先日、ヨネックスで行われた戸塚優斗のUS OPEN優勝記者会見。そこで戸塚選手が語った注目のコメントを紹介! 「歩夢くん、カズくんが獲った大会で、勝てて自信になった。」
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まずは、ヨネックスの米山 勉会長から、お祝いの花束贈呈。
それから、ヨネックス製品開発部の八重樫 洋和さんが、映像を見ての優勝ランを解説。
さらに、八重樫さんが、戸塚選手にインタビューする形で記者会見は進行した。
優勝を決めた2本目どんな気持ちでいったの?
「自分の2つ前の選手に抜かれて、その選手が良いランだったのでモチベーション上げてくれました。
最後のスイッチバック10は、自信がなかったのだけど、なんとか・・できました。」
この最後のジャンプは、着地でつぶされそうになったけど、なんとか立って本大会ベストの97点を獲得した。何より、戸塚選手のエアーの高さは圧倒的だった。
「高さは、 昔からやって来た基礎あってのことだと思います。」
八重樫さんによる解説によると、ボトムからエアー頂点の高さまでは16メートルにも及ぶ。それは、ビル4階までの高さだというから驚きだ。
さらにUS OPENの思いに関する質問へ。2本目に優勝を決めていた戸塚選手は、最後のランのスコアは関係なし。そこで伸び伸びと気持ち良い滑りをした。
「最後のランは、今までで一番気持ちいいランでした。」
「昔からずっと見ていた大会で、歩夢くんだったり、カズくん(国母和宏)が獲った大会。そこで勝てたのが自信になりました。」
さらに質問は、FIS大会&オリンピック大会系と、US OPEN、X GAMESなどのプロ大会系の違いの話に及ぶ。
「Xゲーム、USオープンは、カッコ良さを競う大会。
オリンピックは、競技としての技というか、ハーフパイプを滑る大会という気がします。」
そして、八重樫氏によるインタビューでは、最後にUS OPENの印象を聞かれ、
「最初に出た大会で怪我してしまい遠い世界に感じていたけど、今回勝ったことでこの大会がより身近なものになった。とても嬉しいです。」
と、コメントを残した。
そして、最後の記者との質問応答では、スノーボードの持つ独特なスタイルの話になり、興味深いコメントを残した。
「見ている側のカッコ良さは、高さだったり回転数だったりするけど、 スノーボード選手からしたら、回さなくても見せに行くスタイルもあって、目指している場所が違ったりする。
でも、大会に勝つためには回転数を上げないといけない。スタイルある技を出して負けたらどうしよう、と自分の中での戦いがある・・・」
そして、ちょっと言葉を詰まらせたあとに。
「まだみんなが沸くような技があるわけではないので、今後そういう練習もしていけたら、と思う。 」
とプロ・スノーボーダーとしての抱負を語った。
記者会見を通した印象としては、プロ・スノーボーダーとしてスタイルを残したトリックも決めたい、練習したい。だけど、大会で勝つため、オリンピックでメダル獲得するために、これからも戦っていく。そんな決意が現れていたと思う。
今季はさらなる飛躍でUS OPEN優勝など、より一層輝かしい成績を残した。まさに若きエース戸塚優斗!
来季は、より大事な戦いが待っているが、期待せずにはいられない。