中に被害を及ぼした津波のことを思い出した。津波が来た時、人々は目の前の恐怖に気付かなかった、と。そう、人間というのは目の前に大きな恐怖ごとが迫っていても、気付かないものなのである。だけど、どう考えても出そうにないし、構わず走ったのだ。そうしたら途中、老夫婦が散歩しているし、またフリスビーゴルフをしている奴もいて、ずいぶんと人の気配を感じる。心配していたのがバカらしく感じた。だけど、途中、人一人しか歩けない狭いところを走っていた時だけは、耳を澄まして獣の気配がないかどうか注意をしていたけど。
それから、また大河とちょっと遊んで、早めに家に戻ってお風呂。ここ最近ずっと子供たちと入っていて、どうも入った感じでなかっただけに、一人で入るお風呂は気持ちいい。久々にコンディショナーまでやってしまった。だけど、カナダにはなぜリンスってないのかな? いや、あるけどオレが知らないだけ? 確か日本ではリンスとコンディショナーって分かれているよね? あれっ、それは昔の話? それか、日本が勝手に作った商売用品? 例えて言うなら、ベースワックス。あれはT社が日本用の商売用に作ったもので本国ではないとか。そういったことを某有名ワックス会社の方から聞いたことがある。だけど、マツモトワックスなんかは、アンチBBがあってあれなんかはベースだよね?
なんだか話反れまくっているが、その長風呂の後のビールは最高にウマかった。ジョギングして体を動かしているからなおさらうまいね。
それにしても、このポカポカ陽気はいつまでも続くのだろう。もう、冬は来ないのだろうか。そうだとしたらウィスラー創立以来の最悪イヤーになっているのだけど。ちなみに、オレはこんな状況でも全然楽しんでいるのだけど。きっとハジメやトオルにしても、逆にパウダーにならないから、良い練習環境になり、毎日楽しんでいるのに違いない。

プライベート・ライディング

午前中時間ができたので、滑りに行った。昨日に引き続き2日連続だ。今日も3本しか滑れなかったけど、こうして一人で滑る時間はひじょうに貴重である。昨日は天候悪く誰にも会わなかったので、完全にプライベート練習状態。今日はハジメ&トオルに会ったので、自分一人で滑っているという気分は薄らいだが、それでも滑走中はほとんど我がままに(?)自分のペースで滑った。
こうして一人でも山に行けてしまうのは、あまりにも練習すべき課題が多いからである。いろいろやることがあるから、誰にも会わなくても十分に楽しめる状況だ。それにリフトに一人で乗っている時間も考え事が多いから全然苦にならない。来年出す雑誌の企画のまとめ方や仕事の進め方をあれこれと考えるのである。
お昼頃には家に帰り、そのままカミさんは仕事へ。
子供は昼寝するから、またまたプライベート・タイムが訪れたので、仕事である。今日も主にメールの対応やウエブの更新作業。ニュースを毎日更新するようになってから、何年経ったかな? ともかく、毎日更新しよう!と決めた日から、ずいぶん経ったような気がするが、今では自然とニュースが自分の方に舞い込むような感じだ。時には、探して探して、という日もあるけど、最近は勝手にやって来るので、その情報をまとめて更新するだけ。
子供が起きたら、いつものように散歩に行き、お風呂に入れ、夕食を作る、というルーティーン。子供が寝たら、また仕事ができるというのも、いつものルーティーン。
そうして、今日はまだ夜中になっていないので、こうして日記を書いているのである。
明日はシャーリー(カミさん)、朝早くからジムに行く宣言しているし、そのまま朝一から仕事だから、山には行けそうにない。残念ながら、スノーボードは行けないけど、まあ、その分、子供といっしょに遊ぼう。午後時間でもできたら、ジムにでも行こうかな。
ともかく、意外とフリーのスノーボード・デイは少ないから、今日という日は例え3本の滑走でも貴重だった。若い連中は、収入が少ないのが大変であるけど、毎日スノーボードに打ち込めて、そういった意味では幸せだなあ。

チャーリーBOYはスペシャル犬

ここ最近はなんだか落ち着いた日々を送っている。とりわけ忙しいと思わない。目の前には、やるべき仕事がたくさんあるのも事実だが、そのどれも今日やらなくちゃいけないものではない。来年に発売される雑誌の原稿の企画書作りやビデオの企画書作り、さらにはウエブサイトのバックナンバーのチェックやリンク切れのチェック、あとは請求書を作ったり、収支のチェックなど。特に昨日でずいぶん様々な仕事を片付けてしまったので、今、メールはもらったら必ず24時間以内に返せる正常な状態になった。

