Category: ハウツー

最初の気づきは自分を知ること

今日ハウツー掲示板で書いたのだけど、上達するための最も基本にあることに、「自分を知る」ということがあると思う。

例えば、今日あった質問には、「自分は低い姿勢をしようとすると頭が下がる」というものなのだけど、そういうことわかっている自体が凄いことだなあ、と思うのだ。
だって、こうしてある程度、スノーボードが好きでウチのサイトをご覧になっている方なら、多少なりとも自分のライディングしている姿というのは考えられるだろうけど、世のスノーボーダーのほとんどはそんなこと考えていないと思うからだ。
あと、さらに深いレベルで考えれば、プロと言われるレベルでも「自分を知る」というのは難しいことでもある。

ある若手ライダーがいるとしよう。そのへんのお山では、右に出る者がいないと言われるほど、イケイケに飛べるライダーだ。ローカルも認める特攻隊長である。意気揚々にして「オレをスポンサードしてほしい」というビデオ映像を大手メーカーに送った。大手メーカーからしてみれば、こんなオファーを受けるのはよくあること。だけど、せっかく送られてもらったものなので、チェックする。すると、このライダーは一応はフロントサイド1080を回せるレベル。だけど、空中での姿勢で安定感がない。また着地はできても、安定感がなく体が暴れている。自分の滑りが本気でカッコいいと思い、送っているだけに「自分のことを知っていない」と気づいた。こういう奴は上達しないってことでボツにした。

もし、このライダーが謙虚に「僕はまだ回すことができますが、ご存知のように安定感がありません。これからさらにスタイルを磨くべく安定感を高めます」というようなコメントがあれば、メーカー担当者は、「おっ、コイツわかっているじゃん。まだ若いし、とりあえず用具支給からやってみるか」なんて考えてくれるかも。

まあ、かなりうまいレベルでも勘違いする、という一例であるが、こういうことはよくある話。たぶん、そのへんの雑誌に出ている一応ちょっとは名の知れたライダーでも、自分のことわかっていないかも!?

ともかく、自分を知るってことは大事。
そこで一番てっとり早い方法は、ビデオ撮影すること。
こうして、最初に自分の滑りを客観的に見た時、大抵の人は「ガーン」と来る。僕もです(笑)
そして、肯定もしたくなる。「僕はもっとうまいハズだ」なんて。だけど、ここは頑張って自分を見つめる努力だ。恥ずかしいけど、自分だけでは見えないことも多いので、友達に聞いてみる。的を得ていない回答をする人も少ないだろうけど、参考になることを言う人も多いハズ。それをメモするなり頭に入れるなりして改善する努力をする。そう、自分のイケてない部分を気づけば、そこから正しい上達の旅は始まるのだから。

その他、普段の自分のライディングを知る方法を1つ紹介しよう。
鏡の前に立つ。目を瞑る。普段、自分がライディングしている姿勢をイメージし、実際に体を動かしてみる。キッカーの踏み込みのところとか、ここぞというところで目を開けてみよう。どう、鏡の前にいる自分ってイケてる?
思ったよりも高い姿勢だったり、自分が思っていたよりも肩が開いていたり、また不恰好である、なんてこともあるだろう。
ぜひ、やってみてください。

初滑りは昨年ギアで

いよいよシーズンインが近くなった。
冷え込みが強くなり、微笑んでいる人も少なくないだろう。
自分もいよいよ明後日には初滑りだ。
※ブラッコムは急遽明後日オープンすることに決まったのだ。

来るべきシーズンに備えて、新しいギアを揃えている人も少なくないだろう。だけど、ちょっと新ギアを持って行くのは待って!というのも、初滑りでいきなり新しいギアを使うと戸惑うもなのなのだ。

初滑りでは多くの人が、「えー、こんなにうまく滑れないものだっけ!?」って感覚に陥りやすいものである。久々の感覚というのは、誰でもそんなものなのだ。シーズン初めはまだ滑るための筋力が備わっていないケースも多々ある。だから、本調子になれない。そんな時に、新しいギアだとかなり混乱は深まる。特に新しいブーツは、まだゴワゴワ感が強く、今まで散々使い切ったへにゃへにゃのブーツとは大違いだ。それでブーツが固くして足首を曲げ難く、調子が悪くなるってこともあるのだ。
「もう1つ自分の調子が悪いのは、新しいギアの戸惑いなのか? ただ単にシーズン初めなのか??」ということがわからなくなるのだ。

