ニュージーランドのカードローナで行われたワールドカップ男子ハーフパイプ、トップ3選手のハイライト動画。
改めて振り返ろう。1、2フィニッシュを決めた戸塚優斗、平野歩夢の決勝ルーティーン。
平野歩夢
バックサイド・インディ→フロントサイド・ダブルコーク1080→キャブ・ダブルコーク1080→フロントサイド・ダブルコーク1260→バックサイド540
戸塚優斗
フロントサイド1080→キャブ・ダブルコーク1080→フロントサイド1260→バックサイド540→フロントサイド・ダブルコーク1080
オリンピックの鍵となるトリックは?
平野は最初の1本目、巨大メランコリーを狙ったいってようだが、バランスを崩しインディで対応。
しかし、2つ目のフロントサイド・ダブルコーク1080は鮮やかに決めて、すでにランを落ち着かせることに成功している。このあたりはさすが。
さらにキャブ・ダブルコーク1080からのフロントサイド・ダブルコーク1260という高回転のオンパレードで迫力を感じる。
戸塚は、全体的なランの印象としてパーフェクト感があり、また1080以上の技を4つも入れている点で、平野を上回った。しかし、一方の平野は2本目に失敗こそしたが、フロントサイド・ダブルコーク1440(ヨーロー・フリップ)をトライしたということで、より高いレベルを目指しオリンピックへ向かっている。
ヨーロー・フリップと言えば、あの前回ソチ五輪でユーリ・ポドラチコフが決めた技で、あの時、多くのスノーボード関係者は、「ユーリは、その技だけが強調され平野よりもジャッジングの得点は上回ったが、平野の方がより高い演技をした。」と言われた。
平野にしてみれば、あの二の舞はしないとばかりに、フロントサイド・ダブルコーク1440を習得に励んでいるのかもしれない。
今後、大会で決めるのも時間の問題ではないだろうか。
4年前のオリンピックに比べて男子ハーフパイプも着実にレベルアップ。フロントサイド・ダブルコーク1440は1つの大きな鍵となるトリックとなりそうだ。