お昼頃、ノック音が聞こえて誰かな?と思ったら、近所のお姉さん。このお姉さんは、ウチのチャーリーBOY(犬)を2日連続で散歩している。自分も犬を2匹飼っているので散歩するがてらチャーリーも散歩してくれるのである。だけど、近所にたくさん犬がいる中で、なぜチャーリーだけを連れて行ってくれるのかは定かでない。ただチャーリーは昔から近所の人から好かれる犬で、どこに行っても尻尾を振る愛嬌もの。特に犬好きの人は、大好きで、全身で喜びを表現するのだった。だから、近所の人や散歩コースの公園にいる人は、みんなチャーリーを知っている。このへんではボス的存在なので、有名人でもある。

何でもそのお姉さん、これから山にハイキングに行くということだ。こちらとしては、ありがたいことなので、「よろしくお願いします」と言った。

午後、子供たちを寝かした後、本を読んでその後、眠くなったので軽く昼寝。起きてもチャーリーはいなかった。
その後、オレと大河はプールに行った。いつもならサッカーというところだけど、今日は天気が良くなかったのでプールに。2時間くらい、おもいっきり遊んだかな。家に帰ったら、チャーリーはいつものように入り口ドアの下で休んでいた。シャーリーに「いつ帰ったの?」と聞いたら、「4時間くらい行っていたのよ」とのこと。うわあ、ずいぶん頑張って山をハイキングしたなあ、と思った。だけどチャーリーは山に行くと、人(犬?)が変わったように元気になるから、また充実した時間を過ごしたに違いない。「だけど、あのお姉さん、なんでチャーリーを散歩に連れて行ってくれるのかな?」と聞いたら「チャーリーはスペシャルなんだって」との回答。ふーん、チャーリーは特別かあ。食事しながら、どこが特別なのかなあ、なんて一人考えていたら、それを見て大河が「お父さんどうしたの?」と尋ねた。「チャーリーのどこがスペシャルなのかなあ、って考えていたんだよ」と答えたら「チャーリーはねえ、色が白と黒だからだよ」「あっ、そうか!」なんて3歳の子供の意見に、一瞬納得しそうになった。

確かにチャーリーの見た目って変わっている。色は牛のように白と黒。目の色は、片方が黒(英語では茶色と言う)、片方が青。こうした目は、純血なハスキー犬とかでは出るらしいけど、雑種ではあまりないケースのようだ。チャーリーのお母さんは、純血なハスキー犬で、彼が人間に媚びないような面、つまり一人でどんどんリーディングする散歩するスタイルや、一人で山の中を遊ぶことができるのも、このハスキーのように狼なような性質があるからだろう。お父さんはブラック・ラブラドールが混じった雑種ということで、チャーリーの愛嬌ある姿は、こちらから来たのかもしれない。

ここまでチャーリーについて話たので、生い立ちもちょっと話そう。
チャーリーはバンクーバーアイランドの捨て犬の施設に預けられていた犬で、ウチのカミさんが突然、もらって来た犬。ある日、カミさんを迎えに行くためにフェリー乗り場まで行ったら、小さい犬小屋バスケットを持っていて、そこからいきなり出てきた。相談なしにいきなり子犬を連れて返って来てしまったのだけど、オレも犬好きだったから、とても嬉しかった。
チャーリーは臆病で、どこにも歩けないような子犬だった。実際シャーリーも6匹兄弟がいる中で、一番臆病で生命力がなさそうなのを選んだ、と言っていた。他の兄弟は子犬らしく飛び跳ねているのに、チャーリーだけは小屋の奥でブルブル震えていたって。実を言うと、チャーリーの生みの母は、家畜を襲ったので、射殺されてしまったということ。きっと母親がいなくて、ずっと寂しかったに違いない。
ともかく、シャーリーが連れて来てから、自分たちが親代わりになって育てた犬。あまりにも可愛くて、いつもリビングでチャーリーと寝ていたのを思い出す。それでトイレに行きたいと泣くと、いつでも起きて外に出してあげた。

ともかく、そんなチャーリーもずいぶんとたくましくなって、今ではこのエリアのボス的存在。そんなチャーリーのボス的な雰囲気、愛嬌がある雰囲気、特徴ある柄や特徴ある目が、彼女にとってスペシャルに感じたのかもしれない。