ボード、バインディング、ブーツが新ギアになっていたら、もし最初に自分が試すのは、新しいボード、次に新しいバインディング、そして新しいブーツになるだろう。
ボードが代わるよりもブーツが変わる方が、違和感は強い。だから、先にブーツやバインディングを代えるという方法だ。
だけど、ウィスラーのシーズン頭は、雪に岩が隠れているところもあるので、まだ新品のボードは使いたくない。だから、最初は、昨年のギアで滑り、調子が戻りつつあったら、バインディングから新しいものに。そしてブーツ。それで最後に雪が豊富になって来たら、新しいボードに乗る。このボードだって、いつかはどこで傷が付くだろうし、レールとかボックスで使っちゃうわけだけど、さすがにシーズン初っ端で傷つくのだけどは嫌だ。だから、一応はこうするのである。

良かったらご参考に!

一段環境を下げる時、上げる時

スノーボードをやっていて、
「そろそろレベルアップだ、もっと難しい斜面に行こう」
という時がある。また逆に
「練習したいので、もっと緩い斜面に行こう」
と思う時がある。

あなたもこんなこと思ったことあるでしょ?

自分の場合には、こうしている。
自分ができないことをうまくやりたい時には、より下のレベルの環境。
自分ができることをさらにうまくなりたい時には、より上のレベルの環境。

例えば、どうも中級斜面でフロントサイド・ターン前半の部分でうまく乗れないと感じる。そういう時には、その気になる部分を直すことを集中するために、1つ簡単な環境レベル、緩斜面で行うようにする。

逆に緩斜面で行うカービング・ターンは気持ちよく簡単にできてしまったとする。いくら気持ち良いと感じても2回目、3回目とその気持ち良さが薄らいでいく。そんな時にはもっと難しい急な斜面でカービングにトライするのだ。きっとよりエッジの切り替えのタイミング、過重などの掛け方も変わり難しくなるだろう。そして、そのチャレンジはおもしろいことでもあるだろう。

このことはターンに限らず、ジャンプの練習でも何にでも応用できる。
例えば、あるキッカーでどうも360がうまく決まらない。そうしたらもっと下の環境のことをやる。例えばもっと小さいキッカー、または360でなく180とか。さらに180がしっくり来なかったらスピンしないでオーリーだけで飛ぶのもいいだろう。

だけど、世の中には「難しい環境で絶対にやる!」と歯を食いしばって滑り続ける人も少なくないようだ。確かにそういう境地も大切だし、時にそういうアグレッシブな気持ちで挑むべきだとも思う。だけど、そういう環境ばかりでは燃え尽き症候群になりそうだ。自分の集中力を大切にして、もっと簡単な環境を考えてみて、一歩下がって見て、状況を見てみるといいだろう。そうすると、今まで高いところを見過ぎて、返って上達を遅らしていた状況を変えることができるかもよ。

一段環境を下げる時、上げる時、あなたなりのレベルで考えてみよう。
小さな上達はおもしろくないかもしれないけど、長い目でみたら、それが一番安全で確実で上達できる道だと思うから。

さらに一歩セルフイメージ

前回、セリフイメージという題名のコラムを書いて、「自分を過小評価せず、良いイメージを持とう」ということを伝えた。しかし、どこまで憧れのイメージを抱くか。それは自分のレベルによって様々だ。例えば、自分の場合には、いくらカッコいいスノーボーダーになりたい、と言っても「東京ドームのキッカーを飛ぶほどにうまいライダーになろう」とは思わない。今から15年以上も前、まだ20歳前後の時には、大会で輝く自分というものも想像してみたが、今は到底そこまで飛躍したイメージが抱けない。

今、このコラムを読んでいる人でも、様々ではないだろうか。人それぞれにカンファタブル(居心地の良い)セリフイメージのゾーン(範囲)がある。

ただ重ねて伝えたいのは、カンファタブルなゾーンに留まらず、さらに一歩先を目指してほしい、ということ。というのも間違いなく、自分の過去の経験、様々なライダーとの接触を通しても、目標や夢が大きいほど向上心も高く、結果、行動力も生まれて上達するからだ。