切れた!久々の活火山

この時期は毎年、日本に帰っていたけど今年はウィスラーに残っている。
この時期に日本に帰っていた意味の1つにスノーボード展示会SBJがあり、またそれをきっかけに様々なメーカーや雑誌社との話もあるのだが、今年はいろいろ考えて遠慮した。
ちなみにここ最近の自分は、いろいろ家庭のことや仕事のことなどで忙しくて、日記を書く時間がなかった。ウエブでは最低限やらなくてはいけない仕事だけはやって、後はその他の雑務に追われていた感じ。まっ、それだけではなく楽しい飲みの集まりもあり、なかなかそういった日は日記が書けなかったのだ。
さて、今日は久しぶりに大河を連れて山に上がった。大河のスキーはあまり上達していないのだけど、気長にやろうと思ったし、また2人でバスに乗ったり、帰りにホットチョコを飲んだりする気分も楽しいのである。ここのところ天気が良く、今日もポカポカ陽気で楽しいサタデー気分のハズだったのだが・・・。
災難はキッズのスノーボード・スクール軍団が来てから始まった。今日も大河にスキーを教えるため、チョッカリができるところまで、自分が横滑りしながらスキーをハの字に抑えて滑り。その後、最後の6、7メートルをチョッカルという要領でレッスンを行っていた。大河にはチョッカル前に「ここでお父さんがokというまで待っていてね」と伝えて、オレが大きな声で「ok」と言ったらチョッカリ、下で待ち受けているのである。こうすると、大河の目線は自然に遠くに行くし、下でお父さんがいるから、恐がらずにスピードを出せるのだ。しかし、その待っている時に、いきなりスクールの生徒が突っ込んだ。かなり危険な突っ込み方。大河のスキーは吹っ飛び、大声で泣いた。痛かったろうし、慣れない山でのことでショックも大きかっただろう。ここで、昔の自分なら間違いなく大声で怒っただろうが、怒鳴ったところで解決しないし、我慢することにした。
ちなみに、オレはその突っ込んだ子にはまったく怒りを感じていない。不注意は完全にインストラクターの姉ちゃんにあるので、ともかくそっちを睨んだのは事実。そうしたら、一応、誤ったけど、その後に「アクシデント」という言葉で、非がないような言い方なので、カチンとした。だから、口をムの字にしてまったく何も言葉を返さなかった。
ともかく、大河にとってはショックだっただろうし、落ち着かす意味で2人で座って休むことにした。それで、どこで滑ったら安全に楽しく滑れるかなあ、なんて場所のチェック。さらには姉ちゃんのイントラぶりを拝見していた。
隣のコースはスキーのスクールでビッシリとレーンが埋まっていたので、まあ、ともかくこのスクール軍団の合間、つまり滑り終わった後まで待って、滑るか、なんて思いまた滑り始めようとした。そしたら、そのスクール軍団の男の子が、今度はカーペット式のリフトで転んでしまい、助けを呼んでいる。だけどイントラ姉ちゃんは、気付かない。さらに、リフト係りも気付かないのである。お前ら、それで仕事やっているつもりなのかよ!と思いながら、オレは大河を安全なフラットな場所に置いて、駆け足でその子を救ってあげた。まったくしょうがねえ奴だ、と腹の底から怒りがフツフツを沸騰して来ているのがわかったが、まだまだ辛抱である。これで切れては、いつものように「ああ、やってしまった」という嫌な感覚が残るだけなので、我慢した。
だけど、事件はこれだけ終わらない、さらにドラマティック(?)な展開が待っていようとは! 気を取り直して、大河のスキーを横滑りをしながらいっしょに滑っている時に、なんとスノーボードが突っ込んで来たのである。大河にケガをさせないように見事に拾ってみせたけど、もう休火山は我慢できなかった。気付いたら、雪山全土に聞こえるくらいに大きな声で、その姉ちゃんを怒っていた。
3つの事件、衝突、リフトでの転倒、ボードの流した、以上のことを述べた上で、さらに「てめえは、ちゃんと生徒や周りの状況を見ていない!」とぶちまかした。そこにいるすべてのスキーヤーやスノーボーダーの視線が急にこちらに集中したのはわかったけど、もうオレの怒りのエンジンは全快だ。だけど、向こうの姉ちゃんも不思議なほど、強かったなあ。まず、オレが活火山なのに向こうはちゃんと普通の声で対応して来る。だけど、その理論たるやメチャクチャだけど。「ここはレッスンも行うから、こういうアクシンデントもある。安全にスノーボードをしたいなら、他に行け」と。確かにその場所はレッスン場所の中心地でもあるのだが、スクール以外の人が入れない場所ではない。多くの一般ビギナーが練習している場所だ。1万歩譲って、他でやるべきだったと考えても、自分の生徒が、他の子供にぶつかり、自分の生徒がカーペット式リフトでもがいて助けを呼んでいるのにも気付かず、自分の生徒のボードが流してしまう、とか、もうメチャクチャなんだよ!
ともかく、姉ちゃんの頭では、すでに「私悪くないもん」という石のように固まった考えしかなく、というかそう考えないと、自分を保てないのだろう、ともかく不思議なほど強靭な石頭回路なのである。自分の意見を素直に聞くことは、彼女の人生にとって大切なことだとも思ったけど、そう思うのはオレの勝手な思考なワケで、ともかく埒が明かないので退散することにした。ポカポカ陽気の楽しいスキー日だったけど・・・。またまた怒鳴った後の嫌な気分がモギモギやって来た。
大河には、とても嫌な思いをさせて悪いことしちゃったなあ、という気分だ。そして、ゴンドラの中で急に社会地域から身を引けてしまったためだろう、オレは一人ごとのように「あのクソババア、今度会ったらおもいっきりケツ蹴っ飛ばしやる」と言っていた。大河に対して悪いという気持ちの当たり場所を探すように、一人グチっているお子様状態に入ったのである。そしたら、大河、今日、昼寝して起きた時に「クソバアアいたから、なんとか」とか言っている。あーあ、3歳の子供に汚い言葉を教えてしまったあ~。
ともかく、その後、オレの活火山はなかなか収まらなくて、スキースクールのオフィスに行って「偉い人を出せ!」ってな感じで、掛け合ってしまったのである。チクっているようで悪い気もしたが、あの姉ちゃんが素直に謝罪できなかったことが、許せなかったのだ。そして、今日あったことを頑張って冷静に話して、ちょっとだけ活火山は休まった。さらに、その後、おいしい昼食をスシビレッジ(日本食レストラン)で食ったら、やっとのことで「過ぎたことは返らない。前向きに大河の気持ちをフォローする楽しいこと考えよう」と思えるようになった。
まあ、今、考えればスクールに行ってまで文句言ってもしょうがないかなあ、と思うのだけど、山やスクールを営業する立場にとってみたら、そういったことがあったと知るのも悪くないだろう。

月が僕たちを見ていた日

ウィスラーキャンプも終わり、いつものような日常が帰って来た。遅めになりなりがちだったメールの返答も、今日のところでやっと体制が整い、通常通り24時間以内には返せる状態になった。
結局、自分の日常とはスノーボードの他にパソコン上での仕事があり、やる気になれば永遠に仕事は目の前にあるような気がするのだが、同時に子供の面倒というバランスを考えて時間配分をしている。今、3歳になる大河にとっては大事な時期なような気がして、今日フッ、と「もっといっしょにいれる時には積極的にいろいろやろう」と思った。今までは、1歳のクレアちゃんが昼寝している時に大河が起きている場合には、ビデオとか見せて、その間に仕事をしていたけど、そういったビデオを見せる時間を作らずに、もっといっしょに遊んだりしよう、と思ったのだ。もちろん雑誌の仕事とか溜まっている時には、それをやらないわけにはいけないけど。だって、相手は10万人以上の読者だから。まあ、自分で言うのもなんだけど、だいたい期日を守る優等生な部類の書き手だ。
大河と時間を過ごすという、その一貫というわけでもないけど、今日もいっしょにサッカーをやった。今月はかれこれもう7日目とかかな。
サッカーをやっていると、不思議とスノーボードをしていなくても、いいような気持ちになる。というのも止まったり動いたりしているので、スノーボードと同じように筋持久力がつくし、また動きを止める動作では、太もも前部の筋力を必要として、それがスノーボードの筋力の使い方と似ているから。またボディバランスも格段に良くなるような気がする。そう言えば、ライオとかサッカー出身のライダーって多いなあ。
大河とのサッカーは、自分が師匠という立場だと思っていたけど、逆に大河が先生でもある、と感じた。というのも大河の体の使い方は、とても美しく芸術的だからだ。必要な動きを的確にやっているようである。常にヒザを曲げた姿勢でボールを追いかける姿は、大河とのパスで自然に教えてもらったことだ。自分の息子とサッカーする喜びももちろんあるけど、見ていて飽きない美しい動きなのだ。両ヒザをうまく使ったトラップとか、どっから覚えたのだろう?と思う。よく、チビッコのスキーヤーがとてもカッコ良く見えるけど、あんな感じで素直に的確に動いている様子なのだ。
今日は青空が広がる、とても気持ちいい天候だったけど、月が見えた。それでオレが「あっ、月が出ているよ!」と言ったら、大河が「眠っているね」と言い出し「オーイ起きろ!」とか叫んでいる。オレも「起きろよー!」って叫んだ。それから大河が「月が僕たちを見ているよ」と言うから「こっちに来て、いっしょにサッカーしよう!」とかわけわからないことを叫んだ。この後も2人で、変なコメントの叫び声を出して楽しんでいたけど、これ一種のストレス発散法かもしれないな、と思った。よくテレビ・ドラマで「バカヤロー!」とか叫んでいるけど、あの後、ちょっと気持ち良かったりして!? 今、これを読んでいるみんなも広いところでわけわからないこと叫んだら気持ちいいかもよ? だけど、日本のような都会では、変人扱いされてダメかな?