先日、目が飛び出るような契約金でアメリカ大リーグのレッドソックスに入団した松坂大輔も、高校時代の監督に「一日の目標がその人を支配する」と、言われたと聞いたことがある。実際に松坂は小学生の頃から大リーグを目指して、遂にはその夢が実現した。

それでは、我々はどこまでイメージを高めればいいのだろうか?
自分の意見としては、ドキドキするぐらいのところ。ドキドキするというのは、自分のイメージができる範囲だから、ドキドキできるのだと思う。実際にやった時の自分を想像した時にドキドキしてしまうと思うのだ。もちろんいきなりドキドキするようなことができるわけではないが、まずはそのように高いイメージを抱く、ということ。カンファタブルなゾーンでと留まらず、さらに一歩先のイメージを抱くのだ。そして、その目標達成に期限を決めて、日々努力しよう。
そうしたら、きっといつものスノーボードが、さらに内容の濃いものに変身するに違いない。

地道な練習

丸沼の平日キャンプに行って来た。平日にも関わらずたくさんの方が来てくれて、とてもありがたかった。
初日は、今年、SnowBoarder誌のハウツーで行った踏むの段階的練習を行った。そして、あとでアドバイスできるようにビデオ撮影した。

この段階的練習とは、立ち、横滑り、滑降、Jターン(直滑降からの山回り)とそれぞれの段階でしっかりと踏む姿勢を意識するというものである。
例えば斜滑降で踏む姿勢ができていなければ、その先の段階であるJターンやノーマルなターンで踏む姿勢を取ることなんてできない。だから、できないと思った段階での項目で踏む練習をしなくてはいけない。
のだ。
自分としては、この練習、結構、奥深いしなかなかやってもできないものと考えている。だから繰り返しこれをやるべきなのだけど、最初の夜にキャンパーから「せっかくフサキさんの踏むキャンプに来たのだから、さらにその先の内容のことを教えてほしい」との依頼があった。
なるほど確かにキャンプというのは、そういうものである。次々に新しい知識を得て、それを実践し効果を得たいのだ。みんなが飛躍的な上達を求める。

今日伝えたことをそのまま明日も継続することで効果は出るので、さらに新しいことを行うのに戸惑いもあった。だけどなんとなくその意見に押されて、今までキャンプでは一度も教えたことがない、加速するための方法を教えることになった。

ターンしながらボードをどんどん加速するためには、ターン前半(谷側)に向かうところで立ち上がっていくといい。このフォールラインに向かう踏みによりボードは加速するのだ。そしてターン後半は、その加速させたスピードを殺さないように耐えるための踏みになる。つまりこれは屈伸抜重という方法のターンだ。
「みんなできるかな?」と思ったけど、できている人も思ったよりはいたし、早くもこの効果を実感できたと思う。

この後、この滑りとは反対的な動き、加速よりもボードの切り替えしを重視するジャンプターンも行った。これからまったく反対的な動きをして、今までやって来た加速するためのターンを理解していただこう、という趣旨である。
ジャンプターンは、屈伸抜重とは反対の動きで伸身抜重と呼ばれる動き。

この練習を終えてみて、みんなの顔を見ると、なんとなく理解できた人は7割くらい、実際に体験で理解した人は3割くらいかな、と思った。

キャンプなら、やってみたらたくさんの人が、いくらかの効果があった方がいいのだろうが、こういうのもアリかな?と思った。スタッフも言っていたけど「いつか教えてもらったことが自分にハマる」ということもあるだろうから。

あの日、自分が滑った加速するためのターンを目に焼き付けてくれたら、たぶんあそこに参加した人すべてがいつかこの加速体験をしてくれるものだと思う。どうしたら、あのターンができるのか?と研究していくと、そこは基本と練習の繰り返しということになる。今まで自分がずっと言って来たことだ。段階的練習、基本姿勢の確認など。

なんでこのようなコラムを書いたかというと、
みんな常に先を求めるけど、それ以前にやはり基本ステップが大事である、と理解してほしかったからだ。
もちろんあそこで加速するためのターン方法を伝えたことは良いことだと考えている。だけど、これからも焦らずに確実に一歩一歩上達してほしいと思う。すぐに上達をするような感覚も楽しいことだけど、すぐに学んだことは忘れやすいとも言える。ひじょうに古風な上達スタイルかもしれないけど、ゆっくりでもいいけど自分にとって何をしっかりと学ぶことが将来のスノーボードにとって大切か理解してほしいのである。そうして考えて行くと、テーマは地道な練習、ということになると思うのだ。