初のウィスラーキャンプ

ここ3日間はdmkクラブのウィスラーキャンプがあった。ちょうど今朝、見送ったところである。昨晩はルーブもホテルの部屋に来て、クラブ員たちと話していた。
最初の2日間はとても天気が良かったので、ウィスラーのピーク、ブラッコムのグレーシアに行った。カナダの雄大な景色を楽しんでもらえた、と思う。
今回のキャンプでは、新しいことにチャレンジしてもらった。
ブラッコムのウインドリップのところをハイクしてもらい、急斜面のパウダーを攻めた。これは撮影する時と同じようなシチュエーションなので、これからパウダーの写真を1枚見る目もこの経験で変わって来るのではないか、と思う。また、斜度45度くらいの急斜面を体験したことで、攻める気持ちが強くなったとも思うのだ。
パークでは主に擦り系アイテムに入った。今までボックスに入ったことがない人も今回のツアーでだいぶアイテムに対する違和感が取れたようだ。また、今回、初めてアイテム上でノーズプレスやバックサイドボードスライドができた人もいて嬉しかった。
何より、長いコースを滑ることは楽しかったと思う。同時に凄く辛かったと思うけど、あの滑走距離のおかげで自然にスピードに対する強さが生まれたと思うのだ。
雪質はもう1つというコンディションであったが、3日目最終日はちょっと雪が降ったので、トゥリーにも入ってもらった。大変かなあ、と思ったけど、強引に誘った感じ。ほんのちょっとだったけど、こうしたトゥリーランの楽しさも知ってほしかったのだ。
ジブのコンテントというのもやった。みんなが見ているシチュエーションで、どれほどのものを披露できるのか。うまい人もそうでない人も、全力を出すような滑りで、とても素晴らしかったと思う。
今回のキャンプには、特別コーチとしてルーブも呼んだ。実を言うと腰を痛めていて、歩くのも困難な状況だったのだけど、ルーブには絶対に来てほしかった。なんとか頑張って来てくれたのだ。
今回、ルーブを呼んだ目的は滑りを見せたいとか、ルーブから教わってほしい、などいろいろあるけど、最大の要因は異文化に接してほしい、ということ。
よく海外キャンプとかで日本人コーチが教えるものがあるけど、それだともう1つカナダに来た目的が薄れてしまうような気もする。旅の楽しさは、その場所の生活模様とか、そこの人と接することなどが大きいように思うのだが、今回ルーブを呼んだことで、そういったテーマが一気に出た、と思うのだ。英語とかほとんど話せないクラブ員たちが楽しそうにルーブとコミュニケーションを取っている姿を見て、嬉しかった。また英語がうまい人もルーブと会話することで、より英語を話すことに張り合いが出たと思う。
最終日のパーティはバスで行くところだったが、あんな感じで1ドル50セント払って、バスに乗ったのも良い経験だと思うのだが。またパーティに選んだレストランもおもいっきりローカル色が強いところだったから、外国気分を満喫できただろう。
ツアーご一行はそろそろ日本に到着した頃だと思うけど、帰りのバスや飛行機でどんなこと考えていたのかなあ。このキャンプで、スノーボードだけに限らず、人生の新たな発想の転換とかできたら、とても嬉しい。みんなウィスラーの長い距離を滑ってとっても疲れたと思うけど、それ以上にたくさんの喜びや思い出とか作ってもらえたら、主催者としては最大の喜び。また、来年もやりたい!と思った。