 

ギア克服セラピー

世の中には、ギアに関して必要以上に気にする人が多いと思う。
自分がうまく滑れないのは、スタンス設定が悪いから、ボードが合っていないから、エッジが立っていないから、などなど。

先日もあるライダーの方から相談を受けた。
「長年同じブランドを使っているので、他を試したい。他のボードに乗れば、うまく滑れるのでは?」

オレはこう答えた。
「確かにそういう面も否定できない。だけど、それ以上に実力をアップさせなくてはいけないだろう。」

実際そのライダーの方の滑りを拝見したら、4つほど直すべき点が見つかった。
そして、この4つの部分を直すための練習方法を教えた。
きっとその人はそれでうまくなる。ギア面よりももっと上達するための根本的なことに気づいたと思う。

このようにギアに関する不信感を持つ人に、特効薬を煎じよう。
それは、うまい人に自分のボードを乗ってもらう、ということだ。これは1つのギア克服セラピーである。きっと、多くの人が目からウロコになるに違いない。
「わあ、私のボードでもあんなに高くオーリーできるんだ。ワーオ、オレのボードってあんなに早く加速させることができるんだ」など。

きっと自分のボードや、スタンス設定に誇りを持てるのではないだろうか。だから、今、これを読んでいる人に、ぜひ一度試してほしい。

ところでオレのボードって最近ワックス塗ってない。きっとワックスレンジャーにチューンしてもらったら、かなり走るボードになるだろう。って、ことは逆の現象のギア克服セラピーになったりして!?
まっ、早い話、両方大切ってことです。
ただ、最近多くの人が、自分が上達できない理由を、ギアのこととかスタンス設定に持って行きがちになっていることに気づいたので、その警告を発信するために、そしてその特効薬を紹介しました。

ゴーグル・レンズの選び方

最近ギアもどんどん良くなっている。ゴーグルもどんどん新しいテクノロジーが出て、傷が付き難いものや、ミラーなのに曇りでも使えるものも出て来ている。以前なら機能イコール、デザインがもう1つということもあったけど、デザインも機能もOK!というものが増えた。こんな最新のギア情報にくわしい方も少ないだろう。
だけど、どうもまだ世間のスノーボーダーの多くは、ゴーグルのレンズの種類や選び方というのを知らないようだ。スノーボーダーにとって視界はとっても大事な要素だから、ぜひ覚えてほしいものである。そこで、今回は自分が長年お世話になっているSmithのご協力を仰ぎながら、『ゴーグル・レンズの選び方』という特集をお届けしよう! もちろんどんなブランドでも対応できる内容なので、レンズの選び方わからない方、ご参考に。



TEXT: Fusaki IIDA

私のゴーグル歴

20年以上のスノーボード歴の中でもSmithはお気に入り!

大昔の話をしてもしょうがないかもしれないけど、ずっと昔、自分はbolleのミラー・レンズのゴーグルを使用していた。当時、このゴーグルを選んだ理由は、ミラーにより目が完全に見えなくてカッコいいと思ったから。
だけど、ミラーって、晴れの日はいいけど、曇りの時ってずいぶん視界が暗く感じるので、調子が悪かった。だから、その当時にBrikoのピンク(注:レッドとかローズという言い方だったのかも!?)のレンズに出会った時は、凄い!と思った。というのも、その時に使ったBrikoのピンク・レンズは、曇りの時など、雪上の凸凹などをしっかりと見せてくれたし、しかも晴れでも眩しくなく使えたのだから。それから、自分はSmithのスポンサードを受けるまで、ずっとBrikoを使用。ちなみに、bolleの前にはOakleyを使っていて、その当時のOakleyは、デザインはカッコ良かったけど、やたらに曇りやすくて困ったなあ。

Smithには、当時(注:10年以上も前のこと)V3というモデルがあって、それはどこのゴーグルよりも視界は広くて、調子良かった。しかも、日本人の鼻ペチャにも合うようなジャパン・モデルのオリジナルのフィット感もあった。
Smithというのは、歴史的に常にクオリティの最前線を行っているところがあって、自分の勝手な解釈では、技術のニッサン、デザインのトヨタみたいな部分で、クオリティのSmith、デザインのOakleyというイメージもある。
ただ、最近はどこのブランドでもクオリティやデザインもカッコ良くなっているようだ。
自分は途中、Zealという浮気もありながらも、今ではI love Smith!

以上の話は、レンズを選ぶ上での、ちょっとしたヒントになるかも、ということで、オヤジのレンズ・ヒストリーを紹介してみた。

オレンジとローズが定番だろう

最近は、ミラー系のレンズでも曇りOKというモデルが多く、はっきり言って、自分も混乱している。だから、この原稿を書ける身分なのか、という思いもあるけど、とりあえずスノーボード歴20年以上のおじさんの話は「ためになるかもよ?」ということで聞いてほしい。

まず、自分が思うに定番は、オレンジとローズだろう。
オレンジというのは、かなりオーソドックスなイメージのカラーで、全天候にOKだ。Smithの場合のオレンジは、ゴールド・ライトという表現のようである。
また、ローズというのは、厳密に分けると、レッドもあるようだけど、ともかくこれも全天候にOKレンズ。
オレンジとローズの違いは、オレンジの方がどちらかというと晴れに強く、曇りに弱い。しかし、これはどちらかと言うと、という話だから、ほとんど同じと考えてもらってもOKだろう。
ただ、独断的な意見として、自分は長年の経験上、ローズに親しんでいるので、オレンジよりもローズの方が好き。何か1つしか選べないとしたら、ローズを選びたい、と思う。ということで、自分の親しみや、過去のレンズ経験も考慮して、選ぶのも1つの方法だろう。

イエロー、クリアの使い道

いろいろなカラーがあって迷っちゃうよね。

レンズのカラーがダーク系のブラウンともなれば、それは眩しい日の晴れ用になる。そして、全天候型のオレンジやローズというレンズがある。さらには、曇りの日や雪の日に威力を発揮するイエローやクリアという領域がある。

イエローというのは、晴れではとても使えないほど眩しく感じるレンズだ。しかし、曇りの日や豪雪の日など、明るくしてくれて視界を確保してくれるもの。曇りでは最適なレンズだと言える。
しかし、自分の経験上では、曇っている日もローズ系でOKだから、ほとんどイエローというのは使ったことがない。でも、人によっては、イエローの調子良さというのは、凄く理解できるハズなので、曇りにはイエローという考え方も抑えておこう。

クリアというのは、曇りや雪の日でも使えるのだろうが、自分の経験ではナイターでとても見やすかった。最初にナイターでクリアを使った時、あまりにも快適でビックリしたほどだ。だから、クリアってナイター用で作っているのではないだろうか。たぶん、ね。

人の目はずいぶんと違うようだ

カナダに住んでみてわかったことだが、白人でブルーの目をしている方々はずいぶんと明るさに弱いようだ。彼らの目は、晴れイコール絶対にサングラスをしたい、という感じのようである。だから、ずいぶんと自分の目と違うようだ。自分なんか、晴れても雪山でなければ、サングラスなんかいらないから。

あと、同じ日本人でもずいぶんと違うことがわかって来た。例えば、ワタキチ・コーチの前のナショナルチームの阿部さんという方は、目の色がブラウン系で晴れに弱かった。だから、眩しいのには弱いという印象だった。それと、dmkクラブでもコーチをしてくれるカンジ先生の目、彼もずいぶんと眩しいのには弱い印象の明るいブラウン系である。

このように人の目というのは様々だから、人の意見というのはあくまでも意見として留めるべきである。現にこの原稿を書いて調べたのだが、ローズやオレンジは全天候型でもないようだ。さっき伝えたことと違うことを述べるので恐縮してしまうが、Smithのwebサイトでは、こう述べているのである。

ローズとゴールドライト(オレンジ)は、曇り用(注:英語ではGREYBIRDと表記されている)。

自分の目では、確かにローズは晴れにも使えるのだが、もしかしたら多くの人には眩しく感じるのかもしれない。

そこで調べていくと、さらに朗報が!
それは、Smithのローズコパーというレンズ。これは晴れも使えるし、曇りも使えるというもの。早い話、これを買えば問題ないようだ。凄い極論だけど、話はそれだけで終わってしまいそうである(笑)。これはSmith社オススメするオールラウンド・レンズなので、どなたにもオススメできそうである。

ミラーというレンズ

先にも述べたようにミラーというのは、かつては晴れ専用だった。しかし、最近ではゴールド・ミラーとか、ミラー系レンズで便利なものが出ている。この便利なミラーは、曇りでも使いやすいレンズたちなのだ。

左から2番目と一番右端がミラー。
ミラーでないものと比べると、かなり違う印象でだね?

このようなミラー・レンズは、通常のミラーではないレンズに、ミラーをコーティングしたという考えで行けばいいようである。例えば、ゴールドミラーは通常のゴールド(オレンジ)にミラーを重ねたようなものだと推測されるので、全天候型で晴れにも強いというものである。ゴールド・ライトよりも、ミラーが入っている分、晴れに強いようだ。

だけど、さすがに超ピーカンだと、このようなゴールドミラーでも眩しいようで、それでローズ・プラチウムという晴れで実力発揮できるレンズも存在するのである。このレンズは往来あったミラー、晴れはいいけど、曇りは適さない、というものだ。

ひじょうに乱暴なまとめ方であるが、往来、ミラーのレンズは晴れ専用だったけど、最近は曇りでもOKのものも多くなった。だけど、依然として晴れで実力を発揮できるミラー・レンズもある。ミラーの場合には、以上のことから選択の混乱も起こりうるので、そのメーカーのカタログを取り寄せたり、そして何より店員の方に確認したい。
ちなみにカタログでは、だいたいどこのブランドでも、晴れから曇りどのレンズが適しているか、という表があり、わかりやすく紹介してくれている。

結局、何を買えばいいのだろうか?

これは、この特集のまとめになるテーマだろう。
まず、何を買えばいいのか。それは、その人の目のコンディションに委ねられる。
自分のように多少の晴れでも眩しくないという感じの人は、ローズ系が1つあれば問題ない。
さらにオシャレにミラー系にしたければ、晴れで実力発揮の最強ミラーのローズ・プラチウムもあればいい。出費は痛いが、もう1つのレンズを持つのだ。
それか、ゴールドミラーのように全天候型のレンズを1つだけ持っているのも手。ちなみにミラー系の方が、値段は高くなる傾向。

ところで、いつも自分は何か購入したいその商品知識が貧しい時、「じゃあ、店員さん、あなたの親友に選ぶなら、どれにするの?オレはあなたの親友のようアドバイスがほしい」と聞いてみたくなる。
以上のような質問をそのまま、今、読者から受ければ、こう答えるだろう。

スノーボードを年間5回しか行かない方
「ローズコパーのような全天候型のものを買いましょう。」

スノーボードを年間5回しか行かないけど、人とは違ったものを多少高くてもいいから購入したいという方。
「ゴールド・ミラーのように全天候型のミラーを買いましょう。だってミラーってカッコいいから。」

スノーボード年間10回以上。かなりハマってしまって、3度の飯よりスノーボードというタイプの方。
「ゴーグルは2つあると便利だから、おもいきって2つ購入しよう。
だって、レンズが曇った時など、もう1つのゴーグルあると助かるし、何よりゴーグルのレンズだけの取替えって面倒だ。だからゴーグル1つでレンズ2つあってもどうかな、と思う。
全天候型のローズコパーに、晴れで威力発揮のローズ・プラチウムとか。おもいきって2つ買いましょう。」

以上、かなり乱暴だけど、なるべく誰にでもわかるようにお伝えした。

ここで、自分がカメラにレンズをゴーグルレンズをくっつけて、撮影した写真(注:どんよりした天候、曇りで撮影)を紹介しよう。
写真設定により、その明るさは微妙に違うし、何よりパソコンの画面により、違う見え方するので、あくまでも参考にしかならないけど、それぞれのレンズでこんなふうに見えるんだ、ということを参考になるか、と思う。

ローズ。全天候でOKだが、晴れよりも曇り向き。 イエロー。曇りで威力発揮。晴れでは使えないほど明るい。
クリアーは、ナイターで使おう。 ブルー・ミラーと呼ばれるレンズ。ミラーならではのカッコ良さがあり晴れの日はOK。だけど、曇りの日には暗くて使い難い。

さらに、Smithのwebサイトでは、そのイメージが確認できるページもあるので、そちらもぜひチェックしてみてね。

http://www.opticallydelicious.com/v2/
実際の見え方のシュミレーションができて、おもしろいし参考になる。

以上のページから、ゴーグルの写真のLAUNCH SNOWをクリック。
そこからSIMULATORをクリックすれば、北米のパークであたかも自分がいるかのごとく、レンズの見え方のイメージが描けるぞ。

SMITH深山氏からのアドバイス
ミラーレンズの本当の役割とは?

視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚で五感。
人間が外の世界から得る情報の8割は眼(視覚)から得ているそうです。というわけで、言うまでもないって感じだけど眼って言うのはすごく大切なもの。イコールその眼と視界を守るゴーグルも重要なものというわけです。だってお気に入りのニュー・ウェアーに3時間かけてワキシングした最高に走るハイエンド・ボード、さらには一日中滑っても足が痛くならないスーパーブーツで装備を固めたって視界「ゼロ」なら全くの宝の持ち腐れでしょ?
だからボード、バインディング、ブーツなんかのギア同様にアイ・ウェアーも厳しい眼で選んでほしいと思っています。

僕たちはSMITHってブランドのゴーグルを扱っていて、それはもちろん最高だと信じているし自信もあります。だけど、これが100人中100人にとってパーフェクトではないのも事実。十人十色とはよく言ったもので人の眼や顔の形はそれぞれです。A君には最高でもB君には全く合わない、フィットしないなんてことは良くある話。だからゴーグルを選ぶ時には必ず試着するのをお奨めします。できればビーニーもかぶってできるだけ山に行く時に近いスタイルで試すのがベスト!いくらかっこいいデザインでも機能とフィッティングが伴わなければそれはあなたにとって最悪のゴーグルってことになってしまいます。もちろん僕たちのSMITHゴーグルは最高のパフォーマンスと全ての人にフィットするっていうのを目指しているので先ず一番に試してみてください!

ミラーレンズの役割に、こんなに深い理由があったとは!

そして本題のチョット専門的なレンズの話。
ミラーレンズって高いですよね?けどそれには理由があるんです。ベースとなるRC(ローズコパー)レンズやYELLOWのレンズにミラーコーティングをしたものがミラーレンズなんだけど、これはただ見た目をカッコよく見せるためにやっているのではないのです。太陽の光を分解すると赤・青・黄色などなどの色の要素プラス眼に有害な紫外線など実に様々な要素が含まれています。もちろんSMITHのゴーグルはミラー・ノンミラー問わず有害な紫外線は100%カットします。しかしノンミラーのレンズっていうのは紫外線等の有害な光線は除き、その他の様々な色の光線は通過させ眼に届かせているのです!!視界が黄色く見えたりオレンジっぽく見えたりっていうのは見た目通りレンズに色が付いているからそう見えるだけなのです。

それでは、ミラーレンズはどうなのってことなんだけど、その名の通り余計な光を鏡のように反射させているのです。眼に届くのは必要な光の色の要素だけ!つまり余分な光の色や要素を眼に届く前に反射させてしまうから不要な光は眼に入ってこないってこと。だからナニ?どうでも良くない??って思うでしょ?けど違うのです。実はミラー加工によって余計な光の要素が眼に入ってこないってことはかなり重要なことで、知らないうちに眼の疲労度が大きく違ってくるのです。

SMITHでは最高の素材のレンズに高度な技術でミラーコーティング加工をしています。これにより様々な余計な光の要素を反射させているのです。ダメダメなミラーコーティングのゴーグルってのはチョットのキズからミラーコーティングがベロベロと剥がれてきてしまうものもあるようですが、SMITHのミラーコーティングにはそんな心配は不要!特赦な素材と加工によって機能と耐久性を最大限まで高めています。これがミラーレンズとノンミラーレンズの性能と価格の差なんです。見た目がカッコいいのはもちろん、ミラーレンズの本当のメリットここにあるのです。SMITHでは新色のGOLD MIRROR,昨年デビューのNEWスタンダードのSENSOR MIRROR、,特に晴れの日に最高なROSE PLATINUMと3種類のミラーレンズを揃えています。ぜひ自分に合ったレンズを見つけて下さい。

最後に少しだけSMITHゴーグルの宣伝を。。。
06/07モデルのミラーレンズ装着のFUSEというSMITHの定番モデルにはなんとスペアとしてノンミラーのノーマルレンズが付属します!これってかなりオトクでお奨めです!それから今期デビューのNEWモデル「PHENOM」は男女を問わないジャストなサイジングとフィット感が自慢!もちろんデザインも気に入ってもらえると思います!是非一度お店で試してみて下さい。きっと新しいSNOWBOARDライフが待っています